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ダイスをころがせ!
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【この小説が収録されている参考書籍】
ダイスをころがせ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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いよいよ立候補、そして選挙運動。 新人への嫌がらせや、妨害、果ては放火に至るまでとめどない。 しかしこの嫌がらせなどは意外な人物の仕業だった。 選挙運動と並行して土地問題の疑惑追及はなかなか核心にたどり着けなかったが、最終日に市長の親族であることを突き止め盛り上がりが一段と増す。 選挙結果は作品で述べられていないのが中途半端なのかわざと避けたのかは不明。 一般文学通算1795作品目の感想。2016/12/28 16:50 | ||||
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新聞社を半ば頸になり政治家として身を立てる決心をした天地達彦は高校のライバルであった駒井健一郎に選挙参謀を頼み込む。 遅くとも1年後に行われる衆院選出馬に向け行動を開始する。 果たして無名、無所属の候補は?。 出馬決意からまだ三か月くらいしか経過しない内容を一冊で表現するのは読むほうも疲れ切ってしまう。 後半がどうなるかを期待するしかない。 一般文学通算1795作品目の感想。2016/12/27 09:45 | ||||
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職を失った男が、同級生の衆議院議員立候補を手伝うために秘書として奮闘する物語。 現在の選挙における問題点や矛盾点などが多く盛り込まれていて、政治への批判本として読むことも出来る。 無所属の場合、政党に所属しているよりも不利なんだなぁと改めて勉強させられる。 作品自体がとても長いので、読みごたえはある。展開が遅くてじれったいところもあるが…。 個人的には結末に納得がいかなかった。ここまで引っ張っておいて…みたいな。 もうちょっと展開や結末について考えてもらいたいと思った作品。 | ||||
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主人公の一途さなどはわかるが、ゼロから始めて最終的に当落上まで上り詰めるところは荒唐無稽な感じ。 地道な活動の重要さや戦略などは非常にリアルだが、おそらくこんなに簡単に票は集まらないと思う。 よほどの風が吹かないと(駅前開発がそうか?)、こんなにならない。 市議選と衆議院選をちょっとだけ裏方で見てた立場からの感想でした。 | ||||
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府知事選が明日(H20.1.27)なので、つい手にとって読んでしまった……。 事業失敗のツケを払わされる形で仕事を辞めてしまった駒井は、静岡県秋浦市の市長選に立候補するという元新聞記者の友人の天知に無理矢理誘われる形で秘書として参戦。 巧くいかない夫婦関係や、現状の政治への不信や、色々な思惑が蠢く選挙戦をスピード感たっぷりに描いた作品。 オチが無いなんてレビューもありますが、安易なオチが必要な作品だとは思えません。「サンデー毎日」連載当時に政治事情を踏まえて、政治ってなんや、選挙ってなんやという曖昧で一般市民から遠く、汚く隠されたものを小説という形で可視化していることに意味があると思います。 とは言え、面白さという意味ではもう一歩足りません。題材が題材だけにちょっと説教っぽいかなぁ。 ……さ、明日、ちゃんと投票にいってこよ。 | ||||
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上巻にぐいぐい引き込まれ、下巻も最後までハラハラさせられつつ、感情移入しつつ読みましたが、最後のこの終わり方には疑問を感じます。入り組んだ人間関係も、選挙結果もそのまま置きざりにされて、ぱたっと話が終わるのです。ものすごく楽しみながら上下巻読んで、これで終わり?と思わざるを得ません。最後以外は圧巻の内容だったのに大いに残念。 | ||||
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自分と同年代の34歳という設定にも惹かれた部分も有り一気に読破しました。 政治家のあり方、選挙のあり方を再認識し自分に足りない物を補うには最適な本でした。 ただ残念なのが、随所に出てくる安っぽい恋愛物語。確かに10代のころの恋愛を懐かしく思ったりする時もあるが、この年齢になると苦い想い出もおもしろおかしく話せたりするんじゃないかな~って思えるのは私だけでしょうか? 主人公と同じ妻・娘のいる私としてはその部分に感情移入することが出来ませんでした。 | ||||
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選挙率が50%を切る時代……そんな今だからこそ本作の価値は大きいでしょう。純エンターテイメントとして面白いだけでなく、現行の選挙制度への疑問、投票率への強い危機感といった問題意識がぎっしりと詰め込まれています。それでいてエンターテイメント路線を見失わないのは、さすがは真保裕一といったところでしょうか。同著者の、いわゆる「小役人シリーズ」ほど重厚な内容ではありませんが、さりとてお気軽なテンポというわけでもない。夢を追う主人公たちが魅力の本作は、同著者の名作「奪取」にも通じる熱い面白さがあります。現行の政治に不満がある方には是非とも読んでいただきたい作品。 星3.5個。 | ||||
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あくまで選挙小説であってミステリではないけれど、作劇手法は真保裕一のスマッシュヒット『奪取』を換骨奪胎したって感覚で読める点で、ジャンル外でもこういうのありかなって感じ。遅れてきた青春小説としても秀逸。若い読者に迎合してないで、中年への入り口に立つオヤジ予備軍と青春を懐かしむ世代には素直に受け入れられる一歩引いた熱血小説ってのがいいじゃん。34歳。作者と共通する世代なんで描きやすかったってのもあるのではないかな。年月を隔てたクラス会で確認する歳月の重み。若い奴らには分かって貰わなくても結構。リストラ世代の仲間入りした34歳に『ようこそ』と言おう。それでも、34歳にはまだ反発力が残っていた証明。若さと甘さを残しつつ、燃え尽きる寸前の線香花火的な切なさをバックグラウンドに疾走する放たれたダイスたち。転がる先は国会か、はたまたハローワーク? ほろ苦い清涼感を存分に味わえる面白本である。 選挙小説の体裁を採るゆえ、ミステリ的要素はあくまで風味のままである。スパイは誰であるとか、掘り出された事件の真相なんてものは地方自治レベルで、作者としては、そんなことよりも選挙関連の情報&教養小説としての側面と、夢と情熱を追う青春小説の部分を大事にした作品なのだ。あれこれ教えてもらっても右から左へ抜けちゃう選挙システムを分かり易く、大筋分かっちゃいるけれど実は詳細は分からなかった部分に日を当てる真保裕一の企みは成功しているようである。この本をシュミレーションにして実際に選挙に立つ連中がいてもおかしくはない内容なのよ。個人的には、カミさんの友人の旦那がこの小説の主人公たちと同世代の代議士だから余計そんなこと考えちゃうのさ。 こういう本を出すってことは、まだ、ミステリの枠を抜け出そうなんて考えるほど、行き詰まってない作者が手探りで他ジャンルを吟味してる段階だと思ってますが、桐野夏生みたいな例もあるから、目を離しちゃいけない作家ではあるな。最近、我が町田市でも市長選挙があったりなんかして、地方自治の原点に返る意味でもちゃんと投票に行かなくっちゃいけないよなあ。本書にも出てくるけれど、そろそろホームページでの選挙活動を認めても良い頃だと思うのよね。今の公職選挙法に胡座をかいてる政治家どもと対等に、この際、草の根政治家にも道を開くべきでありますぞ。 | ||||
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