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日の名残り
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日の名残りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全402件 161~180 9/21ページ
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作家というものはそれぞれに、他には真似のできない、色調というか雰囲気というか世界というか、そういうものがあると思います。 カズオ・イシグロの作品は、初めて読みましたが、他の作品も同じようなことを感じるのでしょうか? 作品の中には何度も「品格」という言葉が出てきます。 取り上げられている舞台、主人公をはじめとする登場人物、ストーリー・・・。簡単には言葉で表現できない、品格をベースとした色調を感じながら、話が進んでいき、最後は深い余韻に包まれながら、物語は終わります。 どんどん引きずり込まれていくという作品ではありません。そうではないが、大聖堂でベートーベンの交響曲の名演奏を聴いた直後のような、ズシーンとした得も言われぬ感覚に浸っております。 | ||||
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翻訳が丁寧で、大変読みやすかった。ミスケントンの気持にあとになって気づく主人公の姿が何となくほほえましく、 若いときにはこんなことも往々にしてありうると共感がもてた。 | ||||
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文章、構成、登場人物、ストーリーライン、その全てが美しい 一流の文学 一流の芸術作品でした | ||||
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ノーベル賞受賞者の作品だから、読んでみた。この著者の作品は、初めてであった。最後まで読み通したが、淡々と話が進み、そのうち何かクライマックス的なものがあるだろうと、期待していたが、何もなく、全編つまらない内容であった。よそよそしい言い回しは、執事の言葉遣いだろうか、私のような下賤の身分の者にとっては、あまり心地よい響きではない。作者は、一体何を言いたかったのだろうか。私にとっては、残念な作品であったので、もう一度期待して、この著者の別の作品を読んでみようと思う。 | ||||
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カズオイシグロ氏の作品を読んでみようと、評価の高いこちらを選びました。 上品な本。情景がよくわかる描写で、心穏やかに読めました。スティーブンスとミスケントンのやりとりが面白かったです。 イギリス人の気性や考え方について新しい知見を得ました。 若い人にはちょっと難しいかな? 他の方のレビューにあるように、訳が自然ですばらしいです。 翻訳者の語彙の豊富さに感嘆。 | ||||
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とてもよかったです。 ひきこまれるような文章で、あっという間に読みきりました。 文章そのものは当然なのですが、翻訳もとてもすばらしいのではないかと思いました。 人生を感じました。 | ||||
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執事が主人公のお話なんですよね。 時は1956年夏。 屋敷の主人から自分は8月9月はアメリカへ行くので、車を貸してあげるからどこかへ旅行でもしてきたらどうかと言われます。長年仕えてた屋敷の主人が変わって、自分は引き続き雇われてたのですが、大半の召使が辞めてしまったため人手不足だったそう。少し前に、20年余り前に結婚のため退職した女中頭だった女性から結婚生活がうまくいってなくて今は家を出ているという手紙がきていたことを思い出し、もしかしたら別れてこの屋敷に戻りたいと思っているのかもしれないという思いもあって、その方面へのドライブ旅行を思い立ちます。 その道中記なのかなと思ったのですが、それは勿論あるのですが、どちらかというと昔話が中心です。その合間合間に現在(1956年8月)が入ってくるって感じでした。 やはり執事であった父親の話から、若いころの自分のこと(だから前半は「偉大な有能な執事とはどのような執事か。偉大な執事とは何か?」という本を読んでるかのような感じでした)、屋敷のこと、屋敷の主人のこと、女中頭だった女性のことなど。 恋する女性としての彼女には大変共感するのです。 でもふと彼女はこんな男のどこがそんなにいいと思ったんだろう?って思ったりしちゃいます。 例えばユーモアのセンスが全くないんですよね。 いいセリフが思い浮かばないなら言わなければいいのにしょうもないことを言って失笑されたり気まずい沈黙が訪れたり。 そのような描写をする必要なかったのではとも思うが、この人は自分の意見というものを持たない人なのですよね。そういう意味ではそりゃあしょうもないことしか言えなくても不思議はないって思ったりするけど、であるなら執事の仕事だけは極めて有能にこなせて女中頭の有能な女性とだけはウィットのある会話ができるというのも不思議な話だと思うし。 父親は出てくるけど母親が出てこないんですよね。この人の恋愛観とか結婚観とか人生観とか、家庭や子供を持ちたいとは思わないのか思ってはいるのか、そういうことは全く書かれてないのです。 政治についてなども自分の考えや意見などは何も持たず「ご主人様に仕えること」がすべて、という人。主人が亡くなると未亡人になったような感覚で、次の「ご主人様」に仕えていく、それだけが生きがいのような人生なんですよね。 自らの恋愛感情はともかくとしても、20年の間に何度か手紙をもらい、不幸そうだなと気になっていたのであれば「友達」として気遣ったり相談に乗ったりなどもできたはずなのに、そんなことも一切せず、今回の旅だって、主人にたまには何日かドライブ旅行でもしてきたらと薦めてもらったので、お屋敷が人出不足だからということで出向いたものなのですからね。 悲しい限りのお話ですが、男性の方には同情の余地はないですね。 女性の立場になると、それはそれは虚しく悲しい限りですが。 でも後悔しないためにも結婚を決める前にはっきりと彼の意向を聞けばよかったのにとも思うが、そもそもこんな(一緒に仕事してたお屋敷ではとても楽しい幸せな時間だったという設定なわけですが。ユーモアのセンスもなく社会や政治や自分の人生に対してさえ執事の仕事以外には何の希望も意見も考えも持たないような)人のどこがよかったの?って思ったりもします。 | ||||
