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ナラタージュ
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ナラタージュの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全195件 101~120 6/10ページ
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何度も繰り返して読んでいる大好きで大切な小説です。 何年たっても、私の中でこの小説の価値は変わっていません。 この小説をとおして、誰かを愛していたことに、あとから気づけました。 | ||||
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わたしは島本理央さんの 表現の仕方が大好きです。 物語ではなく表現について レビューしたいと思います。 まず情景の映し出し方がとても綺麗。 ふとした瞬間の仕草や雨の様子などとても綺麗に描かれています。 言葉の使い方が本当に好きで 島本さんの本はどれも大好きです。 日常的な景色も 島本さんが表現すると キラキラします。 このナラタージュも 期待を裏切りません。 | ||||
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恋愛小説ランキングの1位です とても優しい小説だと思います 別の本も読んでみたいです | ||||
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若い女性が恋愛を通して成長していく純愛もの。 高校時代に見出されたいわば天性の作家。ばりばり書く、その熱意とチャレンジ精神は驚異的。 それがわかるだけに、もうちょっとなんとか、と思ってしまった。 舞台は高校の演劇部。恋愛対象は演劇部顧問の世界史の教諭(既婚)。 主人公が大学二年から就職するまでの心の変化を、ものすごくていねいに書きこんいる。 残念なことに、書きこまれれば書きこまれるほど、共感できない。 読んでる途中はイライラ、ラストは正直えええーそうなるんですか、という感じ。 泉ちゃんは優柔不断、葉山先生も無責任だし、小野君はデートDVだし、 それを純愛というな、という感じ。 展開は韓国ドラマ並みに唐突で、登場人物の倫理観や行動に一貫性がないのが残念。 まあ、川端康成の「雪国」だって、内容もキャラの倫理観もめちゃくちゃだけど。 こういう内容で読者を納得させ、共感させることができるのは、さすがノーベル賞作家の筆力、ということか。 勉強になりました。 | ||||
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評判をきき、ナラタージュって何のことだろうと思いながら、特に考えることなく読み始めました。 最初に、川沿いの散歩の不思議な情景が始まります。 ---------------------------------------------------------------------------------------- 今でも呼吸するように思い出す。 季節が変わるたび、一緒に歩いた風景や空気を、すれ違う男性に似た面影を探している。 それは未練とは少し違う、むしろ穏やかに彼を遠ざけているための作業だ。 記憶の中に留め、それを過去だと意識することで現実から切り離している。 正直なところ、そうでもしないと私は今でも彼に触れた夜を昨日のことのように感じてしまうのだ。 だけど実際は二人がまた顔を合わせることはおそらく一生ないだろう。 私と彼の人生は完全に分かれ、ふたたび交差する可能性はおそらくゼロに近い。 ------------------------------------------------------------------------------------------- 私は、「穏やかに彼を遠ざけているために、似た面影を探す」ということを不思議に思いつつも、読み進めました。 何気ない日常が、淡々と続きます。そして、工藤泉の気持ちが、淡々と書かれています。 まるで、本当にナレーションのように。 普通の恋愛小説のようなストーリー展開は、ほとんどありません。 本当に好きなのに距離感を保つ、本当に好きだからこそ離れている、という恋愛を想像できるでしょうか。 私はそのつらさを感じてしまいした。 もう一度読み返そうと思いながらも、読み返すのが、切なく、つらくなっています。 すばらしい恋愛小説だと思いました。 (9) | ||||
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これはすごかった。最後まで。 どうしても出会ったタイミングが合わなくて結婚はできないけど、一生忘れられない人がいる。 そんなテーマはどちらかというとありふれているはずなのに、衝撃的に引きつけられた。 | ||||
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狂ってます。 葉山先生が悪いととか、主人公がぼやっとしている、というレビューもありますが、主人公がとても自己中心的というか自分の感情に正直に生きすぎて怖いです。 それが作者の狙いなのでしょうが、結末も分かっていての進行なので、息苦しくてつらくて投げ出したくなる感じでした。 しかも最後は読者に追い打ちをかけます。 男性の目線からするとここまでよく残酷な話が書けるものだと感心します。 作家の力量としては圧巻です。そういう意味では星5つですが、 二度と読みたくありません。気持ち的にきつい。 | ||||
