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エジプト十字架の謎
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【この小説が収録されている参考書籍】
エジプト十字架の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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子供の時に一度読んだのですが、新訳でもう一度ということで購入しました。 ど派手な連続殺人とその謎解きで、本格推理物好きには満足です。 後期エラリークイーンの、心理に主眼を置いた作品と対比すると、興味深いと思います。 | ||||
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国名シリーズで最も人気があるのがこの「エジプト十字架」だと思います。いわゆる「タウ」ですね。探偵学園Qにまで紹介がで出来てちょっと驚きでした。 すり替え物の原点というべき作品で、島田荘司の占星術殺人事件にも通じるもののを感じます。何しろ1900年代の初めの方でこの作品のレベルの高さは驚きです。推理小説マニアが通らねばならない一冊です。 | ||||
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昔、中学生の時にエラリー クイーンが好きで色々読みましたが、実家が引っ越ししたりして、その本達は何処にいったかわからなくなりました。今になって、エラリー クイーンを思い出しアマゾンであるか検索したらあったので購入しました。読み始めて昔を思い出しています。懐かしです。 | ||||
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クイーンの代表作といわれるものをいくつか読んでみて一番楽しめたのがこれだった。 何かについて深く考えさせるとか、ストーリーに感動するといったことはない。だが、やはり派手な事件ほど挑戦しがいがあるというもの。あまりにも大胆な犯人の行動に驚かされるが、ギリギリ許せるラインだった。 ポワロを読んでいる時にも感じたが、魅せ方を優先した結果トリックにほころびがあるくらいが読者が楽しむにはちょうど良いのだと思う。 | ||||
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新訳というのに引かれて手に取った。 数十年前に読んだときのあの興奮がよみがえる。 ラスト、犯人を追い詰めるくだりのドキドキ感。 また、読者に挑戦にはノスタルジーを感じてしまう。思わず苦笑い。 全編に大きなトリックがかけられており、 謎解きの前辺りでそのトリックが薄皮を剥ぐように見えてくる。 今も十分楽しめるミステリーの古典。 ミステリーファンには定番だが、たまには良いものだ。 | ||||
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緻密で論理的なエラリーの推理。 犯人の意外性。 一風変わった殺人方法。 最後に近づくにつれてどんどんスピード感が増していき、読んでてとても楽しかった。 エラリーは論理的に推理をしていくので、一緒に推理をしたい人にはうってつけだと思います。 全体的に、人間関係や情緒があまり書かれていなく、THE謎解き小説といった感じ。 | ||||
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クイーンの名高い「国名シリーズ」中の白眉と目されている作品。ハリウッド映画ばりのど派手な演出で、文句なしに面白かった。首のない死体がT字形に磔て晒される猟奇的な連続殺人の謎に名探偵エラリー・クイーンが挑む。ラスト前はど迫力の追跡シーンで息も付かせず、B級エンタテイメントとしては素晴らしい出来。さらに、これぞ本格ミステリと言う作者から読者への挑戦状も登場。ちなみに私はこの真犯人の予想もつかず、神のようなクイーンの名推理を読んで感嘆するばかりだった。 もっとも派手なエンタメ性に隠れているが、本格ミステリとしてはツッコミ所が満載。そもそもタイトルからして実は関係ない、と途中でバラしてるし、殺人鬼に追われてるのがわかっててあえて警護を外して犯人に立ち向かう蛮勇を見せた男が、アッサリ翌日惨殺される、なんてあり得ない展開だろう。そして第4の殺人は犯人にとって無意味な犯行で、わざわざ捕まるために起こしたとしか思えないのだが。 冷静になって考えるとおかしな所が見えて来るが、読んでいる最中はひたすら面白く楽しめた。極上のB級エンタメ作品と評価したい。 | ||||
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僕は国名シリーズの中では1番好きな作品です。 ・論理的な推理 ・犯人の意外性 の2点を高いレベルで両立していてクイーン(作者の方)の物語の構成力に感心させられました。 理論の根拠となるのが後半に出てくる1点のみというのが他の話に比べて劣る気がしますが、 その1点のみでもしっかり論理的に推理しているので☆5でした。 | ||||
