■スポンサードリンク
幻の女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
幻の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全104件 21~40 2/6ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有名作の新訳らしく、中々面白い 流石に古臭さは感じるが、現代ものだと無理なネタだろうし、味になっていると思う | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古い本で、有名だということで読むました。 まあ何となく手に取り読んだという感じです。 このお話は、ヤバイ奴らが2人出てきます。そいつらがヤバイと分かるのは最後も最後なのですが、何だか分からなくもないなあ…というヤバさを持った奴らです。そこが話をグッと面白く感じさせます。 まず、主人公が殺人犯として捕まります。 そして死刑宣告を受け、主人公のアリバイは証明されないままに月日は流れ、死刑が迫る中、本当に殺人犯なのか分からない主人公を助けようと主人公の友達が彼の為に立ち上がる…つまり熱いバディたちのW主人公…というお話でした。 このお熱いお話で私が気に入った部分はとても明快でした。全体を通して、細かい部分を気にする奴らが沢山沢山出てきます。話全体の一つの肝というか、舞台の背景のように、ひっそりと、でも常に、皆んな気にします。主人公も多くの登場人物も事件の被害者も、そういう気にする奴らです。私は読んでて、或いはそこから見える作者自身にも何だかとても共感出来ると思いました。 色々なことを気にする世界が、映画的ストーリー的に、映像絵画的に綺麗に転がっていくようで、自分に似た友達の話を聞いているかのような、色々な発見があるように思いました。なので、タイトルに引かれたり、そういうことで悩んでいる人にオススメします。 また古い本ですが、ストーリーが面白く、導入と中盤とラストだけさすがに少し古くさいかなという気もしますが、名作映画のように今でも楽しめるお話なので、そちらの点からもオススメです。 それと関係ないですが、背表紙に載っている作者の写真が相当イケメンです!オーソドックスな形ではないのかもしれませんが、絵画のような、鑑賞欲が充実させられる色褪せない名作のように思えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。むこうからやってくる彼の顔が不機嫌なのは、かなり離れたところからでもわかった。それは鬱積してくすぶりつづけ、時に何時間も続くことがある。あのしつこい怒りのせいだった"1942年発刊の本書は"サスペンスの詩人"とも評された著者による冒頭からの美しい一文で知られる不朽のミステリー傑作。 個人的にはあまりミステリーを手にとらないのですが"とにかく最初の書き出しが凄い!"と友人に熱烈紹介され手にとってみました。 さて、そんな本書は妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよった男が、風変わりな帽子をかぶった見ず知らずの女性と出会って殺人事件に巻き込まれていくのですが。いやあ、今さらかもしれませんが。多くの方が絶賛し引用されてるように最初の1ページから続く流れは【文学的かつ本当に魅力的】ですね。ぐいぐいと作中世界に引き込まれてしまいました。(翻訳の方々の仕事ぶりも素晴らしい!) また、本書は各章のタイトルが『死刑執行前(まで)何日』という形で【刻々とタイムリミットが近づいている】事を読者に伝える形で緊張感をもって進んでいくのですが。江戸川乱歩も絶賛のどんでん返しの本書、映画化や何度も日本でもドラマ化されているので、ミステリーファンには既知の方は多いと思いますが、初見かつ【ミステリー初心者の私はまんまと騙されてしまって】あ!そうくるか!と最後までドキドキしながら楽しませていただきました。 ミステリーの古典として、また美しい書き出し文好きな誰かにもオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。むこうからやってくる彼の顔が不機嫌なのは、かなり離れたところからでもわかった。それは鬱積してくすぶりつづけ、時に何時間も続くことがある。あのしつこい怒りのせいだった"1942年発刊の本書は"サスペンスの詩人"とも評された著者による冒頭からの美しい一文で知られる不朽のミステリー傑作。 個人的にはあまりミステリーを手にとらないのですが"とにかく最初の書き出しが凄い!"