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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全380件 321~340 17/19ページ
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他の伊坂作品に違わず、機知に富んだユニークで読みやすい文体で物語はテンポよく進んでいく。 時系列のずれた二つの物語が進行していった末に衝突し、 真実に到達する時の爽快感は「これぞミステリー!」と思わせる素晴らしさがあるが、 個性豊かな登場人物たちが交わす会話は愉快でありながら純文学的な趣も感じられる。 また伊坂作品の定番ではあるが、ある別の伊坂作品の登場人物がちらっと陰を見せており、伊坂ファンにお得感(?)をもたらすサービス付き。 | ||||
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現在は椎名が、2年前は琴美が一人称となって物語が書かれています。そしてこの物語の主人公は椎名でも琴美でもありません。 当然、現在と2年前とでは若干登場人物がちがいます。それらの人々が何時どのように交わるのかが最後まで分りませんでした。 読み終わった感想は、難しい数学の問題を、非常に綺麗な公式で解を得た感じです。 文章自体も読みやすく、ユーモアに溢れています。 非常にお勧めの本です。 | ||||
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他のレビューにもあるように、途中で結末が見えてしまうひねりのない構成。「ラッシュライフ」を読んだ時にはすごい才能が現われたものだと感嘆したものだが・・・。ここまでは快作の連発だったが正直行き詰っているのでは?「このミス」等の上位は首をかしげる。 | ||||
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現在と2年前.二つの時間が時折クロスしながら交互に描かれ最後に綺麗につながるという物語.シュールでリラックスした現在の描写に比べ,2年前の描写はオーデュボンの祈りに似た恐怖や緊張感が付きまとう. 驚かされるのは「神様をとじこめに行かないか」「本屋を襲撃」と言った様な興味深い意味深長な言葉が盛り込まれていながら,全ての描写に無駄がないこと. 計算されておりそれでいて説明されすぎていない.珠玉の作品だ | ||||
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読み出したら、止まらない!掴みから怒涛の展開です。 この作品は、現在、2年前の物語が並行して描かれ、共に1人称で書かれているので少し混乱しましたが、 双方が絡み合い、登場人物がそろった頃からは、もう虜になってしまい、作者の術中に嵌ってしまいました。 物語のテンポもよく、登場人物も魅力的! 青春小説としてもレベルは高く、サスペンス小説としては傑作です。 結末で事件を元に成長した人々に爽快感を感じた裏で、切ない最後を迎える人々に矛盾を感じた。 難しいことを考えずに読める、エンタ−テイメントの傑作です | ||||
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なんとなく不思議な世界観。 村上春樹好きなら楽しめるのでは? 個人的にはかなり楽しめました。 ただ正直、読み終わっても、この本の題名がなぜ「アヒルと鴨のコインロッカー」になったのかは理解できなかったw。 | ||||
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題名の意図が分かりにくい本って大好きです あとたまにジャケ買いもするかな とりあえず、この題名 分かりにくいので買ってみました。 アヒルと鴨とコインロッカー アヒル 鴨 コインロッカー なんのつながりがあるのか なにに関係するのかさっぱりわかりません わかりにくいところがイイのです。 さてこの題名もひかれたのだけども もうひとつ 帯にかかれたことが ”神様をとじこめてみないか” ”一緒に本屋をおそわないか?” この言葉にも惹かれました。 一人暮らしの1日目に 青年(椎名)はある人の歌をうたってると 不思議な青年(河野)に声をかけられます。 ”一緒に本屋をおそわないか?” ”難しいことじゃない、椎名はボブディランの歌を歌いながら裏口にたってればいいんだ” 一人暮らしの1日目に 非現実的な”誘い”をうける”椎名” いつの間にか自分がある三人の物語の中に入り込んだと気付く 椎名。 現在 と過去 の話が 交互に進んでいき最後にそれが一つになる。 河野の謎も解けていきます。 スリル感とか、ドキドキ感とかなかったけど あぁ、この本かって失敗したなぁとおもわない一冊でした。 | ||||
