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(短編集)
死人の鏡
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死人の鏡の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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本書『死人の鏡』は、<短篇集>です。 アガサ・クリスティー(1890年-1976年)は 生涯の「短篇約百五十」(435頁)を二十冊もの短篇集として発表しています。 そのうちの一冊の日本語翻訳が本書、文庫版の『死人の鏡』。 なんと百年以上も前の原作の本書は、日本では2004年に発行されました。 英語版の短篇集のタイトルは、 Murder in the Mews (1937) まるで長篇小説扱い。 本書に収められた短篇は、全四篇。 厩舎街(ミューズ)の殺人 謎の盗難事件 死人の鏡 砂にかかれた三角形 2025年の今日でも、原作はビデオのシリーズものの映像として見られました。 ビデオもうまく作られていましたが、 原作の《文字》の翻訳でも読みたいというのが欲張りな読者。 原作の文字を翻訳でも読めるということが、読者には最高にうれしい。 | ||||
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1937年刊行の中・短篇集。いずれも、エルキュール・ポアロが登場します。 収録作品は、以下のとおりです。 | ||||
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オフィシャルマークが無いのあり。 他の本にもあり、内容や和訳一緒でしょか? | ||||
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やや長めの短編3作と短めの短編1作から成る短編集。 「死人の鏡」が、物語としては一番よくできていると思うが、真相に疑問箇所がある。個人的に一番面白いと感じたのは、最も短いが、見事なミスディレクションの「砂にかかれた三角形」。 「厩舎街の殺人」 プレンダーリース嬢が田舎から戻ってくると、同居人のアレン夫人が死んでおり、当初は自殺と思われたが、他殺を裏付けるような事実が次々と見つかる事件。ポアロが現場を見て気づいたことが真相に活かされている点は見事で、動機にも捻りがあり、アタッシュケースの謎も面白いが、真相はイマイチ切れ味に欠ける。 「謎の盗難事件」 機密事項である爆撃機設計図が盗まれ、ポアロが調査を依頼される話。ポアロは、犯行可能性と必然性から、犯人を推理する。女中の悲鳴、メイフィールド卿の目撃証言など、色々と話を膨らませているが、やや肩透かし気味の真相。 「砂にかかれた三角形」 周囲の男性を虜にする魔性の女を巡る三角関係。それが原因と見られる毒殺事件。そう思って読んでいると、最後に見事にうっちゃられる。 最後まで読むと、「手遅れにならないうちに島を離れろ」というゴールド夫人へのアドバイスや、「犯罪者には、自惚れという共通の悪い癖がある」というポアロの言葉には、深い意味が隠されていることがわかる。 「死人の鏡」 ゴア夫妻のエキセントリックな性格設定をはじめとする絶妙な人間関係の構築や、関係者の聞き込み調査を通じて次々と意外な事実が明らかになっていく過程、最後に明らかとなる意外な犯行動機など、クリスティーらしい技巧を感じさせる作品ではある。しかし、真相を複雑にしすぎたために、ややわかりにくく、また、犯人が仕掛けたトリックが手が込み過ぎていて、そんなにうまくいくのかなと逆に思ってしまった。 (ネタバレ) 銃声の偽装の方を多くの人間が聴いているのに、実際の銃声を誰も聴いていないというのは、不自然ではないだろうか。 | ||||
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ポアロ物4編を収録。いずれもクリスティがもっとも充実していたといわれる1930年代後半に書かれた中編、あるいは長めの短編で、総じてトリックよりも人間心理に重点を置き、ドラマとして魅せることに主眼が置かれた作品が揃っているのが特徴です。 ただ、4作ともクリスティが本作以前に書いた、あるいは未来において書くことになる作品のプロットを使っているため、読む際には注意が必要です。以下に収録作品のレビューを付しますので、参考にしてください。なお、レビューの並びは発表順です。クリスティの死後に発見された作品を除き、ポアロ物の短編(中編相当のボリュームがある作品も含みます)は全54作あり、()内の数字で第何作目にあたるかを示しています。 砂にかかれた三角形(34) 1936年、ホームズ譚で有名なThe Strand Magazineに“ Poirot and the Triangle at Rhodes”のタイトルで掲載されました。地中海に浮かぶロードス島を舞台に、絡み合う男女の恋愛模様と、その中で起こる殺人を描きます。注目すべきは、クリスティの興味が事件そのものよりも、それが起こるまでの過程にあること。この視点は初期の『青列車の秘密』においてすでに現れ、中期の『ゼロ時間へ』で明確にテーマとなりますが、そうした潮流の中に本作も位置づけることができます。ただ、いかんせん短編ですので、長編では可能だった事件発生以降の物語を書くだけのボリュームがありません。