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絶叫
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絶叫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 101~120 6/8ページ
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葉真中さんのロスト・ケアを読んでから本作を読ませて頂きました。 主人公を取り巻く環境が悪すぎるのですが、実際にありそうな話なのでページをめくる指が止まりませんでしたw 後半あたりで、部屋の中でタイトル通り絶叫してしまうぐらい驚きの展開でした。 ミステリー初心者の僕でも楽しんで読めた一冊ですので、興味のある方は是非♪ | ||||
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発見されたある女性の遺体から遡り、その女性の劣悪な生涯が紐解かれていく。 色々な視点から物語が語られるが、本作の特徴は二人称の語りだろう。 だれが語っているかというミステリー要素もあいまって、すごい長編ながらすんなり読めた。 孤独死の遺体には、必ず悲劇的な物語がついている。 それを丹念にほぐすように辿って行く展開は、ノンフィクションルポのようなリアル性があった。 中で出てくる、人間という存在は単なる自然現象という件には参った。 たしかに、どこに生まれるかなんて偶然の産物である。生まれない可能性だって大いにあったのだ。 地震や台風などと同じである。 国にしても、なにも本人の努力や必然性があって、その国に生まれたわけではない。 そう考えれば、愛国心を持って国を誇るその根拠だって、実はあいまいなのだなぁと思った次第である。 | ||||
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ネットで得た知識だけで本を書いてる。 自分で取材したことが一つでもあるのか疑問。 色々な社会問題を名前だけは出しているが 作者の思い込みだけで語っていて浅薄この上なく陳腐。 作中で「あなたは云々」と語りかけているのが当の本人だという事くらい少し読めばすぐ分かる。 何が「ラスト4行目に驚愕。」だ。くだらない。 | ||||
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まず帯の「ラスト4行目に驚愕」の意味が分らない。 自分がバカなのだろうか?物語としては不満はないです。 誇大広告がなければ読後、面白かったと思ったかもしれない。 本当に「ラスト4行目に驚愕」のうたい文句が腹立だしい。 | ||||
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数年に一冊出合えるかどうかの内容でした。社会に暗部のオンパレードですが、犯罪小説とかエンターテイメントとは呼べない中身の深さがあります。 もちろん、犯罪小説等としても一級の作品と思います。前半、中盤が盛り上がって最後のがっかりするケースも多い中で、最後まで見事に仕上げられています。著者の各方面についての調査力、取材力、あるいは実体験なのでしょうか、取り上げられるどのテーマも緻密に書き込まれており、この一冊で現代社会の現象を相当な程度までつかみとることができます。 著者がどのような思いでこの作品を仕上げたかはわかりませんが、この一冊を世に問うてくれたことに感謝します。 非常に重い内容がこれでもか、これでもかと続き、手にした人によっては読み切れないかもしれないですが、これから社会に出ていく若い人にあえて勧めたい一冊であると感じました。「鈴木陽子」を現に生きている人も、そうでない人にも推薦したい一冊でした。 | ||||
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折角、わくわくして読んだのに!主人公がどんどん落ちていく様が面白かったのに!! そこを描きたかったんじゃないの、作者は!! これじゃぁ、何処かで見たような小説と同じ 結末じゃぁ、ないか・・・・・・。 何故に最後このような結末にしたのか、 作者に問いたい。 もう、二度とこの人の作品は読まん。 | ||||
