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プレーグ・コートの殺人(黒死荘の殺人)



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プレーグ・コートの殺人(黒死荘の殺人)の評価: 4.50/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

カー克服の一里塚

まず正直に告白しておきたい、わたしはカーが苦手だ。だから昔、有名タイトルを数冊読んだきりで、あまり関心を持たずにきたのだが、最近になって苦手を克服しようとカー作品をぼちぼち読んでいる。本書もその一冊。解説には「カーの三大傑作の一つ」とあり、これはイケそうと期待が高まった。

しかし結論から言うと、やっぱりダメだった。最後まで何をどう面白がればよいのか、分からずじまいだった。文章がまずく、キャラクターは精彩を欠き、トリックも拙劣に感じた(よくできたトリックとファンの間では評判らしいのだが)。最後までページを繰るのが億劫だった。

文章がまずいのは訳のせいかも? と考えたりしたが、先日読んだ古いハヤカワ・ミステリ文庫版のクイーン作品は、古い訳のギクシャク感を差し引いても十分面白かったし(しかもけっして有名タイトルではない)、よく分からない。創元推理文庫版の新訳(『黒死荘の殺人』)なら、また違う感想を持ったろうか。

解説にひとつ発見があった。「カーの作風は尊敬するチェスタートンに負うところが多いと思う」と訳者が書いている。ははあん、そういうことか。わたしはチェスタトンも苦手で、その面白さが今ひとつ理解できないのだった。ううむ、この乗れない感じは、そもそもの作家性が肌に合わないのかしらん。

とはいうものの、『白い僧院の殺人』など、過去には面白く読んだカー作品もないわけではない。だから、わたしの苦手克服の旅はまだまだ終わらない。少なくともあと6冊はすでに買い込んでしまったカー作品が積読状態になっているので、次は『囁く影』に挑戦してみようと思っている。
プレーグ・コートの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-4)Amazon書評・レビュー:プレーグ・コートの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-4)より
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