と友人に熱烈紹介され手にとってみました。 さて、そんな本書は妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよった男が、風変わりな帽子をかぶった見ず知らずの女性と出会って殺人事件に巻き込まれていくのですが。いやあ、今さらかもしれませんが。多くの方が絶賛し引用されてるように最初の1ページから続く流れは【文学的かつ本当に魅力的】ですね。ぐいぐいと作中世界に引き込まれてしまいました。(翻訳の方々の仕事ぶりも素晴らしい!) また、本書は各章のタイトルが『死刑執行前(まで)何日』という形で【刻々とタイムリミットが近づいている】事を読者に伝える形で緊張感をもって進んでいくのですが。江戸川乱歩も絶賛のどんでん返しの本書、映画化や何度も日本でもドラマ化されているので、ミステリーファンには既知の方は多いと思いますが、初見かつ【ミステリー初心者の私はまんまと騙されてしまって】あ!そうくるか!と最後までドキドキしながら楽しませていただきました。 ミステリーの古典として、また美しい書き出し文好きな誰かにもオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎を生み出す方法は単純明快で、それを何とも上手に使いこなしたミステリーだった。ただ動機が弱く、理屈としては分かるんだけど微妙だった。それ以外はパズルのように物事がうまく組み合わされていて、面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
殺された妻が同情できない女なのと、疑われた夫も、愛人がいて、なんか同情できない。 しかし、幻の女を追っていく過程は凄く計算されていて、面白いです。翻訳も良かったです。人に薦めたくなる名作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男のアリバイを証明できるのは偶然出会った名前も知らない女のみ、しかし一緒に歩いていた女のことを誰もみていないという…。まるで夢のような出来事から始まるが、全てに理由があり、納得のいく展開と終わり方に大変満足した。謎が増えていくスリルやわくわくがありながら、伏線が回収されていく心地よさも兼ね揃えている作品。一章一章全てに適度なスパイス(事件)が散りばめられている展開に驚かされる。文庫本にしては厚めで、難しい単語も多め。暗くも明るくもない淡々とした作品。推理小説本格的なもの読みたいなって方にオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後のどんでん返しは面白かったですが、少し強引で不自然な感じがしたのは私だけでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章がとても文学的です。 冒頭の有名なー夜は若く、彼も若かったーにぐっときます。 前編そんなふうではありませんが、独特です。まさに文体は発想なのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有名なミステリー、いつか読もうと思ってて数十年、新訳が出ていたのでこの機会に。有名な出だしは旧約のまま、かぼちゃ帽子はパンプキンになり一層非現実的な雰囲気に。 古典だから途中で犯人や真相が分かるんだろうなあと思ってたら、ハラハラして最後まで一気読み。まったく気づきませんでした。 1ドルで大喜びするシーンがあるんですが、ネット情報だと現在の3000~4000円くらいだそうです。科学捜査とか、古い部分はあるにしても、やっぱり推理小説っていいなあと実感しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若い頃読んだ時は名作と思ったが今回再読してそれほどの評価とはならなかった。ストーリはほぼ記憶していたので伏線や人物描写に注目しながら読んだがやはり結末がわかっているとそれほどのインパクトはなかった。むしろ話の展開のわざとらしさが目に付き興ざめすることがしばしばであった。 登場人物の描写はきめ細かく見事であるが、全員がどこか物悲しさがあり読了時は空しさが残った。特に「幻の女」の孤独の深さがさりげなく描かれていて印象深い。一方「若い女性」は男性からみた女性の理想像であり他の人物とは違ってあまり現実感がない。それは登場シーン(p52)や「まだ若くて、愛情とか男とかを信じることのできる段階にあった。いや、あるいは永遠にそれを信じることのできる女性、理想主義的な気質をもった女性なのかもしれなかった」(p53)とあるように作者が願望する人物像としてあえて描かれているのではなかろうか。 