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微笑む人
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微笑む人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 61~80 4/5ページ
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貫井さんの作品は何冊か持っていて、この本も以前から気になっていたのですが、本を読む前にここのレビューを読んだので「ガッカリするかもしれない」と覚悟して読みました。 結論から言うと、ガッカリなんてしませんでした。とても読み応えがあり、読んでいて楽しかったです。 最初から最後まで「他人の気持ちを全て理解することはできない」という点がブレなかったので、納得されてない方々のレビューのような感想は抱きませんでした。 終盤で、一度は犯人を理解できたように思える展開になったのですが、物語の性質上あのまま辻褄が合ったまま読者が納得できる結末になっていたら、かえって陳腐な話になっていたと思います。 それにインタビューに答えてた犯人の同僚や知人の中に、かなり身勝手な思考の人がちらほらいたので、私はどちらかというと犯人よりその人達に対して「人って怖いな」と思いました。 その人達に比べたら、動機に悪意が含まれない犯人のほうがまだマシに感じるから不思議です。 ただちょっと主人公の小説家が鈍感なのか「さっきのあれに気付いたんなら、ここも気付くだろ〜」「なんでそこでは警戒して疑わないんだ」って突っ込みたくなる部分はいくつかあったのですが「まぁノンフィクションの取材なんて慣れないことをしていると仕方ないのかな」と納得できなくもないです。 酷評が多いですが、私は最後まで楽しめました。 個人的には慟哭の次に面白かったです。 | ||||
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貫井さんの長編小説です。 主人公の小説家のインタビュー形式が中心となって話は進んで行きます。 妻子を殺めてしまったエリート銀行員の動機が気になって一気に物語に入りこみ 最後までドキドキしながら、尚且つ推理しながら読む楽しさも味わえます。 ただ、白黒付かないラストなので、どうも消化不良が残ります。 それも著者の狙いなのかも知れませんが…。 物足りなさが残ってしまいました。 | ||||
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犯人(仁藤)の人物像を追って過去の関係者達を取材して 仁藤がどういった人格であったのかを浮き彫りにしようとする小説家。 仁藤の強い興味を持ち初めてノンフィクションに挑むのだか、 取材をするのが小説家であるというのもポイントになると思う。 仁藤を語るたくさんの人物が登場しますが、 大学時代の友人(中里)や退職させられた刑事の話も真実とは限らない。 自分を守るためにうそをついてるかも。。。 例えばそのうそにしても、うそをうそと自覚しているのか うそをついているうちに自分の中では真実になっていることもあるかもしれない。 記憶も時間が経つにつれ変化する。 自分の記憶すら確信がない。 本来の意味とは違うかもしれないけど「一切皆空」が頭を過りました。 賛否ありますが、私は興味深くおもしろく読みました。 | ||||
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周りから、いわゆるいい人と思われていた人が、妻と娘を殺害する。その事件の外で、周りの人はまさかあの人が、と思う。 事件が起こったあと、よくある光景だ。 この小説は、そのようにいつも微笑を絶やさず微笑んでいた彼が、実はこんな一面を抱えていたんじゃないかと、 周りの人間のインタビューによって明らかにする形式だ。 そんなに、真新しいスタイルではないので、やはりそこまで面白さはなかった。 それでも、その人間を解き明かすべく奮闘する小説家を通して、我々は人の暗闇に迫る。 はっきり言って、一人の人間は宇宙と同じくらい不可思議である。 一番近くにいる人間ですら、あれ、そんなこと思ってたんだと理解不能なとこもある。 そう言ったことを逆手にとって、展開される物語は興味深かったが、やはり物語としては、消化不良に陥ってしまった感もある。 | ||||
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本の帯を信じるのであれば、貫井氏本人が<最高到達点>と称しているらしい。文章の巧拙を除けば明らかに『慟哭』に優っているとは到底思えない。真実はどこにあるのか? という投げかけ的なミステリーは増えていると思える。だが、曖昧にぼかす部分も作者は判然としているべきであろう。もちろん、貫井氏もプロットをしっかり構築され、登場人物の一人一人に命を吹き込んで書いていると思う(そう信じたい)。それでも、作品から読み取れる部分からは骨格の不確かさしか伝わって来ない。そして、一番の疑問は貫井氏は本作品で一体何を書きたかったのかが分からないことだ。少なくともわたしには氏の思惟は読み取れなかった。 | ||||
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これを読むまで掛け値なく貫井さん好きだと思っていたし言えたんですけど、 これを読んでちょっと考えが変わりました。 読んでつまらなかったとか後味悪くてあーちょっと今読むのは違ったと思ったりすることはあります。 けれど、読んだ時間がもったいないと思わせてくれた本ははじめてでした。 読了後は表紙を見ただけで気持ち悪くなりますこと請け合いです ただ、この本が苦手でも追憶のかけらなんかは同作家ですが面白いのでおすすめです | ||||
