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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全380件 161~180 9/19ページ
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引っ越し先のアパートの隣人である河崎という男に「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけられ、主人公の大学生が本屋裏で見張りをするシーンから物語は始まります。どんないきさつでそうなるの?と読者はそう思わずにはいられません。この序盤からの唐突な、不思議な展開で物語に一気に引き込まれます。 そして現在と過去の回想が連続して描かれるようによって、「アヒルと鴨のコインロッカー」という不思議な言葉を組み合わせたタイトルが持つ意味を含めた、今ある真実が徐々に浮き彫りになってきます。 売れっ子作家である東野圭吾や宮部みゆきなどのように、読者を作品世界に引き込む筆力、緻密に散りばめられた伏線、物語構成に圧倒されます。なんといっても伊坂作品の代名詞ともいえる、魅力的、独特な雰囲気を身にまとった登場人物たちの洒脱のきいた会話、心情描写が随所にあらわれ、プッと思わず吹いてしまうシーンもちらほらと。まるで電車や本屋で漫画を立ち読みしている人のように笑ってしまいます。 吉川英治新人賞を受賞するだけの作品でありました。伊坂幸太郎の別作品を読んだことがある人はもちろん、初めて彼の小説に触れる人でも十分に楽しめること間違いなし!! この作品が持つ、現実から少し離れているようでありえてもおかしくないような世界に触れたくて、しばらくたった後にもう一度読みたくなってしまいます。すでに4回は読んでしまいましたよ。 伊坂作品やっぱり好きだ。 | ||||
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星一つという評価は、ちょっと手厳しい気もするが、文学賞を取るような作品ではないと思う。この作品に限らず、最近のベストセラーの傾向として(実は最近に始まったことではないが)現実性(リアリティ)の欠如が挙げられると思う。リアリティというのは現実的な話という意味ではなく、読者にこれは実際に起きているのだと思わせるような小説の力のことである。この小説にはそれが全くない。つまり、すべてが「作り話」っぽく、なんだこれは小説かと始めから思わせてしまうのである。 ネタバレになるのであまり詳しくは書けないが、考えてほしい。いったい世の中のどこにこの主人公のような人間が存在するのか。見ず知らずの変な人間に警戒心もなく近づき、二日後には犯罪に加担するような人間は小学生か性格破綻者でもない限り居ないだろう。そして登場人物の間で交わされる会話の陳腐さは、読んでいて恥ずかしくなるほどである。文体がまったく村上春樹の模倣であるばかりか、会話の内容まで村上春樹の悪影響が出てしまっている。文体に著作権はないので、盗作を云々するわけにはいかないが、曲がりなりにも自分の世界を構築している村上春樹に対して、この作家はよく恥ずかしくもなくここまで模倣するものである。読者が小説にリアリティを求めないと言うのなら、それは好みの問題だから文句は言えない。しかし、リアリティを求める読者にとっては村上春樹の作品同様、読むに耐えない作品である。吉川英治新人賞を獲得した作品らしいが、吉川英治が泣いている。 | ||||
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本屋を襲い広辞苑を奪う、 死体を鳥葬にする、 神様をコインロッカーに閉じ込める、 など突拍子もないアイデアが炸裂する青春小説です。 陶器のような肌のペットショップ店長や 隣の部屋のブータン人など 興味深いキャラクターが登場して 最後まで飽きさせない展開が続きます。 | ||||
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現在の物語である椎名と河崎の事、 2年前の物語である琴美とドルジの事。 交差しそうにない2つの軸が徐々に交差され、 その2つの軸におけるある人物の秘密が判明した時、 この物語は誰の物語であったのか、 何が伝えたかったのかがわかる仕組みとなっている。 ミステリー小説における「謎」というものは必ずしも 最後のどんでん返しでなくてはならない、 といったことが必ずしもそうでないと思わせてくれる。 素晴らしい作品構成で満足しました。 | ||||
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ミステリとしてのタネは序盤から予想できる通りで驚きは皆無。 そのトリックを成立させているストーリー展開自体が「トリックのために」無理矢理そうしているという印象であまりに不自然。 だがそれ以上に問題なのは気が利いている風に差し挟まれている台詞や描写が尽く空振っている点。 村上春樹が好きなんだろうなぁ、という物言いの仕方だが「村上春樹風に語るスレ」の書き込みと同レベルでうんざりする。 更に、書いた意図が伝わらない不必要な描写と、しつこく繰り返される説明で話が間延びしている。 三分の一に圧縮すべき内容の話。 | ||||
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上京してきて住み始めたアパートで変な尻尾の黒猫に会った。 次にあったのは長身の美青年。 その彼は唐突に一つの提案を持ちかける。 「一緒に本屋を襲わないか?」 長身の美青年・河崎を中心に、現在と2年前の物語が交互に展開される。 現在の物語は2年前の物語にリンクしているようで、ぼんやりとしていて。 一方で2年前の物語は胡乱で、物騒で、河崎と元彼女の琴美、ブータン人のドルジは自身の思惑にもなく巻き込まれてしまう。 ……ミステリのトリックとしては決して珍しいものではありません。 が、トリックそのものよりも2年前の出来事と現在の出来事を交互に読んでいることで、現在の物語の視点である「椎名」に起こっているが少しずつパズルのピースがはまっていくようなすっきりとした気持ちを呼び起こさせる小説です。 映画の方も見たくなりました。 | ||||
