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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全380件 181~200 10/19ページ
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やはりさすが伊坂幸太郎だと思う作品。 構成としては、現在と2年前の物語が、交互に進められていくが、 最後には交わっていくところは、伊坂幸太郎氏の作品らしいと感じた。 そして、今回は個人的に衝撃を受けたトリックまで施されている。 思わず「そうだったのかぁーっ!!」と口に出してしまいそうになりました。 各キャラの魅力的なとこやユニークな言葉もあり、 より伊坂幸太郎を好きになれた作品でした。 動物虐待など、ちょっと読み辛い部分もあるけど、 それを含めても★5つを上げたい作品でした。 | ||||
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「一緒に本屋を襲わないか」って、何かなと思いながら、ぐいぐいと引き込まれました。 過去(2年前)と現代を交互に描く展開で、どう結びついていくのか気になりながら、 読み続けました。 最後に全てが結びつく、よく練られた構成。 そして、伊坂作品ならではの個性的な登場人物。 小説だからこそできる登場人物描写のトリック。 一気に読ませる展開でした。 ただ、ラストがちょっと切なかったな。読後感に爽快さは有りませんでした。 でも、いろいろ考えさせられる終わり方だった。 | ||||
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私が伊坂ファンになったのは、グラスホッパー、死神の精度を読んでからですが、それ以外だと、オーデュボン、ラッシュライフ、フィッシュストーリーの様な複数の物語のリンクのさせかたや、読み手を裏切るどんでん返しがこの作者の魅力だと、解釈してました。勿論、キャラクターにも、惹かれますが、重力ピエロや、ゴールデンスランバーは、話題作の割りには、読後感に余韻に浸る部分はありませんでしたね。 私としては、この作品の様に読み手を、裏切る、前半読んだだけでは、訳がわからん的な作風がすきです。 | ||||
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とにかく文体がおしゃれ。比喩や例えの表現方法が絶妙で、しかしさらりとしていてしつこさや厭味が無く、これは筆者の文章構成能力や表現能力が格段に高い事を表していると思います。表紙のボロアパートも本編の舞台を象徴しているようで良いです。 物語は、超絶美男子とアジア人男性、そして少々気の強い女性という三人を主軸に、現在と二年前の出来事を交互に描写していく形で進行していきます。そこに「本屋襲撃」「動物虐待」などのミステリー要素をからめつつ、三人の日常が描かれていきますが、終盤でとても驚きのある展開が待っており、とても面白く読み進める事ができました。 表題の「コインロッカー」が少々無理矢理当て嵌めた感があり、そして終盤あっさりと登場人物達が次々と死んで行った所に多少の違和感を感じはしましたが、全体を通してとても面白く、伊坂作品の中でも特に好きな作品となりました。 | ||||
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前半の持ったいつけた感じに苦戦したけど、中盤から勢いが出てきて後半たたみかけられた。おもしろかった。 | ||||
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面白い。 タイトルがまた良い。 伊坂さんが売れているわけがよくわかった。 この作品は伏線のことがあり映像化は難しい気がする。 映画はまだ見ていないが、あえて映画化に挑戦したのなら 映画も見てみたいと思う。 大好きな作品の一つになった。 | ||||
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オムニバスなストーリーがスピード感を早めながら収束していくタイプなどの小説が好きなんです。 この小説は、過去と現在の出来事が交互に語られるスタイルで進んで行きます。さすがに僕の好きな展開は現在と過去だけに無理かと思いきや、まさかの交わり方。 色々好き嫌いはあるでしょうが、僕は好きです。 このまま進めば観たくない描写が出てきそうだったのですが、そうはならずホッとしました。 人物の置換も、またその伏線も心地良かったです。 題目ごり押しの為☆4つです。 | ||||
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初めて伊坂さんの本を読みました。 とても読みやすく、また中盤以降はぐいぐい話に引き込まれました。 「ブータン」がほんとに上手く使われてますし、また伏線が次々と回収されていくのは読んでて爽快な気持ちになるほどでした。 ただ、動物の虐待という要素が、私には非常に読んでて辛く、読後も胸に残るほどでした。 作品としては面白く読めますが、猫が好きな方や残虐なシーンが苦手な方は、注意した方がいいと思います。 | ||||
