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パディントン発4時50分
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【この小説が収録されている参考書籍】
パディントン発4時50分の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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すれ違う列車の窓に絞め殺された女の顔! というショッキングな出だしからは、クリスティーのうまさを感じさせる。 しかし、私は本書を『バートラム・ホテルにて』と『鏡は横にひび割れて』に次ぐマープルものワースト3に位置づける。 本書には経緯はほとんど記されていないが、警察は被害者の身元をつきとめることができず、マープルが犯人とその関係者である被害者の身元を推理したことで、初めて警察は被害者の身元を地元に照会することができたようだ。 だったら、犯人はわざわざ自分に関係のある場所に死体を隠して自分の首を絞めるようなことをせず、最初から死体を列車に放置しておけばよかったんでないかい? それで、仮に被害者の身元を突き止められたとしても、自分の犯行だという証拠や証人がない限り、捕まることはまずないだろう。 この非合理的な犯行が、本書をすべてぶち壊しにしてしまっている。ストーリーはまぁまぁ面白いのだけどね。 | ||||
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サスペンスといえば、列車ものというくらい、列車の時刻、追い抜く際のできごとと、道具立てはそろっています。 ミスマープルが直接手をくだすのではなく、優秀な助手の活躍しています。 マープルものだけに、ダイヤを詳しく分析するのではなく、目撃者の人を信じるという人間観察、人間描写が中心になっているところが楽しめるところです。 映像作品も見ました。 イギリスの古い屋敷から、文化の香りがしていました。 ps.各国の文化遺産をイギリスに持っていったことの是非は別途議論すべきかもしれません。 | ||||
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サスペンスといえば、列車ものというくらい、列車の時刻、追い抜く際のできごとと、道具立てはそろっています。 ミスマープルが直接手をくだすのではなく、優秀な助手の活躍しています。 マープルものだけに、ダイヤを詳しく分析するのではなく、目撃者の人を信じるという人間観察、人間描写が中心になっているところが楽しめるところです。 映像作品も見ました。 イギリスの古い屋敷から、文化の香りがしていました。 ps. 各国の文化遺産をイギリスに持っていったことの是非は別途議論すべきかもしれません。 | ||||
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本書はマープルものの中で1番面白い作品である。 すれ違う列車の中で起きた殺人を目撃するという出だしはなかなか魅力的である。その後発見された女の死体が一体何者なのか、また誰が何のために彼女を殺したのか。そしてその後に続くクラッケンソープ家兄弟の連続殺人。当主であるルーサー・クラッケンソープを殺すならば、その子供たちや孫に遺産が転がり込むので話はわかるが、なぜその子供たちが殺されるのか、殺された女と何か関係があるのか。盛りだくさんの謎に対する興味は尽きない。 しかし、その謎解きとなると実に腰砕けである。女の死体の正体やクラッケンソープ家の長男エドマンドの行方不明の婚約者マルティーヌの行く末などには意表を突かれて面白かったが、犯人と犯行動機そのものに対する推理というものが何もないのである。また実際、作品中の手がかりから犯人を導き出すのは不可能である。 マープルものにはこういう作品が多く、「灰色の脳細胞」を駆使して真相を推理するポアロと違って、長年の観察により培われた人間性に対する直感を基に真相を探り当てるマープルは、「推理」作品では『火曜クラブ』のような短編集にこそ真価を発揮するのだろう。 その一方、マープルものには読み物として面白い作品が多く、とくに本書は『動く指』と並んで最も面白く仕上がっている。 本書では、死体の捜索役としてマープルに雇われたルーシー・アイルズバロウと、『予告殺人』でお馴染みのクラドック警部がミス・マープルの手足として活躍するが、とくにルーシーの恋愛模様(というか、クラッケンソープ家の誰もが彼女に言い寄る様が)作品に彩を添え、彼女が最後に誰を選ぶかを読者の想像に任せているのも、読後に余韻を残させることに成功している。 | ||||
