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アヒルと鴨のコインロッカー
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アヒルと鴨のコインロッカーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全373件 341~360 18/19ページ
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本屋襲撃! 広辞苑! いきなりの展開に胸が躍りました。「パン屋再襲撃」みたいなものです。という感じでつかみはすごくうまいんですが、どうもそのあとを一気に読むことが出来ませんでした。話の中に入ることができなかったんです。物語はふたつの視点で進行します。二年前と現代。それが最後に結びつくんですが、そこは鮮やかで。その過程もすっごく面白いんです。それなのにやっぱりどこか物足りないというか、なにか不満が付きまとったままでした。最後まで読んでもその不満は付きまとったままで。それでも話はおもしろいし、十分良作といえるレベルなので、星四つです。 | ||||
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この一風変わったタイトルから、なかなか中身を想像することはむずかしいと思いますが、そこのところを説明すると、この小説の魅力が半減してしまいましので、秘密ということにします。お話は動物虐待がテーマになっています。相変わらずの伊坂スタイルで、軽妙ながらも頭の中はかっちり骨太で、結構、正義の味方くんなので、読み終わったら拍手なのですが、頭がクリアじゃないときは、物語が、あっちいったり、こっちいったり、付いていけなくて大変です。もし映画だったら、意外にそのジャンプは簡単なのですが、これが、映像化には「不向き」な物語なところがみそです(^_^;)。 | ||||
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ラッシュライフもそうなんだけど、伊坂幸太郎は最終的に話をつなげていくのがすごくうまいんだなぁって思います。このハナシは平行して描かれる過去とリンクしてるんだけど、意外なところで私はだまされました・・。でもやられた!って言うよりは、そうだったのか!と言う納得。河崎の写真に書かれた言葉がステキでした。クドイとか格好つけてるとか言われるけど、私はやっぱり洒落てるな、と素直に思えますね。そして奥深い。 | ||||
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伊坂さんの本はこれが2冊目ですが、面白くて一気に読んでしまいました。私はミステリーって読まなかったんですが、それでも自然と引き込まれて読まされてしまううまさがあります。映像ではなく、小説ならではの醍醐味に溢れていると思います。タイトルの付け方もうまい。登場人物に自分を重ねて胸がキュゥとすることもありますが、読後に「楽しませてもらった」と思える一冊です。 | ||||
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私が初めて読んだ伊坂さんの本がこれでした。ミステリーなんだけど、単なる謎解きに終わらず、登場人物の魅力や心理描写の上手さにどんどん引き込まれていきます。とんでもない行動をするキャラも出てきますが、その行動の裏には彼なりの理由があったり、単んに変なキャラで終わらず、人間味溢れる人物像がとても魅力的です。後半、真相が明らかにされる場面は目がしらが熱くなり、ラストは泣いてしまいました。お勧めの一冊です。 | ||||
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読み始めてまもなく、ミステリーであることを忘れてしまい、最後になるにつれて、しまったという後悔が生じ始めました。伊坂氏の作品は初めてでしたが、他の作品も読んでみたいという気持ちにさせられます。暖かさと切なさが混じる気持ちになりました。 | ||||
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井坂作品と言えば、極端とも言える懲悪が魅力の一つ。常に吐き気を催すような悪が登場し、最後もしくは冒頭で淘汰される。その気持ちの良いほどの徹底ぶりが魅力の一つなのだが、今回は一味違った「罪と罰のカタチ」が描かれていました。 『因果応報』 仏教的ではありますが、理に叶った考え方だと思います。でもやっぱり私は、桜が悪徳警官を撃ち殺すように、銀行強盗が現金輸送ジャックをまんまと陥れるように、気持ちのいい爽快感を求めてしまいます。星の数は爽快感の数。というわけで決して面白くないという事ではありません。むしろ二つのパズルのピースが一つの絵画になるような気持ちよさにはいつも以上に圧巻させられてしまいますし、その異次元的展開からきっと目を離すことは出来ないでしょう。あまり言ってしまうとどうしてもネタばれに繋がってしまいそうですので控えますが、井坂作品の面白さは読んで見なけりゃわからない!そんな事を言ったら元も子もないかもしれませんが、とにかく読んで心で感じて欲しいです。そしてあなたの「罪と罰」に対する考え方が本作品と一致したとき、あなたの心の一冊になるのではないでしょうか。 | ||||
