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死との約束
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死との約束の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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本書は、傑作ぞろいの作者の中近東シリーズものとして前々年『メソポタミヤの殺人』、前年『ナイルに死す』に次いで1938年に発表された長編作品であるが、さすがに超傑作が続いた後だけに、少し息切れの感は免れない。 1930年代の作品は作者作品としては大トリックを用いた作品が多いのだが、その中にあって本書は特別なトリックが用いられているわけではなく、ポアロも心理面から推理を進めており、ちょっとネタがつきてきたのかな、という感じがする。 風景描写がていねいに描かれており、そういう点では他の中近東ものよりも作品を楽しめる要素はある。 | ||||
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本書は、傑作ぞろいの作者の中近東シリーズものとして前々年『メソポタミヤの殺人』、前年『ナイルに死す』に次いで1938年に発表された長編作品であるが、さすがに超傑作が続いた後だけに、少し息切れの感は免れない。 1930年代の作品は作者作品としては大トリックを用いた作品が多いのだが、その中にあって本書は特別なトリックが用いられているわけではなく、ポアロも心理面から推理を進めており、ちょっとネタがつきてきたのかな、という感じがする。 風景描写がていねいに描かれており、そういう点では他の中近東ものよりも作品を楽しめる要素はある。 | ||||
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抑圧された環境におかれた 子供たちの悲劇。 一種の「虐待」としてみると 何かしら現代に通じるものがありますよね。 そんな彼らには幸運のように 起きる母親の死。 しかしそれゆえにまたしても 子供たちは苦しみを味わうという… やや犯人の反抗理由が とってつけた感じは否めないのですが 抑圧されたものの悲劇という雰囲気は よく出ていたなと思います。 | ||||
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抑圧された環境におかれた 子供たちの悲劇。 一種の「虐待」としてみると 何かしら現代に通じるものがありますよね。 そんな彼らには幸運のように 起きる母親の死。 しかしそれゆえにまたしても 子供たちは苦しみを味わうという… やや犯人の反抗理由が とってつけた感じは否めないのですが 抑圧されたものの悲劇という雰囲気は よく出ていたなと思います。 | ||||
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アガサクリスティお得意の中東もの。 今回は、珍しくエルサレム。 エルサレムは行ったことがあるので、嘆きの壁の描写をもっとたくさんして欲しかった。 オリエント急行殺人事件では、殺人に対する当局への通報をしなかったポアロ。 死との約束では、なぜ殺人を見逃さなかったのだろう。 死との約束では、殺人に対する報復ではない。 殺人以外に解決する方法があるにもかかわらず、 お金の呪縛で自立できていない人達。 許容できる範囲ではないことは明らかだ。 殺人に至らない多くの方法が選択できない人達。 アガサクリスティは、なぜ殺人を扱うのだろうか。 その背景にある人間の弱さを訴えたかったのだろうか。 | ||||
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アガサクリスティお得意の中東もの。 今回は、珍しくエルサレム。 エルサレムは行ったことがあるので、嘆きの壁の描写をもっとたくさんして欲しかった。 オリエント急行殺人事件では、殺人に対する当局への通報をしなかったポアロ。 死との約束では、なぜ殺人を見逃さなかったのだろう。 死との約束では、殺人に対する報復ではない。 殺人以外に解決する方法があるにもかかわらず、 お金の呪縛で自立できていない人達。 許容できる範囲ではないことは明らかだ。 殺人に至らない多くの方法が選択できない人達。 アガサクリスティは、なぜ殺人を扱うのだろうか。 その背景にある人間の弱さを訴えたかったのだろうか。 | ||||
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本書は傑作が多いといわれる作者の中近東シリーズ作品のひとつで、容疑者たちの心理を解き明かすポアロの推理はなかなか楽しめた。 だけど本書の登場人物が「オリエント急行の殺人」の真相を知っているのはおかしくないか? あの事件の真相は秘密だったと思うけど、一般人に知れ渡っていて秘密もクソもないと思う。 なお、本書は「死海殺人事件」のタイトルで映画化されたが、単なるご当地映画に終わっていて不評だったらしい。 この物語のおもしろさは小説でなければ伝わらないと思う、と巻末の解説に記されているが、それは本書には限った話ではないと思う。 | ||||
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本書は傑作が多いといわれる作者の中近東シリーズ作品のひとつで、容疑者たちの心理を解き明かすポアロの推理はなかなか楽しめた。 だけど本書の登場人物が「オリエント急行の殺人」の真相を知っているのはおかしくないか? あの事件の真相は秘密だったと思うけど、一般人に知れ渡っていて秘密もクソもないと思う。 なお、本書は「死海殺人事件」のタイトルで映画化されたが、単なるご当地映画に終わっていて不評だったらしい。 この物語のおもしろさは小説でなければ伝わらないと思う、と巻末の解説に記されているが、それは本書には限った話ではないと思う。 | ||||
