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愛国殺人
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愛国殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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アガサクリスティーが大好きで、ポアロシリーズを書かれた順番で読んでいます。 今回この本が星1つなのは、アガサクリスティ原作の評価ではなく、翻訳が下手過ぎるという理由からです。 1ページ目に[女擲弾兵]という訳が出てきますが‥テキダンヘイ??何だそれ。聞いたことがない言葉。 訳者は加島祥造氏1923年生まれだそうですが、歳のせいだけでなく洋書の翻訳に不向きな人なのではと感じました。 直訳でわかりづら文章です。 これは何を言いたいんだろう?というズレた箇所が度々出て来るので読んでてイライラしたし結局飛ばし読みした。 角川の人は「これじゃ意味が伝わりませんよ」とか教えてあげなかったんですかね。とにかく読みづらく、英語原文を辞書を片手に読んだ方がまだ良かったかなと思いました。それ位違和感を感じる変な訳です。 原作が素晴らしかったとしても、訳がめちゃくちゃだったら作品が死んでしまいます。 翻訳は非常に大切です。 ポアロシリーズで、山本やよいさんの翻訳本はとても読みやすく、読んでいて映像が浮かんでくるような素晴らしい文章でした。 | ||||
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不況下の英国を救える大実業家の殺人を巡って、 犯罪に冷徹なポアロの社会的葛藤を描いた珍しい作品。 ミステリーとしても、ある意味ロマンスとしても完成度が高いのですが、 長編小説に良くあるまだろっこさが少々ある点(それこそ良い点でも有るのですが)でマイナスを付けました。 | ||||
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冒頭のポアロが歯医者にかかるシーンは愉快でした。 いつも自信に満ちあふれている名探偵も歯医者は苦手なのね。 クリスティの作品はどれも人物描写やトリックが大変優れていますが、これはどちらかというとトリックに重きを置いた作品だと思います。 魅力的な登場人物や、人間の本質を突いたハっとするような台詞はありませんでしたが、巧妙なトリックは流石の一言に尽きます。 ただ、登場人物が多い上にそれぞれ特徴が描ききれておらず、さらには関係性が複雑で、誰が誰だかわからなくなることが多々ありました。 トリックも不自然な点がいくつかあり、少々無理のあるところも残念でした。 つまらなくはないけど、面白くもない、特別印象に残る作品ではありませんでした。 上述の冒頭と、ラストのオチだけは良かったです。 | ||||
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これだけこねくり回されると当てずっぽうでない真面目な推理で犯人を当てるのは困難だと思われます。 欠点としては中盤が胡散臭すぎてやや退屈なところでしょうか。あと、訳がところどころ不自然。 犯人当てより隠された真相にゾッとすることがミステリの楽しみだという方にオススメ。 | ||||
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ポアロものとしては、それほど有名な作品ではないと思うが、ポアロの推理が楽しめる作品である。あるものごとを、どこから、誰から見るのか、が推理のポイントになっている。いつもの通り、最後の謎解きまでは、内容が把握できないが、謎解きがはじまると、なるほどとなる。 | ||||
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ポワロものとしては平均点ギリギリの凡作。第一、「愛国殺人(原題=One, Two, Buckle My Shoe)」という邦訳が拙い。これでは犯人が誰かすぐに分かってしまう。12年前のインド滞在中の女優(!)二人のエピソードから動機もすぐに分かってしまう。更に、歯科医の予約順がこんなに都合良く出来ているのも不自然だし、専門家でもない犯人がこんな施術をしてしまうのはもっと不自然。即ち、ミステリとしての出来は芳しくないという事である。 それでも、事件に関係がありそうな複数の人物を登場させて物語を錯綜させたり、作者得意の「***」を利用して同じく物語を錯綜させたりと、一応読ませてしまうのが、クリスティたる所以であろう。本格ミステリを期待する方には物足りない(殆どのポワロものがそうなのだが)が、クリスティのファンの方がユッタリとした時間を過ごすには適当な内容であろうか。 | ||||
