■スポンサードリンク


阿修羅ガール



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
阿修羅ガール
阿修羅ガール (新潮文庫)

阿修羅ガールの評価: 3.44/5点 レビュー 94件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.44pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全54件 1~20 1/3ページ
123>>
No.54:
(4pt)

愛子、帰ってこい

『煙か土か食い物』でディープなインパクトを受けた舞城王太郎の長編第二作目。
 舞城王太郎というペンネームからして、どこか人をおちょくっていいるようで個性的ですが、その文体もペンネーム同様、おちょくっているようでいたって真面目でもある。
 町田康を初めて読んだ時を思いだしますが、町田康ともちょっと違う。
 女子高生愛子の一人称文体ですが、これがなんともいいですねえ。
 男性が書く女性一人称小説だと村上龍の『トパーズ』や古いところだと太宰治の短編なんかも味があっていいですが、本書愛子の語りはいかにも今風というか、嫌味のない語りです。
 『減るもんじゃねえだろうとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心』という冒頭の一文が素晴らしいですね。
 しかし、本書が三島由紀夫賞を受賞したのには驚きましたし、逆に「三島由紀夫賞、やるじゃん」と感心しました(宮本輝が猛烈に反対し、筒井康隆が高く評価した、という裏事情はなるほどそうだろうねと想像できますね)。
 個人的には、文体の魅力は女子高生愛子の一人称である本書に軍配が上がりますが、作品全体の構成としては『煙か土か食い物』の方がまとまりの良さを感じます。
 本書、第一部は猛烈に面白いです。
 その後第二部で「なんじゃ!どういうこと?」というぶっ飛んだ展開となり、第三部で第二部のぶっ飛びの意味は分かりますが、綺麗にまとめようとして、なんかちょっと消化不良な印象です。
 それでも魅力的な作品であることには間違いありません。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.53:
(4pt)

物凄い勢いで進むわけのわからない語り

ともかく勢いのある文体で、最初は嫌悪感のある表現だと思ったし、いきなり話が飛ぶのでよくわからなかったが、無理やりに引き込まれる感じで、読み切ってしまった。案外、読後感は悪くない。
ただ、ほとんど何も残ってはいない。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.52:
(5pt)

好きです

好きです。スピード感も、登場人物の感情表現も。雰囲気も。好きです。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.51:
(4pt)

表題作はついていけなかった。

「巨神兵東京に現る」でその名を知り、アニメーター見本市の「ハンマーヘッド」で、これは凄いかもしれないと気になって、近所の本屋に舞城王太郎の本を探しに行ったらこれしか売ってなかった。

 三島賞をとったという表題作は正直ぶっ飛びすぎていて全然ついていけなかったが、併録の短編が良かったので、併せ技で四点。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.50:
(4pt)

ギリギリラノベ

大衆娯楽文学作品とライトノベルの双方が滲んだ部分にいる作品に見えます。が、両者が滲む部分など存在せず、ギリギリのところで明確な差があります。舞城のこの作品はギリギリラノベでしょう。実は精神疾患の治療法などを巧みにキャラ造りに組み入れていたり、奥深さを感じます。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.49:
(4pt)

多感さがファンタジックに表現された作品

いち女子高生の迷走する脳内活動が爆裂するがごとくに拡がりを見せる作品。

主人公アイコは、同級生の佐野とはからずも関係を持ってしまったことに後悔の日々。

「減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。
 私の自尊心。
 返せ。」

アイコは金田陽治が好きだったんだ。佐野が行方不明になったことから、佐野と関係した女らに拉致られ逆襲するアイコ。なんともキュートなアイコの思考活動が縷々つづられていく。

まちは、謎の殺人鬼 グルグル魔人が跋扈し、子供らが暴れまくる<調布アルマゲドン>が勃発。崩壊に向かうアイコの世界。ピンチのアイコに金田登場で、恋心爆裂だが、しかし ・・・

アイコの思いは壊れた世界に絡め取られ魂は彷徨する。ストーリーを語ることすら無意味。突如、本筋とは無関係にみえるファンタジックな挿話がぶち込まれたりする。

本作品から何かを汲み取ろうとするとしても上手くいかない。主人公と多くの同年代のコは、ものごとのとらえ方に秩序なんてないのかも。自分の狭い世界観の中で試行(思考)錯誤して、なんとなく結論じみたことを見いだしていく。そういう多感さが上手く表現された作品だと思う(考えすぎか)。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.48:
(4pt)

