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大忙しの蜜月旅行(忙しい蜜月旅行)
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大忙しの蜜月旅行(忙しい蜜月旅行)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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無事に到着しています。 ピーター・ウィムジー卿ものは、学生の頃、"ホームズのライヴァルたち"シリーズで一冊ありましたが、今こんなに出てるんだな。と。 なんと恋愛ミステリ? ハリエット・ヴェインってなんだ? アイリーン・アドラー? 相変わらず全く読んでないのでまちがってたらすみません。 | ||||
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『ナイン・テイラーズ』を読んだのは、もう何十年前になるでしょう? あれでおしまいだと思っていたら、こんな“完結編"があったなんて! 何故今頃になって出す、創元さん!? まあでも、ピーター卿とハリエットの愛が無事、大団円を迎えられて良かったです。 そう、本作は男女の愛というミステリーに挑んだ作品で、467頁の二人の会話が全てを物語っているのですね。変わり者だけど高潔なハリエットを丸ごと理解して受け入れられるピーターって、本当に素晴らしい男性だなぁ~ああ、羨ましい…… と言って、殺人事件の謎解きの方にも手抜きがないのは、流石セイヤーズですよねぇ。 唯一点、気になるのは、事件発生の翌朝にどこからともなく現れて、ピーターの肩の上に居座ってた“しょうが色の猫ちゃん"。カバーイラストにも登場していたので、てっきり二人の飼い猫になって、事件解決にも“猫の手"を貸してくれるのか、と思いきや… それっきり何処かへ消えてしまったのは、何故? 猫好きとしては、あんまりだ! と思うのですけど… | ||||
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貴族探偵のピーター・ウィムジーが登場する最後の長編小説である。なんて書くとセイヤーズのファンみたいだけど、僕は短編集1冊と『ナイン・テイラーズ』しか読んだことがないので、そんな不熱心な読者にはやや不向きな本だった、というのが正直な感想だ。 文学作品や詩の引用、もじり、ラテン語などが頻出するのにもうんざりさせられた。僕はただ面白いミステリが読みたいだけで、100年近く前のイギリスの高等遊民の教養なんてどうでもいいのだ。セイヤーズが廃れた理由は、こういうところにあるのではないか? 何よりも肝心のミステリとして面白くない、というのが致命的だと思う。もともと戯曲を小説化したものらしいが、にしてもねえ…。犯人がわかったあとの後日談も無駄に長くて、くたびれた。よいところを探して感想を書こうと思ったのに、結局文句になってしまった。 | ||||
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※少しネタバレ この同じ著者の、『毒を食らわば』や『五匹の赤い鰊』で、アクロバティックなやり方で殺人やアリバイ作りをしていて、この話もそうでした。……個人的に、犯行やアリバイ作りのトリックに、アクロバティックな離れ業を使うのは、推理小説としては、マイナスだと思います…。名作と言われる推理小説は、アクロバティックな要素は全く無く、ありきたりの手口、ありきたりのアリバイやトリックで、それが思わぬところから露見する……そういうものであって欲しい。……それが名作と言われる所以だと思う。 それと、この著者の小説はどれも、読者が、容疑者の中からいろんな条件を考慮して、犯人を推理するという話ではなく、話の筋として、この人が犯人で、手口はこうでした……という結果につながっていくだけです。 更に、この小説は、ピーター.ウィムジイ卿が主人公ですが、このピーター卿という人も、イギリスの貴族の中でも最も地位の高い公爵家の次男で、“それだけ高い地位にあるのに"気さくで、他人に配慮できる繊細な神経の持ち主ということになっていますが、なんだかこのキャラ設定そのものが、貴族の地位をひけらかしていて鼻につきます。 ……いろんな意味で、消化不良になる話だった。 | ||||
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探偵小説というよりも、ピーターとハリエットの結婚とその後日談のような様相の作品である。 事件は起こるのだけれど、些細なものに感じられて、バンターとの3人の物語も、特別サスペンスがあるわけでもない。 だから、論理的な推理の物語を期待する分には裏切られると思う。 | ||||
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読者が推理することは想定されていないようである。 | ||||
