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朝が来る
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朝が来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 141~160 8/9ページ
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とても良かったです。 内容も面白かった。 この作者の本をまた読みたい。 | ||||
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『ツナグ』と並ぶ秀作です。「いのち」を描かせたら一級。社会派のフィールドに立脚している分、物語に厚みがある。2016年版『このミス』で39位と評価が低いのは残念。小説技法的には、ママ友の心理描写や台詞が秀逸。そして、作者ならではの抒情表現も。たとえば、思わず三度も読み返してしまったのは、臨月を迎えた14歳の妊婦が瀬戸内海の夕陽の美しさに感動し、自分のお腹の中にいる我が子に「ちびたん」と語りかけるシーン。 「きれいだね、ちびたん」 気づくと声が出ていた。 (中略) 逃げることも、育てることも、この子の誕生日を祝うこともない代わりに、覚えていよう。この子と今日、一緒に、すごくきれいな空を見たことを。 一緒に見られた、二人で一人の、誰にも邪魔されずにいられた、この時間のことを。 | ||||
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力作だと思います。 魂というか心が揺り動かされます。 これから親になろうとしている人、学生にもぜひ読んでいただきたいと思います。 | ||||
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最初の印象は、丁寧に書かれているので、こちらも静粛な気持ちで向き合う形になる。 4部構成の内訳は、養子でも実子でも起こりうる子育ての日常から、子どもが出来なかった夫婦が養子を決意するまでの日々、そして中学生で妊娠してしまった幼すぎる母親の辿ってきた出産後の人生。 血縁は神話でしかなく、家族は築いていくものではないかという疑問を投げかけられているように感じた。 というより、作者も結論をつけられずにいるから、ラストが尻切れみたいになっように思う。 | ||||
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タイトルと装丁が何を意味するのか、手に取ったときに率直に感じたことです。 内容としては、少し重たいですかね。 男の人は女性の出産の大変さを学び、さらに最近意識が薄いと言われているがゆえに起こる無責任な妊娠への認識を促されるものかなと思う。 女性にとっては自分で産んだ子供への気持ちや出産のことなど共感出来る部分もあるのではないでしょうか。 しっかりと書くものへの下準備を欠かさないなという辻村さんのイメージが新たに自分の中で確立した本です。 | ||||
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はじめは、引き込まれそう!という感覚でした。 高齢の夫婦が子どもを諦め、養子縁組するくだりは、 あまりほかの小説では見られなかった話でもあったのでぐんぐん読み進めていたのですが 実母のパートになると「あれ?」と。 高齢夫婦の話より、こちらの話の方がイキイキされているな、と 感じました。 著者自身が若いということもあると思うのですが、おそらく、10代20代の人を 主人公にしたお話の方が得意なんだろうな、という印象です。 「リアルを感じさせるフィクション」こそが小説の面白みだと思うのですが これは「フィクション」から抜け出せなかった感覚でした。 | ||||
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直木賞作家の渾身の一作である。 女子中学生の望まれぬ出産と中年夫婦の 叶わぬ妊娠の事実から始まる女子中学生の 自らの意思により巻き起こる様々なバットラック な出来事。 そして彼女は最後に大人の事情により裂かれた 自分の産んだ子供と再会し、朝がやってくるのか。 | ||||
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長い不妊治療が実らず養親を希望して子どもを授かった夫婦と、子どもを手放さなければならなくなった女性の葛藤を描いた物語。 前半は子どもができずに悩む夫婦の葛藤が丁寧に描かれていた。MESAやTESEといった具体的な不妊治療の話や、特別養子縁を仲介する民間団体の取り組み、子どもへの真実告知、両親への説明などがきちんと描かれていたのがよかったと思う。 特に、「親が子どもを探すための制度ではなく、子どもが親を探すための制度である」という言葉が印象に残っている。 中盤からは、「子どもを、返してほしいんです」という脅迫からどんな展開になるかと想像していたら、単に子どもを手放すことになった女性の経緯やその後が描かれていただけで物足りなかった。親に反発しながら社会常識もなく、社会から堕落していく女性の生き様は無理があったと思う。 前半がおもしろかっただけに、後半が残念だった。 | ||||
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私の息子夫婦は子どもが出来ず現在不妊治療をしています。彼女は高齢出産者にもなりますので早く!にと我がことのように切羽詰まった気になります。関西に住んでいますのでいつも容易に会うことはできません。 不妊治療をしていることを知ったのはこの春に息子が出張で我が家に寄った時に家人に話しをしていた時です。この本の内容とは逆に息子の方には問題ないとのこと。でもその嫁の治療(どのような方法かは聞かず仕舞い)には一回につき多額を要するとのことでした。 収入の少ない夫婦には大変なことと思い、私はその後に彼らの地を尋ねた時に私にとっては大金(へそくり)を渡しました。治療代にとすると嫁曰く「プレッャーをかけないで下さい」と叫ばれ驚きました。手に取ろうともしませんでした。決して「早くしろ・急げ・絶対に産め」という気持ちではなく、生活を助けるためにと思った行為でした。結局受け取って手許に納めてくれましたがどの程度役にたっているのかは分かりません。 でもこの本の様に結果的にダメだったら養子をとは彼ら本人も私らも考えてはいません。神の授かりものとはいえ何とか授かって欲しいという気持ちは強くあります。しかしそれ以後は口にしていません。私は二人で努力して子どもを作ってくれれば嬉しいなと思っています。この書のような子どもの持ち方もあるのかと考えさせられました。 最後に馬鹿げた冗談になりますが、このレビューが「公開される投稿者名は【海猫】」だそうです。どこからこの名前が付いたか分かりません。どうせなら【産みね子】としてくれた方が嬉しいなと。 | ||||
