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阿修羅ガール
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阿修羅ガールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 61~80 4/5ページ
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舞城作品は全部読んできましたが、なんとも「奇作」ですね。 知人に貸してみたりしましたが、十人十色な反応です。 個人的には嫌いじゃないですが、読み込まないと理解はできないかも・・。 でも冒頭のフレーズ「減るもんじゃないと言われて・・・」は最高!! | ||||
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結末は嫌な感じではなかったが、阿修羅の説明(?)が説明を付け足しました感がすごくあった気がする。 1Pまるまる使った文字と、少し下品な性が不快だった。始まりはまぁいいとして。 ただ全体的に頭のいい話ではないし、ぶっ飛び過ぎていて理解できなかった。顔も本名も非公開でしたっけ? どんな人なんでしょうね・・・気になります。 | ||||
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書店でこのインパクトあるタイトルに惹かれて手にとってみたら、 冒頭からの、その歯に衣着せない 「イマドキの女子高生」語り口に引き込まれてしまい、 さっそく購入して持ち帰り、その日のうちに読みきってしまいました。 多くの方が既に書かれているように、その独特の文体と語り口によって スピード感に溢れた物語になっていると思います。 読み進めていくにつれ、現実と非現実が交わる不可思議なその世界に、 主人公のアイコ同様に読んでる側も、あれよあれよという間に 巻き込まれ、翻弄されました。 ただ、話として面白いかというと、個人的にはどうかと思います。 現実世界で起こる事件とアイコの中にある非現実世界との関係という設定も、 何だかその登場が唐突というか、正直取って付けたもののように思える。 そして何より、最終的にアイコが自身の語りで全てを説明し、 ひとりで納得したような状態で終わってしまうのが腑に落ちません。 導入の掴みから前半にかけての展開がその先を期待させるものだっただけに、 何ともすっきりしない読後感を覚えてしまいました。 | ||||
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読み始めると止まらない。止められないとも言えるかも知れない。 恐くて非情に気分も悪くなったところもあった。 だが、入り込ませて、手を止めたくても止められず、一気に読ませる疾走感のある作品だと思った。 正直、表題を見て適当に手に取りました^^; | ||||
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一見、乱暴な女子高生文体を濫用しているようでいて、そのじつ古典的で端正な文章も書けますよというあたりが、この作者の強みなんだろうと思うが、ストーリ-上は強引過ぎる展開がやや目についた。冒頭に登場する「佐野」が行方不明となり、その後、足指が送りつけられるのだが、誰が何の目的でそんなことをしたのかは一切語られず、途中からはその謎の解明もどこかに吹っ飛んでしまう。焦点は主人公の「臨死体験」のほうに移っていくが、後半に挿入されるホラーもなんだか薄っぺらだし、最後になって唐突に語られる死生観も底が浅く、取ってつけたようなハッピーエンディングになっている。正直、三島賞の対象になるほどの作品とは思えなかった。 | ||||
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舞城王太郎の真価が発揮された作品。 女子高生的な文体は非常にリアリティがあって、とにかく、文章がめちゃくちゃ上手い。 二章目以降はついていけない、という人は一章だけでも読む価値があると思うのでどうぞ。 携帯のメールを打つ音をニチニチと表現するだけで才能あると思う。 表紙はどうかと思うけど。 | ||||
