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ホテルローヤル
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ホテルローヤルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全326件 301~320 16/17ページ
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一気に読みました。ホテルローヤルにまつわる人物の性と人生が巧みにどんどん読ませます。正確には短編小説をホテルと関連する人物を共通に脇役として出しつつ、短編ごとの視点(主人公)になって小説を繋げています。また読みなします。面白いです。 | ||||
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ホッパーの絵画を彷彿とさせる表表紙に惹かれて、思わず衝動買いをしてしまいました。 内容もまさにホッパーの絵画からかもし出される気分やムードそのもので、立派でない男たち、美しくない女たちが、ありのままに描かれています。 通常例えば恋愛小説だったら「こんな恋愛がしてみたい!」と思わせたり、冒険小説だったら、スリルや達成感を登場人物たちと共有しあったりと、そういう欲求を満たすのが、大衆小説だと考えていたけれど、この作品にはそういうモデルとなるべきヒーロー、ヒロインは皆無です。 むしろ「彼らに比べれば、今の自分の生活のほうがまだマシだなぁ〜」と、小市民の上から目線で読むことで満足できる・・・そんな作品でした。 | ||||
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コンビニ、ファミレス、ラブホ。機能特化、効率重視の近代的な生活装置。しかしそれを使うのは生身の人間である。そこでク広げられるのは非効率で不条理な人間関係である。ホテルローヤルという、いかにも(そして実際)適当につけた名前の古いラブホテルを舞台に、煮詰まった関係や、やむを得ない事情や、逃げ出したい事実をかかえた人間の人生が描かれる。男と女の話なのに状況が切実すぎてちっとも色っぽくない。予約もいらない、わざわざいくようなところでもない場末のラブホテルに駆け込んでくる人たちはいつも切羽詰まっていて、滑稽で哀しい。でも滑稽を道化の、哀しさを絶望の一歩手前で止めているところが不思議な後味の良さにつながっている。エドワード・ホッパーのようなカバーの絵もいい。これはドラマ化、映画化されるだろうな。 | ||||
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第一話からは全体の雰囲気が掴めず最後まで読んでから、一つ一つのエピソードを再構築して楽しめました。 直木賞に恥じない作品と思います。 | ||||
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ラブホテルが舞台だけど そこにまつわる色々の人生を 人生の哀歓を 短編を通して色々味わうことが出来ました | ||||
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「非日常を求めて男と女は扉を開く」と、オビにあります。 ラブホの小説で直木賞なんて・・・と期待しながら読者は本の扉をめくるのだと思いますが、語られるのは何というか非日常ではありません。北辺の地のラブホテルが建てられてから廃墟になるまで、おそらく40年くらいの年月を逆に辿っていきます。係った人や利用した客の日常の断片を7つの短編として切り取りながら。初出の雑誌では順番が違ったそうですが、単行本にするにあたりこの順序に整理したのだと聞きました。 繰り返しますが、非日常ではなく日常です。普通の人の、劣等感とか不満足感とその中の満足感とか、言いようのない悲しみとか。そういった感情を抱えながら人はラブホテルに出入りする。たとえ廃墟になった後でも。普通の人の、と書いてみてがお寺の奥さんがお布施を稼ぐために檀家に体を売るのが普通か、とも思い直しましたが、それすらも異常性を感じさせることなくさらりと淡々と筆を進めていく。そうした端正な筆使いこそが、この作者の強みなのかもしれません。 | ||||
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短編集としては、エピソードのつなぎ方はうまいと思う。 がしかし、やはり短編ゆえ深みがない。残念。 | ||||
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桜木紫乃 さんが「幸せであるとか不幸せとか」を実際にいう人は少ないのですが・・・そういったものを書いてゆきたいというコメントがあり、今回読ませていただきました。本当の幸せについて考えることができました。時系列になっている短編集で2回目は後ろから読んでみました。 またそれも良かったです。 | ||||
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遡って繋がる納得感。緻密ですが素朴なのかな?渋滞の中でオモシロく読みました。 | ||||
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直木賞を取った小説がどれ程面白いものかを知りたく購入 率直な感想を言えば、思っていたよりは面白くない。 だが登場人物の細かな設定ややりとりを読んでいると その画を思い浮かべる事が出来る程、しっかりとした 設定がされている事に気がつく。 読みやすく時間もかからないので忙しい人でも 数時間もあれば簡単に読破出来るはず。 過度な期待をせずに読めば楽しめる1冊。 | ||||
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山師と貧乏人ばかりでてくる。読んでいると、日本にはこういう人しかいないかのような気がしてくる。 いや、ホテル・ローヤルという北の果てのラブホテルが、そんな食い詰め者たちばかり呼び寄せるのだ。 廃墟でヌード写真を撮る変態男の話は、それほど魅力を感じなかった。あれあれ、こんな感じかな、と戸惑っていたら、二話目でもうカマしてくれました。そ、そんな馬鹿な話聞いたことがない。まるで発展途上国か江戸時代みたいな人権感覚のマヒしたストーリーが、嘘とも思えない感じで進む。 そうしていると、一話目に出てくる乱れたシーツの部屋で何があったのか、女子高生と教師の心中事件は実際どうだったのか、ということがポンッとエピソードとしてフィルムの巻き戻しのように繰り広げられる。 想像してみてほしい。最後のラブホテルの一室でどんなことがあったのか。心中場面はどんな背景なのか。…絶対に想像を裏切られる。私の想像とはまるで違う次元からストーリーが飛び込んできた。やるなあ。 過去へ戻ることによって、その出来事は、既定事実であるという前提で語り起こされる。だから、かなり突拍子もない設定や展開でも、へええ、実はそうだったのか、と納得してしまう。 ローヤルの従業員を中心にした「星を見ていた」は、特に何かの謎を解き明かすでもないが、グッとしみる話だ。他著『ラブレス』のようなしみじみとした力強さのある話だった。 いまわの際に「本日開店」なんて馬鹿なことを言うなんて、底抜けのバカに思える。でも、最終話「ギフト」で、そんな印象が逆転する。 | ||||
