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邪悪の家



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邪悪の家の評価: 4.05/5点 レビュー 44件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21~34 2/2ページ
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No.14:
(4pt)

実に戯曲的な構成

オリジナルは1932年リリース。創元推理文庫では『エンド・ハウスの怪事件』として出ている。こちらの方が原題に近く正しい、と思える。内容は正にクリスティーらしい一冊だ。

クリスティーの作品を読んでいて共通して感じることは、どの作品もまるで『お芝居』を読んでいるような気持ちになることだ。つまり、配役をキッチリ決めて、しっかりした台詞を配し、小説の中がまるで舞台のように感じられる。実際、クリスティーは多く戯曲や戯曲化を手がけているので、おそらく制作の過程でそういう気持ちが常にあったのだと思える。この作品はそういう傾向が最も強い作品だと思う。

つまりは読んでいて実に『立体的』なのだ。そしてそんな『立体的』な空間の中に、伏線を見事に仕掛けている。だから読んでいて実に楽しい。初期の傑作として文句なしの一冊だ。
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC
No.13:
(5pt)

数多いクリスティのエポック・メーキング作品のひとつです。

みなさん書いていますが、一般には「エンドハウスの怪事件」というタイトルの方がメジャーかな?でも最後まで読んだら「邪悪の家」というタイトルの方が内容にふさわしいタイトルであるのかな…と思います。
ポワロが犯人を疑い始めるそのきっかけとか、見逃していたある小さな矛盾とか、このあたりなかなか説得力があって面白い。あと、動機もきちんと推測できるようになってるのはいいですね。これはクリスティ作品の大きな魅力だと思います。本作と同じ仕掛けを用いたミステリは山ほどあると思いますが、単なる一発アイデアのミステリで終わっていないところはさすがですね。
邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)より
4150700753
No.12:
(5pt)

数多いクリスティのエポック・メーキング作品のひとつです。

みなさん書いていますが、一般には「エンドハウスの怪事件」というタイトルの方がメジャーかな?でも最後まで読んだら「邪悪の家」というタイトルの方が内容にふさわしいタイトルであるのかな…と思います。

ポワロが犯人を疑い始めるそのきっかけとか、見逃していたある小さな矛盾とか、このあたりなかなか説得力があって面白い。あと、動機もきちんと推測できるようになってるのはいいですね。これはクリスティ作品の大きな魅力だと思います。本作と同じ仕掛けを用いたミステリは山ほどあると思いますが、単なる一発アイデアのミステリで終わっていないところはさすがですね。
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC
No.11:
(4pt)

ポアロ、操り人形へ(?)

登場人物一人一人が奥底に“何か”を秘めていますが、
最後になってその人のその“本質”が明らかになる過程は
納得のいくものとなっていると私は思います。
ただ、一つ注文をつけるとすれば、題名は“Peril at End House”ですが、
その“House”の影が薄く感じました。
“House”そのものをもっとミステリーにいかして欲しかったと思います。
邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300066
No.10:
(4pt)

ポアロ、操り人形へ(?)

登場人物一人一人が奥底に“何か”を秘めていますが、

最後になってその人のその“本質”が明らかになる過程は

納得のいくものとなっていると私は思います。

ただ、一つ注文をつけるとすれば、題名は“Peril at End House”ですが、

その“House”の影が薄く感じました。

“House”そのものをもっとミステリーにいかして欲しかったと思います。
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC
No.9:
(5pt)

ポアロがエンド・ハウスで演出・上演してみせるお芝居仕立ての結末が見事な、初期の傑作

「邪悪の家」の原題は、「PERIL AT END HOUSE」であり、他社の文庫本、テレビ版「名探偵ポワロ」、NHKアニメ「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」では、全て「エンド・ハウス(の)怪事件」の邦題で発表されている作品である。余談だが、アガサには、原題そのままの「ねじれた家」という作品もあり、私などは、未だに、両者を混同してしまうのだ。こうした紛らわしい邦題の付け方は、何とかならないものだろうか。さて、物語の方だが、イギリス南部海岸の観光地のホテルで夏の休暇を過ごすポアロは、エンド・ハウスの若く美しい女主人ニックと知り合う。ニックは、三日間に三度も命を狙われ、今また、ポアロの目の前で、狙撃されたのだ。ポアロは、五回目を警戒して、エンド・ハウスに乗り込むのだったが、ダンス・パーティの夜、遂に、悲劇が起きる。終盤に、事件の真相を解明したポアロが、未知の犯人をあぶり出すため、関係者が一堂に会する中で、エンド・ハウスで演出・上演してみせるお芝居のシナリオは、どんでん返しの終幕付きで、見事の一語、アガサの卓越したストーリー・テラー振りの面目躍如といったところだ。ちなみに、この作品が出版された頃は、アガサは、マックスとの二度目の結婚の直後で、日常生活を存分に楽しむとともに、フルスピードで相当数の作品を一気に書き上げていた時期であり、アガサはこの当時の作品の記憶があまりなく、この作品についても、「わたしの小説の中ではまるで印象が残っていないし、書いた記憶さえ思い出せない」と、さんざんな言い様なのだが、「ようやく自分の書くものに自信が持てるようになってきた」と言っている時期でもあり、初期の傑作の一つであることは確かだろう。
邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.8:
(5pt)

