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邪悪の家
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【この小説が収録されている参考書籍】
邪悪の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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ニックと間違われて殺されたと思われていたマギー。しかし、その殺害の真相がわかった時、犯人が取った行動のおぞましさに絶句してしまった。「彼女は人々を惹きつけるのに、誰もやがては”興味をなくす”」というポアロの言葉が、犯人の抱えていた哀しみを表しているようで切ない。 入院していた時期に、手紙にそのことが一切書かれていないことにポアロが気付いたのも、流石。 | ||||
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アガサクリスティの作品は全部好きなんですがこの作品もインパクトがあって面白かったです。流石ミステリーの女王! | ||||
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おもしろかったですよ。 | ||||
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クリスティの初期の傑作だと思いますが、評価は他の皆さんが色々して居られるのでそちらへ譲ります。 この作品のメイントリックは、クリスティはミス・マープル物でも使って居ます。 タイトルですが、この作品は新潮文庫では「エンド・ハウス殺人事件」創元推理文庫では「エンドハウスの怪事件」で出版されて居ます。 原題を見れば「Peril at End House」なので直訳すれば「エンドハウスで危険に晒されて」とでもなる処でしょうか。 作中で登場人物が「この家(エンドハウス)は不吉な家よ」(新潮文庫版)と言って居る処を、このハヤカワ版では「この家は邪悪の家よ」と訳され、これがタイトルとなって居ます。この辺りも翻訳家のセンスの違いでしょうか。 | ||||
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真相を知れば単純な仕掛けなんですが、ミスリードが巧すぎてまんまと騙されました! クリスティの作品はいくつも読んでいますが、これが一番騙された感が強いかも。 そりゃポアロも苦戦するわな。 この作品では、何度も出し抜かれて苦戦するポアロの珍しい姿が拝めます。 私はポアロの自信満々なところが面白くて好きなのですが、一方で少々憎たらしくも感じていたので、悪趣味ですが今回はなんかスッキリしました(笑) ポアロにもこんな人間くさいところがあったとは。 肝心の内容ですが、ストーリーはもちろん、訳も良いのかサクサク読めます。 登場人物もキャラ立ちしていて覚えやすいです。 残念なところを挙げるとすれば、タイトルくらいでしょうか。 「邪悪の家」というタイトルの割に、あまり邪悪さは感じられなかったので。 私はポアロ物はまだ全部読んだわけではありませんが、騙された衝撃の大きさから、ポアロ物の中で5本の指に入るくらい楽しめました。 ただ、私はミステリーで犯人を当てたことはあまりありません。 よく犯人を当てられるような方は、私のようには騙されない可能性があることを留意した方が良いかと思います。 | ||||
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お馴染み名探偵ポアロとヘイスティングスの活躍する本格ミステリ。ヒロインの女性の言動があまりに奇妙で、銃撃されてるのに気付かないと言う出だしに違和感を覚えたが、すぐストーリーに引き込まれた。読み終えてみると全ては巧みに計算された筋書きだった事がわかり納得。ポアロが途中で二度も容疑者一覧を作成してくれるサービスが楽しく、読者もヘイスティングス目線で謎解きに頭をひねる事が出来る。クリスティーだからあっと驚く結末を用意してミスリードしようとしているのだろうと見当は付くが、個人的にはどんなにうまく欺されるのだろうかと期待しながら読んだ。途中で何となく真犯人の予想は付いたが概ね満足のゆく出来だったと思う。 あえて難点を言えば、さすがに都合の良過ぎる出来事が目に付く事と、後出しじゃんけんのように読者の知り得ない人物やエピソードが出て来て、本格ミステリとしてはアンフェアに思えたところ。私のように真剣に頭を使う気のない気楽な読者にとっては問題にならないのだけれど。 | ||||
