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朝が来る
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朝が来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全163件 81~100 5/9ページ
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身近に同じ境遇の知人がいるので、必要以上に痛くて悲しくなりましたが、たくさんの人に読んでほしい作品。特に男性、そして学生に読んでもらえたらなと思わされました。ちなみに、私は男性です。 | ||||
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話はフィクションではありますが、そうは思えない部分を感じました | ||||
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子供を産めなかった人と、子供を産まざるをえなかった人を描いた、非常に重いテーマの作品。 読んでいて何度も暗い気持ちになって、読むのを中断しましたが、自分の知らない不妊治療と学生妊娠の辛さを知りたい気持ちが勝って、どうにか最後まで読み終わりました。 残念ながら中学生という身で子供ができてしまったひかりには、全く同情できませんでした。 母親の潔白さを気持ち悪がっている点はわからないでもないですが、だからと言って好きな男子と付き合って母親に対して優越感を得て、あまつさえ子供を作るとか、壊滅的に頭が足りてないところが、読んでいて気持ち悪いです。 もっと子供を産むことや産んだことに対して葛藤があってもいいのではないですか? そこらへんの深掘りが浅かったためか、同情もできず終わってしまっています。 かなりのページ数をひかりが借金や生活費に苦しんで泥沼にはまっていく話に割いていますが、ここにページを割くなら、もっと学校で何があったかなどの心理描写を丁寧に書いて欲しいです。 一方、栗原家の養子縁組や不妊治療の話は、どうしても子供が欲しい、でもどうしても出来ない、という葛藤が心に刺さりました。 やることをやっているのに周りからいびられる母親や、不妊治療をなかなか受け入れられない父親、その二人が養子縁組を選んだ瞬間は、温かい気持ちになりました。 物語には描かれていませんが、物語の後日談として、きっとすてきなこの夫婦がひかりに朝を迎えさせてあげるんでしょうね。 | ||||
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登場人物の心の機微を繊細に描いた心理描写が秀逸。 先が見えない不妊治療、無精子症と診断された夫や家族の思い、望まない妊娠、育てる事が出来ない女性達 初めは特別養子縁組がテーマだと思い、子を求める栗原夫婦に感情移入し読み進めて行った。 しかし、その陰で自分の思いとは裏腹に、谷底に落ちて行く 朝斗の生みの母であるひかりにどんどん気持ちを持って行かれた。 血縁がなくても強い絆で結ばれる親子がいる。 反面ひかりの様に血が繋がっていても互いを嫌悪する母娘も存在する。 最後は人としての在り方なのだ。 親子の意味を考えさせられる秀作 | ||||
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衝撃的でした。 | ||||
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転落していくひかりの感情の描写が素晴らしく、とても切なくなった。若い頃は誰でもこのような危うい一面を持っているのだと思う。また、周りにどのような大人がいるかでも違ってくるのだと思う。 長いトンネルを経験して、朝斗を迎えた佐都子だからこそ、ひかりの気持ちに寄り添うことができるのだと思う。 「朝斗の’広島のお母ちゃん’だよ」とためらいなく言う場面、胸がすっとしました。 ひかりにも朝が来たと信じたい。 | ||||
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難しい題材だが、展開がスピーディーでとても続きが気になる進展だったため、いつもは寝ている電車内で睡眠を削っても読み進めてしまうほど面白かった。 | ||||
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朝を迎えて、新しい一歩を歩み始める。 ラストはドラマチックに熱く抱きしめられて。 ほっとして、つい涙腺がゆるむ。 不妊治療、若年出産、特別養子縁組がテーマ。 親のしつけと思春期のこころ模様。 きまりきった人生はつまらない。 傷つく少女。 そして、なだれ込むように堕ちていく人生。 必死に生きていく姿。 「広島のお母ちゃん」のフレーズにキュンとくる。 生みの母親は確かに存在している。 たった一度だけの人生、ひとすじのひかりを、大切にしてほしい。 | ||||