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2015年版このミス第11位。同書でランキング作品解説の西山心太氏は「デビュー作『ロスト・ケア』に続いて二作連続ランクインは快挙である」と記しておられるが、それにしては、もっとベストテン上位へ食い込んでしかるべき作品に思われる。私家版このミスでランクすれば『闇に香る嘘』『虚ろな十字架』と並んでベストスリーですね。 声が聞こえる。 あなたの名前を呼ぶ、声が。 ――陽子、 第1部冒頭の書き出し部分だ。以下、主人公視点のパートがなぜこのように二人称で語られているのか、に思いを巡らせながら、多少の違和感を抱きつつ読み進めていくことになる。 その「あなた」と呼びかけている人物は、終盤になって登場する「私」だけではない。そう、一人ではない。というよりも、半生を追うごとに複数の「私」が存在する。作者のまたその一人であり、読者も「あなた」に含まれる。だからこそ「鈴木陽子」などという平凡きわまりない名前が効力を発揮する。 こういう作者の企みにはまっていくことが読書の醍醐味でもあるのです。 P.S. 主人公の出身地だけをなぜ「Q県」と特定しなかったのか。これも「作者の企み」の一環なのでしょうか? | ||||
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貧困ビジネスは良く分かったが、それだけのことだった。星五個つける人の気が知れない。 | ||||
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週刊誌の3面記事にあるような、(或いは週刊新潮のドキュメンタリータッチ犯罪再現記事のような)、つまり、どこにでもある平凡なストリーを、平凡なタッチで語り、本来であれば、最初から予想可能な結末が、平凡なタッチで平凡に書かれているが故に若干意外感を持つ結末となると言えばよいのか、実にインスタントに仕上がった一冊。誰でも書けるとは言わないが、この本にお金を払っては不味い。私は中古で安価で購入し、すぐ転売。時間が勿体なかったです。 | ||||
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なかなか単行本は購入しないのですが、 レビューを読んで読みたくてたまらなくなりました。 評判通り読み始めたら止まらないぐいぐいと引き込まれます。 平凡な一人の女性の壮絶な転落人生を描いただけでなく、今の社会のグレーな部分にまで 深く切り込まれています。 「あなた」と語られている文体が気になっていたのですが、 物語の中にそうだったのかと思わせる伏線も張り巡らせてあり 最後の最後まで気を抜けない作品でした。 ミステリーとしてとても読み応えがありましたが、 架空の物語として捉えるだけでなく、現代の闇の部分についても 考えさせられ薄ら寒くなりました。 これぞ読書の醍醐味と思わせてくれる 圧巻のミステリー作品だと思います。 こちらを読み終わった今、何を読んだら満足できる のでしょうか? | ||||
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平凡な主人公の女が親に愛されなかったばかりに、愛されることを渇望し、ろくでもない男たちに引っ掛かり転落していく。 悲惨で重苦しい内容は闇金ウシジマくんを八年ほど前に初めて読んだときのことを思い出した。 「ギャングース」に出てくるような現代的で生々しい犯罪の手口や現代日本の貧困も描かれている。 終盤、それまで受け身で振り回されていたばかりの主人公の女が超然として、「諦めるのも自由、戦うのも自由」と悟ったような心境になる。 そこから一気に読ませる。伏線も過去⇔現在といくつか散りばめられ、読み直すこと必至。 ラストは虚無感と爽快感が一体になったような感覚。凄い作品。 | ||||
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死体となって発見された鈴木陽子の転落人生を、「あなたは~」という二人称で語られていく。 前作もそうだが、この作者は文章・描写が上手いので、どんどん引き込まれていく。 彼女の人生部分はかなり重いので、疲れるのだが、現在の警察捜査活動のパートが間に 入るので、読み続けやすい構成になっている。 結末まで、加速をつけて盛り上がっていき、最後にはなぜ二人称で語られているのかも 判明する。 この主人公が特別ではなく、誰しもふとしたことから、犯罪へと突き進んでいく怖さを 感じてしまう。 「OUT」に匹敵する傑作です。 | ||||