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なかなか起きない殺人事件。 小説読んでるのですから、仕方ありません。 マダム・クリスティーの手法にもだいぶ慣れてきて、 さもありなん、の犯人でした。 物語を形づくるマダムの人間理解・認識、観察、描写はイイですね。 十分に楽しめました。 | ||||
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なかなか起きない殺人事件。 小説読んでるのですから、仕方ありません。 マダム・クリスティーの手法にもだいぶ慣れてきて、 さもありなん、の犯人でした。 物語を形づくるマダムの人間理解・認識、観察、描写はイイですね。 十分に楽しめました。 | ||||
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現在に置き換えればDVの加害者と断罪されてもおかしくない母親が、旅先のペトラで殺されました。 捜査を開始するポアロは、関係者との会話を通して、彼らのつく複雑に絡み合ったウソを解いていきます。会話の中ではオリエント急行殺人事件でポアロが果たした役割にも言及されます。 現代の母親殺しにも通じるテーマを、そうくるかという落とし方で軽やかに収束させており、クリスティが長く広く愛されている所以をかいま見られます。エンディングにはクリスティのミステリーに共通して流れる安心感があり、リラックスしたいときの軽い読み物としては最適かと。 途中、母親の理不尽さや非道ぶりを詳細に書くクリスティですが、捜査にあたっては一転、ポアロにこう言わせます。 「被害者が神の善良な使途の一人であろうと、反対に、極悪非道な鬼であろうと、事実は事実です。わたしは決して人殺しを是認しませんよ」 わたしには、この一節が大変印象的でした。 | ||||
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現在に置き換えればDVの加害者と断罪されてもおかしくない母親が、旅先のペトラで殺されました。 捜査を開始するポアロは、関係者との会話を通して、彼らのつく複雑に絡み合ったウソを解いていきます。会話の中ではオリエント急行殺人事件でポアロが果たした役割にも言及されます。 現代の母親殺しにも通じるテーマを、そうくるかという落とし方で軽やかに収束させており、クリスティが長く広く愛されている所以をかいま見られます。エンディングにはクリスティのミステリーに共通して流れる安心感があり、リラックスしたいときの軽い読み物としては最適かと。 途中、母親の理不尽さや非道ぶりを詳細に書くクリスティですが、捜査にあたっては一転、ポアロにこう言わせます。 「被害者が神の善良な使途の一人であろうと、反対に、極悪非道な鬼であろうと、事実は事実です。わたしは決して人殺しを是認しませんよ」 わたしには、この一節が大変印象的でした。 | ||||
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子供の時でも、現在でも、親の干渉を煩いと感じたことは無いだろうか。 いつでも親というのは子供が何をするか知っていたいし、自分の望むように行動して欲しいと大なり小なりは思っているようだ。 しかし、この本に登場するボイントン夫人は、60代後半(この時代にはおばあさん)でありながら、結婚した息子・その嫁・娘二人・息子を自分の意に添うように行動させ、自分の家から外に出さない家庭内独裁者だった。 ポアロはある晩、宿泊先のホテルで「彼女を殺してしまわなくてはいけない」という不穏な言葉を耳にする。それを口にしたのはボイントン一家の次男だった……。 そして旅先で、ボイントン夫人は『心臓麻痺』を起こして死んだように見えるのだが……同行していた医師の注射器がなくなったことにより、ポアロはこれを殺人と見始めるのだが……。 最後に結末が2転3転し、思わず「え!?」と口に出してしまいました。犯人は意外なあの人。 それにしても、ボイントン一家のような成人した子供が親に管理され尽くしているというのは、ぞっとしないが、なんとなく見たことがあるようにも思える。時代の差を感じさせないテーマだった。 | ||||
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子供の時でも、現在でも、親の干渉を煩いと感じたことは無いだろうか。 いつでも親というのは子供が何をするか知っていたいし、自分の望むように行動して欲しいと大なり小なりは思っているようだ。 しかし、この本に登場するボイントン夫人は、60代後半(この時代にはおばあさん)でありながら、結婚した息子・その嫁・娘二人・息子を自分の意に添うように行動させ、自分の家から外に出さない家庭内独裁者だった。 ポアロはある晩、宿泊先のホテルで「彼女を殺してしまわなくてはいけない」という不穏な言葉を耳にする。それを口にしたのはボイントン一家の次男だった……。 そして旅先で、ボイントン夫人は『心臓麻痺』を起こして死んだように見えるのだが……同行していた医師の注射器がなくなったことにより、ポアロはこれを殺人と見始めるのだが……。 最後に結末が2転3転し、思わず「え!?」と口に出してしまいました。犯人は意外なあの人。 それにしても、ボイントン一家のような成人した子供が親に管理され尽くしているというのは、ぞっとしないが、なんとなく見たことがあるようにも思える。時代の差を感じさせないテーマだった。 | ||||
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