乱鴉の島

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評判

乱鴉の島の評価:

3.30/5点 レビュー 64件。 B ランク

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平均点3.30pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全110件 41〜60 3/6ページ
No.70
(3pt)

本格ミステリベストワン獲得作だが平凡

本格ミステリベストワン獲得作なので読む前から期待値が上がってしまうが、読んでみると火村シリーズとしては凡作の部類で詰まらないという訳ではないが、何故よりによってこれがベストワンなのか・・・と思ってしまうのは確実。
孤島ものだが、出版当時の時世を反映してホリエモンもどきの若手社長やらDNA操作など従来の孤島ものから想像される雰囲気はあまりない。火村シリーズとしてはページ数の多い作品だが、殺人が起こるまでは長いし、事件自体も非常に地味なものである。メインの殺人ネタが地味なのでSF的な味付けで何とか体裁を整えたような感じ。あまり本格ミステリベストワンというコピーに踊らされずにいつもの火村シリーズの一編として読めばそれなりによく出来た作品だと言える。
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.69
(3pt)

本格ミステリベストワン獲得作だが平凡

本格ミステリベストワン獲得作なので読む前から期待値が上がってしまうが、読んでみると火村シリーズとしては凡作の部類で詰まらないという訳ではないが、何故よりによってこれがベストワンなのか・・・と思ってしまうのは確実。
孤島ものだが、出版当時の時世を反映してホリエモンもどきの若手社長やらDNA操作など従来の孤島ものから想像される雰囲気はあまりない。火村シリーズとしてはページ数の多い作品だが、殺人が起こるまでは長いし、事件自体も非常に地味なものである。メインの殺人ネタが地味なのでSF的な味付けで何とか体裁を整えたような感じ。あまり本格ミステリベストワンというコピーに踊らされずにいつもの火村シリーズの一編として読めばそれなりによく出来た作品だと言える。
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158
No.68
(2pt)

本格ミステリーを期待して読むと物足りないかも

実は、著者の作品を読むのは、この作品が初めて
本格ミステリーベスト10の2006年第一位ということで
かなり期待読みました。

読みやすい文章と描写で
物語の世界観にへすぐに入り込めました。
ポーの詩の引用、面白い登場人物などすいすい読めます。
どんな連続殺人が起きるのか、どんなトリックと解決があるのか、と期待しながら読みすすめました……。

と、思いながら読んできましたが
案外な感じで肩すかしを食らいました。汗

これって本格ミステリーなのか?と、読み終えて疑問が
自分が期待したものとはかなり違っていました。
動機とトリックも何とも平凡な感じで……

普通に小説としては興味深く読める部分がありよかったのですが
やはり本格ミステリーとして身構えて読むと肩すかしを食らう作品です!
乱鴉の島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (新潮文庫)より
4101204365
No.67
(2pt)

本格ミステリーを期待して読むと物足りないかも

実は、著者の作品を読むのは、この作品が初めて
本格ミステリーベスト10の2006年第一位ということで
かなり期待読みました。

読みやすい文章と描写で
物語の世界観にへすぐに入り込めました。
ポーの詩の引用、面白い登場人物などすいすい読めます。
どんな連続殺人が起きるのか、どんなトリックと解決があるのか、と期待しながら読みすすめました……。

と、思いながら読んできましたが
案外な感じで肩すかしを食らいました。汗

これって本格ミステリーなのか?と、読み終えて疑問が
自分が期待したものとはかなり違っていました。
動機とトリックも何とも平凡な感じで……

普通に小説としては興味深く読める部分がありよかったのですが
やはり本格ミステリーとして身構えて読むと肩すかしを食らう作品です!
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.66
(2pt)

本格ミステリーを期待して読むと物足りないかも

実は、著者の作品を読むのは、この作品が初めて
本格ミステリーベスト10の2006年第一位ということで
かなり期待読みました。

読みやすい文章と描写で
物語の世界観にへすぐに入り込めました。
ポーの詩の引用、面白い登場人物などすいすい読めます。
どんな連続殺人が起きるのか、どんなトリックと解決があるのか、と期待しながら読みすすめました……。

と、思いながら読んできましたが
案外な感じで肩すかしを食らいました。汗

これって本格ミステリーなのか?と、読み終えて疑問が
自分が期待したものとはかなり違っていました。
動機とトリックも何とも平凡な感じで……

普通に小説としては興味深く読める部分がありよかったのですが
やはり本格ミステリーとして身構えて読むと肩すかしを食らう作品です!
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158
No.65
(1pt)

アイテムを生かし切れてない!

