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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全380件 221~240 12/19ページ
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相変わらず現実的なようで、現実とは離れたお話。 リアリティというか現実味に欠ける設定だが、それさえ気にならなければ素晴らしく引き込まれる。 なぞが怒涛のように押し寄せ、なぜだ?と考えているうちに話はあっと言う間に展開する。 過去と現在。2つの時間軸を交互に見せる。 この手法は作者の得意とするところでしょう。 そして完全に意表を付く、名前のトリック。 これはきちんとキャラが立っていないとできないトリックですね。 そして題名に込められた意味を知った時、衝撃を受けた。 アヒルと鴨。そういうことか。 ただ、この本は登場人物を好きになれないとまったく面白くない。 例によってみな魅力的だが、合わない人にはとことん合わないでしょう。 そうなると、読みどころが名前のトリックのところしかない。 動物虐待・性病・復讐など、テーマ性のあるキーワードがいくつか出てくるが、それをあまり活かさずに終わったのが少しさみしい。 これを読みやすいと感じるか、薄いと感じるか。 伊坂さんの作品の中でも好き嫌いが分かれそうな作品だと感じました。 この作品は文庫になっています。 アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫) | ||||
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途中までは「??」と思いながら読み進めていた部分が、 最後に全部繋がって「そうだったのかー!」と 膝を打ちました。 非常に面白いです。構成力も筆力も、ある種、他の追随を許さないものがある。 ただ、他の方の感想を見ていると、 「重い」「後味があんまり……」というものが多いようです。 私個人の感想では★五つ以上のものだと思っているのですが、 小説は絶対ハッピーエンドじゃなくちゃ!みんな幸せがいい!という人には たしかに「おすすめ」はできないかな……と、4つにさせて頂きました。 わたしも基本はそうなんですけどね。 けど、作品の出来栄え的にはホントすごいんですよ。 私は、「魔王」よりは後味がいいのではないかと思ってるのですが、どうでしょう。 | ||||
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読む前から薄々感じていた、イヤな予感は的中した。 どうも好きになれないのは、特に若い作家に多い、 「半端な洒落た会話と、斜にかまえたような姿勢と言動」を 連発する登場人物のせいだ。 薄っぺらく、人間味が感じられない。 (そういう洒落た物語だから、それでいいのだ。 とも言われそうだが、物語は決して洒落たものではない。) ただし、物語の最大のトリックにはやられました。 これは面白そうだと期待して読んだが、 ストーリー(構成)には★4つ 登場人物(会話)には★2つ といったところ。 | ||||
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だいぶ良くなりました。 ただ、これだけネタがあるなら、あと2倍は膨らませて欲しい。 コピーの域を脱していないと感じます。 | ||||
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2年前に起きたペット連続殺害事件 その事件を現在と2年前の二つの視点から 描いたミステリー小説 2年前と今という2つの視点のかわるがわる によりテンポよくストーリーが進んでいく そして、最後に意外な真実が・・・ 一日でサクッと読める小説でした。 | ||||
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友人に勧められ、初めて読んだ伊坂幸太郎作品。 この作品は、「2年前」と「現在」の2つの時間軸によって描かれています。 そのうち過去が現在に追いついて、時間軸が交わり、一本に統一されるのかと思いきや、ずっと「2年前」と「現在」の時間軸は平行したまま物語は進んでいきます。 最後まで読まないと、過去と現在の繋がりが見えてこないので、先が気になり、一気に読んでしまいました。 「2年前」の物語の登場人物と、「現在」の物語の登場人物は、共通している人もいれば、いなくなってしまった人も・・・。 その、過去と現在の繋がり=「2年前」の物語の登場人物が「現在」の物語でどう存在しているか、ということが、この作品のミステリーの核となっている部分であり、オチというわけです。 過去と現在がどう繋がっているのか察知させない、先の見えない謎めいた描き方は、物語の構成に面白さを感じさせてくれました。 ただ、私はこの作品を読みながら、ずっと違和感を感じていました。 というのは、ミステリー要素や構成力は別として、登場人物に全く感情移入ができず、そういった意味で作品を楽しむことができなかったからです。 「2年前」と「現在」に登場する人物の、そのほとんどが、あまりキャラが確立されてはおらず、ただ台詞が並べられているだけのような、上っ面しか見えないようなもどかしさがありました。 唯一特徴的なキャラである「麗子さん」も、彼女の言動に逐一、無表情だとか、無感情だとかという一言が添えられていて、彼女の描き方がわざとらしすぎて、上滑りな印象を受けました。 どのキャラクターにも現実味が感じられず、感情移入できないために、引き込まれるような面白さが足りなかったように思います。 とはいえ、構成自体は十分楽しめると思いますので、ミステリー好きの方には良い作品かもしれません。 | ||||
