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神の値段
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神の値段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 1~20 1/2ページ
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上質なアートミステリー。現代アートはどう鑑賞したら良いかもわからないと思っていたが少し足を踏み出してみたいと思った。 | ||||
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美術界の蘊蓄だけが売りの小説です。 盛り上がることも無く、唐突に取ってつけた結末、リアリティに欠け、ツッコミどころも満載です。 上手にダマせない作家の技量不足を見せつけられます | ||||
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タイトルの通り主人公にまるで魅力を感じませんでした 主人公を魅せる小説ではないんでしょうけど、この主人公の女性、ほとんど相手の話に相槌を打ったり「どうしてですか?」みたいな無難な返事しかせず、自分の意見を語ったり考えたことを伝えたりなど全然しないので主人公としての魅力がないように思います 自分の意見がない主人公なのかなと終始思ってました 端的にいうとなんだか無口で個性のない主人公です また、途中までほとんど推理をしないのに終盤になって突然饒舌になり探偵のような長文で推理を披露していて驚きました でも評価できる点もあります アート的な考えやアートマーケットの実態(展覧会、フェア、プライマリーギャラリーとセカンダリーギャラリー、オークション、コレクター等)について詳細な解説があり、私も含め一般の人はよく知らないと思うのでとても興味深かったです ただアートの説明にしてもそれ以外の説明や描写にしても私には表現がわかりづらく、また同時に読みづらく、理解するために何度も返り読みをしました あと主人公、金がない金がないと言いながら当然のようにランチを外食にしたりスタバでコーヒーを買って職場に持って来たりなど金に苦労していると言いながら節約する気はないのかと思いながら読んでいました あと殺された唯子が作中最もキャラが立っていて魅力的な人物だったので殺さないで最後まで生存していた方が物語として面白くなったと思います 星の数が少ない最大の理由は「物語が単調で面白くないこと」と「推理小説とは言い難い」と思ったからです 無名のオークションの時を除いて物語としてとても単調で退屈でした またミステリ小説の定義は知りませんが、私は推理小説が読みたかったのですがこの小説は推理の要素が大変弱く犯人を特定する根拠もとても脆弱に感じます(犯人の自白を引き出さない限り不起訴では? 証拠も上がってないのに犯人が犯行を認めたようなことを言っているのが不思議でした) ついでに言うと犯人の動機が弱いと思います(動機の具体的な詳細についてはあまり言及されてませんが、動機の説明を読んで抱いた印象です) | ||||
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満足しています | ||||
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あまりに単調で、美術の知識を詰め込んだだけ。ミステリーに関するとこだけなら10ページくらいでは。 このミステリーの本を読んだのは初めてだけど、他の本もこんな感じだろうか | ||||
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最近流行りの元関係者が業界事情を織り交ぜた殺人モノでしたが、思いの外楽しめた。 | ||||
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美術業界の裏側、そしてミステリーをうまく繋げていると思いました。私は美術に関しては完全に素人ですが、説明もわかりやすく、難しく感じることはありませんでした。ミステリー部分も悪くないと思い、楽しく読了できました。 | ||||
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↑なんでこんなタイトルをつけたのかは、「隣に座った女」(岩井田雅行・著)→「オーパーツ 死を招く秘宝」(蒼井碧・著)→「がん消滅の罠 完全寛解の謎」(岩木 一麻・著) それぞれのレビューと関連しているからで、そちらのレビューからお読みいただくと、わかりやすいです(読まなくてもいいけど)。 さて、今回はさらに「このミス大賞」の前年にさかのぼって「神の値段」である。 このタイトルは、うまい。読む前には平凡なタイトルに見えるが、読み終えると、その意味が分かる。特に「値段」という言葉が、重要なキーワードになっていて、「価格」か「値段」か、その意味の違いによって、欲で絵画を買うか、純粋に絵画を認め、愛することができるか、その両者の思惑がぶつかり合い、交錯して、絵画の世界ならではのミステリーを展開させることに成功している。 すべてを読んだわけではないが、私が読んだ「このミス大賞」の中では、ベスト1の出来映えだと思う。 著者自身がギャラリー勤務経験者であり、現在は美術館勤務ということだが、物語の主人公・田中佐和子は、著者自身とかなりオーバーラップするのではないかと想像する。 就職先もやりたいことも見つけられない佐和子に、「私のところで働かない?」と、ギャラリーオーナーの永井唯子に声をかけられ、何の知識もないままに、ギャラリーで働き始めた佐和子。そのため、彼女が絵画の世界に深く入り込んでいく過程が、切れ細やかな一人称で表現され、それは、同時に読者を、自然とその世界の深淵へと導いてくれる。 