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本書はマープルものの中で1番面白い作品である。 すれ違う列車の中で起きた殺人を目撃するという出だしはなかなか魅力的である。その後発見された女の死体が一体何者なのか、また誰が何のために彼女を殺したのか。そしてその後に続くクラッケンソープ家兄弟の連続殺人。当主であるルーサー・クラッケンソープを殺すならば、その子供たちや孫に遺産が転がり込むので話はわかるが、なぜその子供たちが殺されるのか、殺された女と何か関係があるのか。盛りだくさんの謎に対する興味は尽きない。 しかし、その謎解きとなると実に腰砕けである。女の死体の正体やクラッケンソープ家の長男エドマンドの行方不明の婚約者マルティーヌの行く末などには意表を突かれて面白かったが、犯人と犯行動機そのものに対する推理というものが何もないのである。また実際、作品中の手がかりから犯人を導き出すのは不可能である。 マープルものにはこういう作品が多く、「灰色の脳細胞」を駆使して真相を推理するポアロと違って、長年の観察により培われた人間性に対する直感を基に真相を探り当てるマープルは、「推理」作品では『火曜クラブ』のような短編集にこそ真価を発揮するのだろう。 その一方、マープルものには読み物として面白い作品が多く、とくに本書は『動く指』と並んで最も面白く仕上がっている。 本書では、死体の捜索役としてマープルに雇われたルーシー・アイルズバロウと、『予告殺人』でお馴染みのクラドック警部がミス・マープルの手足として活躍するが、とくにルーシーの恋愛模様(というか、クラッケンソープ家の誰もが彼女に言い寄る様が)作品に彩を添え、彼女が最後に誰を選ぶかを読者の想像に任せているのも、読後に余韻を残させることに成功している。 | ||||
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ミス・マープルの友人であるミセス・マギリカディが車窓から目撃したのは、 彼女の乗る汽車と並行に走る汽車の客室で、男が女を絞殺している場面だった!! 通り過ぎていく汽車の中の殺人を目撃するという、鮮烈な導入部が印象的な本作。 そこから物語は、ある富豪の遺産問題を巡る確執へと繋がっていきます。 また、本作では、病院での勤務経験のあるクリスティらしく、ある 毒薬が重要な役割を果たしているのも、見逃せないポイントです。 | ||||
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ミス・マープルの友人であるミセス・マギリカディが車窓から目撃したのは、 彼女の乗る汽車と並行に走る汽車の客室で、男が女を絞殺している場面だった!! 通り過ぎていく汽車の中の殺人を目撃するという、鮮烈な導入部が印象的な本作。 そこから物語は、ある富豪の遺産問題を巡る確執へと繋がっていきます。 また、本作では、病院での勤務経験のあるクリスティらしく、ある 毒薬が重要な役割を果たしているのも、見逃せないポイントです。 | ||||
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先にいってしまうと、本格推理小説としてだけで読むなら物足りないと思います。 つかみの突拍子のなさは面白いけど、種明かしはちょっと尻切れトンボ。 ただ、アガサの作品の楽しみってそれだけではない、というファンも多いはず。 この作品、ミス・マープルシリーズの一作ではありますが、 ちょっと異色なのは、中心的に動くのが彼女ではない、というところ。 体調の思わしくないマープルに代わって、 好奇心旺盛で機転の利く、若く美しい女性が、家政婦としてあるお屋敷に忍び込むのです。 だから典型的な英国のお屋敷の日常が生き生きと描かれます。 家政婦だから、当然料理もします。 アガサの魅力でもある、美味しそうな伝統的英国料理の描写も見事です。 アガサの作品は、単に推理小説としてだけではなく、 ヴィクトリア朝的な味わいが好みなの!という方だったら、 この作品、バートラムホテルと共に、太鼓判押せます。 そして、何せ若く美しい彼女のこと、お屋敷の住人である、 様々なタイプの魅力的な男性陣との、恋の駆け引きもそこかしこに。 ミス・マープルのシリーズでありながら、家政婦さんが 「トミーとタペンス」シリーズの若かりし頃のタペンスを彷彿とさせて、 結果として、両方の魅力を味わえます。 というわけで、読み物としてはとても楽しめるんじゃないのかな。 スタイルズ荘はドラマ映えしましたが、 こっちも美男が沢山出てきて、 ドラマにしたら女性受けが良さそうだな、と思いました。 | ||||
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列車内にいる老婦人がすれ違う列車の中の殺人事件を目撃する。老婦人はその事を周りに訴えるが信じてもらえない。困った老婦人はマープルの所へ訪れるのだが...。冒頭の列車のシーンはヒッチコックの映画「バルカン超特急」を思い起こさせる。オールド・ファン向けの作品である。 マープルは自分の代わりに家政婦を目を付けた屋敷に潜入させ推理を進める。安楽椅子探偵である。もっとも、その屋敷に潜入させた時点でマープルには犯人の目星は付いている訳だが。クリスティらしいストーリー展開は健在で、古き良き時代の雰囲気が味わえるミステリ。 | ||||
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これは、推理小説(ミステリ)として余り愉しめないんじゃないでしょうか。 クリスティの作品レベルとしても低い。 クリスティは、こんなもんじゃないでしょう。 | ||||