ポアロがエンド・ハウスで演出・上演してみせるお芝居仕立ての結末が見事な、初期の傑作

「邪悪の家」の原題は、「PERIL AT END HOUSE」であり、他社の文庫本、テレビ版「名探偵ポワロ」、NHKアニメ「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル」では、全て「エンド・ハウス(の)怪事件」の邦題で発表されている作品である。余談だが、アガサには、原題そのままの「ねじれた家」という作品もあり、私などは、未だに、両者を混同してしまうのだ。こうした紛らわしい邦題の付け方は、何とかならないものだろうか。
さて、物語の方だが、イギリス南部海岸の観光地のホテルで夏の休暇を過ごすポアロは、エンド・ハウスの若く美しい女主人ニックと知り合う。ニックは、三日間に三度も命を狙われ、今また、ポアロの目の前で、狙撃されたのだ。ポアロは、五回目を警戒して、エンド・ハウスに乗り込むのだったが、ダンス・パーティの夜、遂に、悲劇が起きる。
終盤に、事件の真相を解明したポアロが、未知の犯人をあぶり出すため、関係者が一堂に会する中で、エンド・ハウスで演出・上演してみせるお芝居のシナリオは、どんでん返しの終幕付きで、見事の一語、アガサの卓越したストーリー・テラー振りの面目躍如といったところだ。
ちなみに、この作品が出版された頃は、アガサは、マックスとの二度目の結婚の直後で、日常生活を存分に楽しむとともに、フルスピードで相当数の作品を一気に書き上げていた時期であり、アガサはこの当時の作品の記憶があまりなく、この作品についても、「わたしの小説の中ではまるで印象が残っていないし、書いた記憶さえ思い出せない」と、さんざんな言い様なのだが、「ようやく自分の書くものに自信が持てるようになってきた」と言っている時期でもあり、初期の傑作の一つであることは確かだろう。
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC
No.7:
(4pt)

これは「エンド・ハウスの怪事件」です

創元推理文庫では『エンド・ハウスの怪事件』として翻訳されている作品です(間違えて両方買わないように!)。クリスティにしては地味な作品で、トリックは決して大仕掛けなものではありません。しかし、じつはかなり掟破りのことをやっています。何をやっているかを書いてしまうと興をそぐので書きませんが、読んでみると「なるほど、クリスティはこれをやりたかったのだな」とわかると思います。もうひとつ面白いのは、登場人物たち(=容疑者たち)がみんな怪しい言動をしていることです。もちろん、殺人事件に直接関係あるのはごく一部の人なのですが、それでは他の人達はなぜそんな行動を取るのかということにポワロが頭を悩ませます。それらの謎の中の最後のひとつが明らかにされるところでこの物語は終わるのですが、その謎は事件に直接の関係はありません。それによって陰湿な事件にもかかわらず、読後感を微笑ましいものにすることに成功しています。
邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
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No.6:
(4pt)

これは「エンド・ハウスの怪事件」です

創元推理文庫では『エンド・ハウスの怪事件』として翻訳されている作品です(間違えて両方買わないように!)。クリスティにしては地味な作品で、トリックは決して大仕掛けなものではありません。しかし、じつはかなり掟破りのことをやっています。何をやっているかを書いてしまうと興をそぐので書きませんが、読んでみると「なるほど、クリスティはこれをやりたかったのだな」とわかると思います。
もうひとつ面白いのは、登場人物たち(=容疑者たち)がみんな怪しい言動をしていることです。もちろん、殺人事件に直接関係あるのはごく一部の人なのですが、それでは他の人達はなぜそんな行動を取るのかということにポワロが頭を悩ませます。それらの謎の中の最後のひとつが明らかにされるところでこの物語は終わるのですが、その謎は事件に直接の関係はありません。それによって陰湿な事件にもかかわらず、読後感を微笑ましいものにすることに成功しています。
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC
No.5:
(4pt)

女性に優しいポアロ

命を狙われた美女ニックを守ろうと立ち上がった勇敢な騎士のようなポアロ!でもそこはクリスティ、どんどん謎が深まって…最後にやっぱりポアロの活躍で謎が解かれて爽快!
邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300066
No.4:
(4pt)

女性に優しいポアロ

命を狙われた美女ニックを守ろうと立ち上がった勇敢な騎士のようなポアロ!でもそこはクリスティ、どんどん謎が深まって…最後にやっぱりポアロの活躍で謎が解かれて爽快!
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC
No.3:
(5pt)

Peril at End House

Peril at End House is about charming Nick Buckley's many escapes from death, and the tragedy that befalls her sister. After many attemped murders, the murderer finally thinks they have killed Nick. The murderer, however, had killed her sister, who was wearing NIck's shawl.This is one of Agatha Christie's best books. It is suspenseful and the psychological build-up of the story is wonderful. The reader cannot decide who did it, as each character has a different opinion on the matter. Although there are several characters, all are fully developed and have their own suspicious ways. Every character has a strong motive and the oppurtunity, but the ending is quite surprising. The solution is beleivable and complex, and lets the reader end on a high note. A must read for all mystery and crime novel lovers.
邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)より
4151300066
No.2:
(4pt)

悔しいくらいに

『やられた!』クリスティの作品ではよくありますが、このお話もそうでした。最後で思わぬ展開。まさかああなるとは・・・。でも、すべて解決して満足な終わり方だったと思います。
邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (ハヤカワ・ミステリ文庫 1-75)より
4150700753
No.1:
(4pt)

悔しいくらいに

『やられた!』
クリスティの作品ではよくありますが、このお話もそうでした。
最後で思わぬ展開。まさかああなるとは・・・。
でも、すべて解決して満足な終わり方だったと思います。
邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:邪悪の家 (1984年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J757KC

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