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ナラタージュ
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ナラタージュの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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物語の始めが長い長い。冒頭で高校の時の部活の顧問の先生がどうしようもなく好きだった、今でも忘れられない…。と綴ってから100ページ、先生と再会はするんだけど世間話をポツリポツリするだけで何も起こらない。大学の同級生とダラダラ遊んでいるだけの描写が続く。この辺りで読むのを投げ出そうか悩む。文章も平凡、描写、台詞共に特に惹かれるものなく進む。 そしてキャラクターが無駄に多くて分からなくなる。こんなに必要だったのかな。たくさんの読者の共感を誘うために登場人物を多くしたのだろうか…。でもそれは吉と出ているのか? 始めの部分はこのキャラたちを覚えるのにもひと苦労。そして覚えたと思えば空気になっていくキャラたち…。 あと、ドイツ関連の話は必要だったのかな?旅行も、作者の日常を綴っただけなんじゃ?と若干訝しむ。 なんだか全体的に女の子の長い日記を読まされているような感じが続く。 以下、ネタバレを含みます。 物語中盤、小野くんと付き合うことになるのだけど、すぐ別れるのにそこに割かれるページ数も多過ぎる。要は同い年のカッコいい彼氏ができても葉山先生のことを忘れられないということを伝えたかったのだと思うが、なんせ長い。 そして徐々にヤンデレが発覚していく小野くん。読んでいてあまり気分の良いものではない。最後は別れたいという主人公に土下座をさせる。ドン引き…。 そして後輩柚子ちゃんの自殺。そ、そうきたか…とさらにドン引きする。 その後葉山先生が、柚子ちゃんを救えなかったショック?で入院。主人公を呼んでアパートから洋服やらを持ってきてもらう。そして退院後主人公とセックス。主人公と付き合う気もなく奥さんとやり直すことが決まっているのに。どんな展開?と目を疑う。そしてオッサンと若い女の子の詳細な濡れ場の描写はちょっと気持ち悪いというか…嫌悪感。軽く流すとか、比喩を混ぜながらぼかすとかして欲しかった。 それが終わってから、先生は予定通り奥さんとやり直すために旅立ちました。おしまい。 まあこれだけ長い小説を二十歳そこそこで書いたことは素直にすごいと思う。個人的にドン引きだらけだったけれど、それは個人の感想で人それぞれなので。 でも文章に無駄が多くて読みづらいのは確かかな。読者のためを思うならもう少しシンプルにまとめてくれても良かったのではないかと思う。 しかし、売れる小説ってよく分からないね。 ちなみに作者はシングルマザー家庭育ちで、お父さんの穴を埋めるように歳上の男性に恋い焦がれていたのでしょう。恋愛嗜好がモロに出ていますね。それをこんなにたくさんの人に伝えて、恥ずかしくないのかな…。 | ||||
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すすめられて読んだ作品です 面白かったのですがこの作者、島本理生作品は女性が精神的に脆かったり病んでたり、男性は家庭に問題があったり陰があったりとが定番で、このナラタージュもそうです 高校時代の先生と元生徒の恋愛です 主人公が卒業して大学生になり、先生から高校の演劇部を手伝ってほしいと言われ再会します そこから止まった時間が動き出す、といった展開です 途中、それ必要か?というエピソードがありますがこの二人の関係を発展させるためなのでしょうが蛇足のように感じました 単純に好き、というのではなく精神的にお互いを必要としているのが好ましいですね ラースフォントリアー監督のダンサーインザダークの円盤持ってる女とは付き合わないよ普通、と思ったのは私だけなのでしょうか…… | ||||
