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ナラタージュ
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ナラタージュの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全195件 141~160 8/10ページ
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って思ってましたよ正直な話。 しかし、友人にススメられ、手にとってみた。 きっと、子供だったからとか愛とは違うとかじゃなくて、 子供だったから、愛してるってことに 気付かなかったんだよ 本を開いてすぐにあるこの一文を見てやられました。 即買いです。 無駄な解説は不要。 恋愛小説なんか糞くらえ!! なんて思っている人も、「恋愛小説ってええんちゃうん?」って思い直す一冊です。 | ||||
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主人公以外、あまりに魅力がなさ過ぎた気が・・・。 葉山先生の気持ちが、全く分からなかった。 期待はずれでした。 私には、不快感ばかりが残りました。 | ||||
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過去の恋愛を忘れたくないひとには、それを正当化してくれる物語です。 過去の恋愛を覚えている自分を肯定して欲しいひとには最適な本と言えます。 しかしここでちょっと苦言。 作者自身の、若さゆえの経験不足もあると思うが、恋愛小説にしては感情が濾過されすぎているせいか感情移入が難しい。 同じような筋立ての少女マンガを読んだことがあるので、複雑である。 手垢のついた素材といってしまえばそれまでだが、教師と生徒の悲恋は売れますからね。 | ||||
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本当に期待して損した。帯には、かの小川洋子氏の推薦文もあることだし、読み応えある作品だと期待したのに……。 文章および主人公の言うこと、情景描写が、とお〜っても江國香織くさい。またも江國香織のエピゴーネンか、という風情。たしかに江國香織はとても達者な作家で、実力も才能もある人だと思う。 それに文章も比較的容易で、真似したくなる気持ちはわかる。 でも、これはないでしょ。あまりにも似すぎ。いつかの「生まれる森」は書き出しの一行から江國香織くさかったが、これもそうだ。 最近、江國香織、小川洋子、川上弘美のエピゴーネンが多すぎるようだ。村上春樹のそれもさることながら、彼らがこぞって評価されているのは、みんな自分の「味」を持っているからだ。島本にはそれがない。ただの模倣にしか見えない。これじゃあ芥川賞とれないよ。綿矢りさと金原ひとみのほうが100倍うまい。 何といっても個性的だから。 それから、ところどころリアリティのない描写がある。 たとえば主人公と小野君?が初めてセックスする描写。 二人はその前に餃子とキムチを食べているのだが、歯も磨かずにシャワーも浴びずにセックスする。どうみたって綺麗好きな二人なのに。 あと台詞があまりにも陳腐。もう、あ然、だよ。 「卒業間際の感傷だなんてふざけたことを言わないで」 なんて。あんたのほうがふざけたことを言わないで。 もう、この人の作品は読まないと思う。 | ||||
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中盤までは、少女小説めいた感じで今ひとつ乗れなかったが、 後半、小野が壊れ出すあたりからの緊張感に思わず惹き込まれ、 クライマックスからラストまでは「これぞ恋愛小説」という感じで、 読後感はそれなりに悪くなかった。 ただ、読み終わってしばらく経った段階で、 他のレビューを見ながら内容をつらつら思い返してみると、 (葉山先生みたいなダメ男のどこがいいのか理解できない、とか、 小野君のほうが全然萌える、みたいな意見が多かった気がする) こういう言い方はやや穿ち過ぎのように聞こえるかもしれないが、 この話の底流には、根強い男性嫌悪が滲んでいるように思えて仕方がなかった。 何事にもそつがない小野のことを たしかに好きだと思ってつき合い始めた泉が、 セックスの際に小野が見せる意外なまでの攻撃性に戸惑い、 強い違和感を募らせていく過程が描かれた後で、 柚子が暴行事件を苦に自殺を図るという挿話が差し挟まれ、 激昂した泉が、「犯人はまず去勢してから処刑すべきだ」と 葉山先生に向かって言い放つ場面があるのだが、 これは裏返しにするなら、泉が葉山先生に惹かれたのも、 彼からは男性特有の攻撃性が感じられなかったからだと言えはしないか。 (だとすれば、ダメ男なのがむしろ当然ということにもなる。) 考えてみると、演劇部の高校生とOB・OGという設定もあってか、 登場人物には文学部系のどこか植物的な人間が多く、 理系の学生である小野は結局そこから排除されてしまうわけで、 「他者」を排除した上で、似た者どうしがくっついているだけというのが、 泉と葉山先生の恋愛だと言うこともできるだろう。 とはいえ、恋愛とは得てしてそういうものでもあるわけで、 そのことは別にこの作品を貶める理由にはならないが、 男性嫌悪の物語として本書を読み解く批評があるとしたら、 ちょっと読んでみたいような気がしないでもない。 | ||||