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伊坂幸太郎にあふれんばかりの感謝をしたい。個人としては伊坂のベストに推したい作品。正直、読後言葉を失った。 言うとすれば大いなる想い出の物語。最後のほうに、椎名がひょっこり現れただけ。だけど、椎名がいないとこの物語は完成しない。そこがまた大きなポイントになっている。 人と人との出会いや過ごした時間がどれだけ大きいか。出会ったらいつかは分かれてしまう。本作の登場人物の生き方はあまりにも個性的で、訴えるものがあって、残したものがある。完璧な人間なんていない。だからこそ、人と人との出会いがもたらすものは、かけがえのないものだ、と。解説の言葉を借りるなら、それぞれの人生が交差することでもたらされた奇跡か。 本作が何故爽快な読後感を残すかは、ドルジが関与しているのが大きいのだろう。そしてだからこそ、最後のどんでん返しにつながってくる。意味のないことなんで殆どないと思いながら読み進めないといけないくらい、伊坂はとんでもないトリックスターである。 全体的に、どの伊坂作品よりも優しさを感じる。現実なようで現実のようでない。文体のせいもあるだろうが、登場人物達のおかげでもあるだろう。彼らの会話戦はいつになく楽しい。ほんとに翻訳物を読んでいるかのように。それまでも小さな伏線にしてしまうのだから、全く気が抜けない。最後の最後に彼らの想いや意志がようやく分かる。そのとき、話とはまた別な感動が待っているだろう。彼らとの出会いに、読者も思わず感謝したくなる。素敵な物語を紡いでくれてありがとう。 『重力ピエロ』から繋がるような大事なことはあっさり言ってしまう、そんなスタンスが大好き。宗教を絡めてくるあたりがまた本作の巧さだろう。細かいことを気にしないで、どうせならポジティヴに生きてやろうじゃん。そうじゃなきゃ、前には進めない。だからこそ、生きることは楽しい。 | ||||
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友人に薦められて、初めて伊坂さんの作品を読みました。 現在の「僕」と、二年前の「琴美」がどう関わってくるのかが楽しみでした。何故「僕」が書店強盗を手助けすることになったのか、現在と交互に出てくる二年前の出来事が、どこで交わるのか。 ラストは切ないですね。でも、どことなく優しい。 この作品をどのように映画化するのか、気になります。 | ||||
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読書という行為は高尚な趣味でも、教訓を得るための行為でもない。読み終えるまでの時間をいかに有意義に過ごせるかどうかで本の良し悪しは決まる。面白くない本は斜め読みしてでも早く読み終えたいが、良い本は一度読み終えて結末が分かっていたとしてもまた読みたくなる。 伊坂作品の特徴は、多数の意見が有る通り魅力ある登場人物にあると思う。読み終えた後にもまだこの登場人物の輪の中に参加していたい、と読者に思わせる。 主人公の叔母として「陽気なギャングが・・」の響野夫人(祥子)が登場している。「ラッシュライフ」の黒澤も「重力ピエロ」に登場しているが、売れる本である理由はこういったスパイス=作者のセンスにあるのかもしれない。 伊坂作の本は全て読破したがこの作品が一番心に残った。 生きることは難しいことではない。信念を貫き通す生き方が難しいのだ。 | ||||
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現在と出来事と過去の出来事を交互に見せていく物語。 読み進めているうちにオチの予想はついてくる。そして私はこの先のかなり悲しい展開を予想したが…。 映画化も決まっておりどのような映画になるかも楽しみです。 | ||||
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前の方も書いてますが心に残る言葉がありませんでした。登場人物もそれほど魅力的ではないし(ブータン人は、ちょっとおもしろかった。)この年に刊行されたものならグラスホッパーやチルドレンの方が断然おもしろかったです。 | ||||
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初めて読んだ思い出の伊坂作品。 タイトルに惹かれて購入しました。 内容については皆さんの秀逸なレビューがありますので 率直な感想を書かせて頂きます。 ちゃんとミステリー的要素もあり「!!」もありますが、 それ以上に感動します。 読後に悲しさの中の優しさを感じます。 こんな気持ちになった本は初めてでした。 この本をきかっけにして伊坂作品は全て読んでいますが、 今回のようなヒトの優しさを感じる作品が多いですね。 | ||||
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現在と過去という形で話は進んでいきますが、 後半へ進んでいくうちに、事態は緊迫し、 そのリアルな表現に読者は手に汗握ることで しょう。 また登場人物も非常に個性的で、実際に実在 するなら一度会ってみたいような人々が登場 することで、普通の人である主人公により 親近感がわくような気になります。 事件の動機、事実、過去だけをとらえると 普通の事件と言えますが、それを「どんでん がえし」を織り交ぜて作品にできるのは、 さすがわミステリー大賞作家だと思いました。 | ||||
