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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全373件 141~160 8/19ページ
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あからさまに村上春樹氏の雰囲気と所々の設定をパ*リ無理矢理にミステリー仕立てにしたような作品です (恥ずかしくないのかなと思う) 全体的に似て非なる まったく意味の無い気持ち悪い比喩表現がちりばめられています 二つの物語が最後に意外な形で結びつくという結末に期待して、我慢を重ねて読み終えましたが思わず放り投げてしまいました その手法が小手先で卑怯、こんな子供だましに引っかかった自分にも腹が立ちました とんちクイズじゃねぇんだぞと・・・ 作者は物書きとしてはやってはいけない手法で読者を欺いたと怒りすら覚えます 意外にも評価の高い方もたくさんおられますが私にとっては今まで読んだ中でもぶっちぎりの最低作品です | ||||
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伊坂さんの作品には残虐などうしようもないクソッタレが出てくることもしばしばあるけど、読み終わる頃にはスカッとさせてくれる。 今回も最後の最後まで期待したけど、胸がムカムカしたままだ。 読み進めて行くうちに期待が膨らみ、不安が募るなかで見えてきた答えには納得いかなかったわけじゃない。 因果応報、輪廻、でも少し悲しかった。 タイトルの意味はやっと最後に分かったけど。 よくそんなタイトルが思い浮かぶものだなぁ | ||||
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これはなかなか面白い青春小説だと思いました。 現在と過去、日本人とブータン人、都会と田舎を一生懸命生きる若者たち。 とても"空気"を感じる一冊です。 | ||||
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映画版は観ていなく、伊坂幸太郎さんの作品を読むのはこの作品が初の状態で読んだ。 「すごく良く出来てる!」読んでいる途中で感動した。この作品を書くのにどのくらいの時間をかけたのだろう?と、とにかく作者の構成力と労力に感動していた。 読み始めるまでは本の分厚さに少しひるんでいたけれど、読み始めると、全体に漂う過去に何かがあったことを思わせる不穏な空気に引き込まれ、過去と現在が近付くにつれ先が気になって仕方がなく、気がつくと少し夜更かしまでしながら一気に読破していた。 長編であることが効果的で、「ああこのセリフはあの人が言っていたことだ」「あれはここに繋がっていたのか」と、読者である自分も記憶を辿って思い出すように物語を体感することが出来る。 映画版は観ていない状態だったけれど、濱田岳と瑛太が主演であることは知っていたので、完全に椎名は濱田岳、河崎は瑛太の顔を当てはめて読んでしまった。 少し気になったのは、主要の登場人物たちが妙に悟り気味で、わりと何でも受け入れられるドライな人間だというところ。 こんなにあっさりしてるもんなのかな?と少し違和感を感じてしまった。 この小説は、純文学が好きな人と大衆小説が好きな人とで好みが分かれると思う。 自分はどちらかというと純文学が好きなので、登場人物に物足りなさを感じてしまったのかもしれない。 自分にはこんなによく出来た構成は書けないし、作者の労力を考えるとこんなことを言うのはおこがましいけれど、小説を書き始めた人にとっては、構成やアイデアが参考になる作品であると思う。同時に、「つい自分も同じようにこういう描写をやっていたな」と反面教師的に学ぶ部分もある。 ちなみに読み終えた後に映画版を観ましたが、「ここ、こうやって映像化したんだ!」と、めちゃくちゃ楽しめました。 | ||||
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河崎の奇妙な言動に椎名が巻き込まれていく話 (本の中では伊坂さんらしい秀逸な表現で書かれています) 衝撃の事実・残酷な出来事・切ない思いなどが 伊坂さんらしい、ほのぼのとした・ほっこりとした 心地の良い曖昧さで書かれています 大好きな1冊です | ||||
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著者の作品を何冊か読んだが、独特の世界観と表現に毎度感心させられます。とにかく一気読み必至。 | ||||
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伊坂さんの作品は重力ピエロ好きですが、本作はずっと避けてました。あまり理由はありません。今回はキンドル購入記念に読んでみました。彼の作品に共通しているのは、暴力のきわどい肯定と、アウトロー的な解決。その源流がこの作品にあるように感じました。文体は最初に読んだ他の作品の時に感じた軽い違和感、やはりありました。本のタイトルとストーリーの展開は、良く納得できました。伊坂作品が好きな方は楽しめると思います。哲学的な世界観の深さがないのが特徴ともいえるかも知れません。 | ||||