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もう、数え切れないくらい、何回も、何回も読みました。 主人公と葉山先生のシンクロというか繋がっている感覚が、自分も好きな人とはそうなるので、すごく実感出来ました。 でも、いくら繋がっても、出会うタイミングやその時々の事情で恋に落ちることが出来ない。。 だからこそ、不完全燃焼のまま、想いだけが残っていく。。 主人公が最後に何もかもを理解してくれる、心地よさを感じることのできる彼と結婚するのは、同じ女性として、主人公の性格が好きな私としては、本当に安心しました。 恋愛と結婚は違う。。ちょっとサミシイけれど、現代で生きていくには、これが現実なのかもしれないと思うラストでした。 | ||||
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「ナラタージュ」というnarrationとmontageの合成語の通り、回想が多いので一気に読まないと展開が分からなくなってしまいそうになる。そんな面白さがあった。 大学2年生の工藤泉に、高校時代の演劇部の顧問の葉山先生から電話がかかってくることから始まる話。情景描写や固有名詞がとても多く感じた。ただそれは泉の心情を表すのには不可欠なものなのだろうし、もっと色々な経験をしないと理解できない部分もあるのだろうと思った。 | ||||
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淡々とした文章の下に隠れた激情に惹き付けられてしまいました ただひたすら好きなままに好きでいる主人公に苦しくなるんです 後半になるにつれて激しさが増して、込み上げてくる激しい愛情が文章の端々に溢れています 私の拙い言葉では 伝えきることが できなくて残念ですが 最後の2ページを ぜひ知ってもらいたいです | ||||
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大半の読者は、「泉」が恋に落ちる「葉山先生」という中年男性の魅力が、最後まで分からないかも知れません。 教え子に手を出すし、奥さんを孤独にさせるし、それでいて泉には同情を誘うような打ち明け話するし、奥さんと復縁しようとしているのにまた泉に手を出すし……。「そんな人より、小野君の方が絶対いいよ!」と言いたくなるかも知れません。 が、そのモヤモヤする気持ちが、この小説の仕掛けではないかと思いました。 葉山先生は、良い人ぶった、大人のいやらしさを隠し持った、自分の弱さも武器にする「ひどい人」に思えるのですが、そうであればあるほど、葉山先生から離れられない泉が哀れで、悲劇のヒロインに思えてきます。 かと思うと、泉にはどこかマゾっぽいところがあり(濡れた土の上で土下座する場面など)、自分でも気づいていないながら、葉山先生にひどい目に遭わされることを望む本性を持っているのでは、とも思えてきて、複雑なドラマです。 そんな中、小野君が見せたキラリと光る純粋さに、思いがけず心を打たれたりしました。 単純な青春恋愛ストーリーではなく、表面的にはそう装いつつ、ドロドロした悲劇の構造を隠し持っているところに『ナラタージュ』の面白さがあるのでは、と思います。 | ||||
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展開が王道的で非常に読みやすいです。 若い作家さんならではのみずみずしい表現もとても気に入りました。 個人的な見解としては、 この小説は『主人公が恋愛を通していかに経験を積むか』という所に面白さがあるのではないか、と思います。 ドイツ旅行の場面や天気が雨の日の場面では、若い女性の思考が非常に巧く描かれている印象を受けました。 僕はもの凄く好きなテイストだったので、 是非他の作品も読みたいです。 | ||||
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以前から気になっていた小説です。 淡々としている、大学生の日常的な話だと思いました。 帯のコピー「お願いだから、わたしを壊して」の激しさからは想像できないくらい 穏やかにストーリーは進んでいきます。 普通の感じ…なのに、なぜか惹きつけられ、目が離せず、 気付くとぐいぐいのめりこんでいました。 普通、恋愛小説の主人公って、愛する人に愛されたいあまり 心が壊れていく人が多いような気がしますが、 この小説の主人公の愛する人を想う気持ちは決して利己的ではなく とてもきれいなものでした。 これぞ恋愛小説。 その清潔さに心が洗われ、せつないけれども爽やかで気持ちのいい読後感が残りました。 きれいすぎるので、女性目線すぎるというか、 小説なのに少女マンガを読んでるような感じはありました。 でも、そういう小説があってもいいではないか、と思います。 そういう小説が好きな読者はたくさんいるだろうから。 結末はこれでよかったのだと思います。 泉にはぜひ幸せになってもらいたいです。 | ||||
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未成熟な大人と成熟過程の少女の恋の物語,というくらいが適当なのだろうか…. 学校,先生,生徒という設定,要素は誰しもいくらかのかかわりをもったことのあるものだ.そのためだからだけではないだろうが,本作品が支持されるのは,おそらく,自分にも「似た」経験があると思わせられる点にあるのではあるまいか. しかし,それは「普遍」とまでは昇華していないだろう.そのためにかえって生々しく,胸に迫り,訴えてくる作品と評価されたりもするのだろう.私自身も自分の思い出と重ねあわせながら,読んだ. ただ,ここに描かれる恋愛は,恋愛の一側面に過ぎないように思うのは,私だけではあるまい.中年期の終盤を迎えたとしたら,泉(or作者)は,はたして,この恋愛をどう自身の内面に収めていくのだろうか,その点に興味がある.バブル期のトレンディ・ドラマ(死語?)のその後を,舞台を不況期に設定して観てみたい,というのと同じくらい無粋なことだと自覚しつつ,それでもちょっと意地悪な気分で中年期の泉と話をしてみたい.本作品自体,当世風な要素が散りばめられていることだし,もう少し時間が経った時,評価はどうなるのか,ということもあわせて興味深い. 自分の思い出や経験を賦活し,感傷的にさせてくる作品であった,という点の評価は,もっと声高に叫ばれてもいいだろう.こういう作品の価値は,けっして軽んじたくない.この点において,個人的に大切な作品となった. | ||||