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読み終えてすぐに最初のページに戻った。 途中まで冒頭の「結婚相手」は小野君なのだと思って読んでいたからだ。それが小野君ではないとわかった上で読むプロローグ… なんとも言えない鬱積した感情が身体の奥の方で浮遊している。 終始、重くぼんやりした空気感。浮遊感みたいな。水の底で、川の底で、潜って膝を抱えているような。閉塞感みたいな、そんな感覚だった。 最後まで、決して楽しい読書ではなかった。イライラも募るだけ募って、個人的には不完全燃焼のままに読み終えた。 * * 泉は、自分で思っている以上にしたたかで、狡くて、本当は弱くなんかなくて 誰よりも強くて、男を惑わす女だと思う。正直、全く感情移入もできず、私のキライなタイプだった。 葉山先生は…狡い という言葉では言い尽くせないほどのダメな男だと思う。 お互いがお互いを必要としていた…? 果たして、本当に必要としていたのだろうか。 美化していただけのようにも思えるし、愛だと気づかぬうちに愛していた、というよりも、恋に恋してしまった自分たちを「愛」という尊い物語に仕立てあげちゃったのかな、という印象。 そんな中で、志緒と黒川 はこの作品の唯一の良心であり、真っ当な二人、だった。真っ当な感覚のこの二人がいたからこそ他者が浮き立ったように思う。軽くしか描かれていないが、志緒だって、黒川だって、せつなく 苦しい思いをしていたのだ。それなりの思いで愛を。。。 そして小野君。あまり肯定的な意見を聞かないし目にもしないけれど、私は 小野君には頷ける。葉山先生や泉に比べたら、自分の気持ちに素直だし、何より他人を傷つけてはいないんじゃない? 泉は彼の言動によって自分の気持ちに気づいただけだ。傷つけられたわけではない。むしろ傷つけたのは泉の方。 そんな風に私は感じてしまった。 * * 決して楽しい読書ではない。 人間の狡さ、非情さ、身勝手さを じわじわと刷り込まれるというか。 葉山先生の良さもわからないし、泉の、とにかく個人的には 泉の態度が腑に落ちなかったし。 それなのに読んでしまう、気になる のは、どこかで何か「救われる思い」を期待していたからかもしれない。どこかで誰かが救われることを。 けれど、結局、誰も救われなかった。 柚子も然り、新藤君も然り。 葉山先生も泉も、小野君も。 結局、「あの頃」の思いから逃れられることなくみんな生きてゆくのだろうな。もう過去になった、と思ってもそれは薄まってしまっただけで消えることはない。 ずっと、ぼんやりと薄くなりながらも「あの頃」が完全に消えることなどない。 そんな、せつなくも苦しい人生たち。 「きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう。」 一緒にいる相手を遠い存在に思わせて。 せつなくて苦しくて。 * * しかし、何が凄いって、この作品を若干22歳で書いた島本理生だ。 「早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。」 と言われているが、確かに、これを22歳で書いた彼女の 10年後、20年後、30代、40代の作品は一体どんな風になっているのか…読んでみたいと思った。 | ||||
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良くも悪くもまあまあ。 登場人物の魅力に欠ける所もまあまあ。 文章の綺麗さでカバーしている部分がある。 最終的な結末もうーんと言う感じ。 | ||||
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ナラタージュ映画観てきました。 ラストの1番肝であるシーンが削られていた事に本当に残念です。 そのラストこそが、物語の全てとも言える泉の多幸感と絶望、失望の混在を表している。 生涯、泉に託される大切なシーンであったはずなのに… 泉の万年筆も、柚子の葬式も全て意味のある演出が端折られていた。行定監督の作品はもう観ないことに決めました。 | ||||
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申し訳ないですが、イマイチでした。 文体や描写は上手いと思いましたが、登場人物の気持ちがハッキリしないというか… あまり感情移入出来ませんでした。 映画は行定監督なので、もしかしたら良質な恋愛映画になるのかもしれないですね。 | ||||