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歯科医が死んだ。状況からピストル自殺と思われたが…。 ポワロも患者だった。 警部とポワロは患者への聞き込みをする。 | ||||
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序盤はサクサクと人が死んでいきノリもいいのだが中盤以降中だるみが多く 退屈な場面も続く トリック的な面も今日のミステリではお約束な物ばかりで犯人自体にも 大して意外性は無いが、この作品の見所はやや特殊な犯人像だろう ただここにも不満を感じてしまう ああいうタイプの思想を持つ人間が犯人ならば、もう少し殺人に理由をつけて もっとポワロを精神的に苦しめるようなキャラにしたほうが、展開的に面白かったのでは ないだろうか 全体的に惜しい作品だった | ||||
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本書は、エルキュール・ポアロが憂鬱な気持ちで歯科医を訪れるところから始まる。 ところが、その歯科医は、ポアロが診察を受けた日の午後早くに自殺(?)により亡くなって しまった。 さらにその日、同じ歯科医の診察を受けた別の患者が、医療事故(?)により亡くなって いるのが発見される。 本書はクリスティーらしく、緻密な構成が施されている。 また1940年という第二次世界大戦中の作であり、それを反映してか、ファシズムや共産主義 思想がイギリスにも押し寄せていた当時の時代背景が前面に出た作品である。 その点が本書のもう一つの魅力である。 作品中の登場人物が自らの思想を語るシーンがあるが、その穏健な保守主義というべき思想 は、同時にクリスティー自身の思想ではないだろか。 ただし、本書で利用された殺人手段の一つは専門家でないと使えないはずのもので、専門家で ない犯人が使用したのは疑問がある。その上、犯人の意外性があまりないと思う(もっとも他の レビュアーの方の御指摘のとおり、本書はかなり複雑な構成になっており、事件の真相を推理 することのできる読者はほとんどいないと思われるが)。 しかし、クリスティーは元来、人物描写とストーリーの面白さで魅せる作家であり、 上記のような不満は的外れなのだろう。 | ||||
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1982年以来の再読。 アガサ・クリスティの作品を何年ぶりかで読みました。 冒頭の部分しか記憶していなかった本作品ですが、その感想は…。 歯科医のヘンリイ・モーリイのもとには、様々な患者が訪れる。 名探偵ポアロもその一人。 ある日ポアロは久々に憂鬱な歯科定期検診を受けた。 帰宅して、ほっと一息ついているところに、モーリイ歯科医の死亡の知らせが届く。 自殺だというが、動機が思い当たらない。 やがて、その日診察を受けたギリシャ人、アムバラオティスも死亡してしまう。 不審を抱いたポアロの捜査が始まった…。 この作品、題名から推察されるように、冒頭から何か大きな組織が背後にあることが示唆されます。 社会的犯罪が行われたのではないかというところが、捜査のキーポイントとなってきます。 しかし、この点が私にとっては違和感を感じてしまうところでした。 殺人まで犯してしまう巨大組織というのが、作者の作風に合ってないように思えたのです。 もともとリアリティを求めている訳ではないのですが、この作品世界なら、こういう組織犯罪もありかな、という実感が湧かないのです。 内務省退職官吏のレジナルド・バーンズという人物は、ポアロに対して、組織が絡んだ殺人事件で、事故や自殺で処理された実例を話します。 名探偵とは言え、一民間人にそんな秘密をペラペラと喋る官吏がいるでしょうか。 退職しても守秘義務はあるでしょうに。 人物設定にも、何となく違和感を感じてしまう…。 もっとも、事件の真相については、複雑なものがあり、伏線も巧く張られていて、後半のポアロの推理では二転三転する論理展開に、さすがミステリの女王と思わせるものはありました。 でも、やはり秘密組織というのが…。 田園風景の屋敷内での犯罪というのが、ポアロの推理譚には、一番似合っているように思いました。 | ||||
