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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全380件 261~280 14/19ページ
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過去と現実が並行して描かれることで 「どうなるんだろう?」という期待が強まり、 一気に読むことが出来た。 そこはストーリー展開のうまさだろう。 ただ、重くなりすぎず軽さに徹している文章は、 かえって抵抗感がある人もいるかもしれない。 自分も正直抵抗があったが、読み終わって振り返ると、 作者はミステリーの形式を借りているものの、 若い時代における夢や無念といった青春を描きたかったのではないか。 そう考えると、むしろこの軽さが程よい感じがした。 そういう意味で、ミステリーと青春ものがうまくミックスされた傑作だと思う。 | ||||
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ネタバレになってしまうので、あまり詳しく書けないのが残念ですが、ストーリー展開がうまく練られていてオモシロイです。 主要人物の自殺という部分が、今イチしっくりときませんでしたが、それ以外はとても楽しめました。 映画も観たのですが、こちらの方も良かったです。 | ||||
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何か退屈な会話が延々と続く感じで、我慢して40ページまで読みましたが限界です。 | ||||
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伊坂幸太郎は以前から気になっていた作家の一人であった。この小説が面白ければ他の小説も読んでみようという期待があった・・・最初の「一緒に本屋を襲わないか」その標的は、一冊の広辞苑!?って発想は面白くて、興味をそそるものだったが、いざ読み始めると、最初は文体が上手くて、面白く、ダブィンチで東野圭吾さんを抜いて一位になるだけはあるなあと感じた・・・中盤までは・・・しかしギャグは冷え切っているし、例え話もうまくいっていないことに気が付いた。もうこの人の本は読まないだろう・・・。 | ||||
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終わりになるにしたがって文章がぼやけていくことに納得ならない方もいた様ですね。私はあまり文体を気にしない方なので、他の方のレビューを読むまで気がつきませんでしたが……。私は、罪を見逃して貰う為に神様を閉じ込めちゃえっていう茶目っ気(?)の効いた発想が好きです。また、中心人物であるドルシの"日本人で無い"ことについて要所要所でアヤウイ感じがします。河崎(仮名)がやたらドルシに日本語を話させよるとすることも、何かひっかかりました。いづれにせよ、読む側もしっかり腰を据えて作品に向かう大切さを再確認させて頂きました。 | ||||
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何度呼んでも色あせることのないお話だと思います。自分の好みにぴったりはまってます!せつなくて、深くて、揺れるお話ですね。 | ||||
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陰鬱な内容が辛かったけどどんでん返しを期待して最後まで読んだ。 でもあんまりすっきりしなかった・・・ 他のレビューで少し書かれているけど春樹っぽいかなあ? 私はそうは思いません。 セリフがいちいち気障で芝居がかった不自然さで鼻につく。 全体的にぐっとこない作品でした。 | ||||
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引っ越してきたアパートで出会った青年、河崎に、本屋襲撃の計画を持ちかけられる僕。 その一方で、二年前の出来事が、河崎の元恋人、琴美を通して語られます。 現在にも二年前にも登場するのは河崎。 “二年前”は、河崎にとっては終わっておらず、現在も続いています。 本を読み続けていくうちに、現在と二年前がつながってきて、話の全貌が明らかになります。 所々に話の謎を解くキーワードが散りばめられているので、細部にまで注意をして読みたい本です。 | ||||
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第25回吉川英治文学新人賞受賞作。 伊坂氏の作品についてはほぼ文庫化された順番に読んでいっているが、一旦高まった伊坂株が「重力ピエロ」で暴落したところで読んだため、過大な期待もなく楽しく読めた。 やや陳腐な宗教観や浅薄な倫理観が鼻につくところはあるのだが、著者の持ち味である軽妙な会話を中心に構成された内容は読んでいて素直に面白いと思える。 ミステリとしてもささやかながら綺麗に技が決まった感があり、全体的に読んで損のない水準を充分に備えた作品と言えるだろう。 | ||||
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ミステリーにカテゴライズされていることが常日頃から不満。 立派な新進日本現代文学だと思う。 僕という一人称が語る、他人の人生の物語。 彼が彼らに出会う前に繰り広げられていた3人の人生の物語。 僕はその人生の物語に途中から参加することになって、そして共感できずに困ってる。 でも考えてみると、みんなそれぞれの物語を持っている。 好きだった人の物語に自分が参加できないとき、それは共感したいのにできない哀しみを感じたりしないか。 本屋襲撃、ペット殺し、コインロッカー、動物園、HIVに広辞苑。 そんな小道具の連鎖からくるストーリーテーリングはすばらしい。 そして会話もウィットに富んでいる。 でも不器用な人、けっして勝ってない人、愛する人を奪われた人、けっしてシアワセではない人がたくさん登場するのだ。 彼の作品にはいつもそんなひとたちが登場して、それを共感できずに眺めて行く主人公が登場しているような気がする。 その主人公も不器用なんだけど。 もうちょっと感情移入高い主人公が出てくると更に面白いんだけどな。 でも、それじゃあきっとミステリーじゃなくなってしまうけれどね。 今回の作品は、おかしさいっぱい、ペーソスいっぱい。★5つです。 | ||||
