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阿修羅ガール
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阿修羅ガールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 21~40 2/5ページ
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三島由紀夫賞受賞作品。三島賞は新潮社が文芸春秋の芥川賞に対抗して作った賞だが、知名度はともかく、芥川賞より先見の明があると評されている(ちなみに舞城は三島賞は受賞したが、芥川賞は候補となりながらも、まだ受賞には至っていない)。もし三島が生きていてこの作品を見たら、どう評しただろうか。意外とおもしろがったかもしれない。三島には水木しげるの漫画を密かに愛読していたり、UFOを本気で信じていたり……等々のエピソードもあるので、魔界だアルマゲドンだという展開を、けっこう評価したかもしれない(またちなみにだが、宮本輝はこの作品が全く理解できず、選考会の席上で、賞に推した筒井康隆の首を「ええかげんにせいや」と絞め掛けたことを、島田雅彦が暴露している)。 | ||||
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読んだのは10年近く前なのに 今でも内容覚えています。 すっごい怖いシーンもたくさん出てくるので ホラーが苦手な方は覚悟して読んだほうがいいかも。 でも、全体的にすごく面白かったし、この小説を読んで 世の中の「理解も共感もできない」ことのいくつかが 「なんとなく理解はできるが共感はできない」に 変化した。 そういう意味で衝撃を受けた作品でした。 | ||||
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ぱらぱらっと捲って読むと、ちょっと頭のおかしい感じの物語だと思える作品ですが(実際私もギャグまっしぐらな作品だと思って購入したので)、きちんと読むと、まあ、確かに全体的にはおかしいけど、所々ハッとさせられる言葉があったり、なかったり…(笑) 冒頭から、笑いました。わたしは。 きちんとした文体の小説を読みたい方にはおすすめしません(笑) | ||||
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「アイコ」という女子高生が、モノの弾みで好きでもない男と寝てしまい、 その後その男が行方不明となり、更には調布で騒乱が起こって……という話。 緻密でスピード感のある語り口がとにかく素晴しい。ところどころ下品だけど笑える。 物語は一見して突拍子がないように見えるが、あらすじを整理してみると意外と普通の話である。 突拍子もないように見えてしまうのは、語り口の為せる業だろう。 剣道とテニスで鍛えている筈のアイコが、 電車から降りた後で変にしおらしくなったのにはちょっとイラっとさせられたが。(笑) また、文庫版にのみ収録されているスピンオフ掌編「川を泳いで渡る蛇」も中々良い。 「阿修羅ガール」本編を読み終えてから読むと、丼の付け合わせの漬物のような感じで楽しめる。 | ||||
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現実世界や夢の世界、そして、精神的な世界など様々な世界に話がいきなり飛んでいく… 残念ながらついていけなかった… 伝えたいことも分からなければ、ただ単に読んでいるだけでおもしろいということもなく、訳も分からないまま読み終えてしまった… 作品自体は、めちゃくちゃだったという記憶しかないが、1つだけ覚えている点は、主人公の女子高生が好きでもない男の子とやってしまったことに対して、 「減るもんではないと言うけれど、ちゃんと減った…。私の自尊心…。」(雰囲気こんな感じの) という文章です。 なんか納得出来るし、言い回しが気に入りました。 | ||||
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舞城作品初体験でしたが、作品の世界観について行けず途中で挫折。 | ||||
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「煙か土か食い物 (講談社文庫)」のときの疾走感はそのままに、日本人アメリカの救急救命医から女子高生へ。ほんとに妹の口調そのままでよんでて時折笑い、時折ムカムカする。文体だけで。話はというと、主人公の恋愛と脳内を中心としたカオスな社会の物語。もう伏線も何もあったもんじゃない。伏線は張りっぱなしでほったらかし。もう読者は置いてけぼりです。この人の書く小説は好きか嫌いかの2パターンにわかれると思います。私は好き。ただ、やっぱりある程度、伏線は消化していただかないと、解決してないことだらけで読了感がないっす。んで、これ三島由紀夫賞受賞作品だそうです。三島由紀夫賞、どんな作品にわたしてんねん、とおもったら選考委員に筒井康隆が。なーる。 | ||||