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ちょうど、歯医者さんに行った帰りに読み始めたので、びっくりしました。 題名は「歯科医殺人」でもよかったかもしれません。 イギリスと日本とで、歯医者さんの治療方法、通院の仕組み、保険の仕組みが違うのかもしれませんが、 描写が少しわかりにくいところがあり、現実味にかけるように感じてしまいました。 たまため、ちょうど歯医者さんに行ったかえりだったので、自分の経験との違いに隔たりを感じたのかもしれません。 ポアロが歯医者に通うシーンは、ポアロの個人的な生活を垣間見たような感じで、他の作品にないシーンで楽しめました。 | ||||
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本書は作者の黄金時代、あるいは大味な一発ものの大トリック時代である1930年代を経た1940年の作品で、本書を含めたその後の作品には、『白昼の悪魔』や『書斎の死体』、『五匹の子豚』、『ゼロ時間へ』など、派手さには欠けるが緻密な構成の佳作が多い。 その中でも謎と構成の複雑さにかけては本書が髄一で、江戸川乱歩は本書を作者ベスト8のひとつに挙げている。ちなみに、乱歩はこの時期の作品にお気に入りが多く、本書の前年の『そして誰もいなくなった』や、先に挙げた『白昼の悪魔』、『ゼロ時間へ』もベスト8に挙げている。 本書では、冒頭の歯科医の自殺(?)事件とその患者に対する調剤誤りによる致死事故(?)、その後に続く女性の惨殺事件が扱われている。惨殺された女性は当初インドで現地の人に伝道や発声を教えていた善良な婦人と思われたが、その後諜報部員の妻であると判明し、善良な婦人は謎の失踪を遂げていた。 それぞれの事件がどのようにつながるのかがなかなか見えてこないが、やがてイギリス経済を支える銀行家が犯人の狙いではないかと思われ、その銀行家から失踪した女性を探し出すよう依頼されたポアロは、苦心の末にようやく真相にたどり着く。 複雑な謎と緻密に張り巡らされた伏線が、最後にパズルの一片をも余さずピタッと当てはまるのが本書の見事なところではあるが、複雑すぎて初読ですんなり理解するのが難しいのが欠点でもある。 また、犯人は真の狙いである被害者の歯医者の予約時間に合わせて用意周到な犯行準備を行っていたのだが、いったいどうやって歯医者の予約時間を知ったのかが不明で、その点は多分にご都合主義的である。 なお、本書は作者お得意のマザー・グースを扱った童謡殺人ものとしても知られるが、単に章のタイトルに歌詞を並べているだけで、『そして誰もいなくなった』のように童謡の歌詞通りに被害者が殺されていく、いわゆる「見立て殺人もの」の面白さはない。 | ||||
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本書は作者の黄金時代、あるいは大味な一発ものの大トリック時代である1930年代を経た1940年の作品で、本書を含めたその後の作品には、『白昼の悪魔』や『書斎の死体』、『五匹の子豚』、『ゼロ時間へ』など、派手さには欠けるが緻密な構成の佳作が多い。 その中でも謎と構成の複雑さにかけては本書が髄一で、江戸川乱歩は本書を作者ベスト8のひとつに挙げている。ちなみに、乱歩はこの時期の作品にお気に入りが多く、本書の前年の『そして誰もいなくなった』や、先に挙げた『白昼の悪魔』、『ゼロ時間へ』もベスト8に挙げている。 本書では、冒頭の歯科医の自殺(?)事件とその患者に対する調剤誤りによる致死事故(?)、その後に続く女性の惨殺事件が扱われている。惨殺された女性は当初インドで現地の人に伝道や発声を教えていた善良な婦人と思われたが、その後諜報部員の妻であると判明し、善良な婦人は謎の失踪を遂げていた。 それぞれの事件がどのようにつながるのかがなかなか見えてこないが、やがてイギリス経済を支える銀行家が犯人の狙いではないかと思われ、その銀行家から失踪した女性を探し出すよう依頼されたポアロは、苦心の末にようやく真相にたどり着く。 複雑な謎と緻密に張り巡らされた伏線が、最後にパズルの一片をも余さずピタッと当てはまるのが本書の見事なところではあるが、複雑すぎて初読ですんなり理解するのが難しいのが欠点でもある。 また、犯人は真の狙いである被害者の歯医者の予約時間に合わせて用意周到な犯行準備を行っていたのだが、いったいどうやって歯医者の予約時間を知ったのかが不明で、その点は多分にご都合主義的である。 なお、本書は作者お得意のマザー・グースを扱った童謡殺人ものとしても知られるが、単に章のタイトルに歌詞を並べているだけで、『そして誰もいなくなった』のように童謡の歌詞通りに被害者が殺されていく、いわゆる「見立て殺人もの」の面白さはない。 | ||||