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同時進行で語られるふたつの時間の河崎がつながらなくて妙な感じをいだいていたのですが、意外な展開で驚きました。そして動物や自分より弱いものを虐待する人が生理的に嫌で、そんな人たちが出てくる事で逆にどんな結末になるのか気になって一気に読んでしまいました。登場人物の一人がブータン人なのは日本にいては考えつかないような来世感を持ってくる事で、私のような結末を気にしてしまう人に救援策をもうけてくれたのかなあと言う気になりました。でもやっぱりあんまり読後感は良くないかも。 | ||||
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主張や考えがどうしようもなく幼いなぜ売れるのか評価されるのかわからなくもないですがこれを読んで喜ぶ人は他人はおろか自分幸せについてすら真面目に考えた事がないのだろうなと思いましたまるで漫画の小説中高生やリアリズムにどっぷり浸かった大人のための本ですかね | ||||
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伊坂ワールド!!…よく分からんかった。駄作ではないと思う。ただ、小説としての深さがない。流れるように話が進み、後には何も残らない。ブータン人だったり、白すぎるペット経営者だったり、キャラが濃すぎるために物語が薄く感じられたのだろうか。「ラッシュライフ」や「オーデュボンの祈り」の雰囲気なら大好きな小説家なんだけどなぁ…。 | ||||
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凄い本を読んだなというのが正直な感想です。圧倒されました。本屋の襲撃から始まって、現在と二年前の出来事が交互につづられていくのだが、ずんずん引き込まれ、彼らの物語の中に自分も居合わせたような気分にさせられました。そして最後に明らかにされる衝撃の真実。こういうミスリードのされ方、騙され方は逆に気持ちいいほどです。どうしたらこんなすごい構成を思いつくのでしょうか。ストーリーテラーなどというレベルではなく、まさに構成の天才という称号をこの作者には捧げたい。たぶんこれを読んで、面白くないという人はいないと思います。以前、同じ作者の短編集を友人に薦められて読んだ時は正直ぴんとこなかったのですが、この作品は傑作です。正真正銘の大傑作です。 | ||||
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伊坂氏といえば、小粋な会話と、張り巡らせた伏線と、その見事な回収に唸らせられる。今作は、めずらしく、それに〇〇トリックを付け加えた「松花堂弁当」って感じ。タイトルの由来だけは、最後まで読まなきゃわからないけど、ちょっと軽すぎたかな。家鴨と鴨になぞらえたことだけで、意味がそれ以上でもそれ以下でもなく、それ未満、というか横滑り。異文化スパイス・ペット殺し・不治の病・逆行時間まで登場しているが、詰め込みが過ぎて、テーマの本筋が希薄になってしまった。それゆえ「松花堂弁当」なのだ。本屋を襲って広辞苑を「奪う」。「買う」のではなく「奪う」意味に読者を惹きつけたかっただけ。広辞林ではなく、広辞苑。大学で使う教科書って、題名見ると読む気がしない。ボブ・デュランで無理やりつなげる。伊坂氏作品に慣れていない人には、他作家との違いを感じるだろうが、どうしても重いテーマを会話偏重で押し切ってくる作風の限界を感じる。〇〇トリックを、映画化で、どのように表現してくるか興味津々だったが、なるほどそれなりにうまくやってのけたね。瑛太の役作りがうまかった。。。 | ||||
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映画と原作を比べてみて分かったことを書き連ねる。 世の中にはそうでないものもたくさんあるが、映画はこの原作の面白さに負うているいるところが大である。 冒頭東京から東北の大学に進学し一人暮らしを始めた椎名(映画では濱田岳が演じる)が、初対面の河崎に誘われ 本屋を襲撃し広辞苑を奪うことに加担するが、なぜ、そんな突拍子もないことに巻き込まれるのか。 これが成立しないと小説全体が成立しなくなるので、原作では、ものすごく丁寧に書き込んである。 ところが映画では河崎とブータン人の関わりに時間をさくためにここは短くせざるを得ないし画にならない。 しかしそれを補って余りあるのが濱田岳の演技力であることがよくわかる。うまい。 大塚寧々のキャスティングも抜群.小説が当て書き(最初からキャストを決めてその人用に脚本を書くこと) したようにさえ思える。 最後に「神様を閉じ込める」のを提案するのは小説ではブータン人だが、映画では椎名である。これは映画が 椎名の成長物語という側面を強く押し出すことになったからだと思われる。 小説も映画も未見の人は、映画から見ることを強くお薦めする次第。 | ||||