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文庫版「オーデュボン‾」がおもしろかったので 「陽気なギャング‾」→「アヒルと鴨のコインロッカー」 の順番で読みました。 前2作のような、気楽さで読んだのですが、ラストでやられました。 就寝前に読み終わったので、涙が止まらず大変でした。 あまり、このようなラストは好きではないのですが 救い はあると思うのです。 読もうかどうか迷っている方には、ぜひおすすめしたい作品です。 | ||||
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書店襲撃と広辞苑強奪という大変奇妙な導入部から引き込まれました。伊坂幸太郎は、短めの文章を効果的に配することで、作品全体に小気味良いテンポを与えています。 現在と2年前の出来事が交互に展開する謎めいた物語。その行き着く先を早く見てみたいというはやる気持ちを抑えられず、当初は数日かけて読み終えるつもりでしたが、他の予定を先送りしてまでその日のうちに読み終える結果となりました。 大学進学で故郷を離れた経験のある私にとって、18歳の「僕」の焦燥と脆さは懐かしく感じられるものです。この主人公とともに不安感をあおられ、そして好奇心をくすぐられながら読み進めました。 またもうひとりの主人公である「わたし」とともに、事件に対して強い憤りを抱き、激しい動悸を抑えることが出来ぬスリリングな体験も味わいました。 ですが、ミステリーとしては「穴」があるという印象を抱きます。これから読もうとしている人の興を削がないようにすると同時に、読み終えた人には私が言わんとしていることが明確に伝わるように、努めて書くと次のようになります。 1)私は外国語をいくつか話しますが、それは文字を使って読み書きの訓練をつんだからです。文字が読めるからこそ外国語の予習と復習は可能です。少なくとも短期間で外国語を習得しようとするならば、文字学習を後回しにするのは非効率的ですし、そういう発想を有能な教師や意欲ある生徒はそもそもしないはずです。 2)一人称形式の小説には、自分が本来存在していない場所や時間に起こった出来事を見たり語ったりしてはならないという最低限の掟があります。そのルールを破ると、この小説のようにファンタジーになってしまいます。 3)私は民主的な法治国家を強く信じるので、私刑によってカタルシスを図る、という行いを肯定できません。その行為が誤りであるということを特に若い読者は見過ごさないでほしいという思いが残りました。 | ||||
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~ワケノワカラナイタイトルに惹かれた。そしてタイトル同様登場人物たちのまとう不思議な空気と会話がワケノワカラナイ感じでなんとなくカッコイイ。二部構成で代わる代わる語られる物語のじれったさ、不安が最大限にふくらんだその先にあっさりと、しかし鮮やかに突きつけられる事実。ハマッた。いや、はめられた。上り詰めたジェットコース~~ターの先に全く予想もしなかった景色と衝撃が待っていた。そう、ワケノワカラナイタイトルの意味が知りたければ読むべし。惜しむらくは登場人物への感情移入がしにくい部分があったこと。それも味なり計算なりと思えなくもないがこの「技」を決めるために少々無理をしたように感じられた。そこを差し引いても感嘆の一冊。~ | ||||
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伊坂さんは主人の高校の同級生で、先日同級生のホームパーティーの時に紹介されました。なので読む前から緊張しましたが、どうしてもタイトルとあらすじを読む限りでは面白そうな気がせず、広辞苑を盗む??ってなかなか進みませんでしたが、後半は読み進むのが怖くなってきました。嫌な予感が当たりませんように!って。ラストはなぜだか涙が出ました。でも後味悪いお話ではないので、さぁ次!って伊坂さんの作品が読みたくなりますよ。 | ||||
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『こんな展開ありかよ~』と思わず言ってしまいたくなります。深く考えずにスラスラ読んでいたら、まんまと騙されてしまいました。寧ろ騙されていたかったですね。強い強いと思い込んでいたので、なんだか残念なのですが、この本を読んで、こう、案外人は脆いのよ、というのを実感したりしました。そんなことを思うと涙が出てきました。そんな趣旨の小説ではないのかもしれませんが、是非読む人の観点で何倍も何倍も味わってほしい小説だなぁと思います。スッキリするかどうかは、個人のとららえ方ですね。私は満足しました。お勧めですv思わず友人に回してしまいました。 | ||||
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とりあえず今まで読んだ伊坂作品の中では最高です。物語は現在と2年前の出来事が交互に描かれています。この構成はうまい!「何か悲しいことが起きるに違いない」という悪い予感を抱きつつ、現在と過去が一体どこで繋がるのかわくわくしながら読みすすめます。それが繋がったときに、軽く読み流してしまった何気ないセリフや描写が実は大きな意味を持っていたことに気づくはず。その瞬間に登場人物たちの痛みや思いが体中に押し寄せてきました。悲しい物語になってしまいそうなこの題材に、たくさんの動物を登場させたこと。これは効果的でした。動物たちのおかげで作品に優しさと丸みが出たと思います。大好きな本です。 | ||||
