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愛国殺人
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愛国殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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不況下の英国を救える大実業家の殺人を巡って、 犯罪に冷徹なポアロの社会的葛藤を描いた珍しい作品。 ミステリーとしても、ある意味ロマンスとしても完成度が高いのですが、 長編小説に良くあるまだろっこさが少々ある点(それこそ良い点でも有るのですが)でマイナスを付けました。 | ||||
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これだけこねくり回されると当てずっぽうでない真面目な推理で犯人を当てるのは困難だと思われます。 欠点としては中盤が胡散臭すぎてやや退屈なところでしょうか。あと、訳がところどころ不自然。 犯人当てより隠された真相にゾッとすることがミステリの楽しみだという方にオススメ。 | ||||
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ポアロものとしては、それほど有名な作品ではないと思うが、ポアロの推理が楽しめる作品である。あるものごとを、どこから、誰から見るのか、が推理のポイントになっている。いつもの通り、最後の謎解きまでは、内容が把握できないが、謎解きがはじまると、なるほどとなる。 | ||||
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歯科医が死んだ。状況からピストル自殺と思われたが…。 ポワロも患者だった。 警部とポワロは患者への聞き込みをする。 | ||||
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本書は、エルキュール・ポアロが憂鬱な気持ちで歯科医を訪れるところから始まる。 ところが、その歯科医は、ポアロが診察を受けた日の午後早くに自殺(?)により亡くなって しまった。 さらにその日、同じ歯科医の診察を受けた別の患者が、医療事故(?)により亡くなって いるのが発見される。 本書はクリスティーらしく、緻密な構成が施されている。 また1940年という第二次世界大戦中の作であり、それを反映してか、ファシズムや共産主義 思想がイギリスにも押し寄せていた当時の時代背景が前面に出た作品である。 その点が本書のもう一つの魅力である。 作品中の登場人物が自らの思想を語るシーンがあるが、その穏健な保守主義というべき思想 は、同時にクリスティー自身の思想ではないだろか。 ただし、本書で利用された殺人手段の一つは専門家でないと使えないはずのもので、専門家で ない犯人が使用したのは疑問がある。その上、犯人の意外性があまりないと思う(もっとも他の レビュアーの方の御指摘のとおり、本書はかなり複雑な構成になっており、事件の真相を推理 することのできる読者はほとんどいないと思われるが)。 しかし、クリスティーは元来、人物描写とストーリーの面白さで魅せる作家であり、 上記のような不満は的外れなのだろう。 | ||||
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ちょうど、歯医者さんに行った帰りに読み始めたので、びっくりしました。 題名は「歯科医殺人」でもよかったかもしれません。 イギリスと日本とで、歯医者さんの治療方法、通院の仕組み、保険の仕組みが違うのかもしれませんが、 描写が少しわかりにくいところがあり、現実味にかけるように感じてしまいました。 たまため、ちょうど歯医者さんに行ったかえりだったので、自分の経験との違いに隔たりを感じたのかもしれません。 ポアロが歯医者に通うシーンは、ポアロの個人的な生活を垣間見たような感じで、他の作品にないシーンで楽しめました。 | ||||
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本書は作者の黄金時代、あるいは大味な一発ものの大トリック時代である1930年代を経た1940年の作品で、本書を含めたその後の作品には、『白昼の悪魔』や『書斎の死体』、『五匹の子豚』、『ゼロ時間へ』など、派手さには欠けるが緻密な構成の佳作が多い。 その中でも謎と構成の複雑さにかけては本書が髄一で、江戸川乱歩は本書を作者ベスト8のひとつに挙げている。ちなみに、乱歩はこの時期の作品にお気に入りが多く、本書の前年の『そして誰もいなくなった』や、先に挙げた『白昼の悪魔』、『ゼロ時間へ』もベスト8に挙げている。 本書では、冒頭の歯科医の自殺(?)事件とその患者に対する調剤誤りによる致死事故(?)、その後に続く女性の惨殺事件が扱われている。惨殺された女性は当初インドで現地の人に伝道や発声を教えていた善良な婦人と思われたが、その後諜報部員の妻であると判明し、善良な婦人は謎の失踪を遂げていた。 それぞれの事件がどのようにつながるのかがなかなか見えてこないが、やがてイギリス経済を支える銀行家が犯人の狙いではないかと思われ、その銀行家から失踪した女性を探し出すよう依頼されたポアロは、苦心の末にようやく真相にたどり着く。 複雑な謎と緻密に張り巡らされた伏線が、最後にパズルの一片をも余さずピタッと当てはまるのが本書の見事なところではあるが、複雑すぎて初読ですんなり理解するのが難しいのが欠点でもある。 また、犯人は真の狙いである被害者の歯医者の予約時間に合わせて用意周到な犯行準備を行っていたのだが、いったいどうやって歯医者の予約時間を知ったのかが不明で、その点は多分にご都合主義的である。 なお、本書は作者お得意のマザー・グースを扱った童謡殺人ものとしても知られるが、単に章のタイトルに歌詞を並べているだけで、『そして誰もいなくなった』のように童謡の歌詞通りに被害者が殺されていく、いわゆる「見立て殺人もの」の面白さはない。 | ||||