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映画を先に観てしまった。とてもよかった。で、映画の記憶が薄れてきた頃に原作も読んでみた。やっぱり、伊坂幸太郎はオモシロイ。構成が抜群にうまい。テンポがいい。結末を知っているにも関わらず、ドキドキした。伊坂幸太郎作品の中で、一番好きかもしれない、これ。 | ||||
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ドジル、河崎、琴美の3人と物語に遅れて参加した椎名の物語。物語は現在と2年前が交互に語られ、段々と収束していきます。初っ端から“本屋を襲おう”なんてパン屋再襲撃を思い出してしまったのですが、物語はそんなにコミカルではなし。悪役がほんとにやな感じ(猫をいたずらで殺す若者。結構いい年なのが更にイヤな感じです)な影響が強いのか、ちょっと重い感じです。最後のトリックはさすがですが、そのトリック故に映画化不可能作品です。『葉桜の季節に君を想うということ 』と同系統かな。あまり読後感は良くない物語でした。 | ||||
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もともと伊坂さんの本が好きなのでこの本を読みました。相変わらず、「ありえねー!」と笑ってしまいそうなブッ飛んだキャラが続々登場し、これまた「ありえねー!」と叫んでしまいそうな展開が繰り広げられてます。でも、このブッ飛び具合が、伊坂ワールドの醍醐味ですね。現実離れしたミステリーが好きな方には、もってこいの作品だと思います。特に、最後の仕掛けと、二年前と現在の2つの時間が綺麗にリンクするとこなんかはさすがとしか言いようがないです。その上、ちょっとした切なさと小さな奇跡が織り込まれて、ただの『ブッ飛んだ話』で終わってないからスゴイ。伊坂さんの本は、別の作品に登場したキャラたちがちょこっと出てくるのが特徴ですが、今回も見事に《あの人》がわき役のわき役ぐらいのポジションで出てましたね〜。発見を楽しみたい方は、この本を読む前に「陽気なギャングが地球を回す」を読むといいですよ!面白さが増すかもしれません。 | ||||
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時間を超えた2つの軸が交互に描写され読みにくい。しかしそれが徐々に収束し、ひとつのストーリーになっている。読み終わるとそのストーリー構成に思わず唸ってしまう。久々に「やられた感」を感じた。序盤と終盤に繰り返されるあのセリフはミステリー史に残る名セリフと言えば言い過ぎか。あちこちにヒントが隠されているので二度よみが必須。なお同作品のDVDも必見。本作品の自分の脳内再生と驚くほど一致していて衝撃だった。 | ||||
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普通、「一緒に本屋を襲わないか?」 で本屋を襲わない。なぜなら、普通、強盗は、それもたまたま知り合った初対面の相手と本屋を襲わないからだ。この設定に無理がある。広辞苑が欲しきゃコンビニにしてその金で買え(ただし殺傷はダメだぞ)。フィクションだからいいじゃないか?というにしても皆さん寛容ですね。サスペンスはある程度リアリティが欲しい。導入の理由が不自然以外は話の流れは読ませるし、オチもしっかりしている。肝心な全容解明のところでわざわざ動物園に行ったりして、その描写がパラパラ入ってくるのはイライラした。イマ、ソンナコトドウデモイイデショ!話しするなら喫茶店にいきなさい。 | ||||
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友人が、好きな作家さんの一人として名前を挙げていて、当時は興味が無かったものの、『重力ピエロ』の映画が面白かったので気にはなっていました。今回友人が貸してくれた本の中にこの本も入っていたので読んでみましたが・・・面白い。椎名の人の良い、弱腰描写や、河崎の丹精な顔立ちと飄々とした雰囲気、二年前のドルジのたどたどしい日本語、快活な女子琴美。人形のように整った美しい女性麗子。キャラが目に浮かぶ感じでハラハラしたり、ふっと笑ってしまったりさくっと読み進めることができました。特に椎名の心情はほんとに目の前でしゃべってる友人の世間話を聞いてるくらいリアルでいい。逆に琴美の活発すぎる勝気な動きはあまりに無謀にも思えて怖い・・・そして所々出てくる動物虐待の描写も生々しすぎて、何度もネタバレと分かっていても、どうなるのか気になって、最初のうちから最後を読んでしまう・・・という事を繰り返しちゃったけど、それ以上のどんでん返しもあるから、ものすごく惹き込まれました。そして、そのどんでん返しに気づくと、何度も何度もページを読み戻してしまったりして・・・もう一度じっくり読んでみたいとすら思えた。この作家さんはまだ『砂漠』しか他は読んでいないけれども、色々読んでみたいと思えました。 | ||||
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