ストーリ展開は独創的であるが犯人側の動機や心理面を考えるとここまでやるかという無理がある。また叙述面でも読者を欺くものがあり作品の完成度としてはマイナスであろう。そもそも序盤であれだけの証拠でスコットが逮捕されてしまうのも疑問である。スコットが帰宅した時の様子をみればとても真犯人とは思えないわけで、それを無理やり犯人に仕立てようとするバージェスは悪徳警官に思えた。それが途中から様変わりしているわけでそれならスコットへの対応も別なものになってしかるべきではなかろうか。 終盤に明らかになる「幻の女」の正体を知って再度スコットと「幻の女」の別れの場面を読み返してみると、そこに誰にも理解されない孤独な一人の女性への作者の哀れみのようなものを感じるのは読み過ぎであろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
目次がすでにネタバレになっているのでは!?と心配していましたが、そんな心配は全くの杞憂でした。最後の最後まで、どうなるのかどうなるのかとドキドキハラハラしました。続きが気になりすぎてページをめくるのをやめられませんでした。ハードボイルド調の映画のワンシーンのような場面から一転、予想だにしない展開が次から次へと押し寄せています。セリフや地の文はまるで一流の映画のセリフのようで、シビれます!めちゃくちゃかっこいいです!私は今まで読んできた1000冊を超える本の中で飛び抜けて素晴らしい文章です。登場人物も皆個性的で、本当に実在するにではないかと思うほど丁寧に作り込まれています。トリックの精密さも一流です。「幻の女」の謎めいた、それでいて人を惹きつける魅力がたまりません。読み終わって真相がわかってもなお、もう一度最初から読み返したいと思いました。何度でも読みたいと思うほど、細部のクウォリティーが高い作品でした。贅沢で濃密な読書ができました。永遠の名作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分なら友の冤罪を晴らすのにここまでやるかなあと思いながら読んでいた。 「マーセラ殺しで、逮捕する。」の言葉にびっくり。思わず声が出たくらい。 ドストエフスキーの悪霊を読んだ直後だけに、アメリカっぽい粋なセリフが特に印象に残った。 映画を見てるようにストーリーは進む。 個人的には最後の詳しい謎解きは、もっとさらっとした感じでも良かったと思うが、 さすが長年読み続けられてる名作だけあって、いい読書体験ができた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーの古典だが、やはりそれなりの物だった。翻訳も見事。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幻の女。をめぐり・・・ こんな展開! という驚きと、ひたすら読みやすかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・サノーさん一言コメント 「迫りくるタイムリミット、幻想と真実が入り混じる事件の全容。ミステリーの面白さが詰まった傑作」 【サノーさんおすすめ度★★★★★】 ・ウノーさん一言コメント 「人はどこまで、自分の体験が現実であったのかを証明できるのでしょうか?暴かれた真実すら、幻想ではないかと思えてしまいます」 【ウノーさんおすすめ度★★★★★】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):かの「江戸川乱歩」が、この作品を読むや否や、あらゆる出版社を呼びつけ、ただちに翻訳し日本で出版するように指示した「傑作海外ミステリー」だ。 ウノーさん(以下ウ):乱歩先生でなくとも、読んだときの衝撃、面白さには驚かされます。 サ:前半の「死刑判決」までと、後半の「親友2人による捜査」、ともに「幻の女」に辿り着くための「布石」の数々が「衝撃のラスト」に向けて、見事に描かれている。 ウ:読者は、最初は「スコットは犯人ではない」ことを前提に読み進め、その過程で、「あれ?おかしい?もしかしてトリックなの?」という疑問を持ち、さらに物語に引き込まれた上で「想定を超えた真犯人」に辿り着く。まさに「ミステリー推理小説」の面白さが凝縮された一冊です。 サ:さらに、そこに「タイムリミット」、物語の上での「時間の流れ」と「期限」が設けられる。それが、登場人物全員の「前提」となることによって、読者にとっての「期限」ともなる。