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舞城氏はこの阿修羅ガールで三島由紀夫賞を受賞したそうだが、三島由紀夫が何だってんだ。と言いたくなるような展開にクラクラする。 いきなり女子高生が酔っ払ってラブホでやってるし、蹴り入れて帰ってきたら、翌日には相手が死んでる。でも何で死んだかとか、全く関係なく全国の連続殺人の話やら、2ちゃんっぽい掲示板での罵り合いスレが2ページ続くわ、死後の世界に行ってしまうわ。そして出てくる人間にほとんどマトモなのがいなくて、誰も彼もが心理的な闇の部分を丸出しにして、それでも人間が救いを求めたり求めに応じる人間がいたりする。気色悪いけど読んでしまう。 死後の世界に占い師の力を借りて助けに来た男に、勇気を出してコクってたのに「友達じゃだめか」と言われて自殺するシーンは笑わずにいられない。 | ||||
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賛否両論ある舞城王太郎の代表作と言っても過言ではない本作。分かりやすいストーリーに、カモフラージュされたメッセージのある文学と対をなし、ぶっ飛んだストーリーと、勢いのある文体に、分かりやすいメッセージのある作風が特徴ですが、この作品も例外ではありません。感性で読める読者には支持され、頭の固い文学評論家気取りは理解出来ない作風かと。僕はかなり好きです。 | ||||
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主人公は想いを抱えて少女的に悩み、その間に街は混沌状態に。グルグル魔人は暴走し、同級生は誘拐され、子供たちはアルマゲドンを始める。世界は、そして主人公が対峙するものとは…。独特の文章で物語は展開され、結末を迎えます。 「自己憐憫が一番タチわりーんだよ。うじうじ腐るだけで前にも上にも進まねーから」 | ||||
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舞城作品の中では相対評価は低く置いてます。ネットの掲示板をきっかけに暴動が起こる。主人公は下半身の緩い女子高生。ステレオタイプな設定が足枷になったのか、他の作品に見られるようなハチャメチャな想像力と文体のドライブ感が生まれていません。また、いつものように世界に溢れる暴力のどうしようもなさが的確に描かれていないため、舞城作品の魅力であるポジティブなメッセージも空回りしています。 主人公は連続殺人犯を「許そうと思う。愛そうと思う。」(p.273)と言っており、そこに悪神だったというエピソードを持つ阿修羅の仏教エピソードが深みを与える設計だったはずなのでしょうが、こういう半ば宗教的境地の「慈悲」を語り切るのには、主人公が事件を他人事のように語るモノローグではなく、被害者の遺族の言葉やエピソードに拠らなくては説得力が無いでしょう。設計ミスのまま突っ走ってしまったため、いつもの勢いや思考の到達点に届かなかった作品だと思います。ヘタに文学賞を取ってしまったために最初に読まれる舞城作品になってしまうこともあると思いますが、彼の才能はこんなもんではありません。 | ||||
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いわゆる現代文学初挑戦だったので、怖々としながら読み始めたんですが、作者の疾走感溢れる文章によって、操られるかの様に物語世界へ引き込まれました。冒頭から疾走感は持続し、尻つぼみにならずに最後まで面白さは上昇し続け、一気に読み終えました。素晴らしかったです。また、殆どが主人公である女子高生の語り口調で展開され、第一部ではその生活がリアルに描かれるので、突飛な展開でも面白く読めたのだと思います。舞城王太郎は凄い。 | ||||
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好きな人もいるようなので、軽い読み物としてはいいのかもしれませんが、文学とは到底思えない。 それはいまどきの女子高生という設定の語り口が軽いせいではなく、中身がスッカスカだったから。 ストーリー展開に重きを置く読者には悪くないかもしれませんが、深みは一切感じられなかった。 本屋さんもライトノベルのコーナーに置いてくれればいいものを、 三島由紀夫賞の流れもあってか純文学と一緒に並んでたものだから、完全に間違えて買いました。 びっくりした。 唯一世界観に興味を感じたのは他の方も書かれている「森」の部分。 でも最後に映画「やかまし村」にインスパイアされて書きました、とあってがっかり。オリジナルじゃないんかい! またspin-off storyとして収録されていた短編は、どこがspin-offなのか分かりませんでした。誰か教えて欲しい。 あ、そうそう途中誤植?というか誤変換?みたいなのありましたよ。あれはあれで正しいのかな? 「どっかと奥に吹き飛ばされて」っていうの「どっか遠くに」の間違いじゃ?って思ったんですが、考えすぎかな? 確認のため月日を置いて2度読みましたが、やっぱり私としては 他のお気に入りの作家さんの本と一緒に本棚に並べることに抵抗を感じるほどの本でした。 | ||||
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混沌カオス混沌カオス混沌カオス混沌 ゆえに、面白い。 作者はやりたい放題全開フルスロットルですね。 ほかの作品と人物がリンクしているみたいで、気に入った人はほかの作品にも突入。 | ||||
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スティーブ・ブシェミ好きの女子高生が地獄に堕ちるというSF小説ですが 辟易してしてしまうほどのミーハーなイメージ群で、新たに知りうる感性が何もない。 個人的な夢日記として押し入れにしまっておけなかったのは何故でしょうか? | ||||
