■スポンサードリンク
ダイスをころがせ!
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ダイスをころがせ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以下は、私個人の感想です。 この作者さん、受賞歴もあって、過去の作品には映画化されたものもあり、ベテランの人気作家さんのようですが・・・・・・それが、信じられないくらい、文章が下手です。え?新人?または素人?と思うレベルでした。 出てくるキャラクターがみんな没個性。一切の人間味も魅力も感じられません。 心理描写は稚拙です。 なので感情移入が出来ず、退屈です。 なんと言っても、衆議院議員に立候補する達彦のキャラがブレることブレること。 始まりの方では、「レースの駆け引きのうまい」要領のいいタイプと書かれているのに、ちょっと話が進むと正義感が強く融通の利かないタイプ、に急にキャラ変します。 政治家になることに意欲的なくせに、自身のホームページにコラムを載せることになっただけで「仕事が増えたことに達彦は驚いた」って・・・・・いやコラムくらい驚かずに書けばよくない? そういう細かいブレがたーっくさん出てくるので、読み手はキャラクターを頭の中に想像するのがとっても困難です。 達彦のマニフェストも良くわかりません。 達彦の祖父は知事をしていて、汚職に関わったせいで知事を辞めたという過去があるんですが、「本当に汚職に関わっていたのか、その事件の真相を知りたいのです」ってHPに意見を出すんですけど、いや、そんなのあなた個人の問題でしょうよ。有権者には関係無いし。 しかも達彦はこの祖父の汚職事件のことを健一郎(主人公で達彦の秘書になる)が秋浦市に来るまで黙ってるんです。卑怯ですよね。だってこの事件のせいで落選するかもしれないのに。 なのに健一郎は怒りもせず、「選挙で自分の祖父の事件の真相まで突き止めようとするなんてすごい」「舌を巻いた」とか考えてるんです。意味不明。 地方の共同購入の市民団体に、憲法や税制や自衛隊について、どう思うか詰め寄るシーンもあるんですが、それも意味不明。共同購入の団体よ?それ訊いてどうするの?そして人に訊いておいて、達彦自身がどう思うかは書かれていないんです。 ここで達彦は市民オンブズマンについても急に言及して、自分から言及しておいて、やっぱり自分の意見は言わないんです。この人が何を考えてるかさっぱり分かりません。 私だったら投票なんかしません。 他にも、興覚めなのは、健一郎にはちゃんと逃げ道があること。 達彦が落選したら、健一郎には入れる会社が用意されてるんです。当選しなきゃ先がない、背水の陣で挑むからスリリングで楽しいのに。 なんでこんな展開にしたのか謎です。 更にウンザリするのは女性キャラの扱い方。 達彦に好意を寄せるマキって離婚歴のある女性が出てきます。 マキの好意を利用して、達彦と健一郎はマキを無給で働かせるんですよ。健一郎には妻と娘がいるから、って理由で給料が支払われます。マキは1円も貰えません。 そして、同窓会シーンでは、元クラスメイトの女性たちが料理を作ってふるまいます。 その料理を健一郎は、 「つまんでみると、これがなかなかにいけた。二人とも結婚して、鍛えられたらしい」 作ってもらっておいて、なんですか、上から目線のこの態度。 他にも活動中に、健一郎の母親が差し入れにおにぎり作って来たりするんですよ、当たり前のように。 既婚の女が、無料で料理を作ってやるのは当然なんですかね? 女性が無給で働いてやるのは当然なんですかね? 事務所の物件を見学しに行ったときは、 「マキはバーゲン会場を視察する主婦のように、鋭い視線を投げかけた」 バーゲン会場を鋭く見る主婦・・・・・いつの時代のイメージ? これが昭和の時代に出版された本ならまだ納得できますが、 2013年の作品です。2013年でジェンダーについてこの程度の認識?呆れます。 他にも欠点は山のようにある作品です。 同じような内容の文章を繰り返したり、登場人物が同じ討論を繰り返したり。 もっと作品を推敲したらどうでしょうか?編集者はなぜこの内容でOKを出したのでしょうか? 上巻だけ中古で安く買いましたが、これにお金を使った自分に腹が立ちます。 もちろん下巻を買おうとは思いません。 まあ、これから作家を目指す若い人にはお勧めします。 「こんな下手な文章しか書けなくてもプロになれるなら、自分だってなれる!」と希望を持てることでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中までは面白かった。政治への後半にかけての盛り上がりや、政治にかかわる恋愛、家族もようの語り口や進め方など。 だが、最後の終わり方はなんだろうか。読者への裏切りとしか感じない。 物語には起承転結があって、読み進めてくうちに最後を想像しながら読むのが小説の楽しみ方のひとつである。 この物語には最後の最も大切な「結」がない。選挙結果にしても、人間模様にしてもすべてがあいまいなまま終わるのだ。 どんな物語であっても、最後は最も大切で、白黒つけてしまうと一気に陳腐といってはおかしいかもしれないが、ありきたり感、あぁやっぱりね、という感じが出てしまうものであるが、それを避けるために作者は最後をあいまいにしたり、時に主要人物の死という形で終わるとこがある。ただ、この作品に関してはそれは読者への最大の裏切りだと思う。 たとえばこの物語が短編であるならば、それでもいいかもしれない。しかし、上下巻という長い物語を、読者は何時間も、あるいは何日もかけて読むのである。それでこの終わり方は納得できなくて当然だろう。 こんなに後味が悪い物語もめずらしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
だいたい最後があっけない。字数制限でもあるんだろうか?最後に強引に結末に導く手法はもういい加減飽き飽きです。だいたい話が完結してない。黄金の島でも同じような後味でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サラリーマンが国政選挙に立候補するとう設定にひかれて読んでみたけど、物語としても、社会評論としても、オチも全て最悪でした。 もうこの人の作品は読む気がしなくなった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!