■スポンサードリンク
白雪姫には死んでもらう
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
白雪姫には死んでもらうの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネレさんの本は、謎の多い事件を、登場人物の生活感をあふれさせながら進めていきます。 今回は4作目ということで、常連たちを活躍させづらそうでした。なによりみんなをひっぱっていく存在のオリバー警部が妻に浮気されて 全く元気がありません。事件に集中しなければならないのに、部下のピアに指揮を取ってもらったり、励まされたりしても失敗ばかり。 行方不明者が殺されようとしていても、妻の事ばかり気にしていて、読んでいるこちらまで、事件に集中できなくなってしまいました。 オリバーだけでなく、すべて人物描写が浅く、引きつけられませんでした。 それでも最後まで読ませてしまう文章力は健在です。ですので☆3つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最終局面までは面白いのだけれど、標準以上の作品だと思うがそれでも、本来ならばもう終わりとなる部分以後がくどい。もちろんその必然性はあるのだけれど、いかにもという感じで、要するに、だらけてしまうように思われる。冤罪の青年、主任の捜査刑事、その女性部下を軸に話は展開するのだが、そのエピソードがもう一つ掘り下げられていない。サスペンスの面白さを狙ったのか、人間模様を描きたかったかも不明。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
閉鎖的な村社会のどろどろとした人間関係、10数年前に起きた二人の少女の失踪事件、間違われた男、未成年の少女に対するセックスクライム、地元の有力者を巻き込んだ不祥事・・・ さすがにここまで王道路線で来られると、この手のものを読み慣れた読者の間には、先の展開を予想してしまい、事前に世評を聞いて高まっていた期待値が一気に萎んでしまった人も少なくないかもしれない。 少なくとも私の場合はそうでした。 最近この手のものが多すぎる気がするし、そうでなければナチスの戦争犯罪とか、新鮮なネタがほかにないのかと思ってしまう。 そういうわけで、最初の100ページ近くは、素材にいまいち目新しさが感じられなくて、目が離せないというほど熱中できなかった。 それが少しずつ変わっていったのは中盤を過ぎたあたりからかな。 凡百のミステリは、役者が一通り出揃って、各人のプロフィールが明らかになると 人間の描き方にチェスのコマ以上の関心が見られないために、 犯人捜し以外の興味が急速に失せてしまう場合が多いのですが、これは違った。 むしろ事件解明の鍵を握る主要人物の輪郭が明らかになるにつれて、誰もが互いの顔を知っている小さな村の厭な部分がどっと噴き出してきて、痴情と裏切り、陰謀の物語にぐんと人間的な厚みが増してくる。 その点、さすがに普段から身の周りの観察を怠らない女流作家らしく、閉ざされた環境での女性同士の熾烈なエゴの争いや男性中心社会の陰で抑圧されてきた女性特有のじめじめとした嫉妬や積年の恨み辛みなど、なかなかうまく描けている。 子供の頃からちやほやされて苦労知らずに育ったために、脇が甘くて簡単に騙される二枚目の女たらしたちへの痛烈な皮肉や、窮地に陥った仲間を助ける振りをして陰で自分の利益を増すことばかり画策している隣人たちなど、さらりと流しているものの、これが結構リアルで生々しい。 世間体を気にして自分の保身のために古くからの隣人・友人を素知らぬ顔をして裏切るくだりなど、遠い国の出来事ながら身につまされるものがあった。 私個人は、このようなクライムノベルの場合、犯人がどこの誰だとかよりも、むしろ事件に至るまでののっぴきならない事情と一線を越えてしまう人間の心理に興味があるので、その意味では、一応期待に応えてくれるものでした。 勤勉で規律正しい国民性のために日本人と比較されることの多いドイツ人ですが、旧態依然とした村社会の切っても切れないしがらみのなかに、その負の部分、闇の部分を厭らしいほど凝縮させてそれなりに読み応えのあるサスペンスに昇華させてみせる著者の手腕はなかなかのものです。 強いて難を言えば、視点の切り替えしが多すぎること、そのために本来持続し高まるはずの緊張が逆に散逸してしまっている箇所が(特に数ページごとにぶつ切りになる終盤に向かって)多分に見受けられるところかな? 目まぐるしく捜査が二転三転する最後の数十ページがどこか舌足らずでまどろこしく感じられるのは、数が多過ぎる登場人物の描き方にムラがあって、一つの鮮烈な印象を残すほど有機的に結びついていないせいもあるのかもしれない。 特に準主役的なヒロインであるアメリーの大団円でのお粗末なさばき方は不満だった。 ひと癖ありそうな反抗期のゴス娘のキャラが肝心な場面で全然活かされていないと思うのは私だけでないでしょう。 そもそも当事者の口を借りて一息に事件の背後にある因果関係を説明されても、事件解決のカタルシスが感じれない。 いくらミステリだとはいえ、終わり方が雑だと、せっせかくそれまで丹念に組み立てきたものが台無しになってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作にあたる「深い疵」が面白かったのでこちらも読みました。 事件が小さな村落という狭いコミュニティーで起こるのが怖いですね。 「村八分」って日本的なものかと思っていました。 貴族刑事オリヴァーと天才的なひらめきの持ち主の部下のピアのコンビが難事件を解決、のはずが、 今回オリヴァーは奥さんの浮気疑惑に絡められて全くの役立たずに・・・・(笑) 正直このコンビにまだ思い入れがないので、君たち、さっさと事件に集中しなさい!と切れそうになりました。 冤罪なのか、どうなのかが謎のトビアスとその両親があまりに不憫で、刑事たちの私生活描写が出て来るたびに あ〜早く事件のほうに話が戻らないかな・・・・と思ってしまいました。 ピア以外の刑事がダメすぎて。(苦笑) 警察小説として読むなら、こういったいい方に解釈すれば「個性的」な刑事たちの存在も面白がれるのでしょうが、 どうしてもピアと元旦那以外が好きになれず。 前作もそうですが、事件に絡む人物たちのほうに感情移入してしまったので、刑事たちの描写になると話の流れにまったがかけられた 感じになり、もどかしたかったです。 多分第一作からの翻訳でないのもオリヴァーとその他の刑事たちに思い入れができない理由なのかも。 シリーズ物は最初から読まないと、メインキャラの成長や(もしくは堕落)もわからなくて辛い部分もあり。 「深い疵」以前の作品も早く翻訳してくださ〜い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
構成は緻密。但し、限られた舞台の中での多すぎる登場人物を,相関を付ける為に、過去の隠れた関係が明かされる場面が 多く、それに依存している点に不自然さを感じて、読後感がスッキリしない。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!