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スリーピング・マーダー
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【この小説が収録されている参考書籍】
スリーピング・マーダーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ポアロものの『カーテン』と同時期の1943年に、第二次対戦下の万が一のことを考えて執筆された作品。 ミス・マープルが登場する〝回想の殺人〟なんだけど、事件の大半を調べていくのは、グエンダとジャイルズの若い夫婦コンビです。 クリスティーのミステリにしては珍しく、著者の「こっちよ、こっち」みたいな誤誘導があからさまな気がしました。それで、話の後半辺りからなんとなく犯人の見当がついてしまって、それが残念なことに、当たってた! いつもは見事に、作者にしてやられてしまうのに。そこがどうにも不満で、拍子抜けした感がありました。 次に読むクリスティー作品では、「あぁあ。まんまと騙されちまったぜ」てなることを期待したいっす。 | ||||
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若妻グエンダはヴィクトリア朝風の家で新生活を始めた。だが、奇妙なことに初めて見るはずの家の中に既視感を抱く。ある日、観劇に行ったグエンダは、芝居の終幕近くの台詞を聞いて突如失神した。彼女は家の中で殺人が行なわれた記憶をふいに思い出したというのだが…ミス・マープルが、回想の中の殺人に挑む。 | ||||
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本書はミス・マープル最後の事件として執筆されたものだが、その執筆時期は1943年と『書斎の死体』や『動く指』と同じ頃で、執筆順からいえば、むしろマープルものとしては初期作品に属する。 従って、恩田陸が巻末解説で本書を後期の作品としてその作風を論じているのは明らかに誤り。 本書では、ヒロインが購入した海辺の家について、以前あったはずのドアや階段、元の壁紙の模様など、まるで以前から知っていたかのように思い浮かべ、果ては家の中で女の死体が転がっているのを連想し、自分の頭がおかしくなったのではないかと思い悩む。 マープルはそれが実際に起きた過去の殺人であると指摘するが... 前半はゴシック・ホラーを思わせる展開だが、面白いのはここまで。 以後の展開はありきたりで、作者作品を読みなれた読者なら、誰が犯人か分かるだろう。 | ||||
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