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四度も命を狙われた女性ニックと偶然知り合ったポアロとヘイスティングズ。ポアロはニックに監視役の友人マギーを呼ぶように忠告。しかし、ニックが住んでいるエンドハウスで開かれたパーティーの際に、ニックの身代わりにマギーが銃殺される。ニックの安全を考えて、療養所に移させるが、そこに毒入りチョコレートが届けられ、ニックは重態となるが命はとりとめる。自分の目前で殺人と殺人未遂が行われ、責任を痛感するが、真相にたどり着けず、焦燥するポアロ。 登場人物の数は多からず、少なからず適正で、それぞれに怪しい点がある人物配置も巧妙。ポアロが2回にわたって、事件関係者の動機や疑問点をリストにまとめており、事件のポイントが整理されていて、わかりやすい。ポアロが最後に犯人に仕掛けた策略も見所の一つ。真相は二段構えの意外性を持っており、リストで挙げた疑問点は最後にすべて解明される。 残念に感じたのは、真相の核心である犯人が偽装したある事柄が、読者には想像しにくく、真相として示されても納得しにくいこと。私もこの犯人の可能性を疑いはしたが、その背景にあるものが思い付かず、殺人の動機と結びつけることができなかった。 また、数多くの伏線が散りばめられていて、それが真相説明につながっているのは見事だが、厳密に考えないとわからないような細かい伏線が多い。 ポアロがニックにマギーを呼ぶように忠告したり(さっさと避難させるべき)、シートンが都合よく事故死するなど、犯人に都合よく行き過ぎているとも感じる。 | ||||
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私は、団塊世代の直後の世代で、高校生の頃は江戸川乱歩に夢中になり、大学に入ると、ちょうど横溝正史ブームで、金田一耕助シリーズはすべて読破した後、日本のミステリ(森村誠一、高木彬光、松本清張・・・)にはまったものでしたが、アガサ・クリスティには全く縁がなく、60代になって、NHKの「名探偵ポアロ」のファンになり、未だに、再放送されるたびに毎回見ており、それがきっかけで、「カーテン」を皮切りに、「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」「スタイルズ荘の怪事件」「ABC殺人事件」と読み進めてきました。そして、この「邪悪の家」を手にとり、期待も新たに読み始めましたが、ポアロとヘイスティングスの会話に違和感を持ってしまい、なかなかページをめくることが困難になってきました。テレビのデビッド・スーシェの吹き替えは、熊倉一男氏で、この二人の偉大な俳優と声優のおかげで、その独特の雰囲気を楽しみ、今まで読破してきたポアロ物もその”感じ”から逸脱するようなこともなく、気持ちよく、作品の面白さを堪能できたのに、今回の訳者の的外れな訳しかたのせいで、全く、ポアロの世界を楽しめなくなってきています。この訳者は、もしかして、ポアロの作品を今まで読者として読んだことのない人ではないでしょうか?あの慇懃丁寧だからこそユーモラスなポアロの雰囲気が感じられず、まったく別の人物になっています。ヘイスティングスだって、ポアロに対して、ため口はきいてないし、尊敬と愛情を持った接し方をしていたはずです。なんだか、がっかりな訳しかたになっていますが、他の方の評判では、けっこう面白い作品だと書いてありますので、頑張って最後まで読みたいと思っています。・・・・数週間かけて、やっと読破しました。うーん、どうなんでしょうね。中盤くらいは、まだるっこしくて、イライラさせられましたが、終盤にいろいろな事実が判明し、最後のポアロの種明かしには、ずるいというかうまいというか、小説としては面白かったですね。結局、アガサ・クリスティーは、ずるくてうまいミステリーの大家だと納得しました。それで、星ひとつ加えて、☆4個と変更しました。 | ||||
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最近出た新訳だが、ポアロとヘイスティングズの会話が歳の離れていない友人であるかのようだ。 他の訳者のだと教師と生徒って感じの会話になってるけど。 妙なことだがこれがいちばん新鮮だった。 問題はどっちがしゃべっているか分からなくなってくること(ポアロがフランス語混じりなので判別つくが) 物語の展開やトリックについては語るのはやめます。 展開も面白くて、古典的だが意外なトリックだから | ||||
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難敵のビッグ4と青列車の秘密をやっつけてらしい作品に突入。ネタバレなしにしますが、典型的なポアロの推理が楽しめます。 自信をもっておすすめします。 | ||||
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読み進めて最初の殺人事件が起こったところで犯人がわかって しまいました。よく推理小説を読んでおられるかたならおそらく 私と同じことになると思います。 勿論、ミスリードさせる為に色々な容疑者がでてくるので 退屈と言うことはありません。 ただ推理に迷走しているポアロが哀れでした。 あの難解なアクロイド殺人事件を簡単に解いた人と同じ人物とは とても思えません。作者の悪意を感じますね。 | ||||
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小説自体はとても面白かったので★五つですが、最後についている石崎幸二氏の解説がまったく意味不明でバカバカしいもので、まったく必要なかったと思いました。正直気持ち悪かったです。 | ||||