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びっくりした。 同じ状況になったことがあったから。 残念ながらここまで精神的結びつきはなかった。 ただ・・・彼の状況がとても似ていて、かなり昔のことなのに 鮮明に彼の言葉やそのときの自分の想いが蘇ってきた。 直後に読んでいたら、私はきっと最後までは読めなかった。 こうして小説の中で彼の一部を発見しても やっぱり今でもずるいって思う。 結局隣にはいられないんだから。 | ||||
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こんな感じなのかなと、読み終えました。人は、もどりたいところがあるものです。歳を重ねれば、その場面が多くなります。その場面場面を懐かしく思います。それは、自己の中においてのみ。人皆、別れを経験していると思います。その、苦しさの度合いによって、読後の感想は変わります。で、私は4☆。 | ||||
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分析も批評も出来るほどの本を読んではいないのですが、とてもいい作品だと思います。でも女性向きかな?以下少しネタバレ要素を含んでいます。 小説ってありえなさそうな現実味を帯びた作品だからこそ面白いわけですが、個人的に、小野君の時間を追うに従っての変わり様は、「いるいる、こういう男〜!」と納得してしまいました。付き合うと違う部分が見えてきてそれがなんとも違和感を感じる変貌ぶりだったなんてこと、結構あるんではないかと思います。全然自然なことなんですけどね、小野君の気持ちも、その変遷も。 柚子ちゃんのシーンからは泣きながら読み上げました。 332Pの葉山先生の出した結論が、また嘘で、自分への戒めにそう嘘ついたんだ、とか最後に言ってくれなんとかとにかくなんでもいいから結ばれるのか?という余韻を残して終わってくれと必死で願いながら読破していました。 そこまで思いあっていて、お互いが関係を断ち切らないで行くことも出来ただろうに微塵も、一瞬たりとも、思わなかったその瑞々しい気持ちがなんだか淡くて、苦しかったです。 私事ですが、今の彼とはどんなことがあっても幻滅して離れたくないと思っていて、もし彼が何かしらでわたしを裏切り別れるようなことがあったとしてもそれを知ることなく、綺麗な楽しかった思い出とその時の燃え上がるような気持ちのまま離れたいと思っているので(無理なことなんですけど)、余計に感情移入したのかもしれません。 文体に読み難さもなく、比較的どの年代でも入りやすい作品だと思いました。若い感性を持たれた方が書かれたものですが、稚拙さがないのですんなりと入ってきました。一つ挙げるとすれば、葉山先生の出した結果の葛藤や理由をもっともっと掘り下げて知りたい気持ちもしました(あんなことがあったわけですから…)でも、そこまで書かなくてもだいたい伝わっているのが、著者のすごさなのかな〜。 | ||||
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いや〜文章が若い!作者の経験値の低さが感じられる。 逆に若いからこそ書ける文章でもあると言えるが… ただ情熱的な恋愛小説?!っていうのには、え??って感じ。 情熱的かなぁ…そうは思わないけど。 若い方が読むには良いんじゃないだろうか? 自分も若い頃のサークル時代の懐かしい甘酸っぱい思い出を 思い出した感じだわ。 | ||||
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結構ダラダラな感じで読んでいました。 そんなにのめり込めるわけでもなく、かと言って全く興味がわかないわけでもない。 普通でした、すごく。 だけど、最後の最後まで読んで「途中で挫折しなくて良かった」と思えましたね。 そんなに感情移入していたわけでは無いのですが、 それか、逆に油断していたせいなのか分かりませんが最後の最後で涙腺緩まされました。 「あ〜。」って気持ちでしたね、最後の3ページは。 悲しい結末では無いはずなんですが、胸の奥がじわぁっと熱くなりました。 今、途中まで読んでも興味がわかない人には「最後まで読まないと勿体無い」と言いたいです。 | ||||
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余分な描写や余計な話が多く全体的に話の進み方が遅いためか、 ところどころで飽きてしまい感情移入が難しかった。 他のレビューにもありましたが、文章や台詞は非常にきれいで、 江國香織の作品に雰囲気が良く似ていると思います。 男性への期待やセックスの描写などからは、いかにも女性の作者が書いた という印象を受けました。 表現が美しいフレーズが多く、登場人物たちの普段の心の描写やその台詞の成熟度と、 いきなり出てくる未熟な言動に逆に違和感を感じてしまった。 部分部分は良かったので、評価は☆3つ。 | ||||
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