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本書は作者の黄金時代、あるいは大味な一発ものの大トリック時代である1930年代を経た1940年の作品で、本書を含めたその後の作品には、『白昼の悪魔』や『書斎の死体』、『五匹の子豚』、『ゼロ時間へ』など、派手さには欠けるが緻密な構成の佳作が多い。 その中でも謎と構成の複雑さにかけては本書が髄一で、江戸川乱歩は本書を作者ベスト8のひとつに挙げている。ちなみに、乱歩はこの時期の作品にお気に入りが多く、本書の前年の『そして誰もいなくなった』や、先に挙げた『白昼の悪魔』、『ゼロ時間へ』もベスト8に挙げている。 本書では、冒頭の歯科医の自殺(?)事件とその患者に対する調剤誤りによる致死事故(?)、その後に続く女性の惨殺事件が扱われている。惨殺された女性は当初インドで現地の人に伝道や発声を教えていた善良な婦人と思われたが、その後諜報部員の妻であると判明し、善良な婦人は謎の失踪を遂げていた。 それぞれの事件がどのようにつながるのかがなかなか見えてこないが、やがてイギリス経済を支える銀行家が犯人の狙いではないかと思われ、その銀行家から失踪した女性を探し出すよう依頼されたポアロは、苦心の末にようやく真相にたどり着く。 複雑な謎と緻密に張り巡らされた伏線が、最後にパズルの一片をも余さずピタッと当てはまるのが本書の見事なところではあるが、複雑すぎて初読ですんなり理解するのが難しいのが欠点でもある。 また、犯人は真の狙いである被害者の歯医者の予約時間に合わせて用意周到な犯行準備を行っていたのだが、いったいどうやって歯医者の予約時間を知ったのかが不明で、その点は多分にご都合主義的である。 なお、本書は作者お得意のマザー・グースを扱った童謡殺人ものとしても知られるが、単に章のタイトルに歌詞を並べているだけで、『そして誰もいなくなった』のように童謡の歌詞通りに被害者が殺されていく、いわゆる「見立て殺人もの」の面白さはない。 | ||||
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1940年作品。この年はまさに第二次世界大戦中でそういった時代背景の中でこの作品が書かれたことを考えるとより一層クリスティーの凄さが感じられる作品だ。 この作品出だしがとっても変わっている。ポワロが歯医者にかかっているシーンから始まり、その歯医者が殺されるところから物語がスタートする。相変わらず完璧な薬・毒の知識が歯医者でも健在である。話はどんどん渦を巻くように発展し、非常に暗喩に満ちた作品だ。 最後にポワロの出す結論にただ唖然。複雑に組まれた結晶体のような傑作である。 | ||||
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1940年作品。この年はまさに第二次世界大戦中でそういった時代背景の中でこの作品が書かれたことを考えるとより一層クリスティーの凄さが感じられる作品だ。 この作品出だしがとっても変わっている。ポワロが歯医者にかかっているシーンから始まり、その歯医者が殺されるところから物語がスタートする。相変わらず完璧な薬・毒の知識が歯医者でも健在である。話はどんどん渦を巻くように発展し、非常に暗喩に満ちた作品だ。 最後にポワロの出す結論にただ唖然。複雑に組まれた結晶体のような傑作である。 | ||||
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最も好きなクリスティの作品です。派手なトリックがある訳ではありませんが、意外な真相が魅力的です。動機がクリスティ的でなく、またクリスティ的でもあるところがミソです。舞台・映像化された場合、最後の場面はきっと映えることでしょう。犯罪小説としても読むことができる一作です。 | ||||
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最も好きなクリスティの作品です。派手なトリックはありませんが、意外な真相が魅力です。動機がクリスティ的でなく、またクリスティ的でもあるところがミソです。舞台・映像化された場合、最後の場面はきっと映えることでしょう。犯罪小説としても読むことができる一作です。 | ||||
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この作品は、クリスティー女史がよく使っていた『童謡殺人』と言われるものの一作です。頁を開いて最初に興味深く感じるのは、各章ごとにつけられているタイトルの面白さではないでしょうか。例えば『1.いち、にい、わたしの靴のバックルを締めて』というような調子で第10章まで続きます。 ポワロ作品は『ヘイスティグズの登場の有無』と『ポワロの登場時期』によって大雑把に分けることが出来ると思いますが、これは、ヘイスティングズは登場せずポワロが冒頭から登場するというパターンですから、なるべく多くポワロの台詞を読んでみたい方には嬉しい一冊でしょう。 | ||||
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