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絶叫
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絶叫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 121~140 7/8ページ
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一気読み!これ面白い! ミステリーとしての妙。 人物描写で引き込む技術。 ストーリーとして無理のない緻密な構成。 時代背景とマッチさせた主人公の生き様。 上手だなー、面白いなー。 いろんな要素が詰まっている凝縮な一冊。 新鋭の作家とは言えない。もうすでに職人である。 次作が見逃せない。ファンになりました! | ||||
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都会のマンションの1室で、死後猫に食い荒らされ、腐敗した無残な死体が発見される。住人の名は鈴木陽子。彼女の身に一体何があったのか。同じころ、NPO法人の代表が惨殺死体で発見される。2つの事件がつながり始めたとき、とんでもないことが次々と明るみにでる。 鈴木陽子の幼少からの生い立ちと、警察が追う事件の経過、真相が同時進行で進んでいく。彼女がたどる凄惨な人生と犯罪が結びつき、驚愕の結末へ。 どこか遠い国の話でもなく、ごく平凡に見える家庭に生まれた鈴木陽子という女性が、何か変わった突飛な発想の持ち主というわけでもない。だが、この本を読んで、この現在の日本でも、足元の下にはすぐ地獄が待ち受けているということを誰もが気づかされるだろう。 読み終えて、彼女の何がいけなかったのか、どの決断が間違えだったのか、そして、誰が加害者で誰が被害者だったのか、いろいろ考えたが、結論なんか出ない。 文章は読みやすく、簡潔で、余計な部分が一切ないのが良い。 アマゾンやエベレストの冒険談やFBIやロシアのスパイの話で、違う世界を楽しむ読書と違い、すぐそこで起きているような現実に即した話で感じる恐ろしさは、一味違う身の毛もよだつものだった しかし、読み終わって(楽しい読書だったとは言えないが)意外に読後感は悪くない、非常に衝撃的な作品だった。 | ||||
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他のかたのレビューにあったように、あっという間に読み終えました。 同じ女性として主人公の生き方に恐怖を感じます。こんな風にはなりたくない、と思いながら嫌悪感だけではないなにかが残るのはなぜでしょうか。 幸せは人それぞれというけれど、不幸の尺度は想像力のおよばないところにあるようです。 | ||||
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知らない作者だったが、Amzonの「Kindleセレクト25」でたまたま発見、レビュー内容を読んですぐダウンロードし、一日で読了。 謎解きのプロセスや巧妙なプロットというよりはむしろ、堕ちていく(が、どこにでもいそうな)主人公・陽子がどこまで行ってしまうのかを見届けたくてkindleをスワイプする手が止まらない。口アングリレベルの仕掛けがある訳ではないが、読者の期待・予想を少しずつ少しずつ上回りながら引っ張っていく筆力に身を委ねる快感。 結末の予想?冷静に読んでいたらわかるかも、とは読後は思ったが、真意・仕掛けを忖度する前に読み終わってしまったのが実感。 勢いで同じ作者の「ロスト・ケア」も読んでなかなか面白かったが、インパクト・エンタテインメント度ではこちらのほうが完成度が高いと思った。 読んで損無し。 | ||||
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まだ途中ですが、読んでいくうちに引き込まれてしまいます。仕事の合間を見て、完読します。 | ||||
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結果が先にあって、過去から現在に戻ってくるという物語、 最後の結末まで読み終えずにはいられない、 物語は、死んでしまった「あなた」と1人の女刑事、またどういう意味があるのかよくわからない人物が交互に交錯しながら進んで行きます、 そこには1人の女の、自分ではどうしようもない現実がこれでもかと綴られます、 平凡で地味などこにでもいる女、誰でもが落ちてしまう可能性のある落とし穴、 落ちながらもやがて立ち上がり、ラストの絶叫まで、読み手を一気に運んでしまいます、 壮絶な人生、でも可能性は誰にでもあります、現代の落とし穴はどこにでも空いている、そんな気分になりました。 | ||||
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現代の社会の問題に深く切り込み 広く問題を提起し 読み応えがありました。 | ||||
