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ナラタージュ
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ナラタージュの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全195件 161~180 9/10ページ
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私の人生にも葉山先生が居ます。 高校生とかって、 頼りにしてる大人の弱い部分を見ると… 強烈に惹かれる! そして忘れられないものです。 私は最近忘れるのを諦めたf(^-^; ポリポリ 小野君の性格が雑に描かれてて嫌。 後半はかなり良いが、文章が前半は気取り過ぎてて 読むのがちょっとめんどい。 でも最後、予想外に泣かせてくれたので★3つ! | ||||
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ものすごくフレッシュな感性で描かれた恋愛小説だなー、と思いながら読んでいたら、 著者は現役の女子大生だとのことで驚いた。 演劇部内での先輩・後輩の関係や、友達同士の会話のやりとりや行動、タバコやCDと いった小道具の使われ方がさすが著者と同世代というだけあってすごくリアル。 そんなリアリティの中にあって、主人公泉と先生の道ならぬ関係が甘美でせつなく、 読んでいる間、つかの間自分も恋をしているかのように引き込まれてしまう。 泉と先生の距離感が絶妙。二人だけの秘密のような関係なのに、まわりはうすうす 気づいていているというシチュエーション。お互いにすごく必要としているのに、 一定の距離以上踏み込みたくても踏み込めないというもどかしさが、たまらなくせつない。 決して結ばれえないことが最初からわかっていても、忘れることができない。 そんな究極の恋に圧倒されてしまう。 | ||||
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小説でここまで泣いたことはないってくらい泣きました。 先生はずるい男だと思います。やさしくて、弱くて、ずるい。タチが悪いです。 最後の章、苦しかった。すっきりしない気持ちも残りました。 | ||||
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ボクは今年40歳。通勤の電車などで広げるにはちょっと気恥ずかしさを感じる美しい装丁の本でしたが、とても楽しめる本でした。 高校生、20歳という女の子にしてはクールと言うか、ちょっと老成してる気もしたのですが、女性の内面というのか、女性の側から見た心のあや、心の動き、そして相手の所作を見つめる描写がとても新鮮であり、楽しめました。 特に、セックスの表現については、なるほど女性の側からはこうなんだと、とても参考になりました。 エラそうにいう程、読んではいないのですが、男性の作家とは明かかに感じ方、捉え方、描き方が違う。また、物語の展開も違うなあと感じました。内容云々も素晴らしいのですが、そこの違い、そうか女性はこうなのかというところがやはり興味深かかったです。 一方、なんというのかこの主人公のような女性も一つのタイプ。ウチの奥さんとは違うタイプかなあとも思いましたし、作品云々よりもその点でアレルギーを感じるかもと思いました。 そして、男性にしてもシャツにしわがなく、部屋も整頓されてるようなタイプが、基本的には作者の好みなのかなとも感じました。それ以外のタイプの描き方が脇役ということもあってか、ちょっと型通りなのかもと感じました。 ちょっと辛口になっちゃいましたが、女性の視線を強く感じた物語でした。 | ||||
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島本理生の小説を読むのはリトル・バイ・リトル以来だったんだけど、よくぞここまで成長してくれた、と思う。17歳くらいでデビューすると、何故か潰れることが多いんだけど、この人は本当にすごい。 恋愛小説というのは、あまりべったり書くとどうしようもなくなってしまう。デビュー当時からそうだったんだけど、この人は文体も何も乾ききっている。めっちゃ淡々としている、この若さで。いい意味で老成しているんです。だから、少女の恋愛小説を書かせるのに、これ以上うってつけの人はいないんじゃないでしょうか。 ずっと練習していた演劇の本番なんてわずか五行ほど。彼氏の大学の学園祭に行った話なんて1ページ。おいおい、そこまで突き放すのか、と。 でも、突き放していたものが最後に爆発して、そこがたまらない。そこらの小説とレベルが違います、読んでください。 基本は「ノルウェイの森」でしょうか。ちゃんと書くと、分量が二倍になるんですね、なるほど。 あと、装丁が完璧ですね。ここまですばらしい装丁は、舞城の「阿修羅ガール」(ソフトカバー版)以来だと。 | ||||