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高校生アイコは全然好きでもない男佐野と関係を持ってしまう。翌日学校に行ったらその男佐野、消えてしまったらしい。冒頭からあの独特のリズムの文体に引きつけられました。ネット上も街もなんだかめちゃくちゃで、その上何だかよく分からない世界にとばされてしまったり。(途中の「森」の話では一瞬別の話になってしまったのかと思った。)それでもアイコはいつもアイコでそれが何だか爽快です。後悔したり立ち直ったりビビったり浮かれたり、喧嘩して相手の鼻潰したりそんなこと行ってる場合じゃないよって状況の中「好き」って告白してふられて落ち込んでもみたり、あり得ない状況ばかりだけれど何だか等身大で共感できる・・・筈。きれい事なんて言わない。滅茶苦茶な世界を疾走。自分の進むべき道を行く!といった感じがもう気持ちよく感じられました。何が何だか分からなくても、読み終わったら得体の知れない満足感とため息。やっぱり話の中に貫いている物があってそれが何だかは明確ではないけど、何かあるってのは感じさせてくれるところがやっぱり舞城王太郎らしいなぁと思いました。最初から最後まで一気読み・・・私は途中でとまどいましたが、でも飽きたりはしないと思います。やっぱりくせはあるけど、面白い、と感じます。嫌いな人は嫌いかもしれませんがこういうジャンルもあるという事で読んでみて損はないのでは。舞城作品を読んだことがない人もこんなんあるんか!ってな感じで新しい境地が広がるかも。文庫本になってお求めやすくなっております。 | ||||
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なるほど、これが現代文学かと考えさせられた作品。いい意味でも悪い意味でも。装丁に惹かれて購入したのだが、思いの他おもしろかった。立ち読みした程度だと文学作品を読みなれている人には「なんだこの文章は」と思えてしまうかもしれないが、芯のしっかりとした文体なので読み進めるうちに案外こういうのもいいじゃないかと思えてくる。肝心の内容もなかなかいい。ありえない設定なのだが世界観が一貫しているので特に疑問に思うことはない。ストーリーの流れは古典文学のようにひたすら回りくどく進行するのではなく、一直線に進んでいくので飽きることなく一気に読める。全体としてみるとかなり完成度の高い作品に仕上がっているので、パッと見の文章で敬遠するのではなく一読してみるのもいい読書経験になると思う。 | ||||
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三島賞賞受賞作、審査員の評価が真っ二つに分かれたという問題作です。確かにエグイです。特に第二部。これ、駄目な人は絶対読めないと思う。私も限界に近かったし。それなのに、何故読了したか考えてみると、やはり、主人公のまっとうさなんだろうなあ。 今回の作品では、パッパラの女子高生。書き出しの一文「減るもんじゃねーだろととか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。」これは、名文だと思う。ここに作品のテーマは全部詰まってるんじゃないのかな。いかにも考えなしの女の子で、やる気も勤勉さもなくてシラけてるんだけど、自分の内面の声にだけはすごく忠実で、ある意味誇り高いといえる。その主人公が惚れてる男の子(陽治)がまた、とんでもなくいいヤツなんだな。力まずに、いい加減な連中とも上手く折り合って、で、大事な曲面では、やるべきことをやれる。同じ作者の「世界は密室でできている。」に出てくる2人の男の子のいいとこ取りキャラです。この2人の誠実な生き方がいい。これは見かけの「でたらめ」の裏に隠れたメッセージを受け取るかどうか、作者に挑戦されてるのかもしれないなあ。(←挑戦してないってか?) | ||||
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単行本の方を図書館で借りて読んだものです。内容は先にレビューを書いた方々の言う通り、面白いです。私も「森」の部分がおすすめです。が、なんなんですか?この表紙の絵。本屋で初めて見たとき一体何の本かと思いました。文庫版が出たら買おうかと思っていた本だったのに、この表紙で買う気ゼロです。単行本のままか、舞城王太郎氏自身が表紙を描いてくれればよかったのに…。 | ||||