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中田有里さんが帯にメッセージを寄せておられたので、 自分にとっては全く初めての作家さんでしたが、購入。 冒頭から、引き込まれました。楽しく引き込まれた訳ではなくて、覗いたら最後、見たくないし、恐ろしいのに席を立てない映画館に座ってしまったみたい。 人生一歩踏み外したら、こうなったらいやだ、そんなことにだけはなりたくないなあ…。 誰もが、生きる上でそんな恐怖を抱えながらも、ふわっとオブラートに包んで 直接苦さを味わうことは避けている訳ですが、 そこを突いてくるんです、徹底的に。 社会背景、風俗という縦糸、横糸をきちんと張ったところに登場人物を鮮やかに刺繍していく、やや強引ながら丁寧な力技については、 他のレビュアーの皆さまのおっしゃる通りの素晴らしさです。 最後の最後、物語にどう収拾をつけるのか心配になりかけたのですが… ラストは少し泣きたくなってしまいました。 情けない、罪深く無力な主人公に、作者がこういう愛を注いだのか、と。 不条理さの中で生き抜く強さの称揚という目線で考えると、 大好きだったOUT を超えたかもしれないです。 | ||||
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1973年生まれの主人公の幼少期から、その変死体が発見される(2014年)までが二人称で語られる。 それが「あなたは」という文体で進んでいくので、少し違和感があるのだけれど、その為に自分が主人公になった気がしてくるのが、妙だ。 また、その主人公は、壮絶な人生を送る。 そして、その悲惨な運命はあらかじめ決められていたかのように、そこから抜け出すことが出来ず、 そうやって深みに嵌っていく状況を、読者に追体験させるというところに、その二人称の文体が効果的と感じた。 孤独死・囲い屋・ブラック企業・保険金詐欺・性風俗店など、今の社会の闇を映し出すストーリー自体が面白い。 そこに「他人の不幸は蜜の味」と感じる自分に自己嫌悪を感じつつも、さらに関心が呼び起こされてしまう。 文体も含め、散らばった謎は回収され、オチもしっかりと用意されているので、モヤモヤも少なく、読後感が良い。 久しぶりに読んでよかったと思った作品。 あえて言うならば、 この変死体の謎を追う女性警察官のバックグラウンドをもう少し描いて欲しかった。 メインの軸を引き立たせる役割としてはとても機能しているのだけれど、彼女のパーソナリティの部分に、少し腑に落ちないところが残る。 | ||||
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ワーキングプア、保険営業、風俗、強姦、暴力、生活保護不正受給など、いわゆる社会の闇に落ちていく一人の女性の生き様を描いた物語。 物語は、鈴木陽子という女性の生き様とマンションの不審死を捜査する女性刑事の視点から描かれていく。 いかにして一人の平凡な女性が社会の闇に落ちていくのか、その過程が丁寧に描かれていて素晴らかった。決して特別なことを望んでいたわけではないのに、ただ平凡な幸せを望んでいただけだったのに、と考えるとこの生き地獄は切なかった。 個人的には、鈴木陽子とその母の関係が特に印象的だった。「もし○○をしていれば」というifを心の中にずっと抱えて生きている母、貧しい国と比較して幸せを実感する母、娘が立派にやっていることを悔しく思う母。母とのぎくしゃくした関係が続く娘は何を考えたのか。 最終的には犯罪行為にまで手を伸ばした陽子。その衝撃な生き様には不安や怒り、恐怖、悲しみなど様々な感情が入り混じっており、最後まで目が離せなかった。 | ||||
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最初から最後まで圧倒的な筆力で読ませる。 ごく平凡なヒロインがちょっとした不運が重なることで、どんどん転落していく様は怖気が立つほどリアル。 誰にでもこういうことが起こりうる社会に、私たちが生きていることに戦慄する。 要所要所に時代のマイルストーンとなる出来事を絡める手法も リアリティと読者の共感を高めるうえで非常に効果的。 サスペンスだけでなく社会情勢も過不足なくきっちり描かれており、プロットに具体性をもたらしている。 そして、ラスト。頭の悪いせいか何度読んでもよくわからなかったのだが、 わかったときの衝撃とカタルシスといったら。。。 読書の喜び、醍醐味を存分に味わえる大傑作サスペンスだ。 | ||||
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現代の問題を浮き彫りにしつつ、ミステリーを絡めた書き方に、身近に実際にあるのではないかと思わずにはいられませんでした。そして実際に自分にも自然現象として降ってきたらと思うと恐怖でよりいっそう寒くなってしまいました。 | ||||
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非常に広い視野から現代日本社会の問題点を見事に浮き彫りにした優れた作品だと思います。 | ||||