このミステリーの王道とも言える「手法」は、この作品で確立されたといっても、過言ではない。 ウ:かなり前に流行って、ウチも全てのシーズンを観終えるまでハマった『24(twenty-four)』も同じ「演出」です。時間という誰でも実感できる「要素」と「布石となるトリック」を融合させ、臨場感と共感を生み出すわけです。 サ:特に後半では、その「期限」が、事件の真相に迫る「鍵」となる。 ウ:「妻殺しによって死刑判決を受けたスコット」、彼が体験した「妻が殺害された晩の出来事」、そして「アリバイを証明するはずの幻の女」これらのトピックは、全て時間の流れというルールの上で、矛盾なく展開し、真犯人のトリック、この物語全体に仕掛けられ「現実を証明することの矛盾」に辿り着く仕掛けです。この面白さを体験しないのは「もったいない」と思います。 サ:一つだけ、楽しみ方が増すアドバイスとして、「布石」であり「ヒント」として登場する「アイテム」に気を付けて読み進めていただきたい。 ウ:色や形状、そして、それが何を「暗示」しているのか、これを意識して読むと、楽しさ倍増だと思います。 【了】 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて自分で買って、ちゃんと最後まで読んだ小説です。 最後に近づくにつれ、どうなるの?どういうことなの?とドキドキさせられました。 感想なんてその読んだ人それぞれですが、私は面白かったと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1940年代のアメリカの都市の情景が目に浮かび、楽しい作品でした。 後半一部に(構成で)雑な部分も見られましたが、傑作といわれるのも理解出来ました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大分昔に書かれた作品のようですが、今回私は初めて読みました。ミステリー小説を読むのなんて凄く久しぶりだったし、結構長編なのですが、息の付けない展開に引き込まれて、割と短時間で読み切ってしまいました。評判に違わない傑作だと思います。 特に、最後の全く意表を突いたどんでん返しには、しばし唖然とするほど、脱帽でした。 たくさん出て来る登場人物の模写も秀逸で、その面での作者の力量も感じました。 最初気付いていなかったのですが、この作品は著者の出身地であるニューヨークを舞台にしているもののようで、そう考えて読むと、同地に馴染みのある人なら、現場の空気感もよく伝わって来ると思います。 この小説を読んだのをきっかけに、ミステリー小説の面白さに久しぶりにハマってしまい、最近は色々な作品を読み漁る毎日です!そういう意味でも、自分的に記念碑的な作品となりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝撃の結末とか予想外の結末が大好きな私。 そんな「意外な結末愛好家」の私がイチオシする作品がアイリッシュの代表作「幻の女」です。 とにかく結末の意外さがハンパないです。 「えっ? マジ? そんなバカな!!!」これが結末を知った私の第一声(?)でした。 かーちゃん(妻のマーセラ)と離婚話で揉め、プリプリしながら家を飛び出してきた主人公スコット・ヘンダーソンという、「あるある」っぽい出だしで始まるこの小説。 ヤケ酒でも飲もうと、ふらり入ったバーでちょっと変わった帽子と黒いドレスの魅力的な女性に話しかけ、彼女を誘って劇場で観劇し、食事までご一緒するという、これまた「あるある」っぽい導入部の展開。 しかし、最後(男女の関係)まで行くかと思いきや、食事後、意外にキレイにお別れし、別れぎわに女性から「奥さんと仲直りなさい」との言葉までもらう。 そこで気を取り直して帰宅したスコットを待っていたのは何とデカ(刑事)で、妻のマーセラはあろうことか、スコットのネクタイで首を絞められて死んでいた!! それから後は、有罪が確定し死刑を言い渡されたスコットのアリバイ証明のための奮闘ドラマなのだが、彼のアリバイを確実に証明してくれるはずのあの夜知り合った女性を目撃た者は、誰ひとりいないのだった。しかも女性自身も杳として行方が分からない。まさに「幻の女」なのだ。 スコットの死刑執行の日が時々刻々と近づいてくるなか、頼もしい友人ジャックの協力を得て、必死の捜索劇が展開する。 ・・・そして、あまりにも衝撃的な結末!! 本作が、結末まで読者をハラハラドキドキさせるミステリー小説のひとつの典型であることは間違いないです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!