■スポンサードリンク
愛国殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
愛国殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭のポアロが歯医者にかかるシーンは愉快でした。 いつも自信に満ちあふれている名探偵も歯医者は苦手なのね。 クリスティの作品はどれも人物描写やトリックが大変優れていますが、これはどちらかというとトリックに重きを置いた作品だと思います。 魅力的な登場人物や、人間の本質を突いたハっとするような台詞はありませんでしたが、巧妙なトリックは流石の一言に尽きます。 ただ、登場人物が多い上にそれぞれ特徴が描ききれておらず、さらには関係性が複雑で、誰が誰だかわからなくなることが多々ありました。 トリックも不自然な点がいくつかあり、少々無理のあるところも残念でした。 つまらなくはないけど、面白くもない、特別印象に残る作品ではありませんでした。 上述の冒頭と、ラストのオチだけは良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ポワロものとしては平均点ギリギリの凡作。第一、「愛国殺人(原題=One, Two, Buckle My Shoe)」という邦訳が拙い。これでは犯人が誰かすぐに分かってしまう。12年前のインド滞在中の女優(!)二人のエピソードから動機もすぐに分かってしまう。更に、歯科医の予約順がこんなに都合良く出来ているのも不自然だし、専門家でもない犯人がこんな施術をしてしまうのはもっと不自然。即ち、ミステリとしての出来は芳しくないという事である。 それでも、事件に関係がありそうな複数の人物を登場させて物語を錯綜させたり、作者得意の「***」を利用して同じく物語を錯綜させたりと、一応読ませてしまうのが、クリスティたる所以であろう。本格ミステリを期待する方には物足りない(殆どのポワロものがそうなのだが)が、クリスティのファンの方がユッタリとした時間を過ごすには適当な内容であろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
序盤はサクサクと人が死んでいきノリもいいのだが中盤以降中だるみが多く 退屈な場面も続く トリック的な面も今日のミステリではお約束な物ばかりで犯人自体にも 大して意外性は無いが、この作品の見所はやや特殊な犯人像だろう ただここにも不満を感じてしまう ああいうタイプの思想を持つ人間が犯人ならば、もう少し殺人に理由をつけて もっとポワロを精神的に苦しめるようなキャラにしたほうが、展開的に面白かったのでは ないだろうか 全体的に惜しい作品だった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1982年以来の再読。 アガサ・クリスティの作品を何年ぶりかで読みました。 冒頭の部分しか記憶していなかった本作品ですが、その感想は…。 歯科医のヘンリイ・モーリイのもとには、様々な患者が訪れる。 名探偵ポアロもその一人。 ある日ポアロは久々に憂鬱な歯科定期検診を受けた。 帰宅して、ほっと一息ついているところに、モーリイ歯科医の死亡の知らせが届く。 自殺だというが、動機が思い当たらない。 やがて、その日診察を受けたギリシャ人、アムバラオティスも死亡してしまう。 不審を抱いたポアロの捜査が始まった…。 この作品、題名から推察されるように、冒頭から何か大きな組織が背後にあることが示唆されます。 社会的犯罪が行われたのではないかというところが、捜査のキーポイントとなってきます。 しかし、この点が私にとっては違和感を感じてしまうところでした。 殺人まで犯してしまう巨大組織というのが、作者の作風に合ってないように思えたのです。 もともとリアリティを求めている訳ではないのですが、この作品世界なら、こういう組織犯罪もありかな、という実感が湧かないのです。 内務省退職官吏のレジナルド・バーンズという人物は、ポアロに対して、組織が絡んだ殺人事件で、事故や自殺で処理された実例を話します。 名探偵とは言え、一民間人にそんな秘密をペラペラと喋る官吏がいるでしょうか。 退職しても守秘義務はあるでしょうに。 人物設定にも、何となく違和感を感じてしまう…。 もっとも、事件の真相については、複雑なものがあり、伏線も巧く張られていて、後半のポアロの推理では二転三転する論理展開に、さすがミステリの女王と思わせるものはありました。 でも、やはり秘密組織というのが…。 田園風景の屋敷内での犯罪というのが、ポアロの推理譚には、一番似合っているように思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリックや人間関係の複雑さがクリスティ作品らしく細やかで、内容はとても楽しめます。この作品ではヘイスティングズが登場せず、ポアロ一人なので聞き込み中や悩んでいる間の頭の中をのぞいています。ただ翻訳は直訳に近いのではないでしょうか。題名がほかのクリスティの作品や内容になじまないことや、一つ一つの文が短く、描写が物足りない、といった印象を受けました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリックや人間関係の複雑さがクリスティ作品らしく細やかで、内容はとても楽しめます。この作品ではヘイスティングズが登場せず、ポアロ一人なので聞き込み中や悩んでいる間の頭の中をのぞいています。ただ翻訳は直訳に近いのではないでしょうか。題名がほかのクリスティの作品や内容になじまないことや、一つ一つの文が短く、描写が物足りない、といった印象を受けました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!