グールグール

ストーリーは一本道ではなく、思考があっちゃこっちゃ飛びまくります

こういう、作者の考えがストレートに、一見取り留めないようにぶちまけられてる小説は個人的に大好きですね
ただ華麗なトリック、プロットを華々しく見せるだけの小説よりも心に響きます

善、悪、救済、慈悲、狂気、云々…
読後、これらの言葉が頭の中でぐるぐる浮遊し、考えにふけりながら小一時間、頭から読んでみたり、本をひっくり返してみたりしていました

久々に面白い小説に出会えたと思います
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.47:
(5pt)

面白い

でもきっと、年配の方は読めたもんじゃないんでしょうね、、
どこかの知事あたり。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.46:
(5pt)

ノーベル賞が狙える舞城

第一部は傑作だ。2ちゃんねらー必読のネット掲示板を使った殺人事件である。
青春を送る若者の性生活、恋愛などがとても現実的に書いてあって、
非常に好感がもてる。
第二部の崖は面白いが、残念なことに、崖の次からは物語はあさっての方へ行ってしまう。
明確な結末もない。
完成度は少し低いけど、それでも、これほど文学している小説はそうはない。
日本人よ、舞城を読め。
「世界は密室でできている。」「阿修羅ガール」「SPEEDBOY!」を読め。
疾走する文体が描き出すちょっと非現実な世界がとても現実的に描かれている。
傑作だ。なんといって褒めていいのかわからない。とにかく読んでほしい。
舞城は、芥川賞なんてとらなくていいから、ノーベル文学賞をもらうべきだと思うよ。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.45:
(4pt)

三島由紀夫が生きていたら...

三島由紀夫賞受賞作品。三島賞は新潮社が文芸春秋の芥川賞に対抗して作った賞だが、知名度はともかく、芥川賞より先見の明があると評されている(ちなみに舞城は三島賞は受賞したが、芥川賞は候補となりながらも、まだ受賞には至っていない)。もし三島が生きていてこの作品を見たら、どう評しただろうか。意外とおもしろがったかもしれない。三島には水木しげるの漫画を密かに愛読していたり、UFOを本気で信じていたり……等々のエピソードもあるので、魔界だアルマゲドンだという展開を、けっこう評価したかもしれない(またちなみにだが、宮本輝はこの作品が全く理解できず、選考会の席上で、賞に推した筒井康隆の首を「ええかげんにせいや」と絞め掛けたことを、島田雅彦が暴露している)。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.44:
(5pt)

ホラー苦手な人は要注意

読んだのは10年近く前なのに
今でも内容覚えています。

すっごい怖いシーンもたくさん出てくるので
ホラーが苦手な方は覚悟して読んだほうがいいかも。

でも、全体的にすごく面白かったし、この小説を読んで
世の中の「理解も共感もできない」ことのいくつかが
「なんとなく理解はできるが共感はできない」に
変化した。

そういう意味で衝撃を受けた作品でした。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.43:
(4pt)

面白い

ぱらぱらっと捲って読むと、ちょっと頭のおかしい感じの物語だと思える作品ですが(実際私もギャグまっしぐらな作品だと思って購入したので)、きちんと読むと、まあ、確かに全体的にはおかしいけど、所々ハッとさせられる言葉があったり、なかったり…(笑)

冒頭から、笑いました。わたしは。


きちんとした文体の小説を読みたい方にはおすすめしません(笑)
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.42:
(4pt)

フツーに面白いのではないかと思う。

「アイコ」という女子高生が、モノの弾みで好きでもない男と寝てしまい、
その後その男が行方不明となり、更には調布で騒乱が起こって……という話。

緻密でスピード感のある語り口がとにかく素晴しい。ところどころ下品だけど笑える。
物語は一見して突拍子がないように見えるが、あらすじを整理してみると意外と普通の話である。
突拍子もないように見えてしまうのは、語り口の為せる業だろう。

剣道とテニスで鍛えている筈のアイコが、
電車から降りた後で変にしおらしくなったのにはちょっとイラっとさせられたが。(笑)

また、文庫版にのみ収録されているスピンオフ掌編「川を泳いで渡る蛇」も中々良い。
「阿修羅ガール」本編を読み終えてから読むと、丼の付け合わせの漬物のような感じで楽しめる。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.41:
(4pt)