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この作品は、子供を作りたくても作れない女性と、産むつもりがなかったが産む女性が交錯する物語です。 最初、作りたくても作れない夫婦の物語から始まりますが、結婚してもなかなか子供を授からない夫婦に対しての世間の目や、なかなか授からない事に気がついてからの夫婦のすれ違いが、実際に経験されてきたのではないかと思う位、上手く表されています。前半はその夫婦が子供を得るまでが描かれており、後半は産むつもりがなかったが産む女性に移っていきます。まさに辻村文学の強みともいえる、子供の視点からの、家族や友人等の周囲の人間との繊細なつながり方が上手く表されています。その子供の世界から一歩踏み出してしまってからも、ぎりぎりで踏みとどまり続け懸命に生きてきた「ひかり」の崩れていく中、再度前半の子供を授かった夫婦と交錯し、少しの光がみえて終わります。 ネタバレにならない様、ぼんやりレビューしている所が多いですが、今と少し違った道を歩めば、この登場人物の様な生き方をしていたかもしれないなと、身近な様で違う人生を味わえると共に、今の人生を大事にしようと思える作品です。是非ご覧ください。 | ||||
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子供を産めなかった母親と子供を手放さなければならなかった母親。 二人を結んだ「ベビーバトン」という養子縁組の団体。 | ||||
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ドラマ化もされた辻村さんの中期?の代表作。『かがみの孤城』で大賞をとった本屋大賞の前年度でもノミネートされていました。 前半と後半で二部構成になっていて、前半は不妊治療の夫婦、そして養子縁組の親子のエピソードを確かな筆力で描いたノンフィクション風の展開で、後半は不幸な妊娠・出産にいたった少女の物語です。 アマゾンの紹介部にはミステリーと書かれているのですが、犯人らしき人物は最初から分かっているので、ミステリー(謎解き)というよりも、ちょぴりサスペンス風、といったほうがいいかなと思います。 前半のリアルさに比べると、後半はやはりフィクションという感じがしてちょっとバランスが悪く感じましたが、その部分を差し引いても十分面白くて、(特に前半は)いろいろなことを考えさせられました。男性にぜひ読んでほしいです。 | ||||
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文庫化したので『朝が来る』を購入しました。 読んでみると今現実で起きている社会問題について深く考えさせられる作品でストーリーを楽しみつつ色々と自分自身でも社会問題に関する取り組み方を考えられる作品でした。 幅広い年齢層の方が楽しめる作品となっていますが特に男性の方に読んでいただきたいと感じました。 | ||||
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最近増加している虐待による子供の育児放棄に関わり、里親制度や養子制度の強化が謳われているなかで、心に響く作品であった。 | ||||
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読んでいる間、ずっとひかりに幸せになってほしいとねがっていました。ラストには泣かされました。 それにしても、辻村さんの描く家族は、母親や姉など肉親の女性が毒親っぽく表現されていることが多くて、読むのがつらい。 ものすごく悪人とかではなくて、同性だからこその湿度のあるかんじや無遠慮なところ、それが身内としては恥ずかしくて嫌な気持ちになるところが、生々しくて痛々しいんだよなぁ…。 | ||||
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子育て中の産婦人科医として、この物語のメインテーマ全てに関わり、全ての章において当事者、関係者である自分が、ある章では「そうだよね〜」と呟き、ある章では「そうなんだよ!」と深く苛立つこのストーリーを作り上げた辻村さんという作者は本当に凄い方です。 もう中絶の出来ない妊娠週数になってから誰かに引きずられて産婦人科にやって来る少女達の特別養子縁組に何度も奔走し、彼女らの未熟さ幼稚さに振り回されつつ、そんな出産をせざるを得ない彼女らに一番必要なのは彼女ら自身のカウンセリングだと常々思ってきました。しかし現実では、娘が思わぬ若さで妊娠したという事実が受け止められない親御さんが多すぎて、子供を産み捨てに(と特別養子縁組に出しても思って傷ついている)するしかなかった子供をケアしたり慰めるどころか、児童相談所が介入して隔離せねばならないほどの虐待にまで発展することさえ、現実には起きています。