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島本理生氏による大学生と教師の恋愛物語。 登場人物は村上春樹小説にやや情熱を加えた感じ。 ストーリーは姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」からアクを抜いた感じ。 生徒と教師、愛と死。 手垢にまみれた題材のはずだが、そこへ「演劇」という舞台の軸を用いることによって新しさが吹き込まれている。 特に描写が美しく洗練されており、そのとき登場人物が見たものや感じたものが、読み手の五感を通して伝わってくるようだ。 その登場人物も奇をてらうことなく、背伸びさせず、台詞の一つ一つがあくまで自然。 登場人物で最も輝いた脇役は小野君だろう。 主人公の恋愛対象である先生よりも、小野君によって主人公の泉がよりくっきりと引き立ったのではないだろうか。 ラストも曖昧なフェードアウトを用いず、ある種のケリが付いたようで読後感が良い。 | ||||
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最初はまだ流れがあっていいけど、途中から平凡な、なんの変化もない日常が続き過ぎて、飽きてきた。 一向に進まないストーリーに、焦れを感じました。 最後になって、やっと話が纏まって、やっと終わったよ。という疲労感。 | ||||
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ストーリーは私のまさにツボで、教師と生徒の切ない顛末は泣けました。 文体も綺麗で読みやすいのですが、私は本はストーリーを楽しむというよりは作家さんの表現技法や自分の知識を増やす目的のためにも読んでいるので、あまりに簡単な文章だと読了感がなくて少し物足りなかったかなぁと感じます。 ただ普通にストーリーを楽しむ人には充分満足できる作品だと思います。 しかし、私が個人的に好きな島田雅彦さんや、村上龍さんが20代前半に書いた作品と比べてみると、このくらいの筆力なら彼らなら中学生の頃でも書けたんではないかと思いました。 彼らが20代前半に書いた作品は、恋愛小説の部類であってもただ単に登場人物の感情やストーリーを追うことだけを集中していないので、一言でこれは恋愛小説なんだとは言えない作品なんです。 基礎は恋愛であっても、それを形作るものは例えば政治であったり、宗教であったりと、恋愛一つに固執していない退屈さが難しいんですけど、読むとずっしりと読了感を感じられます。 | ||||
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私は以前、泉のような女性と交際したことがあるため、小野君に非常に共感できた。彼の壊れてゆく姿には、涙がでそうになった。 この作品は前半がややゆっくりで退屈してしまう部分はあるが、後半は素晴らしく、全体的に綺麗にまとまっていると思った。また、小説なのに登場人物などが現実味をおびているため、経験があれば容易に感情移入できるかもしれない。 | ||||
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この恋愛小説がすごい!で1位とか、なにかといろいろな紹介で この恋愛小説は泣けます、とか読んでいたから気になっていた作品。 高校時代の先生と生徒のお話っていうからあんまり期待していなかったし、 途中までのテンポとかもあまり好きではなかったんだけれども、 ラストに近づくにつれてどんどん引き込まれて行って、泣けました。 確かにすごい読ませます。 昔人を好きだったことの感情とか、 自分が思いもしなかった場面に遭遇したときの言葉の選び方、 文章の運び方なんか絶品。私にはこう思っていてもかけないなぁと 妙に共感しちゃったり。 読んだら必ず、恋愛の切ない気持ちとかすっぱい気持ちを思い出しちゃうような、 そんな作品です。 | ||||
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主人公の工藤泉の切なくて、不器用で、純粋な純愛物語。 文章は常に淡々と書かれていて、さりげない仕草だったり、行動だったりが描かれていて、その一つ一つが私の胸に響いて胸が焦げそうでした(笑)手が触れた、だとか足を組んだ、だとかそのような文章が私の脳裏に鮮明な映像を浮かび上がらせますし、リアリティーが溢れてきます。人物一人一人が人間の色々な部分が見えてよかったです。影の部分も包み隠すことなく表現できていました。 登場人物の一人である小野君は、 好青年でありながら恋愛に関して人間の影の部分を見せてくれた彼に私は惹かれました。 多分泉にとって、葉山先生(お相手の先生)は、どれだけ年をとっても一番であるのは変わりないんだなあ、と思いました。 先を読みたかったけど、たのしみはとっておきたくてなかなか読めなかったのですが 読み終えて、涙を流し、思いあっても結ばれない恋もあり、それもまた恋の形だと知りました。 果たして私は、一生通して心の底から愛せる人にめぐり合えるのでしょうか。 | ||||
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若い女の子の恋愛なのに、激情に駆られるでもなく 淡々と日々が過ぎていく感じ。 どこか危うい繊細さは感じるけれど 書評や前評判ほどの感動はなかったかなぁ。 張り詰めた恋・・・というよりは 消えてしまいそうなほど淡い恋・・・ って印象が強いです。 年齢のせいか、大学生活を体験したことがないせいか 誰にも感情移入できなかったなぁ^^;。 | ||||
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色んな感想を持つ方がいらっしゃると思うので、1読者としての感想です。 色んな本を読んできましたが、ラストでものすごく読んだことを後悔する本というのが結構ありました。下手すると途中でやめたくなってしまう・・・。 この本の場合読んでいる間も、感情移入がきちんとでき、ラストでもしっかりと読みきった満足感。心が満腹になる本です。 | ||||
