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神の値段
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神の値段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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大賞受賞作ということで期待して読みましたが、読後感としては今ひとつスッキリしませんでした。 世界的な芸術家という設定の割には存在感が軽く(表に全く出ないということと読んでいて現実味がないということは別物)、作品の制作過程にも納得できない部分がありました。 山場となるオークションのオチや真犯人についてもなんとなく想像できてしまう流れであり、結局それを確認するために読み終えたという印象でした。 美術品売買の裏側等なるほどと思わせる内容もあったのでそれなりに楽しめましたが、一級のミステリーかと言われるとちょっと疑問です。 過大なキャッチコピーも行き過ぎると賞の権威そのものにも影響するので、ほどほどがよいかと… | ||||
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この小説をほめている人の気が知れない。推理小説としては全くの駄作である。伏線に面白みがあるわけでもなく、表現も冗長でただただ退屈な読書であった。犯人も特別意外性もなく、動機も極めて凡庸。人間ドラマとしても、本格推理としても全く評価できない。この程度のものに「大賞」を与える人間の評価力に疑念を覚える。こんな小説にコメントをつけるだけでも時間の無駄であると思った。時間を無駄にしたくなければ、読まないほうが良い。 | ||||
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読んでいて、感じたのはタイトルの意味だ。 もしかしたら作品の趣旨とは違うかもしれないが、私が感じたのは、神の値段を決めるのは、自分自身ではないかということだ。 たぶん、神様というのはすべてのものに宿っているもので、その値段をつけるのはそれに触れたすべての人なんだと、読んでいて感じた。 例えば、この作品の価値を、神の値段を630円以上のものにするか、逆に限りなくゼロにしてしまうかは、読んだ人がどう感じ、活かしていくのかが大きい。 ぜひ多くの人に読んでもらい、その神の値段について感じて欲しい。 | ||||
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他の方も書いておられる通り、アート業界の内幕がつまびらかになってゆく話が大変面白く表現されています。冒頭から襟首をぐいっとつかまれて物語世界に引き込まれます。 しかも事件が起きるまでのぴーんと張り詰めた緊張感が漂う空気感の表現力が素晴らしいと思います。このダラダラとした世相の中でこれだけの空気感を文章化する力量は並外れています。 この前半部分を読むためだけでも充分楽しめるはずです。 無理に殺人事件にせずともこの業界話だけでとても魅力的な作品になる進行なので、最も興味深いキャラクターの女性オーナーの死が残念に思います。 願わくはこのギャラリーの話だけでミステリーではない文芸作品が読みたいものです。 とはいうもののこの新人の次回作がとても楽しみになりました。 | ||||
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ほとんどのキャラクターが周囲の人達のことを気にしない身勝手な行動をとり、キャラクター同士の交流もほとんどなく、友達もいないんじゃない? 最終的に全然キレイ事じゃないのに無理矢理美談な感じにまとめたところがどうもしっくりこなかった。 オークションのためにお金が必要だったからスタッフも薄給だった。とか書いているけど唯子は豪奢なタワーマンションに住んでいるし、無名先生も自分の作品価値を上げたいだけだし、殺伐とした現実味があると言えばそうなのかもしれない。テレビドラマ化しやすいかもしれないけれどw | ||||
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エロチックな要素、描写の全くない、さわやかな内容になっている点は評価できる。 | ||||
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美術をテーマにしたところは凄くいいと思いますし、美術小説としては素晴らしいです。が、ミステリーとして見ると所々、欠点がある作品だなと思います | ||||
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装丁から目立って気になってついに購入しました。 それにしてもこの装丁は本当に秀逸ですねー。 身近に唯子みたいな人がいるものですから 少し共感しました。笑 と思ったら早い段階であっさり殺されて.... やっぱり美人薄命なんですね.... | ||||
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一般庶民の私には考えられないような見方でした。そもそも美術品に数千万〜といった価値が付くのかわからなかったのですが、この本を読んでそんなことがあったのか、と感じました | ||||
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読んで損はないと思います 内田康夫さん+赤川次郎さん ÷2 といえばいいでしょうか 以下ネタバレあり 余韻が深くないし傑作とも言えないのは なによりも、ありえない設定です 現代において誰にも姿をさらさず、存在を知られず にもかかわらず、メールで的確にすぎる指示を与える これは、”設定”以外ではありえません 正直興醒めです 殺人事件の背景も犯人も まあそうだろな という域からはでませんし、 いろんな意味で薄い にもかかわらず、読めるし 読んで損はないと思えますから、筆力はあるといえるのでしょう ただ、同年代のデヴュー作という比較でいえば 城山三郎経済小説大賞を受賞した 松村美緒さんの、”ロロ・ジョングランの歌声”のほうが心に残ります | ||||
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絵に関する小説は、原田 マハさんの『楽園のカンヴァス』以来、2冊目。 著者はギャラリー勤務の経験もあり、絵に関する内容は、かなり詳しい。 「一切姿を見せない美術家」という設定が斬新に感じたが、 河原温という美術家の訃報に着想を得たそうである。 姿を見せない理由は、著者の創作だと思うが、なかなか面白い。 デビュー作にしては、かなり読み易く書かれており、楽しめて読めた。 が、ミステリー部分に関しては、もうちょっとかな。 | ||||