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私は今19歳でもうすぐ二十歳になるのですが、初めて本格的な恋愛小説というのを読みました。 なんていうか、夜に少し読んで寝るつもりだったのに時がたつのも忘れて4時間ぶっ通しで読んでしまうほど、主人公と先生の世界に引き込まれてしまいました。他の方が書かれているように、登場人物に感情移入できかねる所もあったように思いますが私はそれで良かったです。 まだまだ若い人にとっては、自分も、こんな風に一生忘れない恋をしたい、と思わせてくれる小説ではないでしょうか。 ただ、やっぱり先生ずるいよ。 それに、最後のエピローグみたいなエピソードは悲しかった。せつないというか、苦しいというか、すっきり出来なくて喉に何か引っかかったままな感じがしたので、星は4つ。 | ||||
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賛否両論あるみたいですが、私はとても奇麗な作品だったと思います。 本を読み進んで行くにつれ切なさが増してきました。 何度となく、葉山先生のことを忘れようとしても最後には 彼を思い出し、彼に頼ってしまう泉。 でも、最終的には彼の元から離れられ、彼と過ごした日々をいい思い 出とすることができ、それがまた、彼女を大人にしていったのだと思う。 物語を読み終わり、巻頭を見返したときプロローグとして書かれていた ”君は今でも俺と一緒にいるときに、あの人のことを思い出しているのか” 〜中略〜 ”きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう。 だったら、君といるのが自分でもいいと思ったんだ” という台詞が改めて心に響き、切なさを思い起こさせました。 | ||||
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みなさんほめていらっしゃるようですが、私は腹立たしかったです。 男のズルさ・弱さと、女の弱さを、これでもか、と突きつけられ、後味が悪かったです。 そんな風に思うのは私が40代だからかもしれません。 「こんな恋は絶対しちゃダメだ」という教訓としてなら読む価値があると思います(若い方にとっては)。 | ||||
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近頃の日本の若い作家の書くものに少々食傷気味だったので、世評の高いこの作品にも当初興味がなかった。 ところが読み進むうちに、抑制のきいた美しい日本語で淡々とつづられる哀切な恋の物語に引き込まれている自分を発見した。 この小説で大きな役割を果たしているものに「演劇部」がある。ごく普通の高校生・大学生が協力して劇を作り上げるが、 ある者は恋に苦しみ、ある者は外見からは想像もつかない重い悩みを抱えて生きている。 ひとりひとりが自分なりに懸命に生きるうちに、彼らの二度とない青春の日々は過ぎ去っていく。 まるで一度きりの劇の上演のように。 まっすぐに突き進む主人公に比べ、重い過去を背負った恋の相手の「先生」にはある意味での「狡知」が感じられる。 それが「大人」だとしたら、この「狡知」を苦さとともに静かに受け入れる主人公はすでに青春の出口にいるのかもしれない。 しかし形だけの「純愛」に逃げ込むことなく、全存在をあげて恋にのめりこむ主人公の姿に、 作者のこめた青春への想いが痛いほど伝わってくる。 まだ若いこの作家が、これからどのような作品を書いていくのかとても楽しみだ。 | ||||
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かつては私も大学生で、恋愛が毎日のなかで最も大きな要素だった。学業もアルバイトも疎かにしていなかったが、それでも当時を思い出すとまずほろ苦い気持ちになるのは、主人公の泉と同じく全力で恋をしていたからに他ならない。学生時代はそれが許されるモラトリアム期間だ。泉は、自分がそのただ中にいることを自覚し、それゆえの歯がゆさも感じている。常に清潔な透明感を漂わせている泉だが、それは彼女がまだ自分の色を決めていないからだろう。おそらく彼女は早くおとなになりたがっていた。が、その視線の先にいる葉山先生もおとなのはずなのに逃げも進みもしないモラトリアム期間にいた。しかし、泉と同年代で、達観した性格の持ち主である青年がひどく凡庸に描かれているのを見ると、ふたりのじれったさこそが美しいもののように思えてくる。特に、そうしたとりとめのない季節が過去のものとなっている私のような人間にとって、それはなおさらまぶしく映るのだ。 | ||||