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大どんでん返しーDVDより本がおすすめ!最後よかった('―`) | ||||
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しばらくぶりに本を読もうと思い、本屋へ行ってみました。 伊坂幸太郎は面白い、という評判は聞いていたし、それじゃ読んでみようかな、と軽い気持ちでこの本を手に取りました。 読み始めたら、しばらくぶりの読書なのに全然抵抗感なく、するすると読める。 二年前の出来事と現在の出来事が交差して、どんどん続きが読みたくなる。 面白い!!・・・とワクワクしながら久々の読書を楽しみました。 でも、後半はだいぶ先が読めてしまったのと、爽やかな文体に騙されそうになるけどけっこう後味が悪いのがちょっと残念。 あと、構成面で貫井さんの「慟哭」を思い出しました。 あれも最後辛かったなぁ・・・・。 | ||||
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オリジナルは2003年リリース。直木賞より実際はレベルが高いといわれている吉川英治文学新人賞(第25回)を本作で受賞している。 最初に連想したのは村上春樹の『パン屋再襲撃』だった。あれは実際はマクドナルドを襲う話だったが、こちらは本屋。しかしながら読み終わった読後感は大分違う物だった。こちらの方が遙かに用意周到だ。変な言い方かもしれないが伊坂幸太郎の小説はプログラム的、もう一歩言い進めるとリバース・エンジニアリング的だと思う。出来上がったプログラムの構造を逆解析しているのに似ている。時間軸が2年ずれた世界が最後に交わる。この手法もどこかソースコードをインクルードして引っ張ってくるプログラミング手法を連想させる。理系の読者は似た感触を持っていると思う。 そして会話が絶妙だ。伊坂ワールドの生命線はこの会話の中にある、と感じる。 既に映像化もされているが、作者自身が言っているとおりこの作品の映像化というのは難しい気がする。と言うか小説故に可能な世界、そういうものを感じさせてくれる作品だ。 | ||||
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伊坂幸太郎の文章は大体、滅茶苦茶キレがよくて、 なんかきれいなオチというかトリックがありますが、 中には「でもストーリーがなあ・・」みたいなもあります。 (そんなわけで「ラッシュライフ」はあんまり好きじゃないです) でもこの作品はストーリーがものすごくわかりやすい上にきれいで、 エンディングが鮮やかなので 読んだ後にストレスがたまりません。 伊坂さんのいいところ総結集な本じゃないでしょうか。 | ||||
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とにかくおもしろかった。少しずつ真相が分かってきて、最後にぴったりとパズルが完成するようなこの感覚は最高だった。時間を忘れて読むことが出来る本に久しく出逢うことができた。読んだらいいと思います。 | ||||
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動物虐待、性病、復讐などの重苦しい話で、後味が悪すぎる。 読み終わったあと凄くモヤモヤとした気持ちが残る。 動物虐待とかの話は苦手なんで、読んでいて辛かった。 ラスト付近で明らかになる真相には驚かされましたが、いいところはそれだけ。 なによりも、あの時点で警察に知らせないっていうのが信じられない。 あまりにも不可解で、一気に萎えてしまいます。 文体はもろに村上春樹。 いろいろな所で村上春樹の影響が伺えます | ||||
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大学に入学するため仙台のアパートに引っ越してきた僕は、その当日、謎めいた隣人、河崎から、本屋を襲撃して広辞苑を奪う計画に誘われる。同じアパートの外国人留学生を元気付けるためにプレゼントしたいのだという。だが、何故強奪しなければいけないのか? 河崎の理不尽で強引な誘いに戸惑いながらも、「怖いもの見たさ」とあまりの現実味のなさに、僕はモデルガン片手に書店の裏口を見張る羽目に!?… 2年前に仙台市内で頻発したペット殺しとそれに巻き込まれた青年達、現在進行形の書店襲撃、この二つの視点(語り手)と時間軸を異にする二つの物語が、同じ登場人物を媒介にしつつ、徐々に接近して行き、真相と謎(=2年前の青年達はどうなったのか、何故書店を襲撃したのか)が明らかにされていく。 ミステリー的仕掛けやオチも見事だが、これはやっぱり一種の青春群像劇と言えるだろう。 女たらしだがどこか憎めない超二枚目の河崎、素朴なブータンからの留学生ドルジ、ペット殺しに激しい怒りを感じる琴美。