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首を切り落とされ磔にされた死体が見つかり・・・というお話。 国名シリーズ頂点とされる作品の新訳。謎に次ぐ謎、意外な展開、前編に張り巡らせた大トリックと、確かに、今までの論理的推理小説の総決算ともいえる、凝りに凝った意匠を感じられる著者の最高傑作ともいっていい作品に思えました。これを読んで推理小説にはまったという人も多いと思われる凄い推理小説に思えました。 また、かなり残虐な事件を扱いながらも、あまりキモくならない所なども高評価に値すると感じました。よく考えると、かなり残酷な設定ですが、それをそう思わせずに論理で事件を解決する所を作品の肝にしているのは瀬戸川氏が「夜明けの睡魔」で定義していた「殺人という狂気じみた行為を論理や知性で楽しむ小説」という推理小説の理想を体現していると思いました。 これが発表された年は他に「ギリシア棺の謎」、「Xの悲劇」、「Yの悲劇」と著者の最高傑作と称される4作が発表されていて、著者のクリエイティヴィティがピークに達した感がある、凄い年だったのだなと思いました。リアルタイムで接する事のできた方は羨ましいです。まぁ新版買わせといて新訳を出す版元は不審ですが。 著者の最高傑作によく挙がる傑作。是非ご一読を。 | ||||
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この長編を少年の頃、最初に読んだ時の衝撃は忘れられない。 当時大ブームだった横溝正史をきっかけにミステリファンになった初心者が、次のステップとしてこの作品に出会った事は今振り返ってみても幸福な出会いだった。 センセーショナルな発端、中盤の煽情的で曲折に富んだ展開、そして終盤の手に汗握る追跡劇、初期のクイーン作品において最もエンターテイメント性が強い作品であり、黄金期探偵小説の中でも屈指の面白さを誇る。動機の薄弱さなどに難があり、完成度では『オランダ靴』や『ギリシャ棺』さらには『災厄の町』といった代表作に一歩譲るが、現在でもクラシックな本格ミステリの入門書として最上級ではないだろうか。リーダビリティが向上した、この新訳版なら尚更のことだ。何より山口雅也氏の解説にもあるようにクイーン探偵が或る手掛かりを発見する場面、ミステリ史に名を残すクライマックスシーンは何度読み返しても興奮する。 探偵小説を読む歓びが確かにここにあるのだ。 | ||||
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クィーンが全盛期に書いた国名シリーズの中でもその派手な展開と猟奇趣味において今も人気の高い国名シリーズを代表する作品と言えよう。 首を切断された磔殺人が4回も起こるという派手な展開だが、犯人の決め手となる論理展開は終盤だけで意外にコンパクトに語られる。 途中の被害者らの過去を探る箇所などはややまだるっこしい感じもあるが、意外な犯人とその論証は相変わらず切れ味が鋭く、国名シリーズでは真っ先に読むべき作品になっている。 | ||||
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犯人がとちゅうでわかる?気がしたのですが動機がわからない。これが読んだ感想でした。最後にわっと動機がわかりますが。 首を切り取る必然性は最初の1人目はあったと思います。さて2人目からは・・・どうなんだろう。 でもこの「首を切ることで誰が殺されたか解らない」 これは後々のミステリーの原点になりますね。フットワークのクイーン息子が一生懸命操作します。クイーン親父さんが あまり出てこないのがファンにはつまらないのですが。 でも必読書かもしれません。これを読むと、このトリックが後々に残した影響ってあるんじゃないかなと思いました | ||||
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本作品は、初めて読んだ若い頃、国名シリーズの中で、最も面白いと感じた作品であり、この新訳による再読によって、その感をさらに強くしました。 自分が本格ミステリ好きになったのは、この作品のおかげです。 本作品の面白さの要素としては、 1.連続首なし殺人という設定 2.意外な犯人 3.事件解決の鮮烈なロジック の3点が挙げられますが、今回は、 4.犯人が捜査陣に仕掛ける狡猾な罠 の存在に気付き、つくづくよくできた作品だと、感心させられました。 また、本作品では、エラリーが米国内を広範囲に移動し、面白さを倍加させていますが、本書の冒頭には、この新訳版用に作成した地図が載っています。 これは読書の助けとなり、大変に重宝しました。 さらに、この新訳シリーズの最大の特徴である、充実した巻末解説も健在。 登場人物一覧表の前作までとの作成法の違いに、思わず納得させられました。 本格ミステリは、後続の作家たちが挑戦し、新作もぞくぞく誕生しています。 でも、ここまで完成度の高い作品には、そう滅多にはお目にかかることはないでしょう。 本格ミステリの面白さがてんこ盛りの本作品。 再読でも、文句なしの★5つです。 本作品によって、新たな本格ミステリ好きが生まれることを、切に願って止みません。 | ||||