この本は、冒頭からポー、そして日本のポー(江戸川乱歩)の怪奇、幻想小説を暗示しているのがわかる。
そこに現代のSF、いやそれを超えてリアルになりつつある不気味なもの、「クローン」を題材にしているのはいい。
いいがそれなら最後までそのテイストを維持して欲しかったものだ。
序盤でおどろおどろしさを意識し、オカルトベースを期待して読むと肩透かしをくらう。
火村とアリス、二人の持ち味が後半急速に消えていってしまった(終盤の火村にいたっては……)のが彼らのキャラクターを愛する身としてはなんとも悲しい。唯一良いのは、子供二人との交流シーンだろうが、やはりどことなくとってつけた印象を受ける。
また現代のサブカルチャーについても触れてはいるものの、やはり問題提起を途中であきらめたような書き方である。
せっかく背景が出来上がり、アイテムがたくさんあるというのに、どうにも構成が下手で個々を生かし切れていないのが残念だ。

また、主人公二人以外の面々に一切魅力を感じないのも問題がある。
正直犯人ととりまく面々、中心軸となる人物の集まりが、メンヘラチックで乙女じみた妄想をするだけに留まっているのがなんとも消化不良で、味気ない。はっきり言ってつまらない。犯人の動機となった人物にも、それだけ人を盲信させるだけの人格を感じられなかった。
登場人物がなそうとしていることはエゴイズム抜きに歪んでいることなのに、それを一切顧みることがない面々、他者(この場合には火村達にか)にその感動を押しつけて平然としている様は滑稽を通り越してうすら寒い。
作者が昨今の医療技術に一喜一憂している人々を皮肉っているのなら、まあ成功したとはいえるが、火村のフォローを見るにそうではないのだろう……。
以上のことから、多作な有栖川作品の中でも、最低作であるといっても過言ではない。
乱鴉の島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (新潮文庫)より
4101204365
No.64
(1pt)

アイテムを生かし切れてない!

この本は、冒頭からポー、そして日本のポー(江戸川乱歩)の怪奇、幻想小説を暗示しているのがわかる。
そこに現代のSF、いやそれを超えてリアルになりつつある不気味なもの、「クローン」を題材にしているのはいい。
いいがそれなら最後までそのテイストを維持して欲しかったものだ。
序盤でおどろおどろしさを意識し、オカルトベースを期待して読むと肩透かしをくらう。
火村とアリス、二人の持ち味が後半急速に消えていってしまった(終盤の火村にいたっては……)のが彼らのキャラクターを愛する身としてはなんとも悲しい。唯一良いのは、子供二人との交流シーンだろうが、やはりどことなくとってつけた印象を受ける。
また現代のサブカルチャーについても触れてはいるものの、やはり問題提起を途中であきらめたような書き方である。
せっかく背景が出来上がり、アイテムがたくさんあるというのに、どうにも構成が下手で個々を生かし切れていないのが残念だ。

また、主人公二人以外の面々に一切魅力を感じないのも問題がある。
正直犯人ととりまく面々、中心軸となる人物の集まりが、メンヘラチックで乙女じみた妄想をするだけに留まっているのがなんとも消化不良で、味気ない。はっきり言ってつまらない。犯人の動機となった人物にも、それだけ人を盲信させるだけの人格を感じられなかった。
登場人物がなそうとしていることはエゴイズム抜きに歪んでいることなのに、それを一切顧みることがない面々、他者(この場合には火村達にか)にその感動を押しつけて平然としている様は滑稽を通り越してうすら寒い。
作者が昨今の医療技術に一喜一憂している人々を皮肉っているのなら、まあ成功したとはいえるが、火村のフォローを見るにそうではないのだろう……。
以上のことから、多作な有栖川作品の中でも、最低作であるといっても過言ではない。
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.63
(1pt)

アイテムを生かし切れてない!