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どちらかというと単純なストーリーなのに、私が何度も手にとって読み返したのは、私自身も先生を好きになった経験があるからなのかも。 多くの女の子が少女の頃経験するむくわれなかった悲しい恋って、傷となって実は心の奥深い所でずっと強く残っていたりするのではないかと思う。 主人公の大学生活の描写は、執筆当時筆者自身が学生だったことも影響するのか、まさに「大学学生生活そのもの」を描いていて、私自信が学生だった頃に読んだので共感できて、物語に入りやすかった。 正直先生に抱かれるというのは、あまりに単純だから、そういうふうには、流れてほしくなくて、最初は少し残念な気持になったけれど描写が美しく、説得力があって、「ああこういう風になるしかなかったかな」と結局納得し、1番気に入った場面になった。 誰にもいえなくて、心の奥底にしまい続けてきた、あの時の悲しい恋の傷を癒し、優しく光をあてて、居場所を見つけてくれたような感じがした。 | ||||
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新聞で大絶賛されていたので読みました。 正直期待しすぎていたのかもしれません。 話のモチーフは目新しいものではないし、表現も 特筆する程ではないと感じました。 主人公の切ない思いは共感できるけれど、もう少し 登場人物達の内面の描写が欲しかった。 ま、私自身が「恋」と言うものから遠ざかったしまったから こんな風に感じるのかもしれませんが。 若い世代には支持されるのでしょうね。 他にも切ない恋愛小説はたくさんあって、読後切ないながらも 心にの残る物があるけれど、この小説はなんだかすっきりしない後味でした。 | ||||
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20歳の恋。 そんなの私に判るのだろうかと不安になりながら読んでいたところ、思いっきりはまってしまいました。 「子供だから愛ではないとかではなくて、子供だったから愛だったと気付かなかった。」 あぁ。そうなんだなぁ。ストンと胸に落ちるような綺麗な言葉でした。 島本サンの話は、いつも繊細な言葉で凄く胸にせまる気持ちが表現されていて、思わず主人公の人に感情移入してしまいます。 読み終わった後は、ちょっと微笑んでしまいました(笑) | ||||
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読み始めてすぐに「ナラタージュ」の世界に入り込んでしまった。今わたし自身が教師をすきだからと言うのもある。主人公の微妙な気持ちなんかの表現がうまいし、読みやすい。1日で読み終えたが、読み終わったあと言葉ではうまく言いあらわすことのできない気持ちが残った。読んでよかった。 | ||||
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最初読み始めた時は、「よくあるパターンの話だな」と思いました。しかし、中盤からの展開にやられました。ただただストーリーを流し込むのではなく、題名の意の通り、回想していくことで、すごくいい話の流れができています。恋をしたことのある女性の方なら、絶対に主人公の気持ちに共感し、涙が自然と出てくるのではないでしょうか。主人公を取り巻く男の登場人物がそれぞれに一つは心に響く言葉を残して行きます。泉と葉山先生の常に張りつめた思いが、いつまでも切なさを胸に残しました。今まで読んだ恋愛小説の中でダントツでいい作品です。 | ||||
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私は本を読むとき、最初の長い前振りに耐えられず、いつも結果から先に読んでしまいます。 この本でもラストから何ページ目かを先に読んでしまいました。 主人公が先生との思い出を回想していく度に、結末が分かっていたのでとても胸が痛くて、涙が途切れ途切れ溢れてきました。 先生のセリフ一つ一つが、ラストに友人のカメラマンが彼の本当の気持ちを主人公に伝えた時のことを思い出させ、もどかしくて、やりきれなかった。 なぜ二人はこんなに分かり合えているのに、すれ違ってしまうのだろう。 しかし、二人が結ばれる運命だったとしても、そのうち離れていくだろう。 今の先生の生活を想像したり、思い出をたどりながら毎日を過ごすことが、これからの主人公の生きがいになるのだろう。 それは先生と約束したとおりの、とても幸せな人生だと思う。 | ||||