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最近は、なるべく原書のkindle版で作品を読むようにしている(安いし、未訳のものが読めるし、なんとなく語学の勉強にもなる気がするから)が、ドロシー・L・セイヤーズだけは訳文で読みたいと思っている。というのも、相当の文学的、言語的、歴史的、哲学的素養が求められるためだ。特に本作は今までになく古典からの引用が多く、英文学専攻の方でも読み下すのに相当な労力を要されると思う。 いつも通りウィムジィ卿をはじめとする常連の登場人物への著者の思い入れたっぷりの書きぶりは健在。シニカルでユーモラスなストーリー展開も素晴らしい。 結婚して新たなステージに進んだピーターとハリエットの読んでいて胸やけするほどのラブラブぶりには若干辟易しないでもないが、著者の分身とも著者の憧れの人物とも言われるピーター・ウィムジィ卿の最後の長編ともなれば、それもご愛嬌かと。 実は別の訳書をずいぶん前に購入していたのだが、どうにも、いつもとテイストが異なり読み終えることができなかったが、今回は楽しく読み進むことができた。 どの訳文が好きかは人それぞれとは思うが、私自身は、シリーズで出し続けているこちらの出版社の気概を感じる出来映えに、購入して損はなかったとしみじみ感じている。 とにかく、教養不足の私にはありがたい刊行で、訳者のご尽力にも感謝するばかり。 好きな推理小説は多々あれど、こちらのシリーズは見事な人物造形で、何回読み返しても飽きることがない。 キャラクター設定がしっかりしていると長く書き続けられるし、読者にも愛されるものだなと思う。 | ||||
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思えば第一作『誰の死体?』創元版の出版が1993年のことでした。 以下に創元版ピーター卿長編リストを挙げます。 1.『誰の死体?』1993/287p. 2.『雲なす証言』1994/389p. 3.『不自然な死』1994/369p. 4.『ベローナ・クラブの不愉快な事件』1995/353p. 5.『毒を食らわば』1995/353p. 6.『五匹の赤い鰊』1996/500p. 7.『死体をどうぞ』1997/622p. 8.『殺人は抗告する』1997/506p. 9.『ナイン・テーラーズ』1998/492p. 10.『学寮祭の夜』2001/717p. 11.『大忙しの蜜月旅行』2020/601p. 10作目のGaudy Nightの訳書出版から20年近くが経過してしまいました。 その間に10作目までの翻訳者・浅羽莢子さまは鬼籍に入られてしまいました。 浅羽莢子さま、長らくお世話になりました。 貴女の翻訳で多くの書籍を楽しく読むことができました。 そして、本作の翻訳者・猪俣美恵子さま、ご苦労様でした。 シリーズ物のワンポイント・リリーフ、しかも日本シリーズ3対3で迎えた7戦目9回裏、決勝戦の勝敗を決する場面でのワンポイント・リリーフみたいなもので、やり難いところもあったのではないかと、勝手に勘ぐっております。 たまたま本屋で見つけて、そのままレジに直行しました。 が、まだ読めておりません。 二十年振りのピーター卿です。 一作目から順に読み直して、と思っているのですが、なかなか果たせておりません。 一応十作目の翻訳が出た時点で、早川版『忙しい蜜月旅行』を入手、読了しております。 なので、一応、ピーター卿長編全作読み終わってはいるのですが。 しかし、別のレヴュアーの方も仰られてますが、訳文が創元版と違い過ぎて。 余り訳文の差など気にしない、粗忽者なのです。 でも、翻訳された時代の違いもあってか、今回は、流石にこれはっちょっとという感じでした。 そんな凸凹感のない読書が今回はできると信じています。 | ||||
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20年ほど前から創元社の文庫をシリーズで購入していて、この作品の翻訳ものがなかなか出版されないので、しびれを切らして他社の翻訳ものは購入したのですが、文体が違って違和感があって完読しないまま本棚に眠っています。このシリーズをずっと翻訳していらした浅羽さんは、お亡くなりになっていたのですね。 本屋が近くに無い所に居住しているので、Amazonでたまたま見つけて、文庫本にしては高価ですが迷わず購入ボタンを押しました。コロナウィルスの影響で自宅に籠っているので、ゆっくりじっくり読めます。 | ||||
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古い翻訳本を読んだことがあり、これはそれに比べると新しい翻訳本でした。ズーとスマートな訳になっていました。本自体も綺麗でしたが、数か所バラバラになっており、自分で修理いたしました。本来出品者がするべきではないでしょうか・ | ||||
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内容はともかくとして、創元文庫版の浅羽莢子さん役のピーターに慣れていたので、読みづらいのなんの…訳者の方には申し訳ないですが、もう少し浅羽さんに近い、こなれた訳文を書ける翻訳者の方はいなかったのでしょうか? ハヤカワ・ミステリ版の古い訳書を持っていますが、たしかに翻訳は古くても、雰囲気はあちらのほうが味わいがあって好きです。フランス語やラテン語の交じる部分など、ぎこちなくていたたまれませんでした。内容は☆5ですが、翻訳でマイナス2です。 | ||||