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単純な「感動する小説」と行ってしまいたくない深みがあります。 2章の養子縁組の話もいいのですが、圧倒的なのは3章です。 それほど長い小説ではないにも関わらず、色んな人に出会い色んな経験をして浮き沈みを何度も味わい翻弄される描写はまるで大河小説のようです。 この小説ではたまたまこのような結末になりましたが世の中には同じような境遇の人がいて様々な結末を迎えるんだろうな、と想像させられる力のある小説でした。 | ||||
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直木賞受賞後、しばらくノンミステリの感動する小説を執筆してきた深月さんの最新作です。 母親を名乗る、謎の女の正体を暴くという、ちょっぴりミステリの要素もある作品です。 港かなえさんのミステリに近い作風です☆ 子供を欲しくても産めなかった女性と、子供を育てたくても手放さざろう得なかった少女の二人の女性の心の葛藤が、作品のテーマとなっています。 ヒロインの女性を、これでもかというくらいの不幸が襲うストーリーは、涙があふれてきます。 ドラマ化、映画化が確実にされるだろう作品です。人間のドラマとして読んでも、深く共感させられ、考えさせられます。 最後の終わり方のシーンが、とても印象に残っています。 | ||||
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それ以後は「青春」を間違えるとロクな人間にならないなあ。という感じ。 失敗したのは親の育て方じゃなくて本人だと思った。トラブルはすべからく他の人が解決してくれるであろうと勘違いしちゃった末路みたいな。 さかりの時に間違うと、常識と道理も分からない大人になっちゃうんだね。里子に出して良かったねー。育てさせたら虐待一直線だったろう。を、念入りに事例紹介して貰ったという印象です。 「ちゃんとしてない」と思われるのは嫌なのに、「おそらく『普通じゃない』事が負い目」と考えて脅迫しに行っちゃう思考回路を内省しろ。と、膝詰で説教してやりたいw ラストに関しては、今度は子の養父養母に後始末して貰うの?養父養母もそこまで世話求められたら困るだろうよ。善意と誠意と気遣い見せたらこの娘に寄生されちゃうんじゃない?こんなの「おまけ」に付いてくること考えたら、養子縁組考えてる人も二の足踏むんじゃないかな?と心配になった。 これで号泣出来る程の能天気さは持ち合わせていません。 | ||||
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泣きながら読んだ。 子供を持つ身としては、最初の不妊治療だとか、養子縁組の部分にすごく共感して泣いてしまった。 後半のひかりの人生の転落ぶりはつらくて飛ばし読みをしてしまった。 でも、もう一度読み返したい作品。 朝が来て本当によかった。 | ||||
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子を持つ人も、そうでない人も家族や絆を深く考えさせられるお話です。 一気に読み終えてしまいましたが、今読み直しております。 | ||||
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うーん、文庫まで待てばよかった。 特別養子縁組を描いているということと、絶賛の書評も読んでかなり期待しましたが、後半の少女の話しは水増し水増しという感じでいつまでこれが続くんだろうという感じでした。 前半の夫婦の描写はかなり引き込まれたのですが。 直木賞作のような切れはありませんでした。 次作に期待します。 | ||||
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前半の、養子を受け入れる家族側の話は、ぐいぐい引き込まれる ように読みましたが、後半の養子を産んでくれた若き母親の 話のくだりが今ひとつというか、結構退屈しちゃいました。 どうしてでしょう?なんか響いてくるものがありませんでした。 どこかで見たことあるような話をつなげて作ったような 生い立ち話にも思え、辻村さんらしさがあまり感じられなかった ようにも思いました。「ああ、こういう家族の中に育ったら こういう風に育つのかもねえ」とあまりにもすんなり受け取れ すぎちゃうというか。。 前半が良かっただけに、とても残念でした。 | ||||
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かなり期待して読んだのですが、後半からの少女の生活環境に、いかにも、小説にありがちな無理な設定があり、残念でした。ここまで、しないでも、、もっと、別な人生で、幸せに導いて欲しかったです。 | ||||
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久しぶりに魂を揺さぶられる小説。途中あまりに読むのが辛くて何度もページを閉じた。男の私でこうなのだから、女性が読んだらもっと思うところがあるだろう。縁の薄い世の中では、少し思いと違う方向に進み始めただけで気がつけば全く思いがけない場所に辿り着いてしまい、自分の良心の欠片でさらに自分を傷つけてしまう。夜明け前の闇が一番暗くて、朝が来て本当に良かったと思った。 | ||||
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日経夕刊の絶賛書評を読み、即ダウンロード、一日で読了。 確かに面白く、読ませる筆力。 さはさりながら、ネタばらしになるので詳しくは書かないが、 1.「産まない方」「産む方」の内、キーになる「産む方」の人物像・バックグラウンドが ややステレオタイプで行動パターンが分かりやすい 2. 特に後半のプロットで雑・違和感・興ざめる箇所あり(個人的には2カ所) ・・・の2点があり、★マイナス1。とは言えミステリーぽく楽しめて読んで損無しとは思う。 忘却の彼方だったが読了してから、以前同じ作者の「ツナグ」も読んでいたことを思い出した(印象には残っていないが)。 | ||||
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あの連ドラはハッピーエンドだった。 でも親はそんなに出来た人間ばかりではないとずっと違和感がありました。 昨今の少子化、高齢出産、不妊。その一方でそれほど社会的には取り上げられない優生保護法の問題があります。 産めない女性と、産めない女性。 作者はこの差違を巧みに掬い取っています。 「朝が来る」というタイトルはこれ以外になかっただろうと思えた。 自分ではどうしようもなかった痛みが、要らなかった子供によって救われることもある。夢物語であれ、こっちの方がまだリアリティがありました>14歳の母 | ||||
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