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32年発表の作品の新訳です。 十数年前に旧訳を読んで以来久しぶりに再読しました。 三十年代から四十年代はクリスティが人気・実力とも充実の時期で、傑作・佳作が揃っていますが、本作も例外なく、なかなかの佳作です。 メインのトリックをいかにもクリスティらしく、小技を利かせて読者を迷わせます。 珍しくポワロも誤導に引っ掛かり、終盤まで真相を看破できずにいるのも本作の特徴でしょうか。 まぁそれ以上にヘイスティングスは相変わらずの色々な勘違いをしていますが(笑) レビューが☆一つだったので思わず書き込みましたが、職人クリスティの仕掛けに驚かさる事必須、一読の価値ありの作品です。 | ||||
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残念ながら女史の作品の中では評価が低い部類に入っています。 が! 普通の人にとってはあの人の長編でポワロ(デビット・スーシェのイメージで)というだけでも楽しく読めると思います。 オリエント急行よりも個人的には面白いと思っています エンド・ハウス殺人事件 (新潮文庫) | ||||
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犯人の形式が 女史ではあまり用いられない 方法を使っている作品です。 だけれども決して目新しい手法ではなく 有名な作家では多用されている手法です。 何よりもあいやーと思わせてしまうのは ヒントはすごく目立つところに 出ているのに関わらず 簡単に見逃す環境に構成が 作られてしまっていること。 なので犯人が露見すると あっ!!と思うこと 間違いなしでしょう。 思いっきり出し抜かれてみてください。 そう、ポアロと同じように… | ||||
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犯人の形式が 女史ではあまり用いられない 方法を使っている作品です。 だけれども決して目新しい手法ではなく 有名な作家では多用されている手法です。 何よりもあいやーと思わせてしまうのは ヒントはすごく目立つところに 出ているのに関わらず 簡単に見逃す環境に構成が 作られてしまっていること。 なので犯人が露見すると あっ!!と思うこと 間違いなしでしょう。 思いっきり出し抜かれてみてください。 そう、ポアロと同じように… | ||||
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犯人は直感で分かってしまう人が多いかもしれませんが、容疑者達の様々な言動の謎が最終的に解決されていて面白いです。 あと、途中、ヘイスティングズの視点から書かれているとはいえアンフェアじゃないか、と思う箇所がありましたが、あとで考えるとフェアだったようで、少し感心しました。 | ||||
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本書を読むまでは、殺人後に問題を解決する探偵はすごいと思っていました。 しかし、未然に殺人を防げない探偵ほど、なさけないものはないことが分りました。 偉そうにしていても、人命一人を防ぐ能力の方が、 殺人者を探す能力よりも、価値があることがわかりました。 ポアロに対する尊敬の念や、 ポアロの偉そうな口ぶりの、 弱点が分りました。 偉そうにしていても、人命を守れない探偵。 クリスティの描きたかったことが分ったような気がしました。 | ||||
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本書を読むまでは、殺人後に問題を解決する探偵はすごいと思っていました。 しかし、未然に殺人を防げない探偵ほど、なさけないものはないことが分りました。 偉そうにしていても、人命一人を防ぐ能力の方が、 殺人者を探す能力よりも、価値があることがわかりました。 ポアロに対する尊敬の念や、 ポアロの偉そうな口ぶりの、 弱点が分りました。 偉そうにしていても、人命を守れない探偵。 クリスティの描きたかったことが分ったような気がしました。 | ||||
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オリジナルは1932年リリース。創元推理文庫では『エンド・ハウスの怪事件』として出ている。こちらの方が原題に近く正しい、と思える。内容は正にクリスティーらしい一冊だ。 クリスティーの作品を読んでいて共通して感じることは、どの作品もまるで『お芝居』を読んでいるような気持ちになることだ。つまり、配役をキッチリ決めて、しっかりした台詞を配し、小説の中がまるで舞台のように感じられる。実際、クリスティーは多く戯曲や戯曲化を手がけているので、おそらく制作の過程でそういう気持ちが常にあったのだと思える。この作品はそういう傾向が最も強い作品だと思う。 つまりは読んでいて実に『立体的』なのだ。そしてそんな『立体的』な空間の中に、伏線を見事に仕掛けている。だから読んでいて実に楽しい。初期の傑作として文句なしの一冊だ。 | ||||
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