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日の名残り
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日の名残りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全402件 61~80 4/21ページ
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なんど読んでも情景があざやかです。ずっと手元に置いておきたい。 | ||||
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一人の執事の旅と彼が使えてきた人の回顧録です。 決して、盛り上がりはないけれどもそこには執事という職業に対する 真摯さを感じます。 そんな彼にも、様々な波乱万丈はありました。 彼の父が使えている途中にだんだんと衰えていき、そして死の床へと尽きます。 だけれども執事がゆえにそれに最初から立ち会うことすら犠牲にするのです。 執事がゆえに。 また、そんな彼を密かに思う、女性の存在もありました。 だけれども執事としての職務がゆえに 彼はそれに気づいていたとしても、それを退けなければなりませんでした。 あえて彼が職務上という名目で振り払ったとしても 実は思っていた、というのは最後の再会の場面でわかることでしょう。 そして再会の場面でも… ただただ穏やかに進んでいきます。 この表題のように。 だんだん塗膜が閉じていく感覚を最初から最後まで。 | ||||
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好きな作品です。田辺誠一さんの朗読も心地よいです。さすが俳優さん! | ||||
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古き良き英国紳士に囚われ続けたがゆえに晩年大きなものを失ってしまったダーリントン卿。 そのダーリントン卿に仕え、執事としての「品格」に固執し続けたゆえに多くのものを失ってきた可能性に気付いたスティーブンス。 長いことスティーブンスに想いを寄せ、結婚相手を愛せなかったが、30年後孫もできて愛せるようになったというミスケントン。 「真の品格」「真実の愛」など幻想に過ぎない、普遍的なものなど全く無いのかもしれないという人生の悲哀を感じた。 また、ふと「私を離さないで」と絡めて考えてみた時に、読後感に似ているものを感じる。どちらにも共通するのは登場人物がその時その時を全力で生き、そして最後は人生を俯瞰してみるという点。 答えはなかなか見つからないが、どちらも人生についての多くの示唆を与えてくれる。 | ||||
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この作品についてはまず最初に映画の方を観、その英国らしい映像美や、主役を演じたアンソニー・ホプキンスの抑制の効いた、味わい深い演技に感銘を受けたのですが、後ればせに原作を読んでみると、やはり近来読んだものの中でも最上の文学作品の一つと思わざるを得ませんでした。 英国の上流階級特有の格調高く洗練された言葉遣い、貴族から庶民に至るまでの登場人物の彫りの深い活き活きとした人物造形、その場の空気感さえ漂わせるような情感豊かな風景描写などは、(そのルーツがどうあれ)作者が英国の教養の中で育ち、その歴史と文化を紛れもなく体現していることをまざまざと物語っています。 読者をあっと驚かせるようなスリルやサスペンスの類を期待する人にとってこの作品は、鼻持ちならない「スノッブ」の世界を細密に描写しただけの退屈なものとしか映らないかも知れません。しかし作品の主眼は、相応しい品格と誇りを備えた英国の執事であることに生涯を捧げた主人公スティーブンスの愚直なまでに誠実な生き様を描くことにあるのであり、その複雑に構築され、巧妙に韜晦された語りを充分に味わい、理解するには、一定の精読、あるいは再読が必要であるように思います(少なくとも当方は、そうでした)。 敬愛するダーリントン卿に対する彼の崇高な忠誠心は、主人の政治的な過ちによって、結果的にあまりにも苦い形で裏切られ、またこの忠誠心ゆえに、彼は父親の死に目にも立ち会うことができず、さらには副主人公であるミス・ケントンとの間に生じ得た愛情の可能性の扉さえも自ら閉ざしてしまいます。聡明で、率直で、情の濃い、何ともいじらしいミス・ケントンの人物描写、また彼女と主人公との間の悲痛にして純粋な愛情の交錯の経過を描き出す作者の文学的技量には、感嘆するほかありません。そのけなげで崇高な志ゆえにあまりにも多くのものを失ってしまった主人公が、最後に自らの生涯を振り返り、自らに言い聞かせるように、また自らを励ますように語る言葉は感動的です。「私どものような人間は、何か真に価値あるもののために微力を尽くそうと願い、それを試みるだけで十分であるような気がいたします。そのような試みに人生の多くを犠牲にする覚悟があり、その覚悟を実践したとすれば、結果はどうであれ、そのこと自体がみずからに誇りと満足を覚えてよい十分な理由となりましょう。」 弱冠三十五歳にしてこれほど陰影に富んだ、静かな諦念に充ちた、苦み走った、味わい深い物語を書き上げた作者の才能(と努力)には驚嘆と敬服を覚えざるを得ません。この作品によって英国は自国の文学の伝統に偉大な一ページを新たに加えたと言っても、全く過言ではないと思います。 一読しただけで「ブッx・オフ」に売り飛ばしても惜しくないと思う小説が世上に氾濫する中、この作品は折に触れて何度も書棚から取り出し、あたかも上質なウィスキーのように、じっくりと味わい返したくなる作品だと思います。日本語として充分にこなれた、誠実丁寧な土屋政雄氏の日本語訳もまた、称賛に値すると思いました。ノーベル文学賞の選考委員は相応しい仕事をしたと、素直に思いました。 | ||||