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面白いですね。ただ、ミステリを読みなれた人には、犯人が分かるかもしれませんね。それでも、キーポイントとなる証拠に関する部分は見事です。これは現代でも通じるでしょう。 本作までに書かれた国名シリーズと、本作はかなり印象が違いますね。 まず、舞台がニューヨークを離れ、父の警視がほとんど登場しないこと。さらに、エラリーを魅了する女性がいない。犯行場所が大きく移動すること。大詰めでは、州をまたいでの大追跡。しかも、エラリーがデューセンバーグを駆って走り回ります。 ドルリー・レーンものとも、ライツヴィルものとも違って、独特の雰囲気です。こういったことを楽しみながら読んでみて下さい。期待を裏切られることはないでしょう。 なお、ほかの方が指摘されている問題点の内二つほど、評者の考えを書いておきます。ただし、ネタばれに繋がりかねないので、それはコメント欄に付記します。 | ||||
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本筋の連続殺人事件以外に、宝石泥棒やら前科者が絡んできたりするので、話しがやたらと混乱してくる。で、本来なら先を急いで読み進めたくなるのが、ミステリーだけど、この作品だけは、腰を据えてじっくり時間をかけて読み進めるのがいい。 それでも、エラリーの「挑戦状」は相変わらずついている。で、相変わらず真犯人(?)を読者が特定することは並大抵ではない。 この手のミステリー本には読者の便宜のために「主な登場人物」なるものが添付されているのが普通だけど、本書ではこの「登場人物」がきわめて少ない。これは意識的にそのようにしてあるそうで、その趣旨は解説を読んでみること。 読者を引き込んでやまないトリックは、今読んでも「あっ!!」と思わせる・・・・・。あっ! | ||||
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アメリカ北東部の遠く離れた二つの町で、連続して同じ手口の猟奇的な殺人が起こる。そして犯行の動機を探る内、中央ヨーロッパと関係する ある男達の暗い過去や、復讐者の存在が浮上する。しかし犯人の次の出方を窺う他ない名探偵エラリー・クイーンも、行き詰まり唸りを上げるのだった。 作者のクイーンは、本格ミステリーの中で、早くから猟奇的な殺人を扱った作家としても有名であり、この小説は彼のこの方面での代表作である。 また、クイーンと言えば、特に国名シリーズ等の初期作品は、ロジカルに創ろうとする傾向が強い反面、彼独特の文章の癖のため、やや読み難い作品も しばしば見られるが、この作品は国名シリーズにあってロジカルなだけでなく、猟奇性や話のテンポの良さもあって面白く、全体的に魅力的な作品に仕上がっている。 おそらくクイーンの作品の中で、これが最も全体的なバランスの良い物の一つだろう。彼の作品の中では、私はこれが最も好きです。 しかし残念ながら、問題もあります。具体的に言うわけにはいきませんが、特に気になるのは、話の途中で名探偵クイーンが述べる論法の御都合主義。 またこれが最終的な事件解決の際にも関係するので、この御都合主義を批判してしまえば、決め手に弱くなります。また、例によって例のごとく、 この作品でもクイーンは論述自体はそれ程上手くはありません。「もう少しこうすれば」と思ってしまうところも、けっこうありましたし。 とは言え、ロジカルさを武器にしながらも、代表作と言われている作品でさえ、論述自体が読むに耐えない作品も多いクイーンの中で、 むしろこれはアラが少ない方であり、私としてはこの位なら仕方ないなと思え許せましたが。 そこで結論は、全体的にレベルは高いが、しかし論法の御都合主義や論述のマズさ等が幾らかあるため、それらを差し引き、星4つ位かと。 | ||||
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国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を 有する凄まじい世界観です。 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに 殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の 背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ 違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして 刻まれていく凶行の真意とは(?)。 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで 反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。 | ||||