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このタイトルは、イイと思う。 一筋縄ではいかない、ちょっと退廃的なムードといい、昔のイタ・フラ映画に似た匂いを感じる。 ストーリーもキャラクターも、リアリティーという点でギリギリ「はみ出す」ところまで、デフォルメされている。 それらが、物語終盤に見事に回収され、皆さんが「伊坂ワールド」と呼ぶ世界が、くっきり浮かび上がる。「お見事」と膝を打てる人、どうにも受け入れられない人の、両極に分かれるだろう。 案外、ヌーベルバーグあたりの映画が好きな人などは、すんなり入っていけるかもしれない。 軽薄という誹りを受けるかもしれないが、例えば密教などを調べていると、突き詰めていくと何が何だかよく分からなくなり、何かこの物語と類似した、軽い心境になることがあった。「どうでもいいや」というのではなく、「そういうものかもしれない」という無責任な心境と書いて、分かってはもらえないだろうか? 作中で、ブータンの仏教(チベット仏教)に基づく死生観?が重要な意味を持つのだが。輪廻や性や、根本的な生って、考えれば考えるほど曖昧にしか捉えられなくて… その辺りも含め、人物を極度にデフォルメした上で、けっこう人間の本質を描けているのではないか? 伊坂氏の、この路線の作品を読むと、いつもタランティーノの映画『パルプ・フィクション』(こちらはハリウッド映画)が頭に浮かぶ。 『アヒルと〜』や『ラッシュライフ』などが好みであれば、これはイチオシ。ずいぶん昔の映画だが、楽しめると思う。 | ||||
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村上春樹にあこがれて作家になったのだろうか、随所に彼を真似した比喩がみられる。当然村上春樹の文章レベルにかなうはずもなく、素人のような文章になっている。話の内容も非常にお粗末。頭の回転の遅い者でも容易に結末が予想できる。なのにここのレビューでは結末にビックリしたなどの文句が飛び交っている。レビュアーの質の低さがうかがえる。おそらくは中学生が読書感想文用に読んでレビューしたのだろう。プロットもお粗末。現在と過去を交互に見ていく形で物語が進むのだが、過去を見て現在を見るときのリンクがほとんどない。過去が現在に不気味に絡んでくる様子が描けていない。過去は過去で、現在は現在でそれぞれ物語を書き、適当なところでぶつ切りして交互に載せているように見えるほどだ。細かな伏線や、過去と現在の奇妙なリンクなどがほとんどないからこのようなお粗末なものになってしまう。一番の売りであろう結末も、誰にでも予想できることであるだけに本書の価値は0であった。また今作ほど登場人物に魅力を感じない小説も珍しい。3流の漫画からとってきたような人物だった。たまたま引っ越した先の不審に思う隣人の言うことを聞いて強盗をするなどありえない。仮にありえるとしても行動に移るまでの心の動きが薄すぎる。このような細かな点をことごとく無視しているから物語全体に不自然さが漂っている。非常に軽い作品であった。三流作家による三流の話。 | ||||
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村上春樹にあこがれて作家になったのだろうか、随所に彼を真似した比喩がみられる。当然村上春樹の文章レベルにかなうはずもなく、素人のような文章になっている。話の内容も非常にお粗末。頭の回転の遅い者でも容易に結末が予想できる。なのにここのレビューでは結末にビックリしたなどの文句が飛び交っている。おそらくは中学生が読書感想文用に読んでレビューしたのだろう。プロットもお粗末。現在と過去を交互に見ていく形で物語が進むのだが、過去を見て現在を見るときのリンクがほとんどない。過去が現在に不気味に絡んでくる様子が描けていない。過去は過去で、現在は現在でそれぞれ物語を書き、適当なところでぶつ切りして交互に載せているように見えるほどだ。細かな伏線や、過去と現在の奇妙なリンクなどがほとんどないからこのようなお粗末なものになってしまう。一番の売りであろう結末も、誰にでも予想できることであるだけに本書の価値は0であった。また今作ほど登場人物に魅力を感じない小説も珍しい。3流の漫画からとってきたような人物だった。たまたま引っ越した先の不審に思う隣人の言うことを聞いて強盗をするところから物語りは始まるのだが、こんなことはありえない。仮にありえるとしても行動に移るまでの心の動きが薄すぎる。このような細かな点をことごとく無視しているから物語全体に不自然さが漂っている。非常に軽い作品であった。三流作家による三流の話。 | ||||
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どんでん返し、意外な結末。 という点では大変面白い小説だったと思う。 文章も上手く読みやすい。 しかし、年代的にも村上春樹の影響を受けたのかなあと 思わせる。 広辞苑を盗みに本屋へ強盗に押し入るという設定は (ネタバレになるので後は書きませんが) 村上春樹のパン屋へ押し入る「パン屋再襲撃」を思いださせる。 ボブ・デュラン・神様を閉じ込める、などといったキーワード。 重い言葉をわざと軽妙に語ってみせる点など。 話は純粋に面白いし、よくできた話だと思う。 もっと伊坂さんらしさが出ていれば☆5つでした。 | ||||