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伊坂幸太郎という古風な名前から、重厚なテーマの小説を勝手にイメージしてましたが、 若々しくて、おしゃれなコラージュ風小説でした。色彩が印象に残ってます。最後は、カムイが出て来そうな場面になっちゃってましたけどー。 共感できる人物が無かったから、星2つ。 | ||||
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これまで文庫になっている他の作品のように、後味スッキリとは行かない。 面白い小説ではあるけれども、終わりは悲劇である。 | ||||
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2年前の出来事と現在の出来事をカットバック形式で交互に語っていく。 本書の中で、因果応報(仏教用語で「善い行いをすれば、感謝などの善い行いで返り、悪い行いをすれば、懲罰などの報いで返る」という意味。)という考え方と現実とのギャップを痛感させられる。 非現実的な物語の中で、一部になんとなく現実的な内容がちりばめられているような作品である。 | ||||
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非常に面白かった。 ここ最近読んだ作品の中で、多分一番。 全く別のシーンから始まり、徐々に徐々に交錯していく過去と未来。 長い迷路に入って、ゴールに向かって歩く。そんな感じ。 今でも、そのゴールを抜けた後のあのドキドキ感を忘れられない。 絶対に誰も予想しないであろう事実に、私はとりあえず「だまされた!」と思った。 そして、事実の中の真実に、泣いた。 絶対に読んで損はしない。 きっと、彼らのストーリーに何も知らずに途中参加することになってしまった主人公と同じ気持ちになるはずだ。 | ||||
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ミステリーなんだろう。 ミステリーなんだと思う。 でも、印象に残るのは人物の心。 人物の心をこれだけ淡白な文章で表現できるのは凄い。 私の場合、人物の心を追って読んでいたので、結構読後はもやもやした。 人の幸せとか不幸ってのは、その人物にしか分からない事であって、 現実なんて、そんなもんで、そして自分は生きていて・・・・・・ そんな感じでもやもやした作品。読後は悪かった。もやもやしたし。 でも、印象に強く残る作品。 好き嫌いではなく、なんかよく分からないけど、凄いなって思う作品。 読後の印象が悪いのに星5つあげたくなる作品。 でもって、読後の印象はいまだにもやもやしてるんですけどね・・・ | ||||
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小説の中だからこそ作れるミステリーという感じ。 現在と二年前のストーリーが交互に展開していって、 それまでの不思議な行動や、些細な会話も全部納得できて、 ストーリー的にもちょっと感動できるラスト。 伏線の張り方がさすがだなと思いました。 なんとも言えない後味を残すのがすごい。 | ||||
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現在と過去(2年前)が交互に描写されているのが大きな特徴。なぜ現在と過去の登場人物に違いがあるのか、ストーリーが進むにつれて次第に分かってくる。特にその瞬間は想像を裏切る結末だ。 動物虐殺という残虐なシーンもあるが、なぜか全体的に渇いていて、読んだ後はスッキリする。それだけ満足のいく小説ということだろう。いつも恋愛小説を読んでいる人も、たまにはこういったスパイスを効かせるのもいいかもしれない。 伊坂小説を読むのは初めてだが、この小説を読んで一発で伊坂ファンになった。そう思わせられるに十分な小説だと思う。今後にも期待したい。この渇いた感じが吉田修一に少し似ているのもあり、吉田ファンにもオススメできる小説家である。 | ||||
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貫井徳郎の出世作と構成が似ている。一度そう思ってしまうと内容まで似ているように思えて残念。(実際はかなり違いますが) しかしながら、広辞苑を強奪するという物語の動き出しは非常に読ませるものがあるし、 一人称視点の「僕」が、物語外の存在たりうるという不思議な感覚は、この小説が作り出した新しい世界観とも言えるだろう。 心地よく読み終える事ができた。 ところで「僕」の叔母の夫は饗野さんらしく、「陽気なギャングが〜」につながるのかーと思った。スピンオフですね。 | ||||
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読んでいるうちに、妙な違和感を覚え、それに気付くと不安が先走りページを繰る手が早くなる。ああ、まさか。まさかまさかと読んでる内に不安が的中し、何かヤダ何かヤダと思いながら読み終え、後味が悪い。それでも完全な種明かしの後、もう一度、読み直したくなる小説。 | ||||
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過去と、現在が交互に語られていくのですが、 過去の事件「動物虐待」がとてもつらくて。。。 しかも、関係者がみんな死んでいく。 となると、すごく悲劇のようなのだけど、なんか乾いているのです。 で、読後感がすっきりしているのです。 琴美が、どうして、さっさと警察に駆け込まないのか、とてもいらいらして、 だからそうなっちゃうんだろって、つっこみたくて、苦しかったよ(笑 ブータンでは、蚊も蝿も殺さない。 死んだ、おじいさん、おばあさんの生まれ変わりかも知れないから・・・ そうかあ、生まれ変わりを肯定するという基礎があるから、 死がそんなにもつらくない世界が描けたのかも知れないです。 | ||||
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