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なかなか、素人には知りようがないことが、かなり専門的な知識に裏付けされているのだろうなと思わせる。 美術界、特にギャラリーやオークションのシステムについての記述がとても興味深く楽しめた。 このミスの14回大賞受賞作なので、ミステリー部分については、微妙にミステリーぽくないかも。 無名のことだけで、1冊通してミステリーにしあげることもできたのでは? 唯子のことはむしろ無理感がある。 ミステリーとはいっても、殺人とか、警察とか無理に書かなくてもいけたような気がする。 殺人があった割に警察の捜査も、現状管理の部分もあまりに甘くて歯がゆく感じた。 | ||||
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コンテンポラリーアートの世界を存分に見せてくれる作品でした。 敷居が高そうに見えるアート鑑賞の世界。作者さんにとって、この世界をより多くの人に足を踏み入れてもらう小説を、となったときに、ミステリー、という形になったのではないかな、と思います。 そうだとしたら、その試みは大成功かと思える作品です。 本格ミステリー、としては弱いと思いますが、本筋の謎が最後までブレないので、読ませる力が素晴らしいです。 追う謎があるから、読者は最後まで引き込まれるのだと思います。 その間に、外からは分からない美術界の仕組みから闇まで、リアリティを持って描かれ、芸術作品の表現描写も見事の一言です。 (作品の表現描写に関してはは恐らく、学芸員という資格をお持ちであろう作者さんの成せる技と思いますが) アートを愛するが故に、最後の一行に辿り着いたのだろうな、と思い、読了後、とても良いものを読んだ、という気持ちになれた作品です。 敢えて言うなら、弱かったのは捜査関連記述。でもこれは、作者さんの専門外でこれからまだ伸び代があるものと思います。 私にとってはちょっとお高め小説。でもこれだけの値段の価値がありました! 次作に期待します! | ||||
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アートを扱う画廊を舞台とした一風変わったミステリー 著者自身が実際に画廊で数年働いていた経験があるとのことでなる程、リアリティのある舞台に序盤から引き込まれる この舞台のリアリティと、アーティスト自身が人前に姿を現さないという設定の2点が興味を引く 文章も読みやすく、ストーリー展開と合わせてどんどん読み進めることができた 途中様々なアーティストの名前が登場するが自分には馴染みがないのでスマホで検索しつつ読んだのだが、それはそれで楽しい経験であった オチについては賛否両論あろうが、総じて十分に魅力的な内容で新しい才能の出現を感じた 大賞受賞にふさわしい作品だろう 今後の成長も実に楽しみである | ||||
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おいしかったです。 私もよく、値段について考えることがありますが、この作品を読んで少し前に前進しました。 定価はあるものが、あるかないかでその商品に付けられるものなのでしょう。 定価の「価」に注目です! 推理に関しては、転あたりで、ある程度察しは付きました。が!犯人はわかりませんでした。 | ||||
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このミス大賞作品ということで、出版されるのを楽しみにしていた。 前半から高飛車なキャラがストーリーを引っ張る展開にわくわくし、 中盤の美術うんちくに、ほほーっとなる。 往年の乱歩賞にも対応できそうな構成だなーっと思っていると、 ミステリとしての本筋が、進んでいないままに話が運ばれている。 残りのページ数に不安に思いながらどんでん返しを期待しているうちにオチはこう来たかと。 ミステリではなく、一般小説として美術の話を書いていたら。 いや、ミステリだからこそ、読み進められるという部分もある。 ちぐはぐなバランスでの終息がとても残念ではあった。 面白いキャラを、もっと活躍させることができていたら。 途中グーグルの画像検索で、作中にある作品を検索して読み進めると、面白さが倍増するかも? | ||||
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美術界の内幕を仔細に描いており、筆者の経歴ならではの知見が存分に生かされていて興味深い。 ギャラリー経営者殺害の謎を追うのが主軸だが、犯人探しの要素は強くない。 むしろ経済の原理に翻弄され、時として犯罪とさえ絡みつく芸術というものの本質を 突き詰めていく展開の中で、自然に話が進んでいくような印象を受ける。 逆に、その「犯人探し」要素に代表されるミステリーとしては、終盤の謎解きでの傷も目立った。 (以下核心部を除き少し内容に触れる。) 現場に残されたサインのくだりは当事者にとって自分の首を絞めこそすれ、 上手く事が運ぶと思う方がおかしい程の軽率な行動に映る。 ギャラリー従業員の給与の安さの説明は、経営者が都心の高級タワーマンションに 居住していることと完全に矛盾しており、蛇足になってしまっている。 このような粗さもあるミステリーの精度よりも、美術界への造詣の深さに敬意を払いたい。 こういった分野に興味関心がある方は一層楽しめる作品だろう。 | ||||
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ミステリーとしてすごく引き込まれました。 特にクライマックスへの盛り上がりから、ラストまで、息つく間もなく、一気に読まされました。 そして読み終えたあと、普段何気なく接していて、ときに理由なく感動させられる「アート」の意味や意義について、深く考えさせられました。 いままで全く現実味を感じなかったアートのリアルな裏側を、垣間見たように思います。 | ||||
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導入の部分から、アートの世界の裏側の事情、売り手と作者、コレクターの駆け引きに引き込まれていきました。 その世界を知らない人も、芸術の世界で生きている人も、面白く読み進められる。 その流れの中でミステリーが展開され、主人公の芸術への想いが、少しずつ成長し、最後のクライマックスでは、作品の表現に涙が止まりませんでした。 二度三度と読み込みたくなる一冊となりました。 | ||||
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