結果として、謎解き要素が入った恋愛ドラマとなっていますので、それを事前に了承しておくことが本作を楽しむための前提となります。なお、ポアロがいきなりロードス島にいるところから始まる冒頭に唐突さを感じるかもしれませんが、The Strand Magazineでは本作の前に「船上の怪事件」(『黄色いアイリス』収録)が掲載されており、ここでポアロが地中海クルーズへ出かけたことが記されています。本作はいわばその姉妹編なのです。もちろん、内容的には独立しているので「船上の怪事件」を知らなくても何も問題はありません。それよりも重要なのは、本作で描かれた人物関係が、後年の長編『白昼の悪魔』で再び用いられていることでしょう。まったくの流用ではないものの、犯人の目星がついてしまう恐れがあります。『白昼の悪魔』は映画『地中海殺人事件』の原作で、ポアロ物の中でも著名な作品です。未読の方はご注意ください。 厩舎街の殺人(35) 無数の花火が打ち上げられるガイ・フォークス・デイが明けた朝、頭を拳銃で撃ち抜かれた女性の遺体が発見されます。一見自殺に思えるものの、状況に明らかな不審があったため、担当となったジャップ警部は他殺と判断、ポアロに協力を要請して捜査を開始します。1936年、Woman's Journalにて発表。英版では表題作になっていますが、内容は1923年に発表された「マーケット・ベイジングの怪事件」(『教会で死んだ男』収録)に改良を施した作品です。事件の中核部分がそのままなので、原型を先に読んでいるとネタバレは避けられません。ただ、それでも本作には文体という魅力があります。女性誌に掲載されたせいか、他のポアロ物より繊細で柔らかな筆致で書かれており、これが作品の印象に大きく寄与しています。ポアロとジャップ警部が2人だけで(ヘイスティングスなしで)やり取りを交わす姿を見られるのも新鮮です。 死人の鏡(36) ジャーヴァス・シェヴニックス=ゴア准男爵という、聞くだに仰々しい名前の貴族が変死を遂げます。現場の状況から自殺と判断されますが、生前准男爵から依頼を受けていたポアロは疑問を抱き、真相を突き止めようと自ら進んで捜査に乗り出します。1937年3月、本書の英版が発行された際、ポアロ物の短編では初めて単行本書き下ろしとして発表された作品。謎とドラマ性を高次元で融合させた好編で、クィンシリーズや『三幕の殺人』に登場したサタースウェイト氏が顔見せ出演しているのもファンにとっては嬉しいサービスでしょう。ただし、犯人こそ違うものの、事件の概要や人物関係が1932年に発表された「第二のゴング」(『黄色いアイリス』収録)とほぼ共通しています。作品自体の出来としては「死人の鏡」のほうが優れているので、できればこちらを先に読んでから、その原型となった「第二のゴング」に触れる、という流れをお勧めします。なお、商品説明では密室の謎を煽っていますが、これはちょっとどうも……一読すれば本作の中心がそこにはないのは明らかで、羊頭狗肉の宣伝といわれても仕方ないでしょう。 謎の盗難事件(36) 新たな戦争の火種が欧州の各所でくすぶっている時期に(実際本書の発行から2年後に第二次世界大戦が始まります)、英国の国防を担う大臣宅で新型爆撃機の設計図が盗まれるという事件が発生。急遽呼ばれたポアロがその解決に挑みます。クリスティにしてはパズラー色が強い作品で、事件が起こった際の状況が細かく提示されており、それらの情報をすべて組み合わせていくと、誰にとっても不可能な犯罪だったことがわかります。そこで、では犯人はどんなトリックを使ったのか、となるのですが、その答えはカーやホックなど、不可能犯罪を得意とし、こだわりを持っていた作家とは違ってクリスティはいかにも彼女らしい解決を持ってきます。これを首肯できるかどうかで、本作に対する評価が変わってくるでしょう。「死人の鏡」と同じく、本書のために書き下ろされた作品ですが、こちらも完全新作ではなく、1923年に発売された「潜水艦の設計図」(『教会で死んだ男』収録)を中編化しています。内容自体は原型とほぼ同じですが、的確なボリュームアップが施されており、読み応えは遥かに上。どちらかを読むと他方はネタバレになってしまうのが避けられないため、特別なこだわりがない限り、こちらを優先することをお勧めします。 | ||||
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全体的に文章がすごく読みにくいというか、言い回しもおかしくて非常に読みにくかったです。個人の好みと言ってしまえばそれまでですが、他のクリスティ作品ではあまり感じなかったので。海外ミステリはそれなりに読んできましたが、これほど読みにくく感じたのものも珍しいです。これからは訳者も選んで購入しないと駄目ですね。 | ||||
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最近ポアロのDVDをセットでもとめて、読んでない本があるのに気づき読んでいない本を手にしました。 映像と本どちらもいいです。またこつこつ本を手に入れます。 | ||||
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これも短編集の中では 「読める作品」に入るんじゃないかと思います。 事実上中篇ではあるのですが。 読みなれた人には目新しくは感じないでしょう。 よくあるパターンですから。 でも見せかけものの1つは予想外の事実が出てきたりして、 「なかなか」楽しめるはずですよ? 他の作品でも似た手法はありますが 「えっ」と思わせてくれるものがあります。 中途半端なのが多い短編集ですが、 これは悪くはありません。 とびきりよいという作品もないですが。 | ||||