この本は、冒頭からポー、そして日本のポー(江戸川乱歩)の怪奇、幻想小説を暗示しているのがわかる。
そこに現代のSF、いやそれを超えてリアルになりつつある不気味なもの、「クローン」を題材にしているのはいい。
いいがそれなら最後までそのテイストを維持して欲しかったものだ。
序盤でおどろおどろしさを意識し、オカルトベースを期待して読むと肩透かしをくらう。
火村とアリス、二人の持ち味が後半急速に消えていってしまった(終盤の火村にいたっては……)のが彼らのキャラクターを愛する身としてはなんとも悲しい。唯一良いのは、子供二人との交流シーンだろうが、やはりどことなくとってつけた印象を受ける。
また現代のサブカルチャーについても触れてはいるものの、やはり問題提起を途中であきらめたような書き方である。
せっかく背景が出来上がり、アイテムがたくさんあるというのに、どうにも構成が下手で個々を生かし切れていないのが残念だ。

また、主人公二人以外の面々に一切魅力を感じないのも問題がある。
正直犯人ととりまく面々、中心軸となる人物の集まりが、メンヘラチックで乙女じみた妄想をするだけに留まっているのがなんとも消化不良で、味気ない。はっきり言ってつまらない。犯人の動機となった人物にも、それだけ人を盲信させるだけの人格を感じられなかった。
登場人物がなそうとしていることはエゴイズム抜きに歪んでいることなのに、それを一切顧みることがない面々、他者(この場合には火村達にか)にその感動を押しつけて平然としている様は滑稽を通り越してうすら寒い。
作者が昨今の医療技術に一喜一憂している人々を皮肉っているのなら、まあ成功したとはいえるが、火村のフォローを見るにそうではないのだろう……。
以上のことから、多作な有栖川作品の中でも、最低作であるといっても過言ではない。
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158
No.62
(4pt)

ポーをモチーフにした作品

本書は推理作品としては凡作だが、個人的に好きな作品。
作者シリーズものには火村英夫ものと江神二郎ものがあり、私は常に読者への挑戦状を挿み込むなど本格推理に徹しながら青春ものの青臭さを感じさせる江神ものがすきなのだが、本書には江神もののような青臭さのようなものが感じられる。

本書はいわゆる孤島もので、火村作品では初めてだが、江神ものならそのものズバリの「孤島パズル」と、もう一つ「双頭の悪魔」があり、推理作品としては断然これらの方が良い。

本書のシチュエーションは解説にも若干触れているが、同じ江神ものでもむしろ「女王国の城」に近い。
主人公たちが紛れ込んだ場所(本書は黒根島、「女王国の城」では人類協会の総本部)で、主人公たちをとり囲む集団が集団としての秘密を抱え、その秘密保持のため主人公たちと対峙する。

ただ、本書の場合、その中心にいる孤高の詩人・海老原瞬と、その海老原を取り囲む人々との関係性がイマイチ不明で、皆が海老原の熱烈なファン・同志だというが、では彼のどの作品のどういうところに彼らが惹かれたのかとかの説明は一つもないし、あるいは別の事情(海老原との、あるいは彼の亡き妻・八千代との個人的なつながりがある等)があったとしても、それらは一切描かれていないため、彼らが抱えている秘密を解き明かされてもイマイチ実感を伴わない。

にも関わらず、私が本書を気に入っているのは、ポーの代表的な2つの詩、「大鴉」と「アナベル・リー」が作品全編にその雰囲気を(「大鴉」は不気味さを、「アナベル・リー」は透明な哀しさを)漂わせているからである。
殊に「大鴉」で何度も繰り返される“Nevermore”、これを海老原が訳したとされる「ケシテモウナイ」が、作品全体にかすかな通奏低音の響きを奏でており、作品全体の寂寥感をいやが上にも高めているのである。
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.61
(4pt)

ポーをモチーフにした作品

本書は推理作品としては凡作だが、個人的に好きな作品。
作者シリーズものには火村英夫ものと江神二郎ものがあり、私は常に読者への挑戦状を挿み込むなど本格推理に徹しながら青春ものの青臭さを感じさせる江神ものがすきなのだが、本書には江神もののような青臭さのようなものが感じられる。

本書はいわゆる孤島もので、火村作品では初めてだが、江神ものならそのものズバリの「孤島パズル」と、もう一つ「双頭の悪魔」があり、推理作品としては断然これらの方が良い。

本書のシチュエーションは解説にも若干触れているが、同じ江神ものでもむしろ「女王国の城」に近い。
主人公たちが紛れ込んだ場所(本書は黒根島、「女王国の城」では人類協会の総本部)で、主人公たちをとり囲む集団が集団としての秘密を抱え、その秘密保持のため主人公たちと対峙する。