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執事のスティーブンスを通して伝統的な英国が描かれており、時が穏やかに流れるように感じられる趣のある本です。 翻訳も読みやすく、同名の映画も素晴らしいので小説と映画両方オススメです。 | ||||
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ラスト1ページが、感動ものです。 | ||||
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キンドルであったのでたすかった | ||||
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映画がとても好きだったので、敬意を表して読んでみた。映画の方が好きかも。 | ||||
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格調高い文章でした | ||||
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訳が良いためか「プロローグ」からどんどん物語を読み進められる。「6日目ー夜」では、主人公が懸命に真摯に務めた半生の思いが独白と会話の中で滲み出て、私は、一言では言い表せない素晴らしいものを聞いた心地になり、読後しばし茫然とした。若いころにこの本を読んでも、ここまでの共感と感動は出来なかったと思う。イシグロ氏が30代でこの本を著したことに驚く。 | ||||
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以前この本を読もうとして、あまりの冗長さに読み続けられなかったのですが、聴いてみると…面白い! もともと「執事の独白」の形式で書かれた本だけに、聴くと、リズムも間も退屈さから一気に、独特の味わいに変わりました。一種のユーモアに昇華された本書は、通勤の交通渋滞の善き友です。 | ||||
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カビ生えてました。古本なので仕方ないのか、、、、。 | ||||
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カズオ・イシグロさんは2017年にノーベル文学賞を受賞された時に初めて知り、ノーベル文学賞に選ばれるぐらいの作家はどんな小説を書くのだろうかと思い、1989年にブッカー賞を受賞したこの作品『日の名残り』を購入して読みました。感想は、一言で「心地が良い」です。内容で特段この場面が面白いというのはなく、淡々と旅行中の出来事が描かれているのですが、それが読んでいて心地が良い。もともと自分がヨーロッパの田舎に行ってみたいという気持ちがあるというのも関係するかもしれませんが、読んでいる間は広い草原で日向ぼっこをしているような気分にさせてくれます。初めて、何度でも読みたい本だなと感じました。 | ||||
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本を読む(視覚を使う)のではなくて、本を聞く(聴覚を使う)ことで内容を理解できる点。さらに、語り手の 素敵なキャラクターと、いい声が、聞けるのが素晴らしい。 寝る前の時間帯、ベッドで、聞きます。リラックス、リラックス。 | ||||
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執事という日本人にとっては馴染みの薄い世界の小説だ。執事のプロ意識や心情を読み解くと、こんな世界があるんだと言う、不思議な共感世界に入り込める | ||||
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友人から勧められて購入しました。 日系の方ですが、イギリスで執筆されてるんですね。 中古で購入しましたが、商品にまったく問題はないです。じっくり楽しみたいと思います。 | ||||
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とても聞きやすくわかりやすい。 原作の雰囲気がリアルに感じられる。 | ||||
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普通 | ||||
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切なくほろ苦く、チョいとお茶目な老成期の恋と旅の物語。 黄昏時こそが美しい。 アンソニー・ホプキンスが演じた映画も良かったが、原作はその3倍増し。 久しぶりに活字で涙が流れた。 | ||||
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