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殆ど挑発的といってよい奔放なスタイルでありながら壮麗な読後感を味わわせる、異端の書である。まさに舞城の革命的な実験の賜物としか形容のしようがないだろう。 自分勝手な女子高生が本当の愛を知る。それだけを描くのに、誘拐、アルマゲドン、グルグル魔人と、こうもトリッキーな仕掛けを張り巡らしたのは、舞城ならではの冒険である。 アイコのマシンガントークやグルグル魔人の低劣な替え歌、これ見よがしなリビドー、バイオレンスなどの不快な描写には流石にうんざりだ。しかし、中盤のアイコの脳内世界の物語である「森」の、リリシズムとスプラッターの融合した奇跡的な世界観には瞠目した。ラストの阿修羅のエピソードにしてもまた然りである。 読者を嘲弄するような軽い冒頭、ハイファンタジーの趣の中盤、ひたすら感嘆をもたらすラスト。これらに脈絡を持たせて一つの作品として仕上げた筆勢は圧巻という他ない。 この、日本三大奇書にも勝るとも劣らない作品自体もさることながら、これを認めた三島賞の度量の広さにも驚くばかりである。芥川賞には落とされた舞城だが、むしろ芥川賞の方が舞城の後塵を拝しているように、私には見えてならない。 | ||||
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ふつうの小説に当てはまる感想が、この小説に対しては言えない。 「おもしろい」とか「感動した」とか「こわい」とか「楽しい」とか・・・ そんな一言で言えないし、この世にこの小説を表す言葉があるのかも謎だ。 でもひとつ言えるのは、そういういろんな形容詞を全部ごちゃまぜにしたような、すっごく、不思議な小説だということだ。意味が分からなくて、途中でしんどくなって、やめてしまいたくなるのに、でもやめられない、変な中毒性をもった作品だ。 なんとなく、他人と共有できづらい作品だ。ことばでこの小説のよさを語れないし、この小説いいよねーとか言ったら引かれそうだな、と思う。なかなか共感を得づらいような気がするから、他人には薦めにくい。 一人でこっそりとこの小説を開くけれど、私はけっこう好きだ。なにがどう好きなのかは、自分でも全くうまく説明できないけれど、なんだかアートな小説だなあと思うのだ。ただの線をごちゃまぜに描きなぐった現代アートの魅力を説明できないのとおんなじような、もどかしい、説明できない良さがこの小説にはある。 | ||||
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三島由紀夫賞を受賞したので読んでみたけど、とてもザンネンでした。 前半はまだマシだった。でも途中で文体が変わります。 もうムチャクチャです。東京から、魔界??に行きます。 臨死体験なのかもしれませんが分かりませんでした。いや分かりたくもなかった。 これも計算づくだ、という批評もありますが、冗談じゃありません。 これは文学どころか、漫画です。いや、2チャンネルの世界です。 普通に読んでいたら、急に字が大きくなります。これが作者の作戦なんですか? それともあそこは笑う場面なんですか? 「うわー文字が大きくなった、あははは♪」 と笑えば良かったのでしょうか。 もしかして私には笑いのセンスがないのかな 本文を一部抜粋しますので笑えるかどうか皆さんに確認をお願いします。 「ウンコパン三世。ウンコパ〜ン、デ、デレッデ。ウンコちゃ〜ん。 や〜ねウンコパン駄目よウフフこんなところで。うっしっしっしっし。 もうた〜まらないのよウンコちゃ〜ん」 どうでしょうか?私はこの文章を読んで、笑うどころか凍りつきました。 それともこれも計算されつくした現代文学の姿なのでしょうか? 三島由紀夫賞に相応しいのでしょうか? もし、亡くなった三島由紀夫先生があの世でこの文章を読んだら ショックで生き返るかもしれません。 私にはウンコパン三世と 三島由紀夫先生の関連性が皆目見当がつかないのです。 読み終えたときは、しばらく茫然自失の状態でした。 悔しくて涙も枯れ果てました。 | ||||
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ひっさびさの大ヒットです。 今までにない流れるような怒濤の文体と、ストーリーのベースにある前向きでまっとうな感じにすっかりやられちゃいました。 登場人物たちの言葉遣いが汚かったり、多少グロい場面もあったりしたけど、でも、根底は暖かいかんじです。 読後感はすごくいい。 『自分』とか『自我』とか『本質』とか『存在』なんてことは、どーでもいいのだ。 そんなのわかんなくても、疑わしくても、もしくはなくてもいい。 そんなのなくても私はこうして生きて、家族と暮らしたり、好きな人のこと思ったり、意味ないことでケンカしたり、好きでもない人とエッチして虚しくなったり、いろんなことがあって、いろんなことを楽しいと思ってる気持ちは本当だから、だから結局オールオッケー。問題なし。 ってかんじの本でした。 しばらく舞城王太郎にハマるかも。 | ||||
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最初のほうは普通の高校生活をがんばってかいてるなというかんじでつまんなかったが、その後はどーでもいい(簡潔でない)いいまわしがうざくて読んでないwでもがんばってるなと感心しただから星五 | ||||
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