■スポンサードリンク
プレーグ・コートの殺人(黒死荘の殺人)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
プレーグ・コートの殺人(黒死荘の殺人)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず正直に告白しておきたい、わたしはカーが苦手だ。だから昔、有名タイトルを数冊読んだきりで、あまり関心を持たずにきたのだが、最近になって苦手を克服しようとカー作品をぼちぼち読んでいる。本書もその一冊。解説には「カーの三大傑作の一つ」とあり、これはイケそうと期待が高まった。 しかし結論から言うと、やっぱりダメだった。最後まで何をどう面白がればよいのか、分からずじまいだった。文章がまずく、キャラクターは精彩を欠き、トリックも拙劣に感じた(よくできたトリックとファンの間では評判らしいのだが)。最後までページを繰るのが億劫だった。 文章がまずいのは訳のせいかも? と考えたりしたが、先日読んだ古いハヤカワ・ミステリ文庫版のクイーン作品は、古い訳のギクシャク感を差し引いても十分面白かったし(しかもけっして有名タイトルではない)、よく分からない。創元推理文庫版の新訳(『黒死荘の殺人』)なら、また違う感想を持ったろうか。 解説にひとつ発見があった。「カーの作風は尊敬するチェスタートンに負うところが多いと思う」と訳者が書いている。ははあん、そういうことか。わたしはチェスタトンも苦手で、その面白さが今ひとつ理解できないのだった。ううむ、この乗れない感じは、そもそもの作家性が肌に合わないのかしらん。 とはいうものの、『白い僧院の殺人』など、過去には面白く読んだカー作品もないわけではない。だから、わたしの苦手克服の旅はまだまだ終わらない。少なくともあと6冊はすでに買い込んでしまったカー作品が積読状態になっているので、次は『囁く影』に挑戦してみようと思っている。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!