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初版時から何度か読み返しをしている作品。 主人公の泉とその周囲の人々の、危うい恋愛における人間の弱さや徐々に追い詰められていく心の描写は、非常に美しく繊細な印象を受ける。 泉と葉山先生の深い信頼関係には「確かにここまで深く理解し合える相手もいる」と共感をする一方で、終盤では2人の陶酔っぷりにやや嫌悪感を抱いた。 別れ際のセックスは必要だったのか。 既に深く入り込みすぎている関係である上に最後に最も濃密な時間を過ごしてしまったが故、葉山先生の不誠実さが際立ってしまったように感じた。 個人的に印象に残ったのは、柚子から新堂への手紙。 心が壊れていく描写がリアルで、繊細で、それでいてとても悲しく美しかった。 中でも『いくら死にたくなかったからって一瞬でも受け入れようとした自分をおぞましく思うのです』という自責の文面には、涙が止まらなかった。 表現の深さに脱帽。 また、最初と最後に登場する泉の結婚相手の『子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるってことに気付かなかったんだよ』という台詞も味わい深い。 先に述べた一夜の出来事や葉山先生が復縁後も泉との写真を持ち歩く描写がなければ、美しい過去の純愛として捉えることができたのではないかと思うが、それは読者の好みだろうか。 読者のこれまでの経験次第で評価が大いに割れる作品であると感じた。 | ||||
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教え子と教師の悲恋を描いた長編小説。映画化されるということで興味を持って読んでみた。既にたくさんのレビューがあるので詳細は割愛するが、主人公の心理描写について、とてもよく描かれているように思う。 ただ、主人公以外の周辺の描き方については、手放しでほめられる作品かどうか、ちょっと疑問が残った。主人公がなぜそこまで好きになったのか、葉山先生の魅力がどこにあるのかもうひとつ伝わってこない上に、元の奥さんに関する描写にもいまひとつぎこちなさがある。母校の演劇のためにこのような形で集まるということもお話のための設定という感じがしないではないし、ドイツは一体何のためにでてきたのかよくわからなかったし、柚子の話も大きなテーマとして本筋とどのような関係があるのかちょっと見えてこなかった。 主人公の心理描写についてはとても細やかに描かれているのでそこに共感ながら感情移入して読む分には良いと思われが、その周辺の設定や描き方の自然さもある程度冷静に見える人の中には違う感想を持つ人がいるのではないか。逆に、その辺りを改善したら、いい映画になるかもしれないと思った。 | ||||
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人を愛すると、無償の愛で満足出来る時もあれば、自分の感情に応えて欲しくなる時もある。その揺れ動きが巧く描かれた作品だと思う。 登場人物の男達はダメ男だが、彼らも泉との関係において心が揺れた故のことだろう。葉山先生からも小野君からも狡さや弱さを強く感じた。誰しも好きな人には良いところを見て欲しいと思うもので、その時に真実や感情が話せないのは十分理解出来るが、やはり時間的な遅れが生じたとしても真摯な態度を自ら示すのが一番だと思う。彼らに対してイライラするのは、「ベストはこうだが、現実はこうだ」という人間らしさの描写が巧いからだろう。 横道に逸れながらも正直な気持ちを見つめ直せる泉は純粋だが、結婚間近のラストの涙の件は如何なものか。 人の感覚や感情は様々だと感じる本だった。 | ||||
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狂ってます。 葉山先生が悪いととか、主人公がぼやっとしている、というレビューもありますが、主人公がとても自己中心的というか自分の感情に正直に生きすぎて怖いです。 それが作者の狙いなのでしょうが、結末も分かっていての進行なので、息苦しくてつらくて投げ出したくなる感じでした。 しかも最後は読者に追い打ちをかけます。 男性の目線からするとここまでよく残酷な話が書けるものだと感心します。 作家の力量としては圧巻です。そういう意味では星5つですが、 二度と読みたくありません。気持ち的にきつい。 | ||||