いずれもが、思いに邪(よこしま)なところは無い。その青春の喜劇と悲劇が鮮烈に描かれている。 伊坂の小説はどこと無く寓話っぽくて、現実離れのしているところがあるのだが、ギリギリのところでリアリティを保っている部分があり、この小説では、現在の語り手であり狂言回しである「僕」(椎名)が担っていると言える。 それと、「人間の命の方が他の動物の命より重いということはない。むしろ人間の方が邪悪な分、価値が低い」というのが、過去の作品を通じても伊坂の一貫した主張のようだが、この小説では、その主張がより明確に打ち出されている。 また、逆説的だが、伊坂は、動物の命を弄ぶような邪悪で狡猾な人間と、それと一線を引いて、時には闘うことも厭わない人間を対峙させることで、人間の存在の崇高さにも、信と希望を置こうとしているような気がしてならない。 | ||||
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出だしあたりは面白かったが、中盤以降は読んでいられないレベル。 村上春樹的な空気感はいいんだけど、あれは純文学のあたりの枠組みでやるからいいのであって、ミステリのかっちりした枠組みの中でやるには合わない。 登場人物の行動理由や動機が滅茶苦茶で、非常にご都合主義で苛々した。 あと、凄く空気の読めない文章を書く。 あくまで焦点を物語に合わせておきつつ、その側面に洒落た小話やレトリックが出てくるのはいいんだけども、洒落た部分にもろに焦点を当てた書き方をするから、冗長になるし、何より鬱陶しく感じる。サスペンスに傾いてるところで、そんなところに焦点を合わせるなよ、みたいなのが多い。 | ||||
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カワサキの過去と現在。 本屋の襲撃に込められた想い。 物語のつくりが上手いなぁと思った。 なんともいえない余韻が残る一冊。 | ||||
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ミステリーのレビューを書くのは非常に難しいですね。 この本へ興味を示した方がこのレビューを読むときに、種明かしにならないように書かないと台無しですから。 予備知識なしでこの本を手に取りました。 冒頭から現在と2年前の2つの物語の同時進行に振り回されました。しかし、そ の両方の物語が少しずつ近づいて焦点を結んだとき・・・・すべての要素が一点 に結びつく瞬間を楽しんでください 小出しになる情報が積み上がってきて、恐ろしい結末になりそうな予感が膨ら み、読み進もうか、それとも途中で止めてしまおうか悩んでしまったほどです。 あとがきによると、「このミス」年間ベスト2位だそうだ。 | ||||
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デビュー作以来様々な切り口で楽しませてきて呉れた作者ですが、『重力ピエロ』からまた格段に進歩している所が素晴らしいです。行き当りばったりを装っている(?)描写やストーリー展開も、実は非常に考え抜かれていることがよく分かりました。(でも、タイトルはちょっと・・・) 今回も現代と過去が同時進行する技法を用いていたり、広い意味でのトリックが大きな要素になっていますが、飽く迄も物語を構築する一つの手段と作者が考えているのならいいのですが、今後そうした小手先のテクニックに走ったり、間違っても謎解きそのものを目的にすることがないように祈ります。 『ラッシュライフ』のレビューにも書かせて頂きましたが、これだけオリジナルで魅力的な世界を持っているので、それをドンドン深めていって欲しいものです。 | ||||
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2年前と現在とが交互に進められているのに、読んでいても、ちっとも振り回されない感じは、さすがでした。ストーリーもおもしろかった。タイトルも良くて。 でもちょっと、やり過ぎな感があるような、、伊坂ワールドどっぷりな方にはいいのかもしれません。 | ||||
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役割が"お人好し"である現在の「僕」と二年前の「私」の話が交互に語られます。共通の登場人物の、過去と現在が繋がるようで結びかない話がゆっくりと一つになっていきます。 物語に"途中参加"した「僕」の語りが確かに"お人好し"で、読者と同じように「?」をたて、それを解いていきます。その結果が"途中参加"した物語の、少し寂しい結末でもありました。 | ||||
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面白い着想の本だし、過去の登場人物と絡ませてくる、話の構成とかはよく出来ていると思います。 でも、このお話はちょっと退屈で、段々重苦しくなって読後感も余りよくなかったです。 同じく不思議系の登場人物な「重力ピエロ」は好きなんですけど。 伊坂さんの本をこれから読もうと思われる方は、まず「チルドレン」「死神の精度」の方を お勧めします。この本で挫折したとしたら、勿体無いですから! | ||||
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