汚れた雪
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イタリアでは大人気とのことで興味をもちました。 読んでみて印象的だったのは、ストーリーよりも、強烈な主人公ロッコの“キャラ”。 都会ローマから左遷されて田舎に来た副警察長。仕事はできるけど、暴言暴力は日常茶飯事、マリファナ煙草を愛用し、陰で怪しい商売までしているとんでもない男。 加えて女性に対しては瞬時にセクハラ視線を向け、ちょっときれいだとすぐ口説きにかかるけど実は内心ではけっこう冷めているところと、見掛け倒しのファッションにこだわるところはイタリア男そのもの。 魅力的といえばそうだけど、控え目な日本人女性である(微笑)私からすると、この暴言暴力はちょっと好めませんでした。 でもそうかと思えば、妻へは本気の愛と繊細なやさしさが…。 このギャップがいいのでしょう。 物語のミステリー度は、驚きはありませんでしたが満足しました。 テンポがよく読みやすかったのと、随所に見られるユーモアとウイットに富んだ文章がおもしろかったです。 翻訳も上手いと思いました。 田舎の無能な部下が多い中、お気に入りを2人見つけ、特にイタロとはいいコンビ。 ロッコの過去や左遷の詳細等については続刊で徐々に明かされていくそうです。 | ||||
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ローマから雪深い北部の警察へ左遷されたちょいワルオヤジ(死語?)が、 オシャレを貫こうとするが、雪に負けていくプロセスが愉快。 ミステリとしてはまずまず整っているし、キャラ立ちは半端ない。 しかし、今一つ主人公に共感できないので★一つ減。 コロナは大丈夫だったかな? | ||||
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イタリア北端の高地の町アオスタの副警察署長ロッコ・スキャヴォーネシリーズの第一作。これまでに長編9冊、短編集2冊出て、イタリアミステリのベストセラーとのこと。英訳、フランス語訳、ドイツ語訳、スペイン語訳もあるそうなので、なかなかのもの。 ロッコは口が悪く、手も荒く、女好きの、ローマっ子。左遷でローマからこの町に来たが、左遷理由は第一作では秘密のまま。部下がイタロで、パワハラされてもロッコファン。 このシリーズが日本で受けるかどうかちょっとわからない。文庫翻訳ミステリー減少のおり、新シリーズの健闘を祈る。 読後感としては、イタリア男はちょっと苦手。どうせ苦手なんだから、もうちょっと派手に暴れてほしい。 事件は一個だけ。スキー場の死体。ミステリとしては古風な設定と謎解き。ネタバレなしで。 | ||||
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「白い悪魔」の前半の舞台はイタリア。直前に読んだ「七つの墓碑」もまた、イタリアの強面ノワールでした。そしてイタリアずいていますが、「汚れた雪」(アントニオ・マンジーニ 創元推理文庫)を読みました。アオスタ警察本部・副警察長、ロッコ・スキャヴォーネ・シリーズの第一作目だそうです。 舞台は、イタリア・アルプス山麓の町、アオスタ。スキー場で圧雪車に轢かれた遺体が発見され、誰もが親戚どうしというような土地柄で「殺人事件」が起こります。メイン・ストーリーは「フーダニット」ですが、そうですね、連続サスペンス劇場・ロッコ・シリーズの一篇として、犯人も動機も伏線もパズラーとして特に言うべきことは見つかりません(笑) 一人のスリラーの読み手として、「良きもの」を語りましょう。 ローマから遠く離れて、イタリア・アルプス、モンブランを見上げるような土地でのミステリーは舞台として珍しい。また、登山好きとしては一度は行ってみたい、とても羨ましい場所に思えます。サイド・ストーリーもまた魅力的でした。ロッコの友人・セバスティアーノ、クリミナル(笑)としての友人に纏わる挿話が、詳しくは話せませんが、ディーヴァーの「ブラック・スクリーム」を想起させ、EUのある「現実」を垣間見せてくれます。 そして、副警察長、ロッコ・スキャヴォーネの<存在>なくしてこの小説は成立しないのでしょう。TEVAのシューズ、アルベルト・ブッリ、杜松(ねず)の香りのするグラッパ、哀しみの聖母。ロッコは、ふり幅の大きい、複雑なキャラクターとして存在しています。そして、哀しみの深いエンディングが(次回作への期待を込めて)とても余韻が残りました。だって、ここはイタリアだよ。人は「聖人」だけを愛するわけではありません。 | ||||
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