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上品で深みのある作品でした。小説を読んだ後に映画を観たのですが、ガッカリでした。最も素晴らしい部分がカットされていたり、変えられたりしていました。映画を先に見ていたら、読まなかったかもしれません。 | ||||
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一人の執事の心象風景を淡々とした文章で描き切る理知性と筆力はただものではありません。 | ||||
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関係者の皆さんに感謝です 読み応えのある意味深い内容です イギリス人の感覚でsituation観察や描写をしながら 日本人の観察眼で人物を見ている 複眼的思考の小説だ Kaz | ||||
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英国といえば、日英同盟を結びながら陰でアメリカに日本との戦争をさせたり、アヘン戦争に見るように麻薬を買わないシナを攻め落とし自国領を築いたり表は紳士、裏は悪魔のような国との印象が強かったが、政治家より道徳心の高い貴族層が存在していたことが優秀な執事の回顧録のような形で描かれており知識を新たにしました。日本人としての誇りを持っている著者の著書だけに小説というフィクションでありながらノンフィクションのようなものだと感じました。文章も冗長なところがなく読みやすいものでした。 | ||||
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品格という言葉は原著ではつかわれてません。使われてる言葉は、dignity、落ち着いて職務に徹しているという意味です。それが結局ジョークの練習をする執事に対する皮肉になってます。 | ||||
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味わい深い作品。20~30年以上前に読んでいたら、もっと実感があった作品と思う。時代が変わりすぎた。ノーベル賞作家と思わず読んでいたら、うっかり読み流してしまったかも知れない。 | ||||
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以前より関心があったのを、ノーベル賞受賞を機会に読んでみました。カズオ イシグロさんは、幼少の頃にご両親と共に渡英されたようですが、環境が人を作るとはよく言ったもので、すっかりイギリス人のような文章です。日本人にはあまり馴染みがない執事という職業について書かれていますが、読み終わった頃にはよく理解できるようになりました。 他の執筆された本も読んでみたいと思います。 | ||||
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少し仕事に疲れている人に、強くお勧めします。上品な語り口で、昔に思いをはせる。でも、後ろ向きにはならないんです。 | ||||
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原文が読めないのではっきりとは言えないが、翻訳者のせいで本作の良さを消されている様に感じた。とにかく読みにくい。 言葉の使い方がおかしい。またやたらと回りくどい。 少なくともこの様な内容で一流を自負もしくは自分に課している主役が「とんでもございません」などという言葉使いなどあり得ない。翻訳する以上せめて正しい日本語に訳すべき。校閲しなかったのか? 因みに「とんでもない」の「ない」は「だらしない」「はしたない」などの「ない」と同じで「とんでもない」で一語。しかも目上の方には使わない(方が良い)言葉である。まさかの訳でげんなりした。この様な翻訳では何故ノーベル賞なのかと思ってしまう人がいても仕方ない。 読める方は原書を読みましょう。 | ||||
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ノーベル賞を受賞するまで著者の存在を知らなかった。 書評を読むと、受賞する一年以上も前に、 この人ほどノーベル文学賞にふさわしい人はいない、 と書かれていたので読んでみた。 時代背景は、第二次世界大戦前であるが、 英国における貴族社会に従事する執事が主人公である。 私は、時代背景を描きながらのミス・ケントンとのラブストーリー かと思って読み進んだが違っていた。 カズオ・イシグロ氏を理解するには四~五冊読まないと無理かと感じた。 | ||||
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まず、訳が読みやすいので読み進めるのに苦が無かった。 偉大なことを成し遂げるわけでもなく、飛び抜けた才能で有名になるわけでもない、有能で誠実でまじめな普通の人間である執事の回顧録。そう、真面目に生きている普通の人間の誰にでも寄り添う作品だけに最後のシーンの素晴らしさをしみじみと我がことのように感じることが出来る。 読んで良かった、素晴らしかった。 これほど見事な小説を読んだことが無い、そんな風に思わせてくれる小説。 | ||||
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カズオ・イシグロの作品を読むのは、忘れられた巨人、私を離さないでに続いて3作目です。どの作品も全く異なる世界観ですが、とても楽しく読み進められました。お薦めです。 | ||||
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先ず文体が気にいりました。抑えた筆致ながら過不足なく且つ淡彩ながら充分に心理を描写して、プルーストの影響を受けたという所以が解ります。知的な文章、話の展開に久々に読書の悦楽をおぼえました。 | ||||
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