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過去と現在が交錯し、伏線もいっぱい。 ミステリーというよりは推理せずに素直に読んで、キレイに驚くという感じ。 悲しいけど静かな印象で、サクッと読めました。 それに伊坂さんの文章は、一文一文が短いからか、 リズムがあり読みやすくていいですね。 会話やたとえも面白いので、「くすっ」と笑えることもしばしばです。 | ||||
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大好きな本だ。 河崎と琴美のやりとりはずーっと読んでいたいと思う位面白い。 伊坂の正義観・ヒーロー観みたいなところが 圧倒的に読めるのはこの1冊だと思う。 リンクだ複線だオチだとか必死に読まないで欲しい。 もったいない。 ただただ、気持ちを本に重ねて読んで欲しい。 愛と正義を心地良く書ける伊坂幸太郎!凄い。 | ||||
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題名を聞いた時、軽い小説かなと思い、本も読まなかったし、 映画も見なかった。 あまり興味がなかったのである。 読むきっかけは、職場の隣の席の女性に勧められて・・・。 面白かった。 叙述トリックの部類に入るのかどうかは疑問だが、現在と過去が うま〜くつながっていく。 パズルが少しづつ出来上がって完成するような感じがある。 過去の3人の男女がたどった経過は、明るいものではなかったのに、読んだ後清々しい気持になったのは不思議だ。 今度はDVDを借りてきて、映画版を楽しもうと思ってる。 | ||||
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物語の前半部分は少し退屈で、期待しすぎていたかな、、と思いながら読んでいたが、 後半部分で物語が展開してきてからは面白く感じた。 現在と2年前の出来事の2部構成になっており、 真相に近づくにつれ盛り上がる後半部分がこの物語の面白さだと思う。 | ||||
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迫り来る恐怖と、それをそのまま迎え入れる残念なラストではあるものの、小説としての構成は秀逸です。 ちょっと切なくもあり・・・ 傑作ですね。 | ||||
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現在から過去へと遡っていく構成なので いつどうなっちゃうか気になって気になって・・。 まして不幸な出来事が先に分かっているので もうずっと怖かった。 後半、びっくりな叙述トリックありです。 こういうのは映像化ではできない! 小説ならではで大好きです。 | ||||
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以前映画を見て面白かったのを思い出したので、読んでみた。 「映画を見た」といってもかなり前なので、うろ覚えだっらのでほとんど初めて読んだといってもいいのだけど、オチと一番驚くべきであろう真実については覚えていたので、読んでいてもあまりワクワク感はなかった。 ためになるようなこともあまり、強いて言えばブータンの死生観についてくらいだった。 別につまらなかったわけではないので購読を勧めないわけではない。 ただ人それぞれだけど、自分と同じような性格の人もいるだろうから、映画を見た人にはあまりお勧めはしない。 | ||||
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伊坂氏の特徴は、前作の場所や登場人物がチョイチョイ出てくるので有名ですが、 この作品に関しては、さらに未来の作品の主人公が出てきます。 名前すら出てきませんが、全作品を読んでいる方なら、「絶対に奴だ!」と気づくはずです。 分かりますかね?本当にちょっとした一場面で、チョイ役の・・・でも!ヤケにキャラクターを主張していますよ。 気になりますよね、その前に全作品読んで下さい。 全作品読んで、尚且つ気づいて無い方!手放してしまった方は、再度ご購入下さい。 | ||||
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とにかく読んでいて、気持が悪い。 早く終わってと思いながら それでも最後まで読んでしまった。 離れられない魅力はある。 気もワルイイ? それは 個性のある人物像が描かれていて その結末を知りたいからかな。 ただ セリフの言い回しが 洒落ていない(洒落ているようにしているのに) そこが残念。 | ||||
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大どんでん返しの小説が読みたくて、知恵袋で評判のこの作品を読んでみました。 正直、最初は退屈で意味不明で面白くない・・・という感想しかありませんでした。登場人物同士のやりとりがオタクっぽいというか、世界観が独特すぎて最初はついていけませんでした。いや・・・、最後までついていけなかったな(笑)。 ていうか、もしかしたら登場人物は皆オタクという設定だったのかも? 現実にこんな風に会話をふられたら嫌だなぁ・・・意味わからんなぁ・・・・と思う表現ばかりでした。 でも、中盤を過ぎたあたりからいきなりサスペンス的な要素が出てきて結局はぐいぐいストーリーに引き込まれました。 特に隣人の真実を知った辺り。 物語のオタク要素を我慢できるくらいの読み応えは十分ありました。 できればもう少し幸福感のあるラストが良かったけど。最後はとても切なかったです。 もう一回読み返してみると、なるほどと思える箇所が多数。しかし、2度読んでもやはり登場人物の独特なやりとりは私の性には合いませんでした(笑)。 | ||||
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