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この作者の作品はいつも意外せいがあって面白いのだがこの作品はそれほどでもなかった。 | ||||
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これが現実の事件かと思うと、なかなかスリリングです。 ただ、書き急いだのか、片親の家庭でことで【両親のDNA】とか、一期早い昇進を【先輩を追い越して】とか。 筆が滑ったところが、散見します。 追い越してであれば、二期以上早くないといけませんね。 なお、中程の死亡した銀行員の母や、カスミ=ショウコの独白で、全体を朦朧とさせる手法など、夢野久作のドグラ・マグラを彷彿とさせますね。 読んでいて、作者の苦闘が見える感じで、思わず微笑んでしまいました。 で、星二つに一つ足して星三つとします。 | ||||
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どうでもいいけど、これまたアマゾンの評判悪い(笑) まあ、この読後感の悪さからいってしかたないのかしら? たしかに予想しえないラストでした。 まったく戦慄はしませんでしたがwww でも、けっして面白くないわけではないです。 こういう人、いると思います。 ただそうなった理由がラストのわけのわからん小学生の時の体験ではなく、 持って生まれたものと思います。 環境や体験で人間の本質はそんなに変わることはないと思う。 貧すれば鈍す奴は、もともと鈍の素質があるのだと思う。 | ||||
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途中まで非常にわくわくしました。なぜ評価が低いのか理解に苦しんだほどです。 同じ著者の作品で今回の作品と似たテイストの「愚行録」が非常に好きなため、どう結末に向かうのか楽しみで 一気に読みました。それがまさかの意味不明な強制終了…。残念過ぎました。 私にはあのオチの必要性は読み取れなかったです。 貫井先生ならもっとすばらしいラストを演出できたのではと非常に惜しく感じました。 ネットでこの作品に関する貫井先生のインタビューで「最後の方描くのが辛くなってきた」といったような ことをおっしゃっていて「ええー!そんな作品を無理に出さないで下さいよ」と叫びたくなりました。 願わくば「迷宮遡行」のように文庫で改稿をお願いしたい位です。 妻子を殺した理由が「本を置くスペースがなかったから」という主人公、この人物についてもっと知りたかったです。 お茶を濁すような結末でなく、うならせてくれるような結末をぜひ書いてほしいです。 | ||||
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貫井氏の言う新しい試みに賛否両論の問題作で、どちからというと否定意見の方が多い気がするが、決して小説としてつまらない作品という訳ではない。読み始めればグイグイ引き込まれ、最後までページをめくる手が止まらない。 あまり本格ミステリーとして読むより、東野圭吾の百夜行に全体の構成がよく似ており、どちらかというとノワール小説として読む方がいいだろう。 小説として詰まらないことは決してないのに評価が酷評なのは、勿論、上下巻の上巻でいきなり終わってしまったかのようなラストに尽きるが、作者が本作でやりたかったことは明確に打ち出されており、何となく東野圭吾氏らの売れ線社会派ミステリーの最後で強引に分かったかのような一つの解釈に落とし込んで納得させるような作風へのアンチテーゼとも受け取れる。まあ、それが成功しているとは言えないのだが・・・。が、世間の評価が高い百夜行なんかもラストは投げ放し状態だったので、ノワール小説なのだから全ての伏線を回収して話に落ちをきっちり付ける必要もないだろう。読後の宙ぶらりん感が癖になる作品である。 読後の評価は分かれるだろうが、読むに値する作品である。 | ||||
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エリート銀行員仁藤俊実が妻子を殺害する。その異様な殺害理由から、作家が殺人者仁藤俊実に興味を持ち、その人物を探っていくのだが…。 2章ぐらい読むと、以後の展開が分かってしまうような感じです。仁藤俊実という人物の不気味さは伝わってくるのですが、同じようなトーンで物語が進んでいくので、今一つ盛り上がりません。 仁藤俊実という人物の異常性を掘り下げているはずが、ラストの展開は少し本筋からずれている気がしました。 | ||||
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2/3ほど読み進めてから嫌な予感がした。徐々に登場人物が増えていく。不安がよぎる。残りページがどんどん減っていく。一気に読み進めずにはいられない。ページをめくる手が止まらない。そして最後に・・・やっぱり まさかの落ちなし。オーマイガッ! 初めて貫井 徳郎さんの本を読みました。二度と読まないでしょう。 | ||||