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伊坂さんの作品にはいつも驚かされる。綿密なプロットにである。計算された物語の進め方は巧い!と唸らざるがえない。 「アヒルと鴨のコインロッカー」でもその綿密さは光っている。現在と二年前が交錯する物語はなかなか先が読めない。分りやすいところもあるが、おそらくそれはわざと分りやすく、先が読みやすくしてあるのだろう。そして、作者の趣味のよさが窺える。ディランの「ライクアローリングストーン」ではなく「風に吹かれて」を持ってくるあたりがなかなかセンスがいい。 「友よ答えは風に吹かれている」 | ||||
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先が気になって気になって、他のことが手につかなくなりました。なんともせつない気持ちになりました。 | ||||
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伊坂作品を読むのは「重力ピエロ」に続いて2作目でした。「重力~」もそうでしたが、読者の平衡感覚を奪うかのようなトリッキーな文章力は流石です。画像や音声のない文章だけの世界だからできる読者へ向けた極上の罠。騙される快感を得る為に、僕は伊坂作品を読み続ける。 | ||||
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独特の可笑し味を持つキャラクター。小気味良い会話。すっきりとしたカタルシス。とても面白いし、伊坂作品の持つ面白さもあるし、どのキャラも大変好きなのだけど、好き過ぎて、読後、あまりの寂しさにちょっと泣いた。 ある程度予想できるトリック(?)と筋だが、 それでも、この「失う感覚」は辛い。 魅力的な文を書く人は文で人をここまで悲しくさせるものなのだなと思い知る。『陽気なギャングが地球を回す』の洒脱さが好きな方には少し重いかもしれない。 『オーデュボンの祈り』から入った人、あるいは、(この呼称は好きではないが)乙一氏の「切ない系」が好きな方にオススメ。一点、緊張感を出すためとはいえ、普通最低限手を打つべきところだろと思ってしまうところで手を打たないのが疑問。もうちょっと説得力のある「手を打たなかった理由」が欲しかった。最大限の努力を払ってなおという展開の方が気持ちいいじゃないですか。「木を見て森を見ず」かもしれないが、そういった細かい点に齟齬を感じさせない進め方ができる作者だと思っているので、突然の力業に目がいってしまった。こういった点に苛々させられるのは本当に勿体なくて嫌いなので、★1つマイナスです。 | ||||
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この国に来て、楽しかった・辛かった・嬉しかった・切なかった・・・・そして悲しかった。「鳥葬」を、といった「カレ」の悲しみが伝わってきます。「アヒルと鴨」の物語を最後に「コインロッカー」が引き受けた(?)って所がシュールであり現代らしいと思いました。ただ主人公のダイプが「オーデユポン」と似ているのでもし「オーデユポン」を読まれた方が次に・・と思われてるんでしたらどれか違う作品を読んで、それからにした方が二つの作品の印象がダブらなくて良いかと思います | ||||
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人物造形が鮮やか。そう感じるのは恐らくその洒脱な語り口のせいだと思いますが、その点はもはや伊坂幸太郎の専売特許です。冷静に考えれば、非現実的な登場人物が、非現実的な会話を繰り広げているのですが、もはや理屈ではなく、それを楽しむ為に読んでいるような気もします。今までの作品は、ミステリー的にはいまいちな印象がありましたが、本作のミステリーは上々。今後もう一皮むけそうな予感を抱かせます。「陽気なギャング~」の登場人物も(名前だけ)出演させて、ファンサービスにも気を使っている部分や、堂に入った伏線の張り方など、余裕もちらほらと。私は特にファンである自覚はないですが、きっと緩やかにファンの領域に踏み込んでいるので、次作も読んでしまうことでしょう。「重力ピエロ」に関して、私はどちらかと言えば否定派でしたが、本作はそれよりも洗練されてきている事実を認めざるを得ません。伊坂氏は今よりもっと化ける、そんな期待を抱かせる作品でした。 | ||||
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第25回吉川英治文学新人賞受賞作文句なく、2004年を代表する一作品である。作品はいきなり、河崎と椎名が書店を襲う場面から始まる。わざわざ書店を襲って、盗むのは「広辞苑」一冊だけ。この「なぜ?」から作品にグイッと引き込まれる。作品は「2年前」と「現在」の話が交互に進み、さまざまな謎が最終局面で明らかとなる。これまでの4作品同様、作者のセンスある文章を堪能しながら、本作品を楽しんで頂きたい。作者自身、「ミステリーでは伏線の張り方が難しい」とインタビューで答えているが、確かに本作品でも、その点に若干の甘さがみられる。この作品の場合、特に先にネタが分かってしまうと作品のおもしろさが半減するため、レビュー・書評等を読むことなく、本作品を読み始めることをおすすめする。 | ||||
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