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私も20歳なので、その目線で書きます。情景の描写や人物設定は綿密で、よく書き込まれていると思う。しかし、主人公の考えや、行動が理解不能な所もあり、全体的に盛り上がりに欠ける気がする。主人公の周囲の人の方が、人間臭さが良く出ていた。20歳なら、もっと自分を貫くような事も出来るんじゃないだろうか?でも、ラストシーンは主人公の先生への、そして先生の主人公への想いが、強く現れていて良かった。こんな結末もアリだと思うので、星4つ。 | ||||
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”---私と彼の人生は完全に分かれ、ふたたび交差する可能性はおそらくゼロに近い---”この冒頭よりこの小説は始まり、これから結婚して新しい人生を踏み出そうとしている20代半ばの主人公泉が、自分の高校生〜大学生の頃の恋愛を振り返って、文字通り”ナラタージュ(回想)”している小説。 これは賛否両論分かれるかもしれませんね。”過去の恋愛を美化しているだけ”、と思う人もいると思うし、”誰にだって忘れられない人の一人や二人はいるはず”、と共感する人もいると思います。私は断然後者の方ですね。一般的に、女性は男性に比べて、過去に好きになった人のことをすぐに忘れて、新しい恋に生きることができるとされているようですが、私は元来この意見に反対で、私は女性ですが、過去の恋愛を決して忘れられないタイプです。それは決して未練とかそういうことではなくて、過去の恋愛経験はその人の”財産”になると思っているので。忘れられない、というよりも、忘れちゃいけない、とすら思ってます。ですので、この小説はとてもとても共感できますね。女子高校生と教師の恋愛なんて、今時”禁断の恋”でもなんでもなくて、普通にある話だと思うし、たとえ両思いでも、この別れは自然だと思うし。それは、葉山先生に奥さんがいたから、とかそういう月並みな理由じゃなて.....、なんていったらいいのかな。こういう恋愛経験が人を成長させるものだと思います。別れても未練タラタラだったり、逆にあっさりと忘れられるような刹那的な恋愛なんかじゃなく、たとえ別れることになったとしてもこの小説の泉と葉山先生ような恋愛が私の理想です。 | ||||
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「初恋」は人が一生の中で一度しか体験できない強烈な体験。 しかしそんな初恋も、終わってみればただ相手を必要以上に 美化していただけであったと気づくものであり、それがすなわち 「オトナ」になるということだと思う。 まさにこの小説は、そんな「初恋バンザイ」をセンチメンタルに回想した小説だ。 主人公が思いを寄せる「社会科教師」の存在がやたら観念的で現実感が乏しいのも、 主人公が必要以上に美化しすぎているせいなのか。 「妄執にとらわれる心」を「一途な想い」に変換してひたすら想いを貫こうとする 主人公の行動は、はっきりいって怖い。 しかしそれを「美しい思い出」として語って涙を流せる主人公は、まだまだ青春真っ盛り。 結果的に振り回されて捨てられた「小野君」の存在だけが、やたらリアルで哀れなような・・・・。 | ||||
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本屋で何か良い本はないかな。と店内を徘徊していたところ、 この本が目につきました。 雑誌のランキングで第一位と書いてあったのを見て購入を決めました。 買って2日で読み終えました。 たった今読み終えた感想はただ気持ちが高揚してるとしか言えません。 こんなに純粋で狂気的な気持ちがあるのか、と。 透き通っていて真っ白な純粋な気持ちの裏には どす黒く真っ黒などうしようもない感情があること。 人は理性で自分を抑え、恋はそんな人を感情的にしてしまうものだと言うこと。 それが分かりました。 私的には最後の2ページが今も心に残っています。 何かつらいです。 もっと続きを書いてほしかった。 ちゃんと白黒はっきりさせたい方は見ない事をお勧めします。 この物語の終わりは読み手、つまり私達一人一人の心の中に多種多様に描かれるものだと思います。 | ||||
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