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短編の一つ一つが微妙な距離で繋がりを見せています。 過去に遡るところには、証明問題を解いているような心地良さを感じました。 掃除婦の母親の言葉いいですね。こういうアドバイスができる親になりたいです。 続編を期待します。 | ||||
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直木賞受賞作。 ホテルローヤルをめぐる、7つのお話。 時間をさかのぼる形で、短編7編が、ホテルローヤルをめぐる人たちを描いている。 ラブホテルの話なので、性をとらえつつ話は進むのだが、どこか、乾いている文章で、淡々としている。 「星を見ていた」のミコが、正太郎に背負われて帰る場面が、とてもうれしかった。 直木賞の受賞にまつわる選者の話を聞きたいと思った。 | ||||
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北海道を舞台にしたなかなか渋い短編集。 ホテルローヤルという郊外のラブホテルが共通軸としてあり、廃業後の話が2編、廃業当日が1編、時期不明の現役時代の話が1編、廃業の半年前の話が1編、15年ほど前の話が1編、30年くらい前で開業前の話が1編で、1980年〜2010年くらいを、7編の小説が現代から過去に時代を遡っていく並びになっている。 ラブホテル、というのは当然セックスをする場所で、客にとっては非日常(「バブルバス」)となるのだが、清掃員など従業員にとっては労働の場で(「星を見ていた」)、経営者やその家族にとっては人生の決断の場ともなる。(「ギフト」) そのあたりが多面的に描いてあるという点では優れた作品であるし、著者は親が実際にラブホテル経営をやっていたということで「取材」も十分だ。 また、どの話もセックスシーン(未遂含め)があるわけだが、結婚前らしきカップルの話(「シャッターチャンス」)を除けば、夫婦か、カップルの片方が既婚者となっている。不能な夫を持つ女にしろ、妻の不倫に悩む男にしろ、どの作品も「夫婦」というものが奥から浮き上がってくる。そのあたりが作風として渋い。個人的には夫婦が実のテーマなのだと思う。 残念なのは、行間ならぬ短編どうしの間を読ませる形にした、廃業した年の3月末にあった出来事についてだ。(「せんせぃ」) 個人的にはここを書くべきだったと思うし、作者は逃げたんじゃないかとも思う。動機としても薄い気もする。 ただ、そこを書かなかったからこその直木賞なのかなとも思う。芥川賞だと絶対に選考委員に詰められるだろうけど(単行本は選考対象ではないが)、そのあたりの一般の読者が不快にならないようにするさじ加減の上手さも含めて、「大人向け」の渋い短編集になっている。 | ||||
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セックスという生々しい題材を正面から扱っているにもかかわらず、よそよそしい登場人物が終始絵空事を展開するかのように感じられ、人物にもストーリーにも共感できる部分がありませんでした。(私が感性の鈍い無粋なオジサンだからかも知れません・・) 失礼ながら、過去に読んだ直木賞受賞作中、最低評価とさせていただきます。 | ||||
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注目の本。今なかなか手に入らないでしょう。アマゾンでも7月末??なので iPadをもっているので、まず無料ソフトをダウンロードして購入。最初はダウンロードがうまくいかず購入できませんでしたが、なんとか。あとは簡単でした。便利な世の中になりました。アマゾンのおかげで本屋さんに行かなくてすむようになって、今度は電子書籍。 | ||||
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話題の本、という事で読みました。え?そんなことがあるの?なんていう虚構的な所も不思議に面白く読ませていただきました。作家さんのご実家が実際にホテルという事でリアリティが増したのかもしれません。 | ||||
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素直に面白く、サラッとしていて、スラスラと読み進めました。 だけど…。短編集だからかもしれないが、全ての話が浅くて、受賞作としては、物足りないと感じました。 本を読んでいる時に感じる、その場に居るような、物語にのめり込むような、情景が浮かぶような感覚はなく、ちょっと残念でした。 同作者の長編を読んでみたいと思います。 | ||||
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あるラブホテルを中心に、さまざまな人物の人生の一コマが織りなすドラマを描いた、味わい深い連作短編集だと感じました。小説なので、ストーリーをここでは書きませんが、落ち着いた描写でリアリティがあり、色々な感情が呼び覚まされます。個々の短編だけを読んでも面白いですし、直木賞を受賞したので、2〜3編は雑誌に再掲載されることがあるかもしれませんが、単行本で7編を通して読んだほうがよいと思います。掲載順序にも意味があり、全話を通して読むことで、より情景が深く迫ってくるからです。ホテルローヤルでは、きっと他にも知られざるドラマが無数にあっただろうということが暗示されているような作品でした。 | ||||
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1話読んだらもう読みたくなくなりました。読みやすいですが、それだけです。なぜこの作品が評価されるのか分かりません。 短編でなかったなら、もう少し読む気になったのかもしれません。 | ||||
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