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面白かったです。最初の軽犯罪?からは想像ができないくらいシリアスな内容になっていきます。普通、重い話の場合は、じっくりと読んでしまうのですが、軽い文体なので、すいすい読めます。どんどん重い話になっていくのですが、読むスピードは加速し、あっという間に読み終わりました。丁寧につくられている作品です。逆に丁寧過ぎて広がりがあまり感じられなかったので、星4つです。 | ||||
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伊坂幸太郎を読んだことがなかったし、kindleに多く配信されていたので購入。 小説ならではの展開でおもしろかったです。 映画が気になります。どうしたんだろうかと。 | ||||
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伊坂さんの作品の中では カジュアルな気がします。 (タイトルを見た時 村上春樹さんの「パン屋再襲撃」を連想しました。) もちろん きりっとしまった芯が通っているのですけれど。 ディラン(伊坂さんの作品にはMusicが必ず出てくる)と もっと取り締まってほしい 弱い動物達の命を奪う奴らを もう少しだけ 際立たせては欲しかったです。 それでも 伊坂さん大好きです。 | ||||
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死神の精度を読んで好きになりいろいろ読み始めました。 こちらもレビュー評価が高く期待してたのですが、動物虐待の描写が私にはどうしても耐えられず、最初の方でギブアップ。動物に対する残酷な態度を描写するという手法で、人物の残虐性を表現するのはお願いですからやめて頂きたい。オーデュポンの祈りでもハトを壁に投げつけ、のような表現が少しあっただけでもつらかった。 この本も読みたかったのに生理的に読めず残念です。 | ||||
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巷の動物殺し(虐待)ってこういう感性の人がやってるんでしょうか。 弱いものを苛めて喜ぶ描写で、読んでても心が荒むのを感じて、 読むのを止めてしまいました。 今、毎日忙しく、貴重な余暇の時間に、 わざわざ、ネットで見るような残酷なニュースの世界に浸かりたくもないです。 刺激を求める若い人に受ける話を書いたんでしょうかね。 筆者が村上春樹に影響を受けているとこのサイトで知りましたが、 雰囲気は確かにあまり力が入ってない”春樹”かもしれないけど、書いてる内容は”龍”の真似ごと。 伊坂幸太郎、他の本はもっとおもしろかったイメージがありましたが、 この残酷性、暗さに懲りて、当分、伊坂幸太郎には食指が伸びそうにありません。 | ||||
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言葉遣いがとても上手い。 一言だけ言わせてもらおう、 井坂幸太郎は天才だ! | ||||
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引っ越し先のアパートの隣人である河崎という男に「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけられ、主人公の大学生が本屋裏で見張りをするシーンから物語は始まります。どんないきさつでそうなるの?と読者はそう思わずにはいられません。この序盤からの唐突な、不思議な展開で物語に一気に引き込まれます。 そして現在と過去の回想が連続して描かれるようによって、「アヒルと鴨のコインロッカー」という不思議な言葉を組み合わせたタイトルが持つ意味を含めた、今ある真実が徐々に浮き彫りになってきます。 売れっ子作家である東野圭吾や宮部みゆきなどのように、読者を作品世界に引き込む筆力、緻密に散りばめられた伏線、物語構成に圧倒されます。なんといっても伊坂作品の代名詞ともいえる、魅力的、独特な雰囲気を身にまとった登場人物たちの洒脱のきいた会話、心情描写が随所にあらわれ、プッと思わず吹いてしまうシーンもちらほらと。まるで電車や本屋で漫画を立ち読みしている人のように笑ってしまいます。 吉川英治新人賞を受賞するだけの作品でありました。伊坂幸太郎の別作品を読んだことがある人はもちろん、初めて彼の小説に触れる人でも十分に楽しめること間違いなし!! この作品が持つ、現実から少し離れているようでありえてもおかしくないような世界に触れたくて、しばらくたった後にもう一度読みたくなってしまいます。すでに4回は読んでしまいましたよ。 伊坂作品やっぱり好きだ。 | ||||
