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動く指
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動く指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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うーむ。これはあまり面白くなかったなあ。 面白くなかったその一。 前半から中盤にかけての話が退屈で、頁をめくる手が止まりがちだったこと。 面白くなかったその二。 ミス・マープルの登場が遅いのと(本篇391頁の中、289頁でようやく登場)、彼女が登場するほかの作品と比べて精彩を欠いているように感じられたこと。 面白くなかったその三。 訳文がレトロな感じで、いまいち乗れなかったこと。殊に、会話文がダメでした。 一点、好印象を抱くことができたのは、あか抜けない変てこ女(と、周りから思われている)のミーガンと、語り手ジェリー・バートンの関係性ですね。なかでも、第十一章で見せるジェリーの行動には、あっ!と言わされました。 それと、非常に気になったんですが、巻頭の「登場人物」欄に載っていてしかるべき人物がふたり、抜けてました。 〈パイ氏〉と〈ミス・ギンチ〉のふたり。 本文の中で犯行の容疑者として名前があがっている人物ですし(276頁と288頁の二箇所で)、なぜこのふたりの名前が「登場人物」欄にないのか、理由が分かりません。 | ||||
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飛行機事故で負傷した男が、その妹と共に隠棲したロンドン近郊のリムストックで起こる謎の殺人事件。それを解決するのは最後のほうで遅ればせながら登場するご存知マーブルおばさん。けれどもそれまでの95%で大活躍するのは語り手でもあるその男なので、これならマーブルが居なくてももしかすると解決したかもしれない。 最後に捕まったのは思いがけない人物だったが、それは二の次で、この「動く指」の面白さは、犯人探しそのものよりも、このリムストックという小さな町とそこに住む個性豊かな様々な住民のプロフィールにある、と断言できよう。 珍しくクリスティが指を動かしながら夢中になっているのは、いつもの謎解きではなく、英国作家お得意の人物と自然描写そのものである。 | ||||
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