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いや、どきつい小説でした。 主人公のしていることは尋常から程遠いものの、そこに堕ちていく過程が、一歩間違えば誰でも…と思わせるような、失敗もしくは不可抗力。 その中に弟の幽霊、と言っても本人の心の声だと思われるのだが、金魚に姿を変えて時折現れて、 彼女を正当化する。 整ってはいるが、美人とはいえないどこか地味な顔立ち、学校時代は底辺ではないけど中より出ない成績、生まれた時代のめぐり合わせ、特に秀でたものを持たないも者なりの就職、収入、やむを得ず離散した家族、自分のダメになった結婚、 そうしたものから抜け出そうとあがいた結果、彼女を思いがけない行動へと走らせる。 最初はこれは人が決めたことではない、私が選んだんだと言い聞かせ、 そして最後にはこういう結論にいたる。 自然現象…それは何も選べず、なるようにしかならないこと。 でも何も選べなくても、何が起こるかわからないなら可能性は無限だ。 つまり自由だ。 善悪優劣因果のすべては自然現象に張り付いたラベルに過ぎないと。 自由だから、彼女は何をしてもでも生き抜く覚悟をした。 それが常軌を逸するものだとしても、次に何が起こるかわからないのならば、そのために今どうするかは彼女が決めることなのだ。 「無力なものの全能化」といったらいいのだろうか。 とても恐ろしい論理で、 それでも主人公の人生には、 誰でも形は違えど、思い当たるような、悲しみがあり、憎むことができないのが、また怖い。 | ||||
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実際にありそう話なので、読後に沈鬱な気持ちになり過ぎさせるのが問題 | ||||
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いや~、驚きました。ラストに。文章構成も素晴らしいし、何より凄く考えさせられます。現代社会にも虐待からいろいろな問題から事件が発生してますが、作者がそうゆう事を言いたかったかどうかは不明ですが真剣に考えます。是非映画化してほしい、しなければいけないと思います。昨今、アニメから映像になるくだらない映画が多いですが、こうゆう作品ほど映像化してもらいたいです。 | ||||
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お昼頃購入し、深夜2時まで読み切りました。途中でやめられない小説です。 読んでいるうちに自分が主人公の陽子であるかのような錯覚に陥らせるような筆致に圧倒されながら、「自分は陽子ではない」と、自覚的に読まないと精神が病んでしまいそうでした。それくらい、よく練り込まれ、リアリティを感じさせる物語であり、文章力でした。ただ、内容が家庭崩壊、自殺、殺人、不倫、保険金詐欺、生活保護搾取、風俗など、裏社会の暗黒面が盛りだくさんな中、それらのすべてを生きた陽子という人間の暗さと、展開してゆく人生があまりにも暗すぎました。 もともと、決して悪意があったわけではないのに、受け身的で、無自覚なために、どんどん周囲の思惑や悪意に取り込まれ、自分を失い、行くところまで行ってしまった、そんな物語。もう、これ以上落ちることはないだろうという環境の中で、安堵感を見出した陽子が、最後のほうで自分の状況にようやく気づき、自分を救い出すことを決意するが、その手法は、冷静に考えればなんの救いにもならない、決定的に一線を踏み越えた、これまでの人生に輪をかけた「闇」。 これも綿密な取材を元にした、現代社会の一つのリアリティであり、陽子のような人物が排出されても不思議なない世の中なのかもしれないと思わせる、そういう意味では読ませる小説だと思いますが、物語としては、陽子にはもう出口はなく、なんとも言えない気分になりました。 | ||||
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現代日本が抱える問題・闇とミステリーを融合させた秀作。主人公である鈴木陽子を読者が違う立ち位置から客観的に見れる工夫がなされたおり,それが,読者に対して現代日本が抱える問題を自分自身の問題へと問いかけるきっかけになっている。 テーマは貧困だか,育った家庭環境と,それが大人になってから発症するる様々な症候群(他者から愛されたい,自分を愛せない,DV等)との関連性,一度知った生活レベルを落とせなかったり,絶頂期から転落した自分を認められないという人間の性,良くも悪くも今の状態がいつまでも続くのではないかと錯覚してしまう人間の習性等,登場人物を通じて,人が転落していくプロセスが分かりやすく,且つ,鮮烈に描き切れている。また,そのきっかけが,どこでもありそうな一般家庭に育った人間にでも潜んでいるというところに,強烈な怖さも秘められている。 また,場面場面の設定で,時に起こった社会的事件や世相も詳しく描写されていて,これが,その当時の読者の状態を省みるきっかけにも なっており,主人公と同じ世代(1973年生まれ)である小生にとっては,面白かった。 | ||||
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お見事!です。 すべての読者を満足させる、究極のエンターテイメント!と帯に書いてありましたが・・・最後の最後で意味が分かりました。 上手いですね!マジシャンが使うようなテクニックですね! 似たような作品がありますが、それを紹介するとネタバレになりますので控えます。 サラッと書いているところが秀逸です。さすがです! 8888 8888 | ||||
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新聞の書評を読み俄然、興味が沸き購入いたしました。一気読みするほど、私にとっては良い作品でした。無理やりな荒唐無稽さがなく、納のいく筋立てでした。特に怠けた人生を送っていたわけではない主人公が、陥っていく境遇、誰にでもすぐ横に転がっている道とも思えるのが怖いです。ラストがよいです。こういうの、いいです。 | ||||
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