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小説で自分の人生の大部分をつくってきた人。 島本先生にはそんな感想を抱きます。 もしも「これが私の文学だ」と島本先生が主張するな ら「なるほど」というしかないと思うんですよ。 個人的には大森・トヨザキコンビの見解がかなり面白 い。というか、自分もそれにかなり近いかなというかん じなんであります。 山田詠美はいうにおよばず、小川洋子や川上弘美、そ れに江國香織なども二十代のころはかなり腹黒だったと 思うんです。文学に毒があるというか、なんというか。 それが島本先生にはお欠けになっているんでやんす。 二十歳そこそこでそんなにきれいにまとめていいのか。 このまんまだと四十代になったときに『風味絶佳』や 『博士の愛した数式』レベルの作品が書けなくなるのでは ありますまいか。 そこまで期待するのは酷なのか。 かわいそうだよな。いい小説だよ。たぶんこれでこの人 は限界です。『ナラタージュ』を書けたことに満足するか、 それとも書いてしまったことを不幸とするか。 私は不幸だと思う次第。 たぶん島本先生は『ナラタージュ』から脱け出せなくな るでしょう。それはファンにとっての幸福、日本文学にと っての不幸ではありますまいか。 ひとまず筆折ったらどうかな。 やっぱ文壇で地位築くとチヤホヤされちゃうじゃん。 それより普通の女の子の生活して、どうしてあたしって モテないんだろう、かわいい子はいいな、あたしだって愛 されたいのに、この前なんか身体でせまったのに拒否られ たし、結局残ったのは金が目当ての男だったし、セックス なんて素晴らしくねーよ、自分のブサイクさがどこまでも 付きまとってくるだけじゃん、うー妄想を紙に書いて暮ら していた日々に帰りたい、ゴーマンかまして恋愛語ってい た時代に帰りたい、あたしにとっての恋愛はするもんじゃ なくて語るものだった…… フリーターでもしてこの境地(上のは一例)に島本先生 が辿りついたら傑作が生れると思うんだけど。 | ||||
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ちょっと気の利いた女子大生であれば、この程度の恋愛は経験しているのではないかと思います。男も類型的です。 小説なんだから、恋愛事情にもう少し深さがあってもいいのではないかと。 | ||||
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壊れるほどに張り詰めた恋。 私にはそうは思えなかった。 叶わなかったからこそ美しく残る初恋の思い出なのかな? 主人公は若い割には、大人びていて理性的だと思う。 若さゆえ恋に暴走するような激しさは、全く感じられず 前評判とは随分違うなあと感じた。 激しいというよりはかなり淡い恋だという印象。 好きなら後先考えずにもっと壊れてほしかった。 泉にも。葉山先生にも。 恋で壊れたのは小野君だけだった。 結果、小野君が一番魅力的なキャラクターだった、私にとっては。 | ||||
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この本はかなり評価が高いのですが、私にとってはイマイチでした。話の展開が遅く、正直あまり共感できません。淡い恋の物語、純愛のような、今どきの恋のような・・こんな恋もあるのかなと言った感じです。 | ||||
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最初は恋愛小説って感じだった。 でも、だんだん同じことを繰り返しててなんだかなぁって感じだった。 お互い好き同士だがどうにもできない、忘れられないにしても、 繰り返し過ぎのような気がした。 小野くんはかっこよくて、こんな彼氏がいたらいいなと思っていたが、 葉山先生の電話から変わってしまう。 その変わり方は以前からの性格のものなのか、この恋に不安でなったのか分からないが、引き出してしまったのは主人公のせいだと思った。 主人公と葉山先生のなんとも決着のつかない関係が彼を追い詰めた。 葉山先生のどこがいいのだろう、情けない男だと思う。 奥さんのことで嘘をついていて、そのこと告白されたときに激怒したにも関わらず、その後部屋を出なかったのもなんか変な感じがした。 離れられない二人なのだろうか。なんともやるせない。 小野くんは幸せになっただろうか、あの後も性格が破綻したままだったら、本当に可哀相だ。 | ||||
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葉山先生という人間が最後まで意味不明。こんな32歳の男性教師がそばにいたら寒いかも。葉山先生より小野君のほうがいいのに…と思ってしまうのは、わたしが年を取ったからでしょうか。 前半はあんまりおもしろくないし、セリフ回しもなんだかなぁと思うところが多々あったのですが、「大学生のころの恋愛とか心の状態って、そういえばこんな感じだったかも」と懐かしい思いをさせてくれたので☆3つ。 | ||||
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軽い気持ちで読み始めたのですが、読み進めているうちに自らも無意識のうちに「回想」を始め、主人公と気持ちを重ねるようになり、作品の中にぐいぐい引き込まれていきました。 両想いなのに、なぜかうまくいかない恋。 消そうと思ってもなかなか消すことができない恋する気持ち。 ほとんど忘れていたそういう気持ちが自分の中で沸々とよみがえってきて心とからだの芯が熱くなり、小川洋子さんの「魂を焼き尽くす恋」という表現が、ぴったりだと思いました。 そういう想いは無意識のうちに記憶の底に閉じ込めてしまう場合が多いかもしれませんが、この小説を読んで、そういう想いと寄り添って生きていくこともできるんだなと思いました。 | ||||
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