(短編集)

ブラジル蝶の謎

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評判

ブラジル蝶の謎の評価:

3.62/5点 レビュー 21件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.62pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21〜33 2/2ページ
No.13
(3pt)

対照的な二つの「蝶」

「彼女か彼か」が最も面白かった。立場を巧妙に利用したトリックといい、端役の口述で真相が明らかになるラストといい、痛快な試みである。 「妄想日記」は一見無理があるような顛末が逆にトリッキーで楽しめた。こんなのアリ?という推理小説特有の歪な納得感だ。 そして、「蝶々がはばたく」。ミステリ要素とはかけはなれたオチやこじつけ感に引っ掛かりは残るものの、関西人の著者ならではの情念がひしひしと伝わる名作だと評価して差し支えあるまい。 他の短編はしかし、正直なところ物足りない。「ブラジル蝶の謎」は犯人が現場に施した細工の意図が見え見えだし、「鍵」も鍵に隠された意味以外が取って付けたような紋切り型で捻りが無い。ましてや、「人喰いの滝」は60ページも割いてあのトリックはないだろうと興ざめしてしまった。 いい作品はいいだけに、作品ごとに出来のむらが著しいのが非常に勿体ない。本家クイーンの国名シリーズは長編だが、この日本版の国名シリーズも、短編を量産するより、プロットをしっかりと練って長編(あるいは中編)にした方がよいのではないだろうか。
ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス)より
4061819100
No.12
(3pt)

ネタバレあり。

短編集としては平均以下の出来といった印象。
トリックに驚かされた。さすがは有栖川有栖といった感じ。
もっとハッと驚き、感心するような本格ミステリを読みたかった。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.11
(4pt)

読後の明るさ

有栖川有栖の国名シリーズはもちろんエラリー・クイーンの真似なんだが、有栖川の方がよい、と思う。

火村の過去の殺人願望が安物ぽくていやだけど。

最終話『蝶々がはばたく』では、思いがけず阪神淡路大震災に話がオチてて泣けてしまった。

何もなくなっても希望は残る。希望を残すのだ。

有栖川の作品に読後の明るさを感じるから好きなのだと、やっと気がついた。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.10
(4pt)

読後の明るさ

有栖川有栖の国名シリーズはもちろんエラリー・クイーンの真似なんだが、有栖川の方がよい、と思う。

火村の過去の殺人願望が安物ぽくていやだけど。

最終話『蝶々がはばたく』では、思いがけず阪神淡路大震災に話がオチてて泣けてしまった。

何もなくなっても希望は残る。希望を残すのだ。

有栖川の作品に読後の明るさを感じるから好きなのだと、やっと気がついた。
ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス)より
4061819100
No.9
(4pt)

読後の明るさ

有栖川有栖の国名シリーズはもちろんエラリー・クイーンの真似なんだが、有栖川の方がよい、と思う。
火村の過去の殺人願望が安物ぽくていやだけど。
最終話『蝶々がはばたく』では、思いがけず阪神淡路大震災に話がオチてて泣けてしまった。
何もなくなっても希望は残る。希望を残すのだ。
有栖川の作品に読後の明るさを感じるから好きなのだと、やっと気がついた。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.8
(3pt)

トリックに無理はなく、完成度は高いと思うが......

よく考えられたトリックで、無理がなく合理的な解答が用意されていて、ミステリーとしての完成度は高いと思うが、一見魅力的な謎には大して意味がなく、犯人が関係者や捜査陣を撹乱するためだけに用意したものというパターンが多いような気がする。他にも『ひらめき』を必要とするパターンが多く、推理の楽しみを十分に味わえるかどうかは微妙。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.7
(3pt)

気軽に読めるが、、

100P近い中編も収められている短編集。単純に「事件が起こり、火村が登場し、事件を解決する」というばかりではない。そこそこユーモアで、設定の妙も存在しているように思う。もう少しだけお笑いをやってくれたら…というのはわがままかなぁ(コテコテではなくブラックユーモア!)。火村とアリスのコンビはもっともっと抽斗があるような気がする。それでもかなり読みやすく、ティータイムのお供になってくれるような短編集であることは間違いなし。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.6
(3pt)

アイディアひとつ

 1996年の講談社ノベルスの文庫化。
 国名シリーズの第三弾で、6つの短篇が収められている。
 はっきり言って、作品としてのレベルはかなり低い。トリックというかアイディアそのものは面白いのだが、ストーリーが破綻しているものが多い。納得できなかったり、トリックとして成り立たないものもある。
 アイディアそのものは面白いのだから、もう少し、お話づくりに精を出してもらえないだろうか。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.5
(4pt)