アートと言う言葉で表現されるものには、絵画を始め、音楽、小説、陶芸、映画などなど、たくさんの種類がある。そして、どの分野においても、その分野に生涯をかける者がいる(佐和子=著者もそのひとりだ)。その一方で、これらを投資やコレクションを目的に、作品の「価値」とは別に「値段」という言葉で、利益を得る者たちも存在する。 その両者の、争い、バランスなどによって、アートの世界は成立し、明暗が分かれ、その深淵を覗くには、覚悟(欲)と情熱(純粋さ)が必要になる。 以前のレビューで、殺人は特殊な状態(例えば密室)で起き、その動機もまた異色である必要などない、といったようなことを書いたが、本書で行われた殺人と動機は、実に単純でありふれたものである。 他のレビューを読むと、殺人などなしにして美術に関する物語にすればとか、殺人事件が必要だったのか、といったものがあるが、この物語が「価値」と「値段」をキーワードにして書かれている以上、両者がそろわなければ、意味のない物語になってしまう。 実際、犯人とその動機を突き止めた決定的な証拠は、絵画の世界(もちろん、その奥底に存在する価値と値段の違い)という、深く入り込むほど、危険と至福が混在することから、得られたものになっている。 また、佐和子が犯人を突き止めることができたのも、川田無名の素晴らしさと生き様を知るまでに至ったからに他ならない。 さらに,唯子と無名の生き方、考え方も、動機と被害者が殺される理由とも大きく関係している。それは、一見、無意味のように思える絵画の世界の描写とも切り離せない。その部分が退屈だったと思われた方は残念という他はない。そして、彼らの生き方そのもにもミステリーとしてのおもしろさがあり、その真意は闇の中で二転三転し、ラストでハッキリと示され、最後のひと言が生きてくることになる。 つまり、絵画という世界を舞台にして、そこで成長してゆく佐和子の目を通して、各キャラクターにしっかりと血が通っているのである。 ついでに言えば、この連作のようなレビューの発端となった「隣に座った女」の、ラストシーンもまた、本作とは違った意味での意外性と、犯人像の、犯人自身ですら気づいていなかった本性が、いわば、どんでん返しのような形で、表現されているところに、作者のうまさを感じ取ることができる。 自然と絵画の世界に読者を、佐和子=著者自身の追体験をさせる形で、さわやかに、かつダイナミックに引きずり込んでゆく筆致とその才能には、敬服した。 「このミス大賞」よりも「バカミス大賞」に名称を変えたら、などと思ったこともあったが、こうした優れた作品もあるのだと、初めて実感した。 それにしても、この翌年からの大賞作品は未熟というしかない。特に、最新の受賞作「オーパーツ~」は、本として出す価値すらないほど、稚拙としか言いようがない。「このミス」という冠を自ら貶めるような作品を大賞に選ぶより、「該当作なし」とする勇気を、強く出版社に求めたい。 最後に、繰り返しになるが、この連作じみたレビューを書き始めたのは、「隣に座った女」を読んで、惚れ込んでしまったことがきっかけだが、「神の値段」を読み、永井唯子が、無名の1959年の作品と出会ったようなものだったから、と書くと少々大げさかもしれないが、「隣に座った女」には、ミステリファンが、最も望むもののひとつ、「見事にだまされた」とか「唖然とする展開と結末」という快感が明快にあるからだと、本書を読んで、改めて、確信した。 「隣に座った女」は、かなりの長編であるが、ムダに長いわけではなく、登場人物たちに血を通わせるため(特に犯人像)には、必要だったと、いまはハッキリと言える。 一色さゆりの今後の活躍に期待すると同時に、まだ、未熟な点もあるものの、ある意味、ミステリファンの期待する魅力にあふれる「隣に座った女」の著者・岩井田雅行の今後にも期待したい (これで、このvs「隣に座った女」は、おしまいにしようか。どうする?→と、思ったが、「屍人荘の殺人」と比較してみることにした)。 | ||||
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意外と評価が低いので驚きましたが私は現代アートの内部事情とか全体にすんなり頭に入りやすい文章で面白かったです。次から期待できる作家さんだと思います。 | ||||
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美術業界のエピソードは面白かった。しかし殺人事件の動機ではなく、「神」がなぜ自作をオークションに出したのか、その動機が納得いかない。後続の若い画家のためと書いてあったが、全くわからなかった。なぜオークションに出せば画家の卵の利益になるのかを分からせないと、ミステリーとして成立しない。 | ||||
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このミス大賞にしてはいけないダラダラした感じ、最後のオチがない。ヒロイン、画商夫婦のキャラが薄い。大賞不在の方がよかったのでは? | ||||
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仕事小説としては良いが、いかにせん、文章に惹き付けられなかった。中身もぐいぐいと引っ張られる物を期待したが、説明を読まされているような気分。どことなく出来すぎているし、流される主人公もあまり魅力的ではなかった。 途中、読むのが面倒だなと思ったのは、私のせっかちな性格故だと思いましたが、どうやら私だけではなかったようだ。ただ知識とタイトルは素晴らしいと思う。 小説は読者を惹き込んでこそ、小説足りえているのだと分かった。 | ||||