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『毒を食らわば』の事件で出会ってから、ようやく結婚へとこぎつけたピーターとハリエット、まずはめでたいですね。新婚旅行はハリエットが幼い頃に住んでいた田舎で過ごそうと二人はそこへ向かうが(もちろんバンターはいっしょ)、到着早々問題が次々とおこり、さらには死体まで・・・。甘い蜜月旅行中も事件はピーターを放っておいてくれないよう、地元の警察に協力し事件の調査をはじめるが・・・。 貴族探偵ピーター・ウィムジィ卿が活躍する最後の長編です(ピーターとハリエットのその後を描いた短編はあります)。 殺人のトリックは、今読むと時代がかったちょっとお粗末な感じもうけ不満もありますが、あちこちに古典や文学作品の引用がちりばめられ、さらには事件担当の警官との引用合戦、ピーターとハリエットの会話、バンターの苦労と活躍など、そのトリックを解明するまでの過程が軽妙に書かれていて、いかにもセイヤーズらしく抜群におもしろい。また、事件解決後、犯罪を犯した者とはいえ人一人を絞首台に送ることになったピーターの苦悩、言葉をかけたくともジッと我慢して優しく待つハリエット、二人が結婚とお互いに対する主張と妥協についてなども、とても興味深く読めました。さらに、ピーターとバンターの出会いについても触れられていて、これはとても感動的です。 ピーター卿最後の長編という大舞台だけあって、まさに総決算とよぶにふさわしい質・量ともにとても充実したできばえ、傑作です。 | ||||
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ピーター卿はようやく一目惚れしたハリエットと結ばれハネムーンに旅立ちますが・・・ 事件の方はピーター卿を忘れてはくれず結局は蜜月旅行が台無しになるような事態に・セイヤーズは同世代のクリスティに比べると日本ではマイナーですが その文章力はクリスティを凌ぎ、筋立て・構想・人物描写と全てにおいて抜群の切れ味です。 ピーター卿最後の長編ともなるこの作品では 文章も非常に上手ですが、反面長いのが欠点。もうすぐセイヤーズ死後50年で著作権フリーになるのですが HPBで出版している早川は先手を打って 新訳でこの作品を出版してきました | ||||
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ピーター卿はようやく一目惚れしたハリエットと結ばれハネムーンに旅立ちますが・・・ 事件の方はピーター卿を忘れてはくれず結局は蜜月旅行が台無しになるような事態に・ セイヤーズは同世代のクリスティに比べると日本ではマイナーですが その文章力はクリスティを凌ぎ、筋立て・構想・人物描写と全てにおいて抜群の切れ味です。 ピーター卿最後の長編ともなるこの作品では 文章も非常に上手ですが、反面長いのが欠点。 もうすぐセイヤーズ死後50年で著作権フリーになるのですが HPBで出版している早川は先手を打って 新訳でこの作品を出版してきました | ||||
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「学寮祭の夜」のあとに続くピーターとハリエットのハネムーン旅行。珍しく創元社文庫ではなく早川ミステリー文庫からの出版物。1958年より改訂されていないため、少々古風な文体です。時間の流れがゆったりしていて 登場人物も丁寧に書かれています。セイヤーズのファンならば一見の価値あり。推理を楽しむ事 プラス ハリエットとの温かいやりとりもあり、これは他ではみられません。 | ||||
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「学寮祭の夜」のあとに続くピーターとハリエットのハネムーン旅行。珍しく創元社文庫ではなく早川ミステリー文庫からの出版物。1958年より改訂されていないため、少々古風な文体です。時間の流れがゆったりしていて 登場人物も丁寧に書かれています。セイヤーズのファンならば一見の価値あり。推理を楽しむ事 プラス ハリエットとの温かいやりとりもあり、これは他ではみられません。 | ||||
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ピーター・ウィムジー卿とハリエット・ヴェインは、わずらわしい報道陣や親戚連中を避けて蜜月旅行にやって来ていた。ところがトラブル続きのあげくに屋敷から死体が見つかり、2人は否応なく捜査に乗り出すこととなる…。 紆余曲折をへて結ばれた2人のハネムーンは、やはり穏やかには進みそうもない。新婚の彼らの初々しく浮かれ気味な様子もほほえましい限り。謎のトリック自体は古典的といえるものであり、ミステリファンには物足りないかもしれないが、ピーターとハリエットの新婚風景を堪能したい読者にはたいそう嬉しい内容になっている。もちろん名脇役・バンターも健在です。そもそも副題からして「推理によって中断される恋愛小説」なのだ。お2人の甘い雰囲気ににんまりしながら読んでほしい。セイヤーズ最後の長編ミステリとなった点でも思い入れ深い一冊。 | ||||
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ピーター・ウィムジー卿とハリエット・ヴェインは、わずらわしい報道陣や親戚連中を避けて蜜月旅行にやって来ていた。ところがトラブル続きのあげくに屋敷から死体が見つかり、2人は否応なく捜査に乗り出すこととなる…。 紆余曲折をへて結ばれた2人のハネムーンは、やはり穏やかには進みそうもない。新婚の彼らの初々しく浮かれ気味な様子もほほえましい限り。謎のトリック自体は古典的といえるものであり、ミステリファンには物足りないかもしれないが、ピーターとハリエットの新婚風景を堪能したい読者にはたいそう嬉しい内容になっている。もちろん名脇役・バンターも健在です。そもそも副題からして「推理によって中断される恋愛小説」なのだ。お2人の甘い雰囲気ににんまりしながら読んでほしい。セイヤーズ最後の長編ミステリとなった点でも思い入れ深い一冊。 | ||||
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