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小説を読むときに、いつも感じていた違和感。例えば物語のヒロインが、「私、~だわ」「~なのよ」なんて口調で話す。それはそれで別にいいんだけど、今どきこんなしゃべり方する女いねえよ!と、思ってしまうのは俺だけだろうか?「阿修羅ガール」の主人公アイコは、今どきの女子高生で、ちゃんと今どきの女子高生語で話す。しかもそれが、いかにも~な感じじゃなくて、すごく自然。舞城王太郎は、現代の女子高生の言葉遣いを、文学として破綻をもたらさないぎりぎりのところで再現している。これってすごい。絶妙なバランス感覚。その文体だけでもおおいに読む価値アリなんだけど、内容がまたいい。三島賞受賞しただけあって、小説としての完成度は舞城作品の中でもピカイチ。特に、「第2章三門」の「森」が素晴らしい。これだけで短編にしてもいいくらい。あ?こんな小説、10年後には古臭くって読めなくなるって?そんなの関係ないね。俺は「今」の小説が読みてえんだよ!焦って単行本買わなくて本当に良かった。こんな小説を580円で読めるなんて。みなさん、絶対に買いですよ!現在進行形の文学が読みたいのなら。 | ||||
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この人の話はデビュー作の次郎シリーズしか読んだことないけど、それとだいたい同レベルくらいの作品でした。なんで三島賞なのかは解かるけど解かりたくありませんよね。買う程ではにけど暇つぶしにはいいかも、エンターテインメント的には「アルマゲドン」が良かったです。あーゆーのを実際にやったら面白いでしょうねー | ||||
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西尾維新を読んで「メフィスト系」なるものに出会い、舞城にも手を広げてみました。西尾維新の文は全編に渡って一定の濃度で語っていきますが、舞城王太郎の文は時折唐突に語りが炸裂する感じで、その時に感じられるカタルシスの量が半端じゃねえって感じですね。それはかなり気持ちがいい。研ぎ澄まされた言葉の洪水を浴びたいって人には大変お勧めだと思います。 | ||||
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まずは表題の『阿修羅ガール』から。好きな楊治への思いを抱えながら、好きでもない佐野と関係を持ってしまった愛子。だが、翌日、その佐野が行方不明になって身代金が要求されていた。一方、街では「グルグル魔神」を名乗る者が3つ子を殺害する事件が起き、また、WEBサイト「天の声」を中心にしたアルマゲドンと呼ばれる「祭り」が横行していて…。う~ん…ストーリーは読み終ってからも、わけがわからん、としか言い様が無い。『土か煙か食い物』を読んだときも、「なんだったんだろう?」と思った部分が多かったのだが、今回はそれ以上だ。何も解決してないし。でも、なんか納得できてしまう。その文体と、この内容と、ハチャメチャではあるんだけれども、映像的で圧倒的なインパクトの前に、何かこれで良いんだ、と納得してしまう。これはこれで綺麗にまとまっているように思えてしまった。なんか、不思議な感覚だった。一方、「川を泳いで渡る蛇」は、わずか26頁の短篇なのだが、上手くまとまっている。勿論、こちらもいつもの舞城節が炸裂しており、喧嘩であるとかのシーンはあるわけだけれども、全体的に落ちついたトーンで描かれており、しんみりとした後読感があった。舞城氏の作品は、まだまだ殆ど読んでいないのだが、奥の深さを感じる。 | ||||
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文章は乱暴に書いている様に見えるけど、句読点の付け方・言葉の選び方等が計算されて書かれています。同じ様な女子高生文体を使っている金原ひとみより、こんな女子高生がいそうなリアリティーが有ります。 肝心要のストーリーは、理解出来なくて面白くありません。おまけに、衝撃度が少なくて新鮮さが無い主題が説教臭く語られています。 主人公の心理描写は巧いのですが、他の登場人物は主人公の心中にしかいないと思わせる程薄っぺらです。 構成は、破綻しているか何とか無理に物語に纏まったかのどちらかでしょう。 舞城作品を読むなら、この『阿修羅ガール』を読むより他の作品をお薦めします。 | ||||