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厩舎街の殺人 謎の盗難事件 死人の鏡 砂にかかれた三角形 の4作品を所蔵。 最初は短編だと気がつかずに、読んでいて、あれ本の途中で結論がでて、終わるのかと思ったら、短編集でした。 厩舎街の殺人は、ガイフォークスデイという記念日の意味を知ることができました。 推理小説には、自殺か他殺かが問題になる筋書きは、いろいろありますが、他殺である場合が多いようです。 謎の盗難事件では、書類の盗難事件が課題となる。他の作品でも書類の盗難が話題になったことがある。似ているところもあれば、似ていないところもある。 似た作品があると、作品の違いを楽しむことができるか、辟易としてくるかは、人によるのかもしれない。 | ||||
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厩舎街の殺人 謎の盗難事件 死人の鏡 砂にかかれた三角形 の4作品を所蔵。 最初は短編だと気がつかずに、読んでいて、あれ本の途中で結論がでて、終わるのかと思ったら、短編集でした。 厩舎街の殺人は、ガイフォークスデイという記念日の意味を知ることができました。 推理小説には、自殺か他殺かが問題になる筋書きは、いろいろありますが、他殺である場合が多いようです。 謎の盗難事件では、書類の盗難事件が課題となる。他の作品でも書類の盗難が話題になったことがある。似ているところもあれば、似ていないところもある。 似た作品があると、作品の違いを楽しむことができるか、辟易としてくるかは、人によるのかもしれない。 | ||||
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4つの作品が収められていますが、個人的には後の2編が好きです。 初めの2作品は少し地味な感じがして。。トリックも設定も。 やはりタイトル作が秀逸!短編集としては、「ポアロ登場」をオススメします。 | ||||
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4つの作品が収められていますが、個人的には後の2編が好きです。 初めの2作品は少し地味な感じがして。。トリックも設定も。 やはりタイトル作が秀逸!短編集としては、「ポアロ登場」をオススメします。 | ||||
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「厩舎街の殺人」「謎の盗難事件」「死人の鏡」「砂にかかれた三角形」の4編を収録。いずれもポワロシリーズで、一作につき100ページほどです。「砂に〜」だけちょっと短めでしょうか。 ミステリ小説を「謎解き」と「物語性」に分類したとき(こういう分類の仕方が嫌いな方もいるでしょう)クリスティはこの2つを実にうまく両立させている作家で、本書も例外ではありません。事件の意外性、物語性、共に非常に充実しています。また2作品でクリスティには珍しい「密室」も登場します。ただし、これに関しては特に優れたトリック等があるわけではありませんが… 表題作も良いのですが、個人的には「厩舎街の殺人」が好きですね。逆転の発想といいますか…意外な結末でした。4編とも読み応えがありますので、短めの作品を読みたいときにオススメします。 | ||||
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「厩舎街の殺人」「謎の盗難事件」「死人の鏡」「砂にかかれた三角形」の4編を収録。いずれもポワロシリーズで、一作につき100ページほどです。「砂に〜」だけちょっと短めでしょうか。 ミステリ小説を「謎解き」と「物語性」に分類したとき(こういう分類の仕方が嫌いな方もいるでしょう)クリスティはこの2つを実にうまく両立させている作家で、本書も例外ではありません。事件の意外性、物語性、共に非常に充実しています。また2作品でクリスティには珍しい「密室」も登場します。ただし、これに関しては特に優れたトリック等があるわけではありませんが… 表題作も良いのですが、個人的には「厩舎街の殺人」が好きですね。逆転の発想といいますか…意外な結末でした。4編とも読み応えがありますので、短めの作品を読みたいときにオススメします。 | ||||
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おなじみの名探偵エルキュール・ポアロが活躍する中編集(ただし最後の話は短編)。収録作品は「厩舎街(ミューズ)の殺人」、「謎の盗難事件」、「死人の鏡」、「砂にかかれた三角形」。中編の本格推理物もなかなか悪くない。短編ではちょっと無理な、コクのある謎解きが楽しめる。一方、長編でしばしば見られるような、話が入り組みすぎていて、いかにも作り物めいた、不自然な設定になってしまう欠点もない。いちばん気に入ったのは「厩舎街の殺人」だが、最後の短編(ややあっけない)以外はどの話もおもしろい。適度に凝った謎解きを、1冊で3回も楽しめてお得。 | ||||
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