ただ、本書の場合、その中心にいる孤高の詩人・海老原瞬と、その海老原を取り囲む人々との関係性がイマイチ不明で、皆が海老原の熱烈なファン・同志だというが、では彼のどの作品のどういうところに彼らが惹かれたのかとかの説明は一つもないし、あるいは別の事情(海老原との、あるいは彼の亡き妻・八千代との個人的なつながりがある等)があったとしても、それらは一切描かれていないため、彼らが抱えている秘密を解き明かされてもイマイチ実感を伴わない。

にも関わらず、私が本書を気に入っているのは、ポーの代表的な2つの詩、「大鴉」と「アナベル・リー」が作品全編にその雰囲気を(「大鴉」は不気味さを、「アナベル・リー」は透明な哀しさを)漂わせているからである。
殊に「大鴉」で何度も繰り返される“Nevermore”、これを海老原が訳したとされる「ケシテモウナイ」が、作品全体にかすかな通奏低音の響きを奏でており、作品全体の寂寥感をいやが上にも高めているのである。
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158
No.60
(4pt)

ポーをモチーフにした作品

本書は推理作品としては凡作だが、個人的に好きな作品。
作者シリーズものには火村英夫ものと江神二郎ものがあり、私は常に読者への挑戦状を挿み込むなど本格推理に徹しながら青春ものの青臭さを感じさせる江神ものがすきなのだが、本書には江神もののような青臭さのようなものが感じられる。

本書はいわゆる孤島もので、火村作品では初めてだが、江神ものならそのものズバリの「孤島パズル」と、もう一つ「双頭の悪魔」があり、推理作品としては断然これらの方が良い。

本書のシチュエーションは解説にも若干触れているが、同じ江神ものでもむしろ「女王国の城」に近い。
主人公たちが紛れ込んだ場所(本書は黒根島、「女王国の城」では人類協会の総本部)で、主人公たちをとり囲む集団が集団としての秘密を抱え、その秘密保持のため主人公たちと対峙する。

ただ、本書の場合、その中心にいる孤高の詩人・海老原瞬と、その海老原を取り囲む人々との関係性がイマイチ不明で、皆が海老原の熱烈なファン・同志だというが、では彼のどの作品のどういうところに彼らが惹かれたのかとかの説明は一つもないし、あるいは別の事情(海老原との、あるいは彼の亡き妻・八千代との個人的なつながりがある等)があったとしても、それらは一切描かれていないため、彼らが抱えている秘密を解き明かされてもイマイチ実感を伴わない。

にも関わらず、私が本書を気に入っているのは、ポーの代表的な2つの詩、「大鴉」と「アナベル・リー」が作品全編にその雰囲気を(「大鴉」は不気味さを、「アナベル・リー」は透明な哀しさを)漂わせているからである。
殊に「大鴉」で何度も繰り返される“Nevermore”、これを海老原が訳したとされる「ケシテモウナイ」が、作品全体にかすかな通奏低音の響きを奏でており、作品全体の寂寥感をいやが上にも高めているのである。
乱鴉の島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (新潮文庫)より
4101204365
No.59
(4pt)

無難な出来だが

無人島に近い孤島に火村&アリスコンビが行く・・・それだけで、嫌が応にも期待が高まってしまうではないか・・・孤高の文学者、海老原瞬の元には”海老原ファン”の人々が集まっていた。その別荘に、行き先を間違えた(正確には二人を乗せた船が行き先を間違えた)二人が”招かれざる客”として滞在することになる。鴉が集まる絶海の孤島。滞在客は、ただファンが集まっただけだと言うが、何やら別の目的が見え隠れする。そこにヘリコプターで現れたカリスマ経営者。彼の目的は。次の船が来るまであと3日。何もない島で何も起こるはずはなかったのだが・・・

 と、期待しすぎたのかもしれない。久しぶりの長編だっただけに、次々と人が殺されるか、難攻不落なトリックか、と大掛かりなものを期待してしまった。

 しかし、島に集まった客が本当のことを言っているのかどうかもわからない、という限られた情報しかない中で、きちんと論理的に犯罪を立証していく過程は、さすが本格ミステリ。安定感がある。ただ、今回はアリスがちょっと出しゃばりすぎな気がして、それが鼻についた。もう少し、火村先生の出番が多い方がファンとしては嬉しいかな。せっかくの長編だから、もう少しドロドロした人間関係、なんていうのも面白かったのでは、と思う。何を目的にこの人たちがこの島に集まったのかが最後まで明かされないが、殺人の動機としても少し弱い気がするし、読後は若干消化不良気味の感が残った。
乱鴉の島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (新潮文庫)より
4101204365
No.58
(4pt)

