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微笑む人



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【この小説が収録されている参考書籍】
微笑む人
微笑む人 (実業之日本社文庫)

微笑む人の評価: 2.91/5点 レビュー 91件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全91件 81~91 5/5ページ
No.11:
(3pt)

結末を急いだ「不条理」ミステリー…。

エリート銀行員が、妻と娘を殺して逮捕された。
 動機は、本の置き場がなく邪魔だったからだという…。
 人の個性や価値観と社会通念との相違は、常に小説のテーマになる。
 動機の解明はミステリーにとって不可欠だが、果たして本書は
それをきちんと読者に納得させられるだろうか?
 常識的には納得できない動機の説明が、不十分ではないか?

 不条理でゆくのなら、そのまま通して欲しかったかな、と思った。
 最後に通念に捉われて、凡庸の終末を迎えたのが残念だ。
 もう一言いえば、さまざまな伏線がそのままになっているのが、気になる。

微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.10:
(4pt)

皆さんいいこと書いてます。

皆さんのレビューの通りです。評価が大きく割れているのもご尤もです。
私も読み物としては大変楽しく詠みました。
特に途中までは「これは貫井の最高傑作になるんじゃないか?」くらいの期待度を持って読むことが出来、
結局2時間ほどで読み終わってしまいましたが、まあこの話、はっきりしないことがいくらなんでも多すぎです。
倍の分量でとりあえず「最低限ここは必要だろう」という部分を書いてくれていたら恐るべき傑作になっていたかもしれません。

それでも高評価なのは、この主人公の生い立ち・性格が自分と酷似していたことで、ものすごく主人公に感情移入して読めたことでしょう。
私の場合幸いな事に自炊を始めたおかげで、妻子を殺すことなく現在に至っておりますが(笑)
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.9:
(4pt)

とても不気味な犯罪

貫井徳郎さんのノンフィクションだと思った。
丁度「桶川ストーカー殺人事件」読了直後だったからかもしれないが、実際にあった事件に興味を持って貫井さんが背景調査をしたのだと思って、ネットで事件を検索してみたけど、「微笑む人」にしかヒットしない。3分の1程読んでやっと、そういう設定の小説だと理解した。登場している小説家も、貫井さんの話じゃないのだと。

「手狭になって本を置く場所に困ったから妻子を殺した」という事件が本当にあったのだと思って不気味に感じた。仁藤の起こした別の事件からも、気味悪さが増すばかりだった。
とても特異な犯罪者だし、終わりがきちんとまとまれば5星間違いなかったと思う。

ラストの終わり方は散々こき落とされているけど、確かにもう少し何とか出来たのでは?意味も無くショウコが登場し、しかも、未消化で終わった。3人のショウコも何なのだ?
この小説を、途中のインパクトさながら〆ることが出来たら、すごく良いものになったのに。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.8:
(1pt)

読むんじゃなかった(-_-)

途中までは確かに引き込まれましたが、終盤残り20ページ辺りから、何とも嫌な予感… 私にとっては、投げ出しとしか思えないラストでした
確かにスッキリしない小説と言うものもあります、恩田陸さんの「ユージニア」なんかは個人的に忘れられないです
なのに…何ですかね、本作は「フロシキ広げたんだからそれは無いだろう」としか思えない。
本屋のポップに書くようなセリフ書いて即座に絶賛してるレビューはステマってやつかも知れないとまで勘ぐってしまう私です…
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.7:
(4pt)

ストーリはおもしろかったが、個人的には残念な終わり方だった

銀行員の男が妻子を殺害した事件。一人の作家が事件の真相に迫ろうと、小説家の男が関係者に話を聞きながら、犯人の素顔に迫っていく物語。

仕事の関係者から始まり、大学の同級生、高校・中学時代、そして小学生時代と徐々に時代をさかのぼって犯人の人間性に迫っていく。

「いい人」と評する人が多い中、別の一面を見た関係者の証言もリアルに描かれており、非常に楽しめた。犯人の周りで起きた不審な死も展開をさらに盛り上げていく。

最後の終わり方は、色々な意見があると思うが、個人的には衝撃的な展開を期待していたので、ちょっと残念だった。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.6:
(4pt)