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星一つという評価は、ちょっと手厳しい気もするが、文学賞を取るような作品ではないと思う。この作品に限らず、最近のベストセラーの傾向として(実は最近に始まったことではないが)現実性(リアリティ)の欠如が挙げられると思う。リアリティというのは現実的な話という意味ではなく、読者にこれは実際に起きているのだと思わせるような小説の力のことである。この小説にはそれが全くない。つまり、すべてが「作り話」っぽく、なんだこれは小説かと始めから思わせてしまうのである。 ネタバレになるのであまり詳しくは書けないが、考えてほしい。いったい世の中のどこにこの主人公のような人間が存在するのか。見ず知らずの変な人間に警戒心もなく近づき、二日後には犯罪に加担するような人間は小学生か性格破綻者でもない限り居ないだろう。そして登場人物の間で交わされる会話の陳腐さは、読んでいて恥ずかしくなるほどである。文体がまったく村上春樹の模倣であるばかりか、会話の内容まで村上春樹の悪影響が出てしまっている。文体に著作権はないので、盗作を云々するわけにはいかないが、曲がりなりにも自分の世界を構築している村上春樹に対して、この作家はよく恥ずかしくもなくここまで模倣するものである。読者が小説にリアリティを求めないと言うのなら、それは好みの問題だから文句は言えない。しかし、リアリティを求める読者にとっては村上春樹の作品同様、読むに耐えない作品である。吉川英治新人賞を獲得した作品らしいが、吉川英治が泣いている。 | ||||
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本屋を襲い広辞苑を奪う、 死体を鳥葬にする、 神様をコインロッカーに閉じ込める、 など突拍子もないアイデアが炸裂する青春小説です。 陶器のような肌のペットショップ店長や 隣の部屋のブータン人など 興味深いキャラクターが登場して 最後まで飽きさせない展開が続きます。 | ||||
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現在の物語である椎名と河崎の事、 2年前の物語である琴美とドルジの事。 交差しそうにない2つの軸が徐々に交差され、 その2つの軸におけるある人物の秘密が判明した時、 この物語は誰の物語であったのか、 何が伝えたかったのかがわかる仕組みとなっている。 ミステリー小説における「謎」というものは必ずしも 最後のどんでん返しでなくてはならない、 といったことが必ずしもそうでないと思わせてくれる。 素晴らしい作品構成で満足しました。 | ||||
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ミステリとしてのタネは序盤から予想できる通りで驚きは皆無。 そのトリックを成立させているストーリー展開自体が「トリックのために」無理矢理そうしているという印象であまりに不自然。 だがそれ以上に問題なのは気が利いている風に差し挟まれている台詞や描写が尽く空振っている点。 村上春樹が好きなんだろうなぁ、という物言いの仕方だが「村上春樹風に語るスレ」の書き込みと同レベルでうんざりする。 更に、書いた意図が伝わらない不必要な描写と、しつこく繰り返される説明で話が間延びしている。 三分の一に圧縮すべき内容の話。 | ||||
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上京してきて住み始めたアパートで変な尻尾の黒猫に会った。 次にあったのは長身の美青年。 その彼は唐突に一つの提案を持ちかける。 「一緒に本屋を襲わないか?」 長身の美青年・河崎を中心に、現在と2年前の物語が交互に展開される。 現在の物語は2年前の物語にリンクしているようで、ぼんやりとしていて。 一方で2年前の物語は胡乱で、物騒で、河崎と元彼女の琴美、ブータン人のドルジは自身の思惑にもなく巻き込まれてしまう。 ……ミステリのトリックとしては決して珍しいものではありません。 が、トリックそのものよりも2年前の出来事と現在の出来事を交互に読んでいることで、現在の物語の視点である「椎名」に起こっているが少しずつパズルのピースがはまっていくようなすっきりとした気持ちを呼び起こさせる小説です。 映画の方も見たくなりました。 | ||||
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このタイトルは、イイと思う。 一筋縄ではいかない、ちょっと退廃的なムードといい、昔のイタ・フラ映画に似た匂いを感じる。 ストーリーもキャラクターも、リアリティーという点でギリギリ「はみ出す」ところまで、デフォルメされている。 それらが、物語終盤に見事に回収され、皆さんが「伊坂ワールド」と呼ぶ世界が、くっきり浮かび上がる。「お見事」と膝を打てる人、どうにも受け入れられない人の、両極に分かれるだろう。 案外、ヌーベルバーグあたりの映画が好きな人などは、すんなり入っていけるかもしれない。 軽薄という誹りを受けるかもしれないが、例えば密教などを調べていると、突き詰めていくと何が何だかよく分からなくなり、何かこの物語と類似した、軽い心境になることがあった。「どうでもいいや」というのではなく、「そういうものかもしれない」という無責任な心境と書いて、分かってはもらえないだろうか? 作中で、ブータンの仏教(チベット仏教)に基づく死生観?が重要な意味を持つのだが。輪廻や性や、根本的な生って、考えれば考えるほど曖昧にしか捉えられなくて… その辺りも含め、人物を極度にデフォルメした上で、けっこう人間の本質を描けているのではないか? 伊坂氏の、この路線の作品を読むと、いつもタランティーノの映画『パルプ・フィクション』(こちらはハリウッド映画)が頭に浮かぶ。 『アヒルと〜』や『ラッシュライフ』などが好みであれば、これはイチオシ。ずいぶん昔の映画だが、楽しめると思う。 | ||||
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