無難な出来だが

無人島に近い孤島に火村&アリスコンビが行く・・・それだけで、嫌が応にも期待が高まってしまうではないか・・・孤高の文学者、海老原瞬の元には”海老原ファン”の人々が集まっていた。その別荘に、行き先を間違えた(正確には二人を乗せた船が行き先を間違えた)二人が”招かれざる客”として滞在することになる。鴉が集まる絶海の孤島。滞在客は、ただファンが集まっただけだと言うが、何やら別の目的が見え隠れする。そこにヘリコプターで現れたカリスマ経営者。彼の目的は。次の船が来るまであと3日。何もない島で何も起こるはずはなかったのだが・・・

 と、期待しすぎたのかもしれない。久しぶりの長編だっただけに、次々と人が殺されるか、難攻不落なトリックか、と大掛かりなものを期待してしまった。

 しかし、島に集まった客が本当のことを言っているのかどうかもわからない、という限られた情報しかない中で、きちんと論理的に犯罪を立証していく過程は、さすが本格ミステリ。安定感がある。ただ、今回はアリスがちょっと出しゃばりすぎな気がして、それが鼻についた。もう少し、火村先生の出番が多い方がファンとしては嬉しいかな。せっかくの長編だから、もう少しドロドロした人間関係、なんていうのも面白かったのでは、と思う。何を目的にこの人たちがこの島に集まったのかが最後まで明かされないが、殺人の動機としても少し弱い気がするし、読後は若干消化不良気味の感が残った。
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.57
(4pt)

無難な出来だが

無人島に近い孤島に火村&アリスコンビが行く・・・それだけで、嫌が応にも期待が高まってしまうではないか・・・孤高の文学者、海老原瞬の元には”海老原ファン”の人々が集まっていた。その別荘に、行き先を間違えた(正確には二人を乗せた船が行き先を間違えた)二人が”招かれざる客”として滞在することになる。鴉が集まる絶海の孤島。滞在客は、ただファンが集まっただけだと言うが、何やら別の目的が見え隠れする。そこにヘリコプターで現れたカリスマ経営者。彼の目的は。次の船が来るまであと3日。何もない島で何も起こるはずはなかったのだが・・・

 と、期待しすぎたのかもしれない。久しぶりの長編だっただけに、次々と人が殺されるか、難攻不落なトリックか、と大掛かりなものを期待してしまった。

 しかし、島に集まった客が本当のことを言っているのかどうかもわからない、という限られた情報しかない中で、きちんと論理的に犯罪を立証していく過程は、さすが本格ミステリ。安定感がある。ただ、今回はアリスがちょっと出しゃばりすぎな気がして、それが鼻についた。もう少し、火村先生の出番が多い方がファンとしては嬉しいかな。せっかくの長編だから、もう少しドロドロした人間関係、なんていうのも面白かったのでは、と思う。何を目的にこの人たちがこの島に集まったのかが最後まで明かされないが、殺人の動機としても少し弱い気がするし、読後は若干消化不良気味の感が残った。
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158
No.56
(2pt)

舞台廻し

謎解きのまともに機能しない推理小説の多い中で、有栖川作品は常に高いクオリティーの謎解きを提供してくれるので、その点では安心して読むことができます。本作品も、推理の面白さという点で、読者の期待を裏切りません。

とはいえ、今回作者はあまりに多くの要素をこの作品に詰め込みすぎました。孤島、ポーの詩、IT長者、クローンなど、どれか1つだけでも十分魅力的な舞台を作れるのですが、それを1つの小説に詰め込んだばかりに、却って読後「な〜んだ」という感じしか持てませんでした。豪華な舞台衣装を着た演歌歌手が、ビンボーくさい世界を切々と歌う光景とよく似ています。

もともと、有栖川作品は、動機(犯人の心理)面にはあまり重きを置いていません。今回の作品では、作者はこの部分の強化を狙い、このような派手な舞台を設定したのでしょう。しかし、その試みはこの作品については完全に失敗したと言わざるを得ません。
乱鴉の島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (新潮文庫)より
4101204365
No.55
(2pt)