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辛口の人が少ないのであれっと思いましたが、これはいただけないと思います。 まず、全体に文章が平板で読んでいて疲れます。せっかく大賞だということなので 最後まで無理して読みました。ここからネタバレますが 一件しか事件が起きない中で、それ以外のすべての部分はその長い説明になっています。 要約読んでるわけではないので苦痛でした。 また、金融契約やお金持ちの世界にとても詳しい犯人が、サインは適当にまねしてもばれないと思っていたり、 美術品をしまう時の結び方に決まりがないと思っていたりする。 「美術業界は普通ではない」と言いたいのかもしれないけど常識の範囲。 犯人は香港の大金持ちと実質共犯で、計画に時間をかけられたはずですが、 なぜか自分個人で、悪事とは独立して殺人というもっと危ない橋を渡ります。 犯人が隠したかった悪事というのは、悪事としか書かれてないのでよくわからない。 美術品の販売に関連した悪事で、殺人より重いものは全く考えつかない。 急にお金に困ったというのは何にお金に困ったのか。 被害者は共犯でないということなので後で知ったということになるが、 最も慎重に隠す相手にばれるならほかにもバレそう。 奥さんが雇い主と会うために人払いされた環境での殺人なのに雇い主が 後で来ることをケアしなかったのでバラされたとか、雇い主がホームレス状態なのも 後半いろいろくっついた不思議な設定。 最近見てげんなりしたデスノートNEWWORLDと 同じくらいがっかりでした。 | ||||
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読みやすかったけど、ストーリーに深みはありませんでした。何回か裏切られてますけど、「このミス大賞」も、読む本の参考目安から外れてきますね。同賞受賞作は、文庫本化してからかなあ。 | ||||
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姿を現さない画家、その専属画廊の女主人の殺人事件ミステリです。 画廊や美術マーケットのディティールを散りばめ、香港のアートフェアとオークションは少し盛り上がりますが、他はかなりひどいです。 芸術は宗教だとか神だとか観念的なはったりを記していますが、書いただけにすぎず説得力を感じませんでした。 他のレビュアーや新人賞の選考委員自身も書いてますがミステリとして弱すぎる。特にだらだらと一方的に説明してかたがついたかのような終わり方をしてひどかった。表現も臭い。 母子家庭への蔑視ととれる表現あるいは主人公の意識があり(ハードカバー判p60)嫌だなあと思い、「このミステリーがすごい!大賞」の選考がまともにおこなわれているのか疑問に思いました。 | ||||
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抑揚がない。 なぜ、このお話を読むのか、、、。 まぁ、買ったし、最後までとりあえず読むか。 終わった。 じゃ、次。 | ||||
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謎のアーティストとプライマリーギャラリー、コレクターの関係や絡み合いは面白かった。 最後に慌てて締めた感じだったので、そこで星5から3に変わりました。 | ||||
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一枚数億円の絵というのは良くの耳にする。絵画の世界は非日常性に溢れている。著者はその世界に身を置いた自身の経験から一つのミステリーを紡ぎ出している。謎に包まれた芸術家と遣りてのギャラリーの跡を追っていくストーリーも興味をそそられる。次回作が楽しみだ | ||||
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現代美術業界が舞台のミステリ、というより殆どサスペンス小説である。第14回「このミス」大賞受賞。 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの覆面・現代芸術家、その作品を専門に扱う画廊、その画廊のやり手の女性経営者が謎の死を遂げるところから物語が転がり出す。語り手は画廊で働く女性アシスタント。美術界、とくに現代美術の業界の色々なトピックス(というより特異な慣習か?)をとりまぜながら、なかなかテンポよくストーリーは進んでいく。そして最後にえええぇっというどんでん返しが読者を待っているのだ。 読了して、確かにどんでん返しの部分もあって、ミステリ的な要素もなくはないのだが、やはりこれは美術業界サスペンス小説であろう。 現代美術業界というどうやら世間の常識から相当はずれている世界の内実をネタにしつつ、やたらめったら高額な取引のシーンや業界用語の多用で読者をけむに巻き、そしてジェットコースター的なストーリーが展開される。読者は話の流れに身を任せましょうという趣向。 そうですね、舞台もいろいろで、派手な画も色々つくれそうなので、映画の原作などによさそうです。 個人的にはどんでん返しのシーンは、ちょっといろいろ気になった。特に、それまで警察が○○からの○○のせいで○○できない状況で・・・という前提が語られていたにも関わらず、こんな根拠で令状は出ないでしょう? | ||||
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「ミステリー作品」は多くの場合「殺人事件」が起こり、それを軸に話は進むこととなる(本作も例外ではない)。 「殺人事件」は、否が応にも読者に重要な事項として本を読み進める推進力とはなるのだが、あまりにも多くの作品でお目にかかることになり、「陳腐」とみなすこともできる。 この作品をミステリー作品前述のミステリー作品として評価した場合、非常に稚拙な作品だった。 一方で「美術品に関する物語」として読んだ場合、非常に興味深いものだった。 しかしながら、ミステリー作品でなかったならば、はたして私は読んだかどうか。 このとってつけたような「ミステリー作品」の冠は作品にとって幸か不幸か、どちらなのだろうか。 | ||||
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