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生活保護ビジネスの収入は一人あたり月十万円、ここから経費を引いてビジネスとしてなり立たせる。見方を替えてアル中のホームレスを保護したとする。放っておくと保護費を酒とパチンコで遣ってしまう可能性が高い。行政が住まいを保証し、アル中のケアをし自立支援までするととても保護費では賄えない(だからこそ路頭に放置されている)そう考えると生活保護ビジネスの下に置かれるのは住と食(足りるとは言えないが)が保証されるのは公園でその日暮らしをするよりマシでないか。 貧困ビジネス全般に通じる事情である。貧困ビジネスが実質的に行政の代行をしている、といえば昔のヤクザの言い分に似るがそこに一分の理が無くもない。貧困ビジネスは撲滅すべきものだが、貧困ビジネスの食い物にされる対象者の状況がかえって悪化するなら、ただ撲滅すれば良いというものでもないだろう。 | ||||
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あっ。。って声が出るラストでした! 読み返さずにはいられません! | ||||
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「このミステリーがすごい!」や「週刊文春ミステリーベスト10」にランクインされなかったら、おそらく知らなかった作家だが、ランクインされただけでは買わない。やはり本屋に行って手に取り、全体の印象を見て、冒頭から暫く読んでみる。そうすると、稀にこれは読まねばという思いが生じる場合がある。本書がまさにそれだが、調べてみると葉真中顕は2014年版の「このミス」に「ロスト・ケア」で10位に選ばれているが、この時はカスリもしなかったので、いやはや縁とは不思議なものだ。 中年の鈴木陽子と思われる死体が、アパートの一室で飼い猫に一部食べられた痕跡の中で発見される。壮絶な死だが、彼女の生立ちから順々に語られていく過程は、淡々とした文章ながらこれが読ませる。先が読めない興味がそうさせるのだろう。 別の章では刑事・奥貫綾乃が現在の視点で陽子の軌跡を追っていく。やがて彼女と結婚した男性は一人を除いて、全て亡くなっている事が判ってくる。それとは別に殺人事件が発生するが、これも陽子に収斂していく。 このプロットが見事で、ラスト近くなってくると、それが冴えわたってくる。行方不明になっていた父親まで不意に登場して、あわやと思わせるが、ここも読ませどころである。 丁寧な運びはさすが書き下ろし作品で、驚異の女流作家の誕生かと思いきや、調べると男性なので、女性の機微や生理に長けすぎだと感心させられる。特に、精液が太腿に垂れてくる描写は実体験でないと書けないと思うのだが・・・。文庫化になる「ロスト・ケア」は手触りとか、冒頭を読むことなく、即買いだ。 余談:帰国子女を、長い間、女性の事だと思っていたが、子女は子供の総称で、子が息子、女が娘の事だとは知らなかった。良家の子女の場合は女なのに、本当に日本語は難しい。だから奥貫綾乃の旦那の事を、帰国子女だと書かれた箇所は、パニクった。 | ||||
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世の中のほとんどの人が、ごく普通に生きて、ごく平凡に人生を送り、ごく普通の幸福と不幸を体験していく。 この小説の“鈴木陽子”も本来は、そういうごく普通の人生を送ってもおかしくはなかったはず。 そこが、この小説が描く恐ろしさだと思う。 彼女が堕ちていく様は、どんな人間にも、とくに女性にはおこりうることだと思う。 自己評価の低い女性は、優しい言葉に引かれて、安易にそれを求める傾向があるのは事実で、しかしだからといって、それが転落のトリガーになるとは限らない。 “鈴木陽子”は基本的に善良な人間で、意図的に誰かを陥れたり、破滅させたり、貶めたりはしていない。 しかし、彼女は貶められ、ぞんざいに扱われ、利用され、搾取されていく。 なぜ、彼女はそうなってしまったのか。 部分的に、彼女と同じ体験を持つ女性は、実際現実に多く存在する。 だからこそ、この小説が描いているものは恐ろしい。 他の書評には、終わった後のやりきれなさを書いておられる方もいらっしゃるが、私はある意味ハッピーエンドなのだろうと感じた。 そこに残されたのは荒廃した世界、修羅の道だとしても、ある意味、すべてから解放されたとして、それをどう受けとるかですべては変わる。 読み終わった後、しばらくいろいろ考えてしまう、そんな1冊だった。 | ||||