もう読者は置いてけぼり

「煙か土か食い物 (講談社文庫)」のときの疾走感はそのままに、日本人アメリカの救急救命医から女子高生へ。ほんとに妹の口調そのままでよんでて時折笑い、時折ムカムカする。文体だけで。話はというと、主人公の恋愛と脳内を中心としたカオスな社会の物語。もう伏線も何もあったもんじゃない。伏線は張りっぱなしでほったらかし。もう読者は置いてけぼりです。この人の書く小説は好きか嫌いかの2パターンにわかれると思います。私は好き。ただ、やっぱりある程度、伏線は消化していただかないと、解決してないことだらけで読了感がないっす。んで、これ三島由紀夫賞受賞作品だそうです。三島由紀夫賞、どんな作品にわたしてんねん、とおもったら選考委員に筒井康隆が。なーる。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.40:
(4pt)

頭の固い文学評論家気取りは読まない方がいい。

賛否両論ある舞城王太郎の代表作と言っても過言ではない本作。分かりやすいストーリーに、カモフラージュされたメッセージのある文学と対をなし、ぶっ飛んだストーリーと、勢いのある文体に、分かりやすいメッセージのある作風が特徴ですが、この作品も例外ではありません。感性で読める読者には支持され、頭の固い文学評論家気取りは理解出来ない作風かと。僕はかなり好きです。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.39:
(5pt)

疾走感溢れる物語

いわゆる現代文学初挑戦だったので、怖々としながら読み始めたんですが、作者の疾走感溢れる文章によって、操られるかの様に物語世界へ引き込まれました。冒頭から疾走感は持続し、尻つぼみにならずに最後まで面白さは上昇し続け、一気に読み終えました。素晴らしかったです。また、殆どが主人公である女子高生の語り口調で展開され、第一部ではその生活がリアルに描かれるので、突飛な展開でも面白く読めたのだと思います。舞城王太郎は凄い。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.38:
(4pt)

かおす 

混沌カオス混沌カオス混沌カオス混沌
 ゆえに、面白い。 作者はやりたい放題全開フルスロットルですね。
 ほかの作品と人物がリンクしているみたいで、気に入った人はほかの作品にも突入。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.37:
(4pt)

疾走

ふつうの小説に当てはまる感想が、この小説に対しては言えない。
「おもしろい」とか「感動した」とか「こわい」とか「楽しい」とか・・・
そんな一言で言えないし、この世にこの小説を表す言葉があるのかも謎だ。
でもひとつ言えるのは、そういういろんな形容詞を全部ごちゃまぜにしたような、すっごく、不思議な小説だということだ。意味が分からなくて、途中でしんどくなって、やめてしまいたくなるのに、でもやめられない、変な中毒性をもった作品だ。
なんとなく、他人と共有できづらい作品だ。ことばでこの小説のよさを語れないし、この小説いいよねーとか言ったら引かれそうだな、と思う。なかなか共感を得づらいような気がするから、他人には薦めにくい。
一人でこっそりとこの小説を開くけれど、私はけっこう好きだ。なにがどう好きなのかは、自分でも全くうまく説明できないけれど、なんだかアートな小説だなあと思うのだ。ただの線をごちゃまぜに描きなぐった現代アートの魅力を説明できないのとおんなじような、もどかしい、説明できない良さがこの小説にはある。
阿修羅ガールAmazon書評・レビュー:阿修羅ガールより
4104580015
No.36:
(5pt)

オールオッケーで!

ひっさびさの大ヒットです。
今までにない流れるような怒濤の文体と、ストーリーのベースにある前向きでまっとうな感じにすっかりやられちゃいました。
登場人物たちの言葉遣いが汚かったり、多少グロい場面もあったりしたけど、でも、根底は暖かいかんじです。
読後感はすごくいい。
『自分』とか『自我』とか『本質』とか『存在』なんてことは、どーでもいいのだ。
そんなのわかんなくても、疑わしくても、もしくはなくてもいい。
そんなのなくても私はこうして生きて、家族と暮らしたり、好きな人のこと思ったり、意味ないことでケンカしたり、好きでもない人とエッチして虚しくなったり、いろんなことがあって、いろんなことを楽しいと思ってる気持ちは本当だから、だから結局オールオッケー。問題なし。
ってかんじの本でした。
しばらく舞城王太郎にハマるかも。
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.35:
(5pt)

三十のおっさんがかいてるとこがうける

最初のほうは普通の高校生活をがんばってかいてるなというかんじでつまんなかったが、その後はどーでもいい(簡潔でない)いいまわしがうざくて読んでないwでもがんばってるなと感心しただから星五
阿修羅ガール (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316

スポンサードリンク

  



123>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!