青銅ランプの呪
評判
青銅ランプの呪の評価:
3.30/5点 レビュー 10件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1〜10 1/1ページ
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青銅ランプの呪の評価:
3.30/5点 レビュー 10件。 D ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
冒頭に掲げられたエラリー・クイーンへの献辞からも明らかなとおり、著者がエラリー・クイーンと推理小説について語り合い、「人間消失」が魅力的な謎だという結論に達したことから、生まれた作品です。
エジプトの王墓を発掘したセヴァーン卿達。
その遺物のひとつ、「青銅ランプ」を娘のヘレン・ローリングが、イギリスへ持ち帰ろうとしたところ、謎の占い師が、彼女は、呪いにより、自分の部屋に辿り着けないことを告げる。
果たして、ロンドン郊外の邸宅に到着したヘレンは、屋敷へ入った直後、姿を消してしまう。
屋敷内の捜索でも発見されず、外に出た形跡も見当たらない。
一体、どうやって姿を消したのか?
推理小説界の巨匠、エラリー・クイーンとの話し合いの結果生まれたという経緯から、そのトリックにはどうしても期待してしまいますが、正直なところ、あまり期待しない方がよいと思われます。
「消失トリック」としての出来は、いまひとつに感じられました。
しかし、どうやって消失したか、というハウ・ダニットとは別に、「なぜ消失したのか?」というホワイ・ダニットの部分については、なかなか楽しむことができました。
また、1941年発表の「殺人者と恐喝者」では、自伝の作成にいそしんでいた、名探偵ヘンリ・メリヴェール卿が、本作品では自分に関する記事のスクラップ・ブック作りに邁進しているというエピソードが随所に挟まれ、探偵の個性は豊かに描かれていたと思います。
──そのような訳で、本作品は、カーのファン向けの作品と言えるでしょう。
本格ミステリとしての、「トリックに驚いてみたい」という方には残念ながら、物足りなさが残るのでは。
逆に、ヘンリ・メリヴェール卿の「アクの強さ」に惹かれているのであれば、楽しみながら通読できる作品に仕上がっていると感じています。