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読み始めは、一人の人生を振り返るという構成は、過去にも似たような名作があったな、という印象。 しかし、鈴木陽子が必死に足掻きながら人生を歩むさまが、今の社会問題と絡めて巧みに書かれています。更に、弟の幽霊の存在が、鈴木陽子という女性の心理や思考を実によく際立たせ、物語にどんどん惹き込まれていきます。 そして何より冒頭からの謎、それがどう決着がつくのか、最大の焦点だったと思いますが、ラストに全てが結びつき、まさに世界が反転します。本書はミステリーと人間ドラマが融合した傑作だと思います。 | ||||
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現実にありえる問題を絵描いています。 人物の書き方も普段からよく人間の行動心理を分析しているような納得のいくもので、 犯行トリックも再現が可能に思えるほどしっかりしていました。 破綻や無理のある設定はありません。 取り扱いテーマもタイムリーでしょう。 「あなた」の人生を読み解いていく形のストーリーと婦警の調査のストーリーが交差するように進み、 先の展開が気になるつくりをしていて飽きずにサクサク読むことができるでしょう。 「あなた」は昭和生まれで、同じ年代の読者は共感できる場面があって面白いかもしれません。 雰囲気は、これは悪い表現ですが、「嫌われ松子の一生」がミステリになって暗くて犯罪も起こって人生に抗う、 みたいな雰囲気を想像してもらえば近いですね。 愛情に飢え、梯子をはずされた女性という点では類似点があります。そういうのが好きなら楽しめると思います。 感想としては、 事件の真相に気がついた婦警が犯人に尊敬の念を抱くあたり、 作者は「犯人のような生き方をするのも仕方がないくらいこの世界は酷い。」と、そう思っているように感じました。 そういう世界なので、不安になったり、虚無感を感じたりするでしょう。 逆に開き直ってどのような手段をとっても生きたり幸せになるべき。なぜならこの社会がそれを要求したのだから。そういう考えを持つかもしれません。 この作品は、前を向いたり元気にさせたりする結果はありません。ただひたすら現実的な世界を描写しています。こういう世界もあるのだという、レポートのようです。 | ||||
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【ネタバレ!】 孤独死、毒親、貧困ビジネス、ホスト、ブラック企業、夫の連続不審死 説教する風俗客、パソコン漬けのネトウヨなど 社会問題の解説のために用意されたような類型的な登場人物や話の展開にリアリティが無い。 巻末の参考文献や関連書籍を読んでいたこともあり、 どこかで見たエピソードの貼り合わせに感じた。 トリックのためだけに買われて餓死した11匹の猫達。猫好きには辛い。 作者は猫の参考文献にはあたらなかったのか、猫の描写は全くなし。 かわいそうなので無くていいけど雑だ。 五日間かけてペットショップで買ってきたというから、全て子猫。 不自然な揃え方で怪しい。 部屋中に糞尿、しつけができてない証拠などと書いてあるが、 猫にトイレのしつけは必要ない。トイレが仮に11個あったとしても 3日でいっぱいになり、猫は使わない。 1週間も放置すれば鳴き声と臭いが凄いだろうけど、 部屋の密閉性への根拠ない自信が不可解。 次回作はペットショップ問題を周知啓蒙するミステリーを書いてほしいです。 | ||||
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一言で言えば、地方出身のぱっとしない女が関わった連続殺人。保険金殺人は陳腐だが、これに生活保護ビジネスが絡んでいるのがいささか目新しく、まあミソと言えばミソか。女が墜ちていくプロセスは、もう陳腐の極みだ。 帯に書かれた「ラスト4行目に驚愕」って何が? もう嘘ばかり。あんなつまらない文章に驚愕する読者っているのか? | ||||
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