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東京創元社のミステリ・フロンティアだったので、 純然たる謎解きモノかと思っていましたが、 良い意味で裏切られました。 (文章パズルを楽しむような本格推理モノも大好きです) 描写を読めば、一番大きな『錯誤』はすぐに気付くはず。 ミステリとしての優秀さより、やはり文章としてとっても魅力的。 2年前と現在を行き来する文章構成は、 主人公とともに『現在』から『2年前』の出来事に 興味津々になっていく読者を前のめりにさせます。 こんなに悲しくやるせない話を さわやかに描ききる作者の力量には感服。 川内キャンパス(東北大)を思い出しながら読んでました。 | ||||
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本のタイトルが上手い具合にこの物語とリンクしており、そのタイトルの意味が理解できた時点からパズルのピースをはめこんで行くような感覚で物語が繋がっていく。 伏線をはるまでに少し間延びしたような感はあったけどそのピースをはめこんで行く段階から急激にこの本は面白くなっていく。 タイトルを見てどんな話なんだろうと興味を持った方は是非読んでみてください。なるほど、してやられたと思いますから。 してやられなかった方の推理力は尊敬します。 | ||||
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最初は前置きが長くて、なかなか話に入り込めずにいましたが『えー』ってなって『おー』ってなって最後の最後に『えぇええぇぇぇッッッ!?』ってなる。読み終えた後でこんなにたっぷり爽快感を味わえたのは久しぶりだ。現実と2年前が交互に書かれていって、最後ようやく繋がるのですが 驚きというより、ただただ感動。やっぱ伊坂幸太郎って凄い。一生付いていこう。 | ||||
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【このミステリーがすごい2位】の作品。果たして、どんな殺人事件が起こり、どのように事件に挑み、どんなトリックが待っているのかと、若干の期待を持って読み始めました。 が、どうでしょう。読めど捲れど殺人事件が起きないではないか!(ちょっと不謹慎すぎる発言でした)と、言う想いでした。 文章も半分以上超えてくると「あぁ、あの人が死ぬのかも・・・」と予想する事が出来ましたが「マサカ、最後でそんな事になっていたなんて!!」と、驚愕度も十分の作品でした。だから、星5つ。 文章全体としても、現在と2年前とが分かりやすく交差しており、読み応えが十分あります。個人的に河崎が好きなので、読み終わった後にもう一度、2年前だけ読み直したら、更に面白かったです。 | ||||
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「これから本屋を襲撃する。ターゲットは広辞苑」。現在と2年前。新入大学生・椎名とペットショップ店員・琴美の視点で重層的に進んでいくミステリー。 「オーデュポン」以来の伊坂ファンなので相当期待して読んでみましたが、期待しすぎてしまったようです。ブータン人というのは非常に魅力的でしたが、後のキャラクターには他の伊坂作品ほどの魅力を感じませんでした。また、心に残るセリフもほとんどありません。本作品に関してはあまり心に引っかかるところがなく、するりと終わってしまった気がします。登場人物たちの言動に共感できる部分が少なく、今ひとつお話に入り込めません。 もちろんストーリー的には良くできています。2つのストーリーが重なるところは、非常にびっくりしますし、ヒントもいろいろ示されているのでアンフェアな気はしません。実際良くできたお話だと思います。 でも、この結末には必然性を感じないというか、トリックありきでの後付け的なものを感じました。 読み終えたときの爽やかな気持ちが伊坂作品の真骨頂。本作ですっきりしなかった方は、懲りずに他の伊坂作品を読んでください。 | ||||
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「現在」と「2年前」という異なる時間軸の話が平行して書かれ、終盤で1つに結びつく。そして、それまで記されていた様々な伏線が明らかになっていく。その手法は鮮やかだ。両端から作り出したジグソーパズルが中央でつながるような、そういう気持ち良さがある。しかし機軸となるストーリーは割と単純なので、物足りなさを覚える。 作品には個性的な容貌や語り口をする人物たちが登場する。軽口を叩き、正義感の強いキャラが出てくる事が、伊坂作品の特徴といえるだろう。ただ後先考えない人間がストーリーで重要な役割を果たしていて、その言動は好きになれなかった。結末はきれいにまとめてある。 | ||||
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