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1940年作品。この年はまさに第二次世界大戦中でそういった時代背景の中でこの作品が書かれたことを考えるとより一層クリスティーの凄さが感じられる作品だ。 この作品出だしがとっても変わっている。ポワロが歯医者にかかっているシーンから始まり、その歯医者が殺されるところから物語がスタートする。相変わらず完璧な薬・毒の知識が歯医者でも健在である。話はどんどん渦を巻くように発展し、非常に暗喩に満ちた作品だ。 最後にポワロの出す結論にただ唖然。複雑に組まれた結晶体のような傑作である。 | ||||
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1940年作品。この年はまさに第二次世界大戦中でそういった時代背景の中でこの作品が書かれたことを考えるとより一層クリスティーの凄さが感じられる作品だ。 この作品出だしがとっても変わっている。ポワロが歯医者にかかっているシーンから始まり、その歯医者が殺されるところから物語がスタートする。相変わらず完璧な薬・毒の知識が歯医者でも健在である。話はどんどん渦を巻くように発展し、非常に暗喩に満ちた作品だ。 最後にポワロの出す結論にただ唖然。複雑に組まれた結晶体のような傑作である。 | ||||
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最も好きなクリスティの作品です。派手なトリックがある訳ではありませんが、意外な真相が魅力的です。動機がクリスティ的でなく、またクリスティ的でもあるところがミソです。舞台・映像化された場合、最後の場面はきっと映えることでしょう。犯罪小説としても読むことができる一作です。 | ||||
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最も好きなクリスティの作品です。派手なトリックはありませんが、意外な真相が魅力です。動機がクリスティ的でなく、またクリスティ的でもあるところがミソです。舞台・映像化された場合、最後の場面はきっと映えることでしょう。犯罪小説としても読むことができる一作です。 | ||||
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この作品は、クリスティー女史がよく使っていた『童謡殺人』と言われるものの一作です。頁を開いて最初に興味深く感じるのは、各章ごとにつけられているタイトルの面白さではないでしょうか。例えば『1.いち、にい、わたしの靴のバックルを締めて』というような調子で第10章まで続きます。 ポワロ作品は『ヘイスティグズの登場の有無』と『ポワロの登場時期』によって大雑把に分けることが出来ると思いますが、これは、ヘイスティングズは登場せずポワロが冒頭から登場するというパターンですから、なるべく多くポワロの台詞を読んでみたい方には嬉しい一冊でしょう。 | ||||
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トリックや人間関係の複雑さがクリスティ作品らしく細やかで、内容はとても楽しめます。この作品ではヘイスティングズが登場せず、ポアロ一人なので聞き込み中や悩んでいる間の頭の中をのぞいています。ただ翻訳は直訳に近いのではないでしょうか。題名がほかのクリスティの作品や内容になじまないことや、一つ一つの文が短く、描写が物足りない、といった印象を受けました。 | ||||
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トリックや人間関係の複雑さがクリスティ作品らしく細やかで、内容はとても楽しめます。この作品ではヘイスティングズが登場せず、ポアロ一人なので聞き込み中や悩んでいる間の頭の中をのぞいています。ただ翻訳は直訳に近いのではないでしょうか。題名がほかのクリスティの作品や内容になじまないことや、一つ一つの文が短く、描写が物足りない、といった印象を受けました。 | ||||
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