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霜の降りる前に
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霜の降りる前にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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上下まとめての感想。 ヴァランダーシリーズ第九作。今回は娘リンダの視点で進むのでいつもと違う所為か、なかなか読み進まなかった。 行方不明の友人アンナの部屋にピッキングしてまで侵入し、日記を盗み読み、部屋にある食べ物を勝手に食べ、ベッドで寝て自動車まで借りる。 そしてそれを父クルト・ヴァランダーは諫めるのかと思いきや、やはり勝手に食べ物を食べバスルームを借りる。さすが親子である。 事件の方はアンナの件と動物虐殺事件につながりが見えてきてからは面白くなってくる。 シリーズはあと二作あるらしい。 | ||||
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上巻のレビューでも書いたかもしれないが、 マンケルの書くミステリーでの捜査は直感、行き当たりばったり、偶然、感情に左右されすぎている。 だいたい悪は他の国(東欧、アフリカ、中国、南米)からやってくる。(植民地支配の原罪?) だいたい外的環境が個人を狂わせ残虐な犯罪を起こさせる。 少なくとも日本においてはあまりないパターンの犯罪。 最初はそれが新鮮でもあった。 しかし同じことの繰り返し。 犯罪が現実離れしているのはよいが、捜査手法に説得力がないため物語としても成り立たなくなってきているのではないか? 細部にこだわらないマンケルは警察小説、ミステリー書くのが難しくなってきてるのはないか? 主人公をリンダに変えてもその問題は解決できなかったようだ。 | ||||
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ヴァランダーシリーズを読んでいる方にはおなじみだろうが、クルトの娘リンダを主人公にした作品。ただし、正確には「ヴァランダーシリーズ」(全10作)ではなく、下巻のカバー裏の紹介文にある「シリーズ第九集」という言葉はおかしい。 家具職人など、様々な仕事のなかで迷った末、まもなく30歳になるリンダは警察官になることを選ぶ。2001年8月末、イースタ署着任目前、友人のアンナが行く不明になる。どうやら、アンナが小さい頃に失踪した父親が関係しているのではと考えたリンダは、クルトが止めるにも関わらず、捜索を始めてしまう。 ピープルズテンプル事件(人民寺院事件)が背景にある。クルトはリンダが娘であることもあり、アンナの行方不明、その捜索の過程でリンダ自身が襲われた事件に関しても、娘の意見に耳を傾けない。読者としてみれば、もう少し娘の話をまともに聞いてやれよと思いたくなるが、これまでの2人の関係を知ると、仕方ない側面もある。ただ、全体の3分の2を過ぎたあたりから、これまでのクルトらしい部分が出てきて、一気にクライマックスまで突き進む。 352ページあたりに書かれていることが、著者の訴えたかったことだろう。このすぐ後の場面や、原著の発表時期、物語の設定日時などを見ると、日ごろの著者の社会的発言とリンクする部分がかなりある。 本書は「ヴァランダーシリーズ」第9作『ピラミッド』(邦訳は未刊)の後に発表されているが、そこでクルトの女性関係に動きがあったことを感じさせる描写がある。そこを含め、なぜ原著刊行順に邦訳しなかったのか、疑問である。 | ||||
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