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国名シリーズの第五作。インパクトならシリーズ中随一でしょう。醜悪にして奇妙な恍惚感をもつ導入部から、ラストまで怒涛の展開を 有する凄まじい世界観です。 T字路の突き当たりにある、T字形の道標に、鉄くぎで磔にされた死体は首がちょん切られていたのでこれまたTを象徴している。さらに 殺された男の家の扉には血でTが殴り書きされているという、あまりに強烈な冒頭で幕を開けます。そして真相究明もままならず、事件の 背後には古代宗教の暗示やら得体の知れない裸体主義者なんかも出てきて...。第二、第三、第四まで暴走する事件は、場所と道具立てこそ 違えど、現場の状況と死体の状態はことごとくTで統一され完璧に複製されているのです。。流麗ともいえる縦横無尽な流れをもってして 刻まれていく凶行の真意とは(?)。 さて、以上のようなストーリー展開の魅力もさることながら、本当に些細な(事件全体からみれば一瞬とも表現できる)痕跡から鮮やかで 反駁の余地を許さない推論を組み立てたエラリーも凄い。その会心の名推理も見所です。 勇敢なあなたは是非この強烈無比な謎に挑戦してみてください。 | ||||
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私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。 本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶にあり、このたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に唯一この人物しか犯人ではありえないと論理的に読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇と、国名シリーズで最も派手なストーリー展開とくれば、「オランダ靴」や作者の最高傑作「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。 しかし、4つの殺人のうち、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。 メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが警察が仕掛けた「わな」ではないと確信できる根拠がなく、そのような中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。 だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体にはヘルニアがあるのでメガラだとわかったとのことだが、ヘルニアはメガラだけの病気ではあるまい。クロサックがヘルニアでなかったとどうして言い切れるのか? それに、メガラが犯人ならその後のストーリー展開も極めて自然なものになる。 ヴァンの警戒振りからすれば、ヴァン自身を別としてヴァンの小屋に押し入ろうした人物はその場でヴァンに射殺されていなければならず、これに対してメガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもある。 結局は、ヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。実に惜しいことだ。 | ||||
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私にとっての本書は、作者国名シリーズの中で「オランダ靴の謎」に次ぐベスト2。 本書の謎解きのポイントはヨードチンキの瓶というたったひとつの証拠を基にシンプルかつ明確に犯人を読み解くという点と、意外な犯人が明らかにされた際の驚愕度、ショッキングな4つの首なし死体に後半の追跡劇ととくれば、「オランダ靴」や「Yの悲劇」と互角以上の作品と言えるかも知れない。 しかし、メガラ殺しだけは犯人の行動論理に反している。 メガラの提案によって警備を解かれはしたものの、犯人にはそれが「わな」ではないと確信できる根拠がない中、船に単身乗り込むなどということは絶対に考えられない。もしも考えられるとすれば、それは犯人とメガラがつるんでいて事前に打ち合わせができている場合だけだろう。 だから私はメガラが犯人で、メガラと思われた死体はクロサックではないかと推理した。死体には脱腸があるのでメガラだとわかったとのことだが、脱腸はメガラだけの病気ではあるまい。 それに、メガラが犯人なら第4の殺人も極めて自然なものになる。ヴァン自身を別として、メガラは唯一ヴァンに警戒心を抱かせることなく近づくことができる人物であり、またエラリーを初めとする警察関係者以外で唯一ヴァンの居所を知る人物でもあるのだから。 結局はヨードチンキの瓶から別の人物が犯人であると明確に推理されるのだが、メガラ殺しだけはどうしても納得がいかずマイナス評価せざるを得ない。 | ||||
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