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阿修羅ガール
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阿修羅ガールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 1~20 1/5ページ
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『煙か土か食い物』でディープなインパクトを受けた舞城王太郎の長編第二作目。 舞城王太郎というペンネームからして、どこか人をおちょくっていいるようで個性的ですが、その文体もペンネーム同様、おちょくっているようでいたって真面目でもある。 町田康を初めて読んだ時を思いだしますが、町田康ともちょっと違う。 女子高生愛子の一人称文体ですが、これがなんともいいですねえ。 男性が書く女性一人称小説だと村上龍の『トパーズ』や古いところだと太宰治の短編なんかも味があっていいですが、本書愛子の語りはいかにも今風というか、嫌味のない語りです。 『減るもんじゃねえだろうとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心』という冒頭の一文が素晴らしいですね。 しかし、本書が三島由紀夫賞を受賞したのには驚きましたし、逆に「三島由紀夫賞、やるじゃん」と感心しました(宮本輝が猛烈に反対し、筒井康隆が高く評価した、という裏事情はなるほどそうだろうねと想像できますね)。 個人的には、文体の魅力は女子高生愛子の一人称である本書に軍配が上がりますが、作品全体の構成としては『煙か土か食い物』の方がまとまりの良さを感じます。 本書、第一部は猛烈に面白いです。 その後第二部で「なんじゃ!どういうこと?」というぶっ飛んだ展開となり、第三部で第二部のぶっ飛びの意味は分かりますが、綺麗にまとめようとして、なんかちょっと消化不良な印象です。 それでも魅力的な作品であることには間違いありません。 | ||||
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グッチ雄三が出てきたあたりから薬でもやってるんじゃないかなと思った。つまらない。 | ||||
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ともかく勢いのある文体で、最初は嫌悪感のある表現だと思ったし、いきなり話が飛ぶのでよくわからなかったが、無理やりに引き込まれる感じで、読み切ってしまった。案外、読後感は悪くない。 ただ、ほとんど何も残ってはいない。 | ||||
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好きです。スピード感も、登場人物の感情表現も。雰囲気も。好きです。 | ||||
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気に入った作家やメディアで絶賛されたものを読んでいます 諦めず最後まで読みましたが…厳しいです 勉強し直してきます。 | ||||
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相当に売れている作家だし、レビュー数も多いからどうしようかと思ったんだけど、やはりひとこと。活字の可能性を拡大しているという意味ではかなり面白かった。生と死の中間を描く手際、そしてチョイチョイぶっ飛んだ人物が登場させる読ませるテクニックは(意見は分かれるだろうけど)一読にあたいする。でも再読したいかといわれると微妙。だから星三つです。 | ||||
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「巨神兵東京に現る」でその名を知り、アニメーター見本市の「ハンマーヘッド」で、これは凄いかもしれないと気になって、近所の本屋に舞城王太郎の本を探しに行ったらこれしか売ってなかった。 三島賞をとったという表題作は正直ぶっ飛びすぎていて全然ついていけなかったが、併録の短編が良かったので、併せ技で四点。 | ||||
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大衆娯楽文学作品とライトノベルの双方が滲んだ部分にいる作品に見えます。が、両者が滲む部分など存在せず、ギリギリのところで明確な差があります。舞城のこの作品はギリギリラノベでしょう。実は精神疾患の治療法などを巧みにキャラ造りに組み入れていたり、奥深さを感じます。 | ||||
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ほとんど改行なしで見開きいっぱいに埋まった文字。 しかも女子高生の一人語り。 奇妙な事件。 圧倒される。 なるほどこれが噂に聞いた21世紀の新しい才能か。 注目されるのも何となく分かる。 ・・・・・・しかし、苦労して340ページを読み切っても、結局大した落ちはない。 心が微塵も動かない。 どうでもいい他人の夢を、山も谷もない妄想を延々聞かされた気分になった。 この方の他の作品も似た感じなのでしょうか。 ならば私はこれにて遠慮します。 | ||||
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いち女子高生の迷走する脳内活動が爆裂するがごとくに拡がりを見せる作品。 主人公アイコは、同級生の佐野とはからずも関係を持ってしまったことに後悔の日々。 「減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。 私の自尊心。 返せ。」 アイコは金田陽治が好きだったんだ。佐野が行方不明になったことから、佐野と関係した女らに拉致られ逆襲するアイコ。なんともキュートなアイコの思考活動が縷々つづられていく。 まちは、謎の殺人鬼 グルグル魔人が跋扈し、子供らが暴れまくる<調布アルマゲドン>が勃発。崩壊に向かうアイコの世界。ピンチのアイコに金田登場で、恋心爆裂だが、しかし ・・・ アイコの思いは壊れた世界に絡め取られ魂は彷徨する。ストーリーを語ることすら無意味。突如、本筋とは無関係にみえるファンタジックな挿話がぶち込まれたりする。 本作品から何かを汲み取ろうとするとしても上手くいかない。主人公と多くの同年代のコは、ものごとのとらえ方に秩序なんてないのかも。自分の狭い世界観の中で試行(思考)錯誤して、なんとなく結論じみたことを見いだしていく。そういう多感さが上手く表現された作品だと思う(考えすぎか)。 | ||||
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文庫本のページを捲ると、普段の文学(文芸)にはあり得ない言葉の反乱。一度、橋本治の「乱調…」という小説を読んだが、それ以上に乱調?なのかも知れない。内容は面白いが、果たして…、これが三島由紀夫賞を取ったのか!??と思いたくなる。 | ||||
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ストーリーは一本道ではなく、思考があっちゃこっちゃ飛びまくります こういう、作者の考えがストレートに、一見取り留めないようにぶちまけられてる小説は個人的に大好きですね ただ華麗なトリック、プロットを華々しく見せるだけの小説よりも心に響きます 善、悪、救済、慈悲、狂気、云々… 読後、これらの言葉が頭の中でぐるぐる浮遊し、考えにふけりながら小一時間、頭から読んでみたり、本をひっくり返してみたりしていました 久々に面白い小説に出会えたと思います | ||||
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最初の一話はとても面白かったけど、その後は語り手を変えたりして、話の規模を大きくしたりして、最初のノリを途中で失っちゃった | ||||
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三部構成の今作、250頁にも及ぶパラレルワールドをかいくぐると、ようやく本質が浮き彫りになる。下品で暴力的な表現は苦行でしかなく、そこに見え隠れする“何か”が第三部で明確になっても、私には冷たい緑茶を一服したような清涼感は得られませんでした。ただしこの想像力は怪物級です。 | ||||
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新手の禅問答しくは現代に蘇ってしまった 吉四六さんといったところでしょうか。 教科書のような文を読みたい方にはオススメできません。 主人公も周辺人物もいわゆる『話せばわかる』 ような人物ではなくむしろ通常のミステリーでは 冒頭で亡くなるかシメられる側の人間ですし わざわざそこに焦点を当てた点では評価に値する仕事です。 トリックスターとメアリースーの綱渡り感がある構成も 読む人間をヒヤヒヤとさせる臨場感を与え良いかと思われます。 理屈を抜いて感性で読める爽快な『純文学』と ファンの方々は口々に述べておられるようですが苦手な方も ライトノベルもしくはケータイ小説の類と見て読めば なるほど出版がされてもなにぶんおかしくは無いと 納得して頂けると個人的な期待と信奉をしております。 一 | ||||
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よく分からないノリで進行し、ちょっといい話的に終わるといういつもの舞城作品 安定して楽しめるが、結局佐野の話が適当にはしょられてしまったのだけはやや不満 まあ作者のファンなら楽しめる作品だろう | ||||
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過去に、薦められ「熊の場所」を読んだが、 文体が酷く独りよがりで、中身も面白くて、 舞城王太郎自体に興味がなくなっていたが、 芥川のノミネート常連であったり、 近年のアートやJOJOの取り組みをしていて名前を目にすることが多く、 しかし覆面作家である事、 に改めて興味を持ち、 三島由紀夫賞の受賞の本作を読んでみた。 主人公で有る女子高生の口語体で進み、 最初は、単にエログロであることのインパクトだけかと思い、期待度が下がったが、 スピード感や言い回しが面白く、 かつサスペンスの要素が加わるので、 次の展開が気になり読み進められた。 私の好きなパルプフィクションやビックリボウスキなどの、パンクなカルト映画の話が出てくるので、 作家に、ちょっと親近感を持ちながら、 女子高生っぽくないなぁと感じながらも。 読み終わっての感想は、 サスペンスとして追うはずの 誘拐事件が片付けられていない事がダメ。 あと、童話のような夢想の関連づけが、無理やり。 (暗く嫌なホラーを読む甲斐がない。) また、主人公から、 グルグル魔神と言う殺人者の一人称に置き換わる章で、 殺人者の猟奇さや、精神の崩壊している思考を、意味が無く訳が分からない文で、追体験させようとして居るのだろうが、 あまりうまく機能していると思えなかった。 惜しい感じ。 そして結局、それらの関連性と、 犯人や理由が分からないままなので、 気持ちの整理がつかず、モヤモヤした。 (「阿修羅」と言う物で纏めようとはしてるが) だから、結果的に楽しくは無かったです。 | ||||
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粗野な言葉の中に、理屈を超えた無垢さ・強靭さを持った言葉を入れてあり、著者の伝えたいのはおそらくそちらだと思う。 でも、その無垢な強靭な言葉だけを並べ連ねるとただの宗教になりかねない。 そのバランスとしてなんだと思うけど、時折頭が痛くなるのも確かである…。 言いたいことはよくわかる。 この文体・文章が受け付けるかどうかだ。 | ||||
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でもきっと、年配の方は読めたもんじゃないんでしょうね、、 どこかの知事あたり。 | ||||
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第一部は傑作だ。2ちゃんねらー必読のネット掲示板を使った殺人事件である。 青春を送る若者の性生活、恋愛などがとても現実的に書いてあって、 非常に好感がもてる。 第二部の崖は面白いが、残念なことに、崖の次からは物語はあさっての方へ行ってしまう。 明確な結末もない。 完成度は少し低いけど、それでも、これほど文学している小説はそうはない。 日本人よ、舞城を読め。 「世界は密室でできている。」「阿修羅ガール」「SPEEDBOY!」を読め。 疾走する文体が描き出すちょっと非現実な世界がとても現実的に描かれている。 傑作だ。なんといって褒めていいのかわからない。とにかく読んでほしい。 舞城は、芥川賞なんてとらなくていいから、ノーベル文学賞をもらうべきだと思うよ。 | ||||
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