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未成熟な大人と成熟過程の少女の恋の物語,というくらいが適当なのだろうか…. 学校,先生,生徒という設定,要素は誰しもいくらかのかかわりをもったことのあるものだ.そのためだからだけではないだろうが,本作品が支持されるのは,おそらく,自分にも「似た」経験があると思わせられる点にあるのではあるまいか. しかし,それは「普遍」とまでは昇華していないだろう.そのためにかえって生々しく,胸に迫り,訴えてくる作品と評価されたりもするのだろう.私自身も自分の思い出と重ねあわせながら,読んだ. ただ,ここに描かれる恋愛は,恋愛の一側面に過ぎないように思うのは,私だけではあるまい.中年期の終盤を迎えたとしたら,泉(or作者)は,はたして,この恋愛をどう自身の内面に収めていくのだろうか,その点に興味がある.バブル期のトレンディ・ドラマ(死語?)のその後を,舞台を不況期に設定して観てみたい,というのと同じくらい無粋なことだと自覚しつつ,それでもちょっと意地悪な気分で中年期の泉と話をしてみたい.本作品自体,当世風な要素が散りばめられていることだし,もう少し時間が経った時,評価はどうなるのか,ということもあわせて興味深い. 自分の思い出や経験を賦活し,感傷的にさせてくる作品であった,という点の評価は,もっと声高に叫ばれてもいいだろう.こういう作品の価値は,けっして軽んじたくない.この点において,個人的に大切な作品となった. | ||||
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いや〜文章が若い!作者の経験値の低さが感じられる。 逆に若いからこそ書ける文章でもあると言えるが… ただ情熱的な恋愛小説?!っていうのには、え??って感じ。 情熱的かなぁ…そうは思わないけど。 若い方が読むには良いんじゃないだろうか? 自分も若い頃のサークル時代の懐かしい甘酸っぱい思い出を 思い出した感じだわ。 | ||||
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余分な描写や余計な話が多く全体的に話の進み方が遅いためか、 ところどころで飽きてしまい感情移入が難しかった。 他のレビューにもありましたが、文章や台詞は非常にきれいで、 江國香織の作品に雰囲気が良く似ていると思います。 男性への期待やセックスの描写などからは、いかにも女性の作者が書いた という印象を受けました。 表現が美しいフレーズが多く、登場人物たちの普段の心の描写やその台詞の成熟度と、 いきなり出てくる未熟な言動に逆に違和感を感じてしまった。 部分部分は良かったので、評価は☆3つ。 | ||||
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似たような話はいくらでもあるが、一気に読んでしまった。 登場人物たちの成就することのない恋愛模様がもどかしい。 ただ、主人公に反感を感じたので、 言わせてもらいますと、、、 まず、高校生って楽しいこといっぱいあると思うんだが、 あの程度の嫌がらせで死にたくなるのだろうか? 本人にとっては大きな不幸かもしれないし、(ってフォローもある) 本気で死ぬつもりなかったとしても、(っていうフォローもある) それほどの切実さがあるとは到底思えないし、 自意識過剰で被害者意識の強い人なんだろうな、 という印象は最後まで変わらなかった。 大学でも一緒に遊びに行く友達がいないなんて、 人格的に重大な欠陥があるような気がするのだが、 本人全く気にしてないし、相手には不自由しておらず、 婚約してまで未練たらたら…。 それから、葉山先生にも全く魅力を感じられない。 事件後に厭世的になってるまでは分かるんだけど、 終始何を考えてるのかさっぱり分からん。 最後の写真持ち歩いてるくだりには、嫌悪感すら覚えた。 結局は未練たらたらかい…。 このバカップルには、是非とも一緒になって、 世界の果てでひっそり暮らして欲しかったな。 じゃあどこが面白いかって、小野君だね。 唯一、普通に感情移入できる人。 二面性とかいう以前に、二十歳の男の子が添い寝してる彼女に 我慢しろと言われて、できるわきゃない。嫌なのに泊まりに来る女が分からん。 唯一彼に出来ることがあったとすれば、彼女を信じることだけだった。 あとはいくら努力したり、自分をさらけ出してみた所で、虚しいだけ。 人は自分の事を100%信じて頼ってくれる人、 自分じゃなきゃ駄目なんだと思わせる方を選ぶのだよ。 | ||||