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2本の列車が並行して走っていて、隣の電車で起きている殺人事件を目撃するという発端です。多分クリスティは電車に乗った時に、並行して走っている電車の中がまるで静止しているかのようにはっきり見えることを面白いと思ってこの話を書いたのでしょう。はっきり言ってミステリ的に興味深いのはその点だけで、大したトリックもなく、犯人を断定する手法も危なっかしいものなのですが、単なる個人的興味に過ぎないものを破綻なく娯楽作品として完成させる手腕はさすが大家です。 マープルは基本的に安楽椅子探偵なので、事件が起きつつある他人の邸宅に入り込むことができません。そこで設定されたのが家政婦のルーシーという人物。彼女のおかげで安楽椅子探偵ものにもかかわらずストーリーにアクティヴさをもたらすことに成功しています。 | ||||
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大きな事件であることを臭わせるも、結末のあまりのあっけなさにちょっと拍子抜けしてしまいました。やはりマープルが「地味に」行動しないと「マープル話」もうまく動かないのではないでしょうか。確かに「ハイパー家政婦」であるルーシー・アイルズバロウは魅力的ですが、彼女に全てを任せ放しにするとかえって「マープル話」の良さを損ねてしまうのではないでしょうか。「マープル話」が好きな人にとっては賛否が分かれると思います。 | ||||
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NHKのアニメで、4話にわたって放送された、この作品、原作が読みたくて買いました。結末を知っていても、アニメと比べながら、結構楽しめました。 | ||||
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(;'Д`)ハァハァ 読みやすくて面白い。 | ||||
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アガサクリスティのミス・マープルものです。 今回はなんとご老体のマープルが列車殺人に挑戦!? なんて、実際にあっちこっちで動き回って証拠集めをするのはマープルの知人のアイルズバロウ家政婦。 眉目秀麗・才色兼備の彼女はいち早く自らの才能を生かせる場所として家政婦業を選び、いまや1年先まで予約いっぱいの、いわゆるカリスマ! 対するは大金持ちの頑固ジジイと4人の息子(義息含む)たち。 マープルの足となって屋敷に入り込んだアイルズバロウが目にするものとは?? テンポがよくて読みやすいですが、クリスティにしてはちょっと詰めが甘いかも。逮捕の決定打がおばあちゃんの記憶頼みっていうのはちょっと弱いなぁ…。作品としては面白いけど、種明かしにもうちょっとひねりが欲しかったです。ミステリーのなかに恋愛の要素を盛り込むという点で変わっていますが、そのことでアイルズバロウ家政婦に感情移入しやすくて面白いです。この恋愛要素が気に入ったなら、「最後に死が訪れる」もいいですよ!新装丁版の表紙は列車の連結部分がモチーフ。 | ||||
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すれ違う列車の中から目撃した殺人事件…という冒頭からして、作品世界に引き込まれ、一気に読まされました。自分では動き回ることができないミス・マープルの代わりに容疑者たちと渡り合うルーシーがいきいきと描かれており、特に彼女と彼女をめぐる二人の男性(そして内気な父の代わりに彼女にアプローチを試みる子供の姿が最高!)とのやりとりもとても楽しめました。彼女がどちらの男性を選んだのか、ミス・マープルは「知っていると思います」と答えていましたが、殺人事件の推理ももちろんですが、彼女の恋愛の行方も気になるところで、上質のミステリーですが、上質(楽しい?)の恋愛小説としても楽しめました。 | ||||
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ミス・マープルの友人が、すれ違った電車の中で男性が女性を絞め殺すのを見た・・・というのだが、誰も信じてくれない。たった一人ミス・マープルが信じるのもさすがだし、彼女の行動力には目を見張る。優れた数学者でありながら趣味の家事が高じて完璧な家政婦になってしまった女性に、該当する地域のある家に住み込んでもらう・・・何しろこの家政婦が非常に家事がうまいのはもちろん、気が利くし頭はいいし、捜査に役立つこと役立つこと。ミス・マープルの推理もいつもながら見事。おばちゃんたちのパワーがギュッとつまっている。料理や家事など、イギリスの家庭生活の雰囲気も味わえるし、冒険的な要素もあるし、非常に内容の濃い作品。 | ||||
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事の始まりは、ロンドンのパディントン駅を午後4時50分に発車する列車から。軽快なミステリーを展開するストーリーはもちろんのこと、英国の田園風景についても十二分に楽しめる作品です。英国には行かれたことのない方も、自称英国田舎通のあなたにもおすすめです。またクイーンズイングリッシュ独特の気取り方も、うまく日本語に訳されているように思いました。 | ||||
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