前衛的手法のミステリー小説

すっきりしない終わり方なのか、それとも深く考えさせられる終わり方なのか、この小説のラストに対しては、大きく評価が分かれると思う。私自身は、ハッとさせられ、そのうえで、「なるほど、こういう形態も有りか」という感想を持った。
ミステリー小説の常道として、最初に殺人事件が起こり、そして、なぜ?というところから物語が始まる。小説家である主人公がルポルタージュというかたちで、その事件を追っていくのだが、取材が進むにしたがって、ことの真相を探るうえでの手掛かりが次々と明らかになってくる。なにぶん事件の容疑者であるエリート銀行員が口にした妻子殺害の動機が「本を置く場所に困ったため」という不可解なものであっただけに、大きな疑問とともにその解決を求める読者の興味は、どんどんと膨らんでいく。ところが、物語の結末は……。
結局のところ、この小説は、一般のミステリーのように、快刀乱麻を断つがごときラストを迎えることはないのである。
現実社会の中でも、ひとたび殺人事件が起きれば、こぞってマスコミはそれを取り上げ、特に殺害動機について、あれこれと推測を重ねる。しかし、その動機(それはあくまでも警察発表だが)が理解しがたいものであった場合、すぐに、容疑者が嘘を吐いているだとか、あるいは心神喪失や心神耗弱という言葉を持ち出し、容疑者の精神構造を疑ってかかったりするものだ。だが果たして、そうした見立てが正しいのかどうか。この小説を読み、こう思わずにはいられなかった。真実なるものを、画一的に判断してはいけないのだ。
「私たちは他人を理解しないまま、わかった振りをして生きている。自分たちがわかった振りをしていることすら、ふだんは忘れている。安心していたいからだ。わからないことを認めれば、たちまち不安になるからだ。そのごまかしを白日の下に曝け出す」
この言葉がすべてを表しており、この本は、そうした意図のもと、あえてミステリー小説のルールを逸脱する手法をとったのであろう。著者のその志には、称賛を送りたい。
ただし、300ページ近い文量が必要であったのかどうか、そのへんは、やや疑問が残った。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.5:
(5pt)

この著者は巧みに読者を翻弄する.足をすくわれるほどに・・・。ノンフィクション仕立ての

誰もが見ても冷静で紳士的な人と思われていたエリート銀行員“仁藤俊実”の妻子殺し、銀行員は、はじめ、悲劇の被害者と思われたが、目撃者の通報で一転、凶悪な殺人事件へと変貌する。
彼が告白した犯行動機は、あまりにも常軌を逸したもので・・・“本が増えて家が手狭になったから、妻子を殺した”・・・と自供したことである。
ひとりの作家がこの殺人事件の真実を探るノンフィクション風の犯罪小説である。作家は銀行員の過去を取材するうちに、不自然な事故死が次々と起こっていたことを知る。また、評判の良かった仁藤の人物像についても、異なる証言が・・・さらに作家は探索に没頭してゆく。
だが、後半、作家が仁藤の半生を遡ることによって、真実像にいよいよ迫ったのかに思える時に迎える空恐ろしい衝撃的な結末は、二重三重の虚像で、実像に我々の目の視点がなかなか合わない。
“人は誰でも色つきフィルターを通してしか他人を見ることはできない”ということを証明してみせる為のノンフィクション仕立てか。
呆然とさせる異色作。
最高に面白い!
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.4:
(4pt)

賛否両論

小説家が探る真実の先にあったものは、よく分からないが、気になって、様々な創造を膨らませてしまいます。
但し、すっきりしないと感じる方もいるかもしれません。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.3:
(3pt)

iうーん

正直、最後で謎解きを期待すると肩透かしを食わされたような気分になります。
多分、この小説を最後までひっぱってきた推理はすべて「ハズレ」なんだと思う。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.2:
(2pt)

予想どおり

最初の数ページでオチはわかった。発売数十日で2回も読み当てしているレビューアーもいらっしゃるのが理解できない。ある意味、作者は作品としてのミステリーを否定しているのである意味卑怯。貫井=ミステリー作品としての期待をもって作者は金を払っている。いまさら実験小説もどきにつきあいたくない。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075
No.1:
(5pt)

鳥肌ゾクゾク

久しぶりに凄いと思えるミステリーを読んだ。

終盤のコワさは半端ない。そして読み終えて理解できなかった場合、
もう一度読む事になる。そしてこの小説の意味を理解する。
そしてもう一度終盤を読み返す。そしてやっと自分が作者の罠にハマった事に気付く。
私はそうだった。

本当の意味で“読者を巻き込んで完結する”ミステリー。
私はそう解釈したが正解かどうかは分からない。
微笑む人Amazon書評・レビュー:微笑む人より
4408536075

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