小粒ではあるが良品

『ブラジル蝶の謎』『妄想日記』『彼女か彼か』『鍵』『人喰いの滝』『蝶々がはばたく』の6編からなる短編集です。短編だとどうしてもひとつのトリックの解明だけが主眼となるので小説としての満足度はあまり高くありませんが、タイトル作『ブラジル蝶の謎』における、なぜ犯人は天井一面に被害者のコレクションである蝶の標本を貼り付けたという謎などは、シンプルなだけに説得力が高いと感じました。
『彼女か彼か』は被害者がゲイといういかにも現代ならではの設定が魅力的で、ユーモラスな趣きも持っています。比較的ページ数の多い『人喰いの滝』はもうちょっと頑張って長編に膨らませて欲しかったと思うほど充実した作品。ラストの『蝶々がはばたく』には珍しく殺人事件が出てこず、火村と有栖川の休暇旅行を舞台にしているところが興味深いです。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.4
(4pt)

タイトル外の短編が傑作!

タイトルになっている「ブラジル蝶の謎」も面白いのですが、本書の別の短編が面白いです。特に、「妄想日記」は、精神障害者と、その医師との間の確執…悲しいことです。他にも「彼女か彼か」なんかは、今までとは少し異なったキャラが出てきて面白いです。相変わらず、推理作家有栖川&火村教授コンビ絶好調です。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.3
(4pt)

ひとつを除いて大満足、惜しい。

 国名シリーズ第3弾。6つの短編の内5つはボクにとっては「新たな有栖川」という感じで楽しめた。  ボクが小説に求めるのはドラマであり、推理小説であってもそれは同じで謎解き中心の(いわゆる)本格派が体に馴染まないのも説明が付く。それでも、謎解きを楽しみたい時には、国名シリーズはうってつけ。同じ短編でも、ポワロよりとっつき安いのは、ただ単に舞台が日本かイギリスかの違いだろうとは思うのだけど。  「妄想日記」は何となく背景が見えたし、「彼女か彼か」は謎解きの糸口は見えていた。解決章の前で少し時間を置いて整理して考えてみるという訓練をすれば、「謎解き」にも今以上に興味を持てるかもしれないな。  「人食いの滝」が奇想過ぎてアレだったかなーという点を除けば、大満足。惜しい。
ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス)より
4061819100
No.2
(5pt)

満足!

実は、私が始めて読んだ有栖川作品。これまでは氏の関連書籍(『作家の犯行現場』メディアファクトリー)や、対談、ガイドブックなどは読んでいたのだが肝心の小説がまだだった。まずは試しにと、この短編集から読み始めた。氏が書いた最初のシリーズ、推理作家の有栖川(「私」)と江神コンビに続く第二シリーズ、有栖川&犯罪学者火村英生コンビの第二短編集。
正直言って、これは嬉しい驚きだった。面白い。文章も、勝手に抱いていたイメージ(日本の推理作家の文章は何故かよみにくい)に反して、読みやすい。そして、デビュー当時からの「本格推理の旗手」という評はまさしくその通りだった。カー、クイーンなどに代表される純粋なロジック、パズラーの楽しみを存分に味わえる。この本の表題作にみられるような(犯罪現場の天井一面の蝶の標本!)特異な舞台設定もそうだ。とかくリアリズム、社会性重視に偏り勝ちな昨今の推理小説界の中でも貴重な、「いい薫り」のする推理小説。
ブラジル蝶の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)より
4062645718
No.1
(5pt)

満足!

実は、私が始めて読んだ有栖川作品。これまでは氏の関連書籍(『作家の犯行現場』メディアファクトリー)や、対談、ガイドブックなどは読んでいたのだが肝心の小説がまだだった。まずは試しにと、この短編集から読み始めた。氏が書いた最初のシリーズ、推理作家の有栖川(「私」)と江神コンビに続く第二シリーズ、有栖川&犯罪学者火村英生コンビの第二短編集。
正直言って、これは嬉しい驚きだった。面白い。文章も、勝手に抱いていたイメージ(日本の推理作家の文章は何故かよみにくい)に反して、読みやすい。そして、デビュー当時からの「本格推理の旗手」という評はまさしくその通りだった。カー、クイーンなどに代表される純粋なロジック、パズラーの楽しみを存分に味わえる。この本の表題作にみられるような(犯罪現場の天井一面の蝶の標本!)特異な舞台設定もそうだ。とかくリアリズム、社会性重視に偏り勝ちな昨今の推理小説界の中でも貴重な、「いい薫り」のする推理小説。
ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス)より
4061819100