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何気ない日常の繊細な描写が多く、それがリアリティを催し、またこの小説のうつくしい雰囲気を形作っていると思う。本筋とは関係ないように思える横筋にもどんどん逸れていくし、センスあふれる情景描写がふんだんにちりばめられたりと・・・本はけっこう分厚いが、筋だけに絞ったら三分の一になるんじゃなかろうか、という勢いだ。でもそういう余計な日常がたくさん込められているからこそ、続きを読んで最終的なクライマックスを知りたくてしかたがなくなり、もどかしい気持ちで一気に最後まで読んでしまう。 最後は正直、「え?ここにきて急に?」と、私は思った。最後にきてなぜか早巻きの展開になり一気に収束してしまったのが肩透かしだった。 けれどそれを差し置いても、私と同年代のこの作者が、きれいな言葉を選んでこの映画のような小説を書いたことはすごいと思うし、これから注目されるべき作家だとは思う。 | ||||
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葉山先生は泉が忘れられないほど魅力的な男性には見えなかった。あまり、心根を話さず、何を考えているのか分からない男に恋愛初心者が惹かれてしまうのは、致し方ないことなのだろうか。最後まで葉山先生は、何だかんだで泉に何も話さず、ずるく、逃げてばかりで・・・最後の最後で距離を置いていた自分の妻に戻る決心をしたくせに、結局二十歳の女子大生とヤリたかっただけじゃん!って突っ込んでしまった。 まだ、嫉妬に狂い、強引に泉にセックスを迫ってしまう小野君のほうが、確かに泉を愛し、自分の気持ちに正直であったと思う。 誰に感情移入して読むかで、全然読後感が変わる作品。 多少中盤が中だるみするが、美しい文章にサービスで星3つ。 | ||||
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キミより苦労してがんばっている人がいるんだから君もがんばれ、なんて言葉は無意味で、 個人の状況を踏まえずに相対化した幸福に何の意味もない。 なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。 | ||||
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最初と最後は良いものの、途中ちょっと間延びしたところがあると思った。 なんというか、ドラマ「高校教師」をもっと引き伸ばしたような雰囲気。 文章はきれいだが、それだけに所々あらが目立つというか、たどたどしい感じがした。 それが、この年頃の雰囲気をよく表していると思えば思えなくはないが、個人的にはあまりピンとこなかった。 真ん中あたりまで読んだ時、長すぎてもうやめようかと本気で思った。 しかし後半がぐっと面白くなる。話の展開や主人公達の気持ちにひきこまれてやめられない。 途中はほとんど感情移入することなく読んでいたが、ラストに近づくにつれて、自分の過去と重ね合わせてしまった。 最後の数ページは本当にうまいと思った。 途中で投げ出さなくてよかった。 | ||||
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過去の恋愛を忘れたくないひとには、それを正当化してくれる物語です。 過去の恋愛を覚えている自分を肯定して欲しいひとには最適な本と言えます。 しかしここでちょっと苦言。 作者自身の、若さゆえの経験不足もあると思うが、恋愛小説にしては感情が濾過されすぎているせいか感情移入が難しい。 同じような筋立ての少女マンガを読んだことがあるので、複雑である。 手垢のついた素材といってしまえばそれまでだが、教師と生徒の悲恋は売れますからね。 | ||||
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若い女の子の恋愛なのに、激情に駆られるでもなく 淡々と日々が過ぎていく感じ。 どこか危うい繊細さは感じるけれど 書評や前評判ほどの感動はなかったかなぁ。 張り詰めた恋・・・というよりは 消えてしまいそうなほど淡い恋・・・ って印象が強いです。 年齢のせいか、大学生活を体験したことがないせいか 誰にも感情移入できなかったなぁ^^;。 | ||||
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