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舞城王太郎という名前に惹かれ、適当に、しかし慎重に、賞を取ったものを選んでみました。期待に違わず「色物」と呼んでいいものでした。僕は好きですが、嫌いな人がいても、「ここがいいんだよ」とか力説しようとは思いません。こういう作品、嫌いな人は何をいっても嫌いでしょう。口語体、リズム、テーマ、そのどれもが現代的で、スピーディ。根底に流れる思想は、斬新じゃないけど、好き。ライトノベルのような軽いノリで、一晩で一気に読めちゃう。途中で文体が変わるのは一長一短だけど、かなり自己完結型だから読んだ後いろいろ考えるようなものじゃないけど、これよりいい小説はあるのも知ってるけど、時に冗漫な部分もあるけど、面白かったと言って恥ずかしい作品ではない、多分。でも、人に勧めるのには注意が必要かもしれません。三島由紀夫賞は「文学の前途を拓く新鋭の作品一篇に授賞する」とある。なんとなく納得。カバーのせいで買う気が失せた「好き好き~」も読みたくなりました深さ ★★☆☆☆新鮮さ ★★★★☆かなしさ ☆☆☆☆☆ファニーさ ★★★★☆時間の無駄さ☆☆☆☆☆ | ||||
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三島由紀夫賞受賞!。それ以前にこれが文学か?という疑問もある。マアそんな事どうでもいいのだろうけれど・・。”一気に読ませる”面白さは健在とはいえ、段々説教臭くなってきている芸風が心配。中身はともかく、カバーデザインの良さで 買い の一冊です。 「好き好き大好き超愛してる。」が芥川賞の候補になりました。受賞はせず・・。 | ||||
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女子高生の内面、言葉、身体を借りて時代を映すというスタイルとしては、橋本治の「桃尻娘」(1978年)があるが、比較して四半世紀の歳月を実感してみるのも面白いかもしれない。女子高生の主観で構成される第一部は、本文の言葉を借りるならば“女の子用の不良漫画”のような暴力や性愛が展開するが、それらの事象には身体性や他者性がスコーンと抜けている。つまり現実感がない。なぜなら女子高生自体の“自己意識”があまりにも希薄で自己と他者の境界すら曖昧なのである。こうした自己喪失感は少なからず現代人が共通に持つものであり、読み手はすっかりこの女子高生に同化して読み進めることが出来るはずだ。この第一部は、こういう女子高生は本当にいるかもしれないと思わせる点において説得力、リアリティがある。裏付けとなっているのは女子高生の言葉や思考のディティール、女子高生に成りきる想像力、筆力であってそれは作者の力量だろう。また、小説中に登場する“ネットの掲示板”は、自己が他者に、他者が自己に容易にすりかわるメディアであり、象徴的に、効果的に使われている。女子高生が唯一、憧れとして存在を認める他者が、今の時代には珍しい、正義感で純情な陽治という男の子で、この陽司の存在が小説の救いになっているのかもしれない。 第二部は死後の世界、もう一人の自分の世界といった非現実的世界が展開し混沌とするが、第三部で急に小説世界全体を説明的、俯瞰的にまとめてしまっており、その尻すぼみ感は否めない。次作以降に期待したい。 | ||||
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第一部はおもしろい。ユニークな主人公の、ミステリーなのかと。第二部はぶっとんでしまっているが(話の内容上必然)、それなりにおもしろい。しかしページの残りが少なくなっていくにつれ、「このまま第一部のノリには戻らないのか」と不安になる。そして、第三部は、あの終わり方で良かったのか。簡単に終わらせようとしてないか。それに、ラストの主人公が喋りまくるところは、はっきりと嫌悪感を覚えた。「それをそのまま語るなら、小説である意味あるのか」と。ラブコメだったはずが途中からバトル系に変わってしまった、ある週刊誌の漫画を思い出しました。 | ||||
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「減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。わたしの自尊心。返せ。」新しいスタイルの文体をうちだしてやろうという気概がビシバシ感じられる。とにかくパンク!いきなり童話風の物語が挿入されたり、2ちゃんねるやグルグル魔人を巻き込んでやがて来たるアルマゲドン。一見脈絡がないようでいて、いくつものイメージが重なって、ひとつの寓話をかたちづくっていく。そんな舞城ワールドが好き。 | ||||
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