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盲目の理髪師
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【この小説が収録されている参考書籍】
盲目の理髪師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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推理小説を読み始めた高校時代に1回読んでおり今回は2回目。ファース(笑劇)の味が濃いというのは記憶があったが内容は忘れていたので、どんな笑いだったのかに注目して読んだのだが…ミステリとしては期待したほどではなかった。 前半は謎に満ちて緊迫感も十分でさすがはカーと思わせるが中盤から冗漫で事件とは全く無関係の騒動(殺虫剤)まで起こるあたりは読むのがつらくなってきた。後半の第15章「いかにしてペリゴール夫人がシェンペンを注文し、エメラルドがふたたび現れたか」からは船上での晩餐シーンとなり酔っ払い達の珍騒動がこれでもかとばかりに繰り広げられる。その迫力には圧倒されるが、残念ながら品がない。 解決も中途半端な感がありミステリとしては評価できない。犯人側から見たときの動機や心理面も強引な説明で最終的にどうするつもりだったのかを考えると荒唐無稽な計画としか言いようがないと思われる。ファースの裏で不気味に犯罪が進行するといった雰囲気を期待したのだが、残念ながら後半はファースのみという感じで物足りなかった。 カーの作品によくあるパターン、つまり前半の謎は不思議さに満ちてその後の展開に期待を持たせるのだがその解決が強引で納得できないというパターンの一つと思われる。ただ、酔っ払い達の茶番劇という意味ではこれほどまでに描かれた作品はめったにないのではなかろうか。 | ||||
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舞台が旧クウィーン・ビクトリア号なので、期待していましたが、ミステリーとしては、ちょっと物足りない感じがしました。作者の他の作品を期待していると、裏切られるそうです。 | ||||
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船の中で起こるミステリーです。犯罪の舞台が船と言うのは、カーも後には幾つか使っており、これはそういった作品の基となっているといって良いでしょう。 内容としては、不可能犯罪趣味あり、ドタバタ喜劇ありと、いかにもディクスン・カーらしい作品で、抱腹絶倒する様な面白みさえある話だと思います。 しかし、カーにはありがちな話の構成の強引さもけっこう目立ち、しかもトリックも凡庸で、ミステリー小説としては並みのレベルです。 そのため、カーという巨匠はミステリーとしはややコケても、話としては笑いながら楽しめる作品が書ける偉大なストーリーテラーだ、 ということを如実に表す作品の代表格として評価できるでしょう。 | ||||
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