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一見サイコに見えないエリート銀行員でイケメンの殺人者、仁藤俊美。悪の教典にでてくる先生みたいに殺人を1つの手段としか考えていないサイコ野郎。 彼のフィクション本を出版するために小説家の先生が仁藤のルーツに関わる様々な人の話を聞いていく形で物語が進んでいく話。 取材をすすめるにつれ、初めは「いい人」「まさか彼が」しか出てこなかった仁藤の印象から、少しずつ彼の変質的な面がのぞき見えてくる。 さらに新たな過去の殺人の疑いも深まって、どんどん仁藤の最深部に近づき、物語の真相が見えてきそうな頃、小説家はそれらが全て自分の錯覚だった可能性に気づく。 「最終的に理解できる結末があるなんてフィクションの中だけ」「世間の人はみんなわかりやすいストーリーを求めてるんです」結局は何が本当なのか真実は藪の中、というお話。 はたして誰が真実を語っていて、誰が嘘をついていたのか。どこまでが本当なのか、仁藤は生まれつきの悪人だったのか、確かにもっとわかりやすい結末を用意して欲しかった。 たとえ作者が従来のミステリーには飽きて新天地を求めチャレンジしたとしても、これはフィクションなんだから、もっと娯楽性を期待していました。残念。 | ||||
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帯にだまされたなぁ・・・ これを最高到達点と言い切っていいのだろうか? 「他人は何を考えているのか分からない」 ここに収束させるため、本一冊を費やしたような作品。 人は悲しい程に、表情、目の動き、一瞬の間、放つ空気に 心情が吐露してしまうと思っているので、個人的にここまで 他人の心が読めないとは思えない。 終わり方も登場人物も甚だ合点がいかないが、一気読み させてくれた筆力に敬意を表し星三つ。 | ||||
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それはないでしょう・・・っていうのが第一印象ですね。 勿論ミステリーの世界には、結末を曖昧にした作品も数多く存在します。しかし それらは、読者の創造力(想像力)に結末を委ねる事によって、更に深みが増す ような作品がほとんどです。 では『微笑む人』はどうか。 残念ながら、結末を投げだしたミステリーにしか思えません。 中盤まではどのような整合性をもってこの物語を閉じるのかを楽しみにしていた のですが、その思いは100%裏切られました。 私自身貫井作品は数多く読んだわけではありません。ですから、著者の作風がこ のようなものなら致し方ないと諦めます。 『最高到達点』って言葉に踊らされた私が愚かでした。 | ||||
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貫井さんの作品は好きで、よく読んでいます。出だし、中盤まで一気に読み進めただけに、最後は本当にあまりの虚しさにガックリしました。時間の無駄でした。 | ||||
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前作「新月譚」で己と向き合い総括し,本作は貫井氏の新規スタート第一編として見たんだが・・・。いやはやこれはいただけませんなぁ。 作風で言えば「プリズム」あたりに戻ったようだ,前半はいいだけに惜しい。 問題なのはやはりラスト。本の厚さからみても突拍子もなく終わるかもと予測はしてたが これは何狙い?誰影響?デビッドリンチ?村上春樹? やりたい事はわかるんだけど,不条理で歪な異世界に読者を迷い込ませるには世界観の構築があまりにも弱い。異色作家が違う毛色の異色作家を真似たようで読んでて居心地悪い。 貫井氏は以前も路線に迷って凡作を連打した時期がある。あの頃はゴツゴツした内容に氏の苦しみが伝わってきて読んでて苦しかったが,応援のしがいがあった。 本作は肩の力抜いて自分が楽しい実験をしてる感がある。なんだか余裕すら感じさせる。 巧いから読んでてそれなりに面白いのだけどなんだが薄味で気に入らない。 やっぱ登場人物が何にも執りつかれてないせいだろう。 私は氏の,執りつかれて我執でボロボロになった主人公の,ギトギト濃い味で分厚い枚数を血を流しながら描いたような,怨念で本から湯気の出るような,直木賞選考委員も推したいが躊躇うような,ドラマ化したくても描写がキツいので出来ないような,そんな本が読みたい。700頁で前後編で。私は舌なめずりして待つ。 | ||||
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一つひとつのエピソードが秀逸!! どうなるんだろう、ラストはどこに落とし込むんだろうと、ゾクゾク、ワクワクしながら読み進めました。 そして与えられたラスト……思っていたのとは別の場所にいきなり連れて行かれて置き去りにされたような読後感です。 | ||||
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従来のミステリーにおけるホワイダニットではありません。それと知っていてもつい、どうして?なぜ?と結論を探しながら一気に読み進めてしまいました。そして最後に自分の納得のいく答え、分かりやすい結末、または理解のできるラストを追い求める自分に、著者の思惑がズバリと嵌る最後にはニヤリとさせられます。まさしく納得のいく答えを得られなかった読者は、なんだよ、と思うかもしれませんが、これが現実なのかもしれませんね。とても楽しんで読めました。ただショーコとの繋がりも微笑む共通点以外に知りたかったです。それに犯人の真の動機と思考も知りたかった。それぞれの死との関与についても。 | ||||
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