舞台廻し

謎解きのまともに機能しない推理小説の多い中で、有栖川作品は常に高いクオリティーの謎解きを提供してくれるので、その点では安心して読むことができます。本作品も、推理の面白さという点で、読者の期待を裏切りません。
とはいえ、今回作者はあまりに多くの要素をこの作品に詰め込みすぎました。孤島、ポーの詩、IT長者、クローンなど、どれか1つだけでも十分魅力的な舞台を作れるのですが、それを1つの小説に詰め込んだばかりに、却って読後「な〜んだ」という感じしか持てませんでした。豪華な舞台衣装を着た演歌歌手が、ビンボーくさい世界を切々と歌う光景とよく似ています。
もともと、有栖川作品は、動機(犯人の心理)面にはあまり重きを置いていません。今回の作品では、作者はこの部分の強化を狙い、このような派手な舞台を設定したのでしょう。しかし、その試みはこの作品については完全に失敗したと言わざるを得ません。
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.54
(2pt)

舞台廻し

謎解きのまともに機能しない推理小説の多い中で、有栖川作品は常に高いクオリティーの謎解きを提供してくれるので、その点では安心して読むことができます。本作品も、推理の面白さという点で、読者の期待を裏切りません。
とはいえ、今回作者はあまりに多くの要素をこの作品に詰め込みすぎました。孤島、ポーの詩、IT長者、クローンなど、どれか1つだけでも十分魅力的な舞台を作れるのですが、それを1つの小説に詰め込んだばかりに、却って読後「な〜んだ」という感じしか持てませんでした。豪華な舞台衣装を着た演歌歌手が、ビンボーくさい世界を切々と歌う光景とよく似ています。
もともと、有栖川作品は、動機(犯人の心理)面にはあまり重きを置いていません。今回の作品では、作者はこの部分の強化を狙い、このような派手な舞台を設定したのでしょう。しかし、その試みはこの作品については完全に失敗したと言わざるを得ません。
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158
No.53
(3pt)

最後がいまいち

孤島での殺人、ポーの詩の余韻、孤高のカリスマ作家や現代のミダス王とも言えるハッシーなど、
状況設定、登場人物にはとても魅力があります。
現代科学と男女の愛が、孤島に集まる集団の謎に絡み合っている点もロマンチックです。

でもでも、だからこそ、動機の点が痛かった。
凄く通俗的で唐突で、「えっ。なにそれ」と呟きたくなる気持ちになったのは、
自分だけではないと思います。

本格物を書こうとする真摯な姿勢が感じ取れる作家さんだけに、惜しい。
この作品では別の動機、別の犯人を用意して欲しかったと思います。
乱鴉の島 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (新潮文庫)より
4101204365
No.52
(3pt)

最後がいまいち

孤島での殺人、ポーの詩の余韻、孤高のカリスマ作家や現代のミダス王とも言えるハッシーなど、
状況設定、登場人物にはとても魅力があります。
現代科学と男女の愛が、孤島に集まる集団の謎に絡み合っている点もロマンチックです。
でもでも、だからこそ、動機の点が痛かった。
凄く通俗的で唐突で、「えっ。なにそれ」と呟きたくなる気持ちになったのは、
自分だけではないと思います。
本格物を書こうとする真摯な姿勢が感じ取れる作家さんだけに、惜しい。
この作品では別の動機、別の犯人を用意して欲しかったと思います。
乱鴉の島 Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島より
4104308021
No.51
(3pt)

最後がいまいち

孤島での殺人、ポーの詩の余韻、孤高のカリスマ作家や現代のミダス王とも言えるハッシーなど、
状況設定、登場人物にはとても魅力があります。
現代科学と男女の愛が、孤島に集まる集団の謎に絡み合っている点もロマンチックです。
でもでも、だからこそ、動機の点が痛かった。
凄く通俗的で唐突で、「えっ。なにそれ」と呟きたくなる気持ちになったのは、
自分だけではないと思います。
本格物を書こうとする真摯な姿勢が感じ取れる作家さんだけに、惜しい。
この作品では別の動機、別の犯人を用意して欲しかったと思います。
乱鴉の島 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 乱鴉の島 (講談社ノベルス)より
4061826158