妊娠してしまうのは生物だから仕方ないのに、まるで獣でも見るように汚いと扱い、苦しい思いをしている子達は、私たち医療者が気づいているより多いでしょう。 そんな見捨てられた子供達はどんどん道を踏み外し、性産業の従事者となって再び産婦人科医の前に現れます。あるいは次々と中絶を繰り返しに来院し、さながら自傷行為を見せつけられているようで辛くなります。主人公は幸い、私の専門分野でない方向でグレてくれたので読み続けることができましたが、読んでいて本当に心苦しく、ツライ作品でもありました。 特別養子縁組の養母さんにも色々あって、この作品に語られるほどうまくいく方ばかりではありません。 でも、こういう作品があっても良いのではないかと思いました。 特別養子縁組についてももっと知られるようになりますように。 全てのお母さんと子供達が幸せな世の中になりますように!素敵な作品でした。 | ||||
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帯に、このラストシーンはとてつもなく強いリアリティがある。とあります。 なくはないですが、取ってつけた感が否めない。 しかし、ストーリーには、やはり引き込まれます。この本にある事が数知れず起こっている中で、私が目指したいことは、真正面から子供の個性を受け入れてあげられる親になる事。 個人の価値観の革命こそが、娘である「ひかり」を、そして自身を救う事になると。 しかし、だいたいの人がそこで躓くのではないでしょうか? 自分が変わるなんて簡単な事ではありません。 だからこそ、確固たる価値観が問われます。その確固たる価値観の拠り所となるものを、1人1人が持っているか? 作者の意図とは別に、ストーリーのどこかで、そう問われている、私はそう読ませて頂きました。 | ||||
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お互い複雑な人生を持つ者同士の、1人の子どもをめぐる愛の葛藤。法的には認められない出産をしたものの最後まで産んだ我が子を忘れられず追い求めたひかりの描写が印象的で、読んでいる間も彼女を応援してしまいたくなった。そして、物語終盤では彼女たちにつられて思わず目頭が熱くなってしまう、感動の物語である。 Fantastisch!! | ||||
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これ、テレビドラマ化されるようですね。確かに面白いです。途中でやめられず、一日で読み終えてしまいました。 特に専門的な知識は不要で、誰でも思い付きそうなストーリーなのに、今までなかった話です。まずそこが凄い。 養子縁組の話と、ある少女の転落というセカンドストーリーを組み合わせたこと。それが勝利の賜物でしょう。 何やら不安を感じさせる導入部と、印象に残るラスト。その対比も見事です。 人物の描写も深いですね。この著者の作品は初めてだったのですが、もっと他のものも読んでみようと思います。 | ||||
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育ての親である栗原夫妻にとって、いつ終わるともしれない不妊治療の末、特別養子縁組で朝斗と巡り会えたことが、“朝”。 これは前半部分を読み終えた時にはっきりと分かりました。 では、後半からラストにかけて描かれた、実の親であるひかりにとっての“朝”は何なのだろう…と考えてしまいました。 『広島のお母ちゃん』として栗原家に存在を認められていたということ? それともラストで朝斗と面と向かって会えたこと?? しかし、ひかりの問題(実家との関係、してもいない借金を返す為に犯した窃盗など)は何も解決しておらず、 寧ろそれが栗原家、特に朝斗と再度出会ってしまったことで(佐都子自ら探していたような描写はありますが)、状況はより一層悪くなるのでは、、と。 栗原家の人の良さ(あと朝斗の『広島のお母ちゃん』の印象を壊さないために)から考えるに、ひかりの窃盗のお金を肩代わりとかしそうな感じがして…。 エピローグなどでひかりや朝斗達のその後が描いてあれば何かしら納得が出来たかもしれませんが、 何も無いまま唐突に終わったという印象が拭えず、モヤモヤとしたものが残っただけでした。 ただ、不妊治療や特別養子縁組制度、望まない妊娠、毒親、貧困などの問題がたくさん盛り込まれていて、ラストを除けば読み応えのある作品だったと思います。 | ||||
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とっても、面白かった いままでの辻村深月と少し違う 相変わらず、リズムがいい | ||||
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