隠し事
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この人の作品は どうしてそんな細かなところに、これほどまでに真面目にとりつかれるのか というものが多いと思う。 そしてそれがほかの作家にない面白味でもある。 この本は 小さな疑問からものすごい妄想を繰り広げて独り相撲をとり続ける滑稽さ、がストーリー。 でもそこかしこに「その気持ちわかる・・」というシーンが出てくる。 気づいたことに気づかれるのではないか、という疑問は誰しも抱いたことがあると思う。 そういう小さな気持ちの表現がとても面白く、才能豊かだと思う。 私は個人的に羽田圭介が好きで読んでいる。 バカマジメにくだらないことに悩む、周りから見れば呆れる話なのだが それがおもしろい。 | ||||
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芥川賞受賞の作者の作品。 文章はやはり秀逸であるが、文学作品だからであるのかは分からないが、物語に起伏がない。 作者のデビュー作である『黒冷水』は実に鮮烈であった。それに比べると、食い足りないと感じた。 | ||||
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将来的には結婚を前提とし同棲していた男女のストーリー。 男は彼女の携帯に届いたメールを何気なく見ると、自分の学生時代の友人からだった。 このメールの受信に気付いてから彼女の携帯を覗き見するようになった。 覗き見したメールは断片的な文章がどれも怪しい感じがして徐々に信頼関係が崩れていく。 家庭内のストーキングを描いた作品であるが、盛り上がりに欠けるやや退屈なストーリーであった。 | ||||
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スクラップ・アンド・ビルドで芥川賞を受賞した羽田圭介さんが、2011年「文藝」冬号に発表した作品です(単行本は、2012年)。 芥川賞受賞後、羽田さんをTVで見かけることが非常に多くなりました。これは、自身の著作を読んでもらうためらしいですけど、 結構ひょきんなキャラクターで、羽田さんの隠された一面を知ることが出来て、これはこれでまた面白いと思います。 さて、本作ですが、同棲している、鈴木と茉莉・・・20代後半・・・のお話です。以下ネタバレがありますから、未読の人は、注意して下さい!!! お互い隠し事をしないという約束で同棲している二人ですが、 茉莉にかかってきたメールの送信者の名前を見たことで、鈴木は茉莉の行動に不信感を抱きます。 これ以後、鈴木は、茉莉の入浴時、茉莉の寝入った後・・・・鈴木が深夜に起きる方法が面白いです・・・、 茉莉のケイタイのメールをチェックすることになります。 これで鈴木は、「隠し事」をしないという約束を破ることになります。 さらに、鈴木は、転勤先で、元カノに曲を入れてもらったiPodを捨てずに持っています。 一方、鈴木に送られてきたメールは、自動的に茉莉のところに転送されるように設定されていたのです・・・・・・・。 要するところ、「隠し事」をしないという約束は、お互いが破っていたということです。 人間というものは、生来、盗み見、覗きが大好きな生物です。 本作では、それが現代風にケイタイというツールに代わっているだけです。このあたりは、現代の風俗を上手く取り入れていると思います。 それだったら、単刀直入に茉莉にメールを見せてくれ、と言えばいいじゃないか、まどろっこしい、という人もいると思いますが、 それではこの小説は成立しません。このあたりのちょっと気弱な人間像も、いかにも現代の若い男女、という気がします。 私見ですが、夫婦、恋人は、何もかもさらけ出すというよりは、何か秘密めいたことを持っているほうが、より良い関係になるように思います。 また、エンディングもかなり微妙です!!茉莉のメールの事は、解決し納得がいったようですが、さらに疑惑が・・・・・!! | ||||
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携帯電話に送られてきたひとつのメールによって、同棲相手の浮気を疑うところから物語は始まる。いかにもありそうなシチュエーションであるだけに、自分の日常と照らし合わせつつ、多少ハラハラしながら読み進めていった。特に、相手が横で眠っている時に、その携帯メールを同じベッドの中で盗み見るという場面は、緊迫感が溢れていて、思わず、自分自身も息を殺して文章を追っかけていた。読者を引き付けるこのあたりの状況設定は、なかなかのものだと思う。 しかし、中盤以降も、同じような場面が何度も繰り返し書かれており、だんだんと緊張感もなくなってくる。150ページほどの小説の中、物語が遅々として進まないのだ。 それに、なにがなんでも携帯メールによって、浮気の真相を確かめようとする主人公だが、それほどまでして目的を達成しなくてはならない、その理由がよく理解できなかった。なにせ、同棲相手の女性の人物造形が薄っぺらで、まったく魅力を感じないのである。こうした相手との同棲生活を維持するために、なんであれだけの努力をしなくてはいけないのだろうか。結局、最後までそのへんが分からなかった。 はじめから直接彼女に聞けば良かっただけの話じゃないか。そんなふうに、ツッコミを入れたくなるようなラストで、読後も何かモヤモヤしたものが残ってしまった。 この同棲する二人がお互いに寄せる気持ちというのは、一体どういうものなのか。なぜ同棲生活を続けなければならないのだろうか。愛情はあったのか、それとも惰性なのか。そうした二人の関係について、心理描写やこれまでのエピソードも含めて、もう少し書き込んで欲しかった。 長編にしてさらに内容をボリュームアップするか